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June 29, 2005

人生ゲーム140年

 今日は学校の日。先週に続き、テーマはボードゲームで「カタンの開拓者」をプレイするのだが、来週からバトルテックにするので、ボードゲームの話を少しする。

 商業ボードゲームの歴史を語る上で、見逃せないものとして、「モノポリー」と「人生ゲーム」がある。

 「モノポリー」は1920年代の大恐慌の時に誕生した。すでに80年近いが、ほぼシステムは現在のままである。サンフランシスコ版やスターウォーズ版、日本版などがあるが、原型に変化はない。

 これに対して、「人生ゲーム」は激変している。このゲームは1860年生まれ。
 もともと、チェッカーボードに人生訓を書いて、その上を上下左右に進みながら、「HAPPY OLD AGE」(幸福な老後)を目指す。さすが、ピューリタンが説教のために作ったゲームである。これのレプリカが、日本語版発売25周年の際に、日本でも発売されている。私が所有しているのは、まさにそのひとつだ。

 それから、140年、人生ゲームは大きく変化しながら、現在の姿に至っている。まず最大の変化は、ルーレットを用いた双六にまとまったこと。このことで、遊びやすいファミリーゲームに仕上がった。あとは時節時節に合わせて、世に問うべき人生像をゲームに取り込むだけ。かくして日本では毎年、細かな変更を加えながら、平成N年度版が作られてきた。
 そして、140年の進化を如実に表すものがある。

 「でじこの人生ゲーム」。

 ええ、進化ですよ。進化。たぶん、きっと。
 ・・・という授業をしてます。

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Musical Baton

東京深淵CON~シキサイ~のスタッフ、こたく君からMusical Batonなるものが回ってきた。
ネタ振り系のお友達の輪!てな感じであるが、これって実に音楽のセンスが試されるネタである。
ドキドキものだよね。
さてさて、どうすればいいかな? まあ、物は試しだ。やってみませう。

* Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
649MB。CD10枚ちょっとってところかな。

仕事しながら、PCで音楽再生するのはあまり好きでないので、横のCDラジカセから聞くことが多いですなあ。
J-Waveのヘビーリスナーで、締め切りの山場以外はほぼJ-Waveをだだ流しにしてます。

Real One Playerを開いて中身をチェックすると、「クトゥルフ発音」とかいう謎ファイルがあるのは秘密(笑)。
サンディ・ピータースンがクトゥルフ神話の神々の名前を次々読み上げるだけの怪しい音声ファイルである。

* Song playing right now (今聞いている曲)
という訳で、J-Waveから流れているユーミン。あ、Debbie GibsonのLost in my eyeに変わった。山下達郎の「アトムの子」とか、とりあえず、今日、BoomTownで流れた曲全部(笑)

* The last CD I bought (最後に買ったCD)
自分ではあまり買いませんねえ。
主に娘からせがまれて買う。
確かドラクエ8のサントラ。その前は種デスのオリジナル・サントラ。
自分のために買ったCDの最後は、大瀧詠一の「A Long Vacation」のCD版(テープ版が擦り切れたので、復刻版CDを買った)か、機動戦士ガンダムCDのサントラだなあ。年に1枚買うかなあ?

* Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
(1)Street of Fire:A Rock & Roll Fable・
 映画「ストリート・オブ・ファイア」のサントラ。非常にリズミカルでアップテンポな曲がいい感じ。
 「God Speed」とかとにかくヒートアップする。仕事用の精神高揚剤その1.
  映画としては「スターウォーズ」系もいいけれど、見たくなりすぎるので(笑)。
  あ、帝国軍テーマの某替え歌が脳みそに詰まった(笑)

  帝国はとても強い~
  戦艦はとてもでかい~
  ダースベーダーは黒い!
  トルーパーは白い!
  デス・スター、丸い~~。

(2)新世紀エヴァンゲリオン 残酷な天使のテーゼほか
 TV版のサントラ。CDラジカセに放り込みっぱなしの精神高揚剤その2.仕事用に音とリズムは欲しいが、情報は欲しくないときにぐるぐるとかける。同系で使うアニメCDとしては「少女革命ウテナ」とかもあり。

