刃の戦姫シャナ
この勝利、この心臓を我が父アロセスに捧げる!
大分のサークルIFから連絡があり、6月5日ゴゴコンでマスターするゲームが「深淵第二版」に決まる。
このBlogを見ている人には説明不要かとは思うが、「深淵」は1997年にホビージャパンから刊行された私の作品で、ファンタジーの再現性を強く意識したRPGである。「運命」「縁故」「夢歩き」といった独特のシステムがある。
残念ながら、HJ版は絶版となり、現在、我々は復刊の道を探している。いずれ何らかの形で朗報をお伝えできればと考えているが、なかなか事情が許さない。今しばらくお待ちいただきたい。
そうした「ルート」の話とは別に、「深淵」そのもののバージョンアップを進めている。これが「深淵第二版」であり、すでに2003年末には一旦、初稿に近いものが上がっており、ディベロップを兼ねて、私が色々な場所で運用テストを行っている。このBlogでも、そのあたりの話を少しずつしていきたいと思っている。
現状、「深淵」に関しては弊社(スザク・ゲームズ)刊行のサプリメントに運命カードを加えた「体験セット」を、アトリエサードのウェブ通販で提供しておりますので、これを購入していただければ、ゲームをプレイできます。
また、シナリオ・ソースに関しては同社の「TRPGサプリ」にも記事を掲載しております。
さて、前説が長くなりましたが、この第二版に伴い、魔族の追加とか、よりプレイしやすいバリエーションの増加を行っています。例えば、強すぎて出せない魔族の大物に代わり、その役目を継承する子供世代の魔族を用意するというもの。
冒頭の台詞は、獅子の大公アロセスの娘にあたる、「刃の戦姫シャナ」のものだ。
第二版は、第一版から少しだけ時代が進み、魔族の復活が部分的に果たされた世界。何人かの下位の魔族が解放され、世界の奪還を求めて、地上の戦乱に介入してくる。「刃の戦姫シャナ」は、父神アロセスを信仰する狂戦士集団「獅子王教団」に降誕、狂戦士軍団を率いて、北原の征服に乗り出します。ラルハース南部を中心に、狂気の戦闘軍団が再び暴れまわる訳だ、かつて獅子王教団は、「絶対的な指導者」が存在しなかったため、使い捨ての傭兵扱いされることも多かったのですが、シャナの登場により、凶暴な征服者としての実力を発揮する。
さて、データの一部を公開しましょう。これはあくまでもテスト中のデータなので、今後、変わる可能性があります。使ってみたら、ぜひ、感想をお聞かせ下さい。
●刃の戦姫シャナ
星座:黒剣
召喚値:80
影響値:8
出現形態:まるで鉈のような異形の大剣を片手で振るう女戦士。左手には円形盾を構え、全身を覆う黒い鎧をまとっている。獅子の兜の下から、漆黒の髪が僅かに流れる。
行動値18 吸収値8
攻撃1:魔剣「狂乱の大剣」 技能値8+修正7=15 効果値6 +《粉砕》
攻撃2:狂乱の舞 影響値攻撃 強度18の「狂乱」
攻撃3:獅子の拳 技能値8+修正2=10 効果値4打打
攻撃4:獅子の咆哮 戦場全体への影響値攻撃。強度18の恐怖。
防御:輝きの盾レイランファトン 技能値8+修正7=15
運命:獅子の大公の娘シャナは狂乱をもたらす者である。
彼女はいまだ神征紀の激戦の中から解放されていない。戦い続け、殺し続けることしか彼女には残されていないのだ。
ついに、獅子王教団が目覚めさせた神の娘。狂戦士たちを導き、戦場に血の雨を降らせる。
魔力:
《刃の戦歌》 この場面の間、味方の軍団の行動値と意志判定に+3.
《狂乱の舞》 対象を狂乱状態に導く。
《粉砕の剣》 対象の武器は武器に対するダメージを2倍にする。鎧にあたれば、吸収値を1下げる。
《獅子の咆哮》 戦場全体への影響値攻撃。強度18の恐怖。
下僕:黒獅子の戦姫(召喚値50)
アロセスとシャナを信仰する獅子王教団の女戦士「獅子の戦姫」にシャナの魔力が乗り移った姿。
呪い:この運命に代わり、「運命:血に飢えた戦士」を得る。
死の約定:体格+8 魔力《狂乱の舞(強度12)》および太守の剣シュラビアム、輝きの盾レイランファトンを得る。
魔剣:シャナの魔剣は「狂乱の大剣」である。
★狂乱の大剣
分類:大剣 武器修正+7 効果値6+《粉砕》 吸収値16 硬度80
関連教団:「獅子王教団」
**一部:修正しました。
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