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April 25, 2005

テロリストの合理主義

幻想世界の内部でも、時代は変化する。
目的のためには、手段を選ばぬテロリストであればなおさら。

 相変わらず原稿中の朱鷺田です。
 JR西日本の事故の結果には驚愕。
 ここまで凄まじい風景は久しぶりだ。バナナのようにねじくれ、曲がった車両が恐ろしい。
 1両目はマンションの駐車場に突っ込んだそうで、ガソリン臭もするという。電車なので車両にはガソリンはないが、恐らく駐車場で大破し、蹂躙された車両から漏れたガソリンが気化しているのではないだろうか? あるいは駐車場のどこかに置いてあった灯油が事故に巻き込まれたのか? いずれにせよ、現場で金属カッターが使えないというのは、気化したガソリンに火花が引火する危険をレスキュー隊が懸念しているからでしょう。
 一人でも多くの方が救出されることを祈ります。

 さて、今宵の話は「深淵第二版」におけるテンプレートの話。
 「深淵」では、クイック・テンプレートという形で、すぐプレイできるサンプル・キャラクターを提供してきました。そのバリエーションについては、「銀龍亭異聞」でそのほとんどを見ることが出来ます。
 「第二版」では、現行のルールをかなり継承しますので、現行のテンプレートもあまり変更なしに使えるようにしたいと思っています。データ的に変更が出るのは、魔法関係(これは呪文や魔法アイテムなどの調整)、能力値と年齢の関係(主に、縁故不足が恒常的に発生しがちな軍人たちの社交値UP)、技能の微調整です。エラッタを適用すれば、「銀龍亭異聞」ほかのサプリメントがそのまま使えるようにしたいと思っています。

 その一方で、いくつか大きな変更が入るテンプレートもあります。

 魔族の信徒で陰謀家の「奇妙な旅人」は「それを選ぶと、ラスBOSSは君だよ」と言っても毎回、選ぶ人が出るほど、人気のあるテンプレートですが、主な武装が鎌槍と大型で、どうしても目立ちます。なかには、鎌槍を見た瞬間に「緑の猟犬」ではないかと疑う場合も。その結果、「竹ざお」ですと誤魔化したり、いきなり売り払ったり、宿屋に隠したりと、旅人役の行動はさらに奇妙な方向へ進みます。
 (その辺の言い訳をする姿がいかにも「奇妙」で怪しいのですが) 

 この鎌槍は、信仰に根ざした武器なので、それもしかたないと言えば、しかたないのですが、「第二版」の時代になったら、「緑の猟犬」もよりテロリストらしく、正体のばれそうな武装を控えるようにすべきではないかと考えています。鎌槍の技能を排除し、浮いたポイントを短剣と回避に回そうと。
 それはある意味、テロリストならではの冷徹なプラグマティズムが表現できていいかなあ。

「信仰の武器さえも捨てた。
 あの者たちはもはや躊躇わない、と」

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