(3)Just a little bit (NUDE MAN)
 サザンのCD。少し脳がいっちゃった感じの湘南サウンドとムーディーなブルースが交互にかかる。20年ぐらい前、仕事で車を転がしていた頃、えんえん聞いていたので、脳に刷り込まれた感じのCD。爆風スランプとかも好きだが、まあ、代表で。

(4)誰がために (サイボーグ009)
 1979年のアニメの主題歌。「吹きすさぶ風がよく似合う~」で始まる名曲。(うわあ、初代ガンダムの年だ)
 最近の曲はきちんと覚えていないので、カラオケはあまり得意ではないのですが、まあ、誘われれば、歌うのはとりあえずこれかな。僕らの年代では、好きな人が多くて、割りと取り合いになることも。
 しかし、この前、カラオケで「愛国戦隊大日本」を歌おうとして歌詞を忘れかけていたことに気づき、愕然とした。
 年かなあ。

(5)少年よ (仮面ライダー響鬼)
 今、現在進行中の番組関係の曲だと、やはりこれかなあ。
 種デスの高橋瞳「僕たちの行方」とか、SEEDのエンディングとか、レジェンズのOPとか、ふたご姫(ノリとハートでおおまかカバー。なんか違う)とか、色々うかぶけどね。

* Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
 さてさて、困った。流さないとか、ここで止めるのも良識という気もしますが。まあ、一応。
 もはや、みんなもうやっているような気がする。見ていないかもしれないし、Blogをやっているかどうかも分からないが、適当に名前を上げておくので、ご迷惑でなければ、よろしく。5人という数もややこしいので、適当に水増しして放流しておきますよ。はい。

 西上君:『真・女神転生X』のディベロッパー。あれもよろしく。
 坂東真紅郎様:超多忙と聞いておりますので、余裕があったらでよろしく。
 徳岡正肇様:WOD関係の翻訳で地獄を見ているのではと思いつつ。

 バンタンの生徒・・・(笑):特に、GW05(ライター科1年生)でこのBLog見ている奴は全員。特にスーパーソニックに行く予定の君はMUST書け(ついつい、速見螺旋人風に。彼の日記口調はとても魅力的です、ハラショー!) 
 ついでに、04の石川、川上、池上、副島、小林とPingを撃ってみる。

 最近トラバしてくれたひと、適当によろしく。(と知らない人に無理矢理振る)

 最後に、娘。 (家庭内の連絡をBlogでするのはどうかと思いますが)

 個人的には、安田均先生や鈴木銀一郎先生の音楽論も聞きたい気がするのですが、お忙しいと思うので、妄想するだけに留めておこう。

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June 28, 2005

サタスペス

 イエサブさんから出ている亜侠なアジアンパンクRPG「サタスペ」ではありません。

 相変わらず、アトランティスな日々が続いておりまして、昨日は某社に缶詰になって『真・女神転生X』の仕上げ&色々打ち合わせ。なんか来年の夏までスケジュールが決まった気分ですが、まずはアトランティス。それからあの企画の準備原稿、あの企画の打ち合わせ、テストプレイ。まあ、そういう感じで。
 それで、アトランティス話に戻る訳なのですが、ディ・キャンプの「プラトンのアトランティス」という本は、アトランティス研究史にずいぶんと紙幅を割いており、関連するネタが色々登場します。つまり、アトランティスやら失われた古代文明の謎やらを探したり妄想したりして東奔西走した様々な人々のオンパレードで、それもありとあらゆるアトランティス論者の大集合を、SF作家ならではの冷静な目でずばずば切っていく訳ですな。

 このアトランティス研究家やトンデモ冒険家の類が本当に凄い人たちばかりで、「ブルーローズ」のセレスティアル・ゲートが可愛く見えます。アメリカインディアンはウェールズ人だとか、ロッキー山脈の望遠鏡からアトランティスを見たとか言い出す。
 その上、アトランティス論者の有名人というとその半分ぐらいは19世紀から20世紀にかけての人ばかりで、そのまま、上海の路上でアトランティスを探してそうな奴らばかり。当然、ブラバッキー夫人とか出てくる。レムリアとか、チベットとか、トランスヒマラヤとか言いながら。

