深淵:約束の館
「--私は魔族の呪いに捕らわれている」
若い青年貴族は呟いた。
「私はこの館を離れることは許されぬのだ」
付記:修羅場続行中ですので、昔のシナリオ・ネタを代わりにおいてきます。
●即興型のバリエーションその1
私は、「深淵」では、即興型が好きだ。
プレイヤーという乱数が入ることで、ゲームマスターとしても楽しい。
そのため、自分でマスターする場合には、かなりラフなイメージだけを用意して、即興型で回していく。自分で書いた構造型シナリオも、即興で使い倒したネタをシナリオ形式にまとめたものが多い。
今回の「約束の館」もそういうネタです。
●初期イメージの確立
魔族の呪いのために、辺境の館に呪縛されている貴族の青年がいて、お茶を飲みながら、独白する。
私が最初、即興型を考えるとき、この程度のイメージしかない。このシーンをマスターすることだけを考えてマスターをする。ここで出来れば、一度、好きな紅茶を一杯飲んで雰囲気を取り戻しておくといい。(そういいますが、私はコーヒー派で、紅茶はあまり知りませんがね)
●流れ
PCたちは旅の途中、雨や獣、あるいは戦火に追われて、この館にたどり着き、夢歩きを繰り返しながら、館を探索しく。やがて、青年の呪いの源が父親の代に行われた魔族召喚の秘儀にあったことを知ったPCは青年を呪縛から解放しない限り、館から脱出できないことに気づき、呪縛の品である魔道書の精霊(PCの運命に合わせて召喚値70-100の魔族から選択)と戦う。
●バリエーション
状況により、魔道書の精霊の形状は魔道書のほかに、「青年の肖像画」「箱に入った鍵」「おぞましい彫像」「温室の薔薇」「死んだはずの妹」「青年に使えるメイド」などのバリエーションを持ち、これ(形状)と始まり(導入)を変えるだけで、シナリオは一変する。
形状によって、倒すヒントとか、イベントを調整する。このあたりは基本的に夢歩きの流れでよい。
PS:「ヴィンランド・サガ」のヨームズ・ヴァイキングが、いかにもヴァイキングって雰囲気で、武装から何から凄いんですが、うぉー。あと、合間を見て、甲斐谷忍の「ONE OUTS」を読み返しています。野球物ですが、心理戦ばかりでいいですよ。主人公がcoolですね。
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