 その中でも名前だけでつい、引かれたのはサタスペス
 これはアケメネス朝ペルシャの皇帝ダレイオスの妹の息子、つまり甥であったが、リビア(アフリカ)一周の探検を命じられる。当時はまだ紀元前で、アフリカの南がどうなっているか全く分からなかった。昔、フェニキア人がアフリカを一周したらしいが、その壮挙はほぼ忘れ去られていた。

 サタスペスは皇帝の甥として、この探検を命じられた訳ではない。

 ダレイオスの息子クセルクスの時代になり、このボンクラは、バビロン攻略に功績のあったゾビュロス将軍の娘を犯した罪で本来ならば、磔になるところを、命がけの探検に出ることで誤魔化したのである。
 このゾビュロス将軍は百の門の都バビロンに篭城するバビロン軍を破るため、自らの耳と鼻を削いで、内通した振りをし、バビロン軍をたばかったというとんでもない人物である。バビロンを20落とすより、ゾビュロスが五体無事でいたほうがよいとまで言わせたペルシャ第一の功臣だ。その家族を傷つけたのだから、先代皇帝の甥でも無事ではすまない。途中で死ぬ確率の高い探検航海に追いやられたのである。

 それでまあ、探検途中に死ぬなり、負傷するなり、あるいはアフリカ一周に成功すればなんとかなったものの、この男はそれほど立たぬうちに無傷で戻ってきてしまう。「ヘラクレスの柱を過ぎ、西に向かったところ、船足が全く途絶えてしまったので戻りました」と言う。結局、命じられた探検を果たせなかったことで、罪は帳消しにならず、そのまま、磔にされたそうな。

 皇族のくせに、女が絡んだ罪で、秘境探検。失敗して生還したもので磔刑とは、サタスペスの名前に恥じない奴だなあ。まるで、どこぞの悪役小説の主人公ですな。

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June 27, 2005

誓いの言葉

その剣を取れば、帰らずの森の番人として呪縛される。
若いお前がする必要のないことだ。
ここは帰る場所のない私がここに残ろう。
なあ、聞いてくれよ。ギュラニン党の暗殺者であるこの私にも母がいる。ともに暮らしたことはないが、双子の弟もいる。彼らに私から告白することはできない。なぜならば、教団の手が及ぶから。
だから、お前は、私の代わりに伝えてくれ。「私はあなたの娘だった」と。

日曜日はガレージスケープ・コン・ファイナルにて「深淵第二版」。今回はほぼ経験者ばかりだということで、ずいぶん楽しんでマスターできました。

プレイヤーは5名。
導きの笛を持つ緑の猟犬。
ギュラニン党の凄腕の暗殺者である弓兵。
恋人を復活させるべく禁断の知識に手を出した原蛇の魔道師。
王者の相を持ちながらも、故国を滅ぼされた元貴族の傭兵。
魔術師の母親に虐待され、わずか12歳で巨額の借金を背負う少年。

 彼らは迫り来る黒馬教団に追われるように、力を求めて「帰らずの森」へ。番人を倒し、蒼き死の公女ルハーブの封印の前にたどり着いた一行の前に出現するルハーブの青き魔剣。傭兵はその恐るべき魔力をねじ伏せ、仇敵である黒馬の騎士を倒す。魔剣に恐怖した彼は何とか手を離すことに成功するが、そこで邪悪な意図を持つ緑の猟犬が魔剣を手にするも、魔剣の恐ろしさを知る少年に刺殺される。続いて、魔剣を拾った魔道師も、女弓兵を死者復活の器にしようとしたことから、弓兵の反撃で即死する。

 そしてエンディング。
 生き残った3名のうち、封印の人柱になろうとする少年を弓兵が止め、運命「誓いの言葉」を託す。彼女はすでに教団を脱し、どこにいけなくなっていたのである。ならば、前途有望たる少年を救おうとしたのである。

  カードがぐるぐると回り、運命も自在に変化し、実にエキサイティングなセッションでした。

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June 25, 2005

ネクサス。それは絆

 あいかわらずアトランティスな日々ですが、今日はネクサスの話をしておかねばいかんでしょう。
 そう、今日、最終回を迎えた「ウルトラマン・ネクサス」です。
 若干、見落としがあるのですが、今日、語っておかないでどうする?という感じなのでちょっと語ります。

 これは傑作ですよ。
 放映は、土曜日の朝730という明らかに子供向けの時間です。前作は実写版「セーラームーン」でした。あれも凄い番組で、色々語りたいことがあるのですが、「ネクサス」も凄いです。
 だいたい、主人公はウルトラマンじゃないってあたりが、もはやイレギュラー。
 第一回では、突然、レスキューから配属を命じられた主人公は、郊外の何もない十字路に呼び出され、黒服、サングラスの男たちによってバンの中に拉致されるように引きずり込まれる。そうして連れ込まれた謎の基地で検査を受け、ナイトレイダーという特殊部隊の隊員に選ばれ、通信機を渡されるが、何をするのかも分からない。事件に巻き込まれて初めて、自分がビースト(怪獣)と戦うことを知る。
  さて、ウルトラマンはビーストと戦う存在ですが、特殊部隊はウルトラマンも、怪獣の一種と見なしていて、戦闘機で攻撃をしかけてしまう。悪のウルトラマンも登場し、よいウルトラマンは何度も負けてしまう。
 性格のきつそうな女副隊長ナギが「あれはビーストよ」とか断言するシーンもあり。
 そのうち、ナイトレイダーに関連する組織、メモリーポリスが、メンタルケアと称して、ビースト(怪獣)に襲われた人の記憶を消して回っているとか怪しいことが明らかになる。命がけで助けた少女が病院から出てきたら、記憶が改ざんされていた。切ないどころか、怖い。
 やがて、自分の恋人も怪獣の関係で犠牲になるのですが・・・・・・ええ、この言い方は正しくないですね。
 もはや恐怖映画の設定ですね。
 実際、狂ったような悲鳴や哄笑が響き渡り、どう考えても、朝730の番組じゃない。
 X-Fileとか、ホラー系が好きならば感涙物かもしれないが、小学生に見せる番組ではないと、結局、放映期間短縮に。

 お話としては、20年ほど前にあった、宇宙からの来訪者との接触がきっかけで、宇宙に存在にする凶悪な闇の存在があることが分かり、それに対抗するために、ナイトレイダースやメモリーポリスがひそかにビーストと戦ういびつな世界が出来上がる。「特撮怪獣番組」のレゾンデートルにとことん挑戦した設定と言えるでしょう。
 最終回までに、特殊な因子を持つウルトラマン変身能力者が次々に倒れながら(どうやら特殊な計画で生み出されたらしい)、光の力を継承していき、ついに最終回直前、最初は「ウルトラマン? あれはビーストだ」とか叫んでいたスパルタン系の女副隊長・ナギが光のバトンを受け取る。
 そして迎えた最終回、部隊の中にいた裏切り者が、仲間の女性隊員を銃で撃ち、闇の手先であることを明らかにする。そうして、わざわざ、基地の地下に封印されている宇宙からの遺物の封印を解く。ナギは怒りで変身するが、それさえも闇の罠であった。彼女の怒りで満たされた光のエネルギーは遺物で闇のパワーに変換され、恐るべき「闇のウルトラマン」を復活させてしまう。
 ここで、主人公が「いろいろあってもへこたれず、まだまだやさしい心」でナギを救い、最後のウルトラマンとなって、「闇のウルトラマン」を倒す。ただし、それは、怪獣のいない平和な世界という幻想の終わりを示すものであり、主人公たちはその後もビーストと戦い続ける。
 「1年後・・・」という1カットがこれほどインパクトを持ったのもひさしぶりだろう。

 色々、エヴァの影が見える瞬間もあるのですが、これはこれで、怪獣との戦いという図式に対して、スタッフが出した究極の答えかもしれない。面白かった。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

PS:現代伝奇物のTRPGならば、ネタは満載ですよ。設定はもはや「パラノイア」か「ダーク・コンスピラシー」。
 『真・女神転生X』でも、「ブルーローズ」でも、そのまま使えそうな話ばかり。

追記(加筆):ごめん。あの恋人のエピソード。見たときは「ひどいなあ」と思いましたが、ほぼ同一の筋立てを『深淵』でマスターした記憶があります。人でなしの度合いは一緒か。

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June 24, 2005

プラトンのアトランティス

アメリカ・インディアンは、失われた十支族の末裔であり、パレスチナへ帰らなくてはならない。
----16世紀のある主張。

 日々、色々ありつつも大枠では「超古代本」のために、ひたすら資料を読む日々。目下の難題はイグネシアス・ドネリーの「Atlantis」の解読であるが、その傍ら、ディ・キャンプの「プラトンのアトランティス」にも手をつける。ディ・キャンプはSF作家で、私としてはロバート・E・ハワードのコナン・シリーズを補作した作家という第一印象があるのだが、この本は非常に真面目なアトランティス研究本で、アトランティス研究の歴史から非常に網羅的に書かれており、素晴らしい。科学解説家としても活躍されているディ・キャンプならではのものかとも思う。

 ここで紹介される歴代のアトランティス仮説とその周辺例がとにかくインパクトの強いもので、色々驚愕したり、爆笑したり・・・。冒頭の台詞は、16世紀に主張されたアメリカ=アトランティス説の派生系から、私が妄想した引用(Quate)である。
 1492年、コロンブスによって「発見」された新大陸は、ギリシアから見て「ヘラクレスの柱」の向こう側にある大きな大陸であることから、あれこそアトランティスではないかと言われる。アメリカという名前が決まる前は、アトランティスとしようという意見もあったようだ。英国の魔術師ジョン・ディー博士まで、自身の作った世界地図の新大陸の部分に「アトランティス」と書き込んだほどである。
 さて、問題は新大陸に住んでいたアメリカ先住民の存在であるが、これについても様々な珍説仮説が飛び交い、その中には、アメリカ先住民はユダヤの失われた十支族であるというトンデモ仮説まである。困ったことに、これは、新大陸発見の前から存在している「歴史的な仮説」のひとつで、インドの東に、ユダヤの失われた十支族の末裔がいるという話である。いわゆるプレスター・ジョン伝説(キリスト教の黄金伝説)であるが、これが意外にもポルトガルやスペインあたりでは信じられており、大航海時代の原動力のひとつとなっていた。あのコロンブスが極東アジアの住民と話すために、ヘブライ語の通訳を同行したという話まである。
 実際、新大陸の住民と出会ってからも、どこぞの酋長とヘブライ語で会話しただの、マヤ語の30%は純粋なギリシア語だの、ユカタン半島の住民は神が海を割った道を通って東から来ただの、色々な話が交錯し、アメリカ先住民=ユダヤ説は消えず、冒頭の台詞のように、400年ほど早く、的外れのシオニズム運動を主張する者さえいた。

 ちょっと落ち着けというのが正直な感想であるが、このあたりの暴走具合がまた楽しい。
 さて、続きが楽しみである。ではでは。

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June 23, 2005

スピタのコピタ:探し求める髑髏

返せ! 返せ! 我が主、****・ナーの****。

 本日はRole&Roll13号に掲載される、緑一色さんのTRPG紹介漫画「スピタのコピタ」の収録で、『真・女神転生X』を。
 詳しくは7月末発売の本編を楽しみにしていただくとして、どういうネタかは冒頭の台詞から想像してみて下さい。
 シナリオとしては、某お嬢様の命令で、恵比寿ガーデンプレイスに出現する髑髏型の怪物を退治にいくという任務。相変わらず、オーバーパワーな敵を、運と気合いと戦略とアイテムで叩きのめすというデインジャラスなバランスであるが、またもPCが、気合いと運とクリティカルで切り抜けました。まあ、あと1ターン、長引いたら全滅って状態での勝利でした。お疲れ様。

 しかし、はっと気づくと、アメリカのミシシッピー文明のマウンド型神殿だの、水晶髑髏だの、オルメカの真球だの、エジプトから来た黒い肌の神父だの、ネイティブ・アメリカンのシャーマンだの、並べ立てていた。
 色々業が深いものよ。

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June 22, 2005

さつま揚げ

 気づくと、**歳の誕生日。
 妻にいうと、「そう言えば、昨夜、気づいたんだけど」
 まあ、いまさら祝う年でもなく、子供がケーキを食う言い訳になるくらいである。

 昨日、大分よりさつま揚げが届く。
「関東で売っているさつま揚げを本物だと思ってはいけません。
 今度、送りますから」

 大分を訪れた際に、お約束どおりの台詞を言われた(ような曖昧な記憶がある)ので、その実証編。
 ちなみに、箱根から西へ行くと、ほぼ同じ台詞を必ず言われる。さつま揚げがうどんになったり、とんかつになったり、色々だが、麺類(ラーメン、うどん、そば)は確実。出汁のとり方が西の方ほど繊細な傾向が強いので、関東の鰹節醤油出汁がよほどあわないのか、あるいは東京ナイズされた感じがよほど許せないのか、郷土愛というものを感じる。

 今回のさつま揚げも正直美味かったが、こちらが驚いたのは、さつま芋入りのさつま揚げ。
 ほくほくのさつま芋の細切りがさつま揚げの中に。
 おお、これは美味い。
「これをさつま揚げと言わず、何をさつま揚げと言えばよいのか?」By 妻。
 いや、たぶんそれは違うんだけども。

 それはそれとして、美味しゅうございました。
 妻は残りをおでんにするらしいが、気をつけろよ、チーズ入りもあるからな・・・。

PS:エンターブレインさんより「ボードゲーム・キングダムVOL2」をいただく。
 うわああ、やってないゲームが山のように。
 カルカソンヌの城壁付きがある。何々、普通にカルカソンヌをしてから、今度は城壁編を? いや、第二ゲームを始めるのはちょっと。
 2004のドイツ・ゲーム賞は「サンクト・ペテルスブルグ」だそうです。
 あれは1回しかやってないなあ。毎ターン、プレイの順番が変わるのが面白いけど、その分、テクニカルなギミックの印象が強いなあ。

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June 21, 2005

シグルイ 4

 日曜日から風邪で寝ておりましたが、なんとか本日より復帰。学校へ。
 いや、久しぶりに37.5度の熱を出し、ダメダメな2日でした。
 日曜日はどこか体調が悪いなと思いつつも、土曜日に少し飲んだので、そのせいかと、体温を測る気さえ回らぬ辺りがかなりひどい状況。ただ起きたり寝たりを繰り返し、やっと「新シルクロード 敦煌に死す」を見たら、もうは体力が尽きた。敦煌北窟に葬られた兵士「文楚」の名前を見て、「新暗行御史」みたい~とかつぶやいてみたり。
 いや、「仮面ライダー響鬼」が休みの日でよかった。いや、「エマ」も「エウレカセブン」もまだ見てないし。
 月曜日になってもダメダメなので、体温を測ったら、37.5度。咳やくしゃみがなかった上に、腰や背中が痛かったので疲労かと思っていたら、風邪だったらしい。風邪薬を飲んで、寝たら、派手に熱と汗が出て、今朝までに何とか回復。ちょっとふらつくも学校へ。
 久しぶりの風邪だったので、記録、記録。
 でも、譫妄状態になったことはまだありませんなあ。

 学校ではライティングとアナログゲームの授業。
 ライティングは描写の練習として、「食事の描写」を。食い物のことだけで1枚書く。由来とか薀蓄とか、そういった周辺のことではなく、匂いとか色とか味とかを延々描写してもらう。
 昼に中華粥を食べながら思う。食事を表現する言葉を自分はいくつ持っているだろうかと。

 アナログ・ゲームは「カタンの開拓者」。このあたりですでに口で説明するルールの限界が来る。
 今回はルールを覚え、来週、派手に戦ってもらう予定。その次は予定を変えて「バトルテック」に飛ぼうかと考えている。来週、ルールを配布予定。A4を20枚ばかり渡したら、みんな目をむくだろうなあ。

 帰りに、本屋で「シグルイ 4」を発見。読破! 
 凄い、面白い、しかし、復讐譚のまだ途中ではないか? ああ、5巻が待ち遠しい。

 ついでに早売りの少年サンデーをGET。「いでじゅう」最終回
 割と色物系の高校運動部ギャグマンガながら、ほっとする味わいで、ファンの多い作品である。ちゃんと主人公の引退で終わるのがよし。

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June 18, 2005

イベント:ゲームガレージスケープ・コンベンション

 来週の日曜日(6月26日)、ガレージスケープコンベンションに参加します。
 『ゼノスケープ』や『ナイトメアハンター・ディープ』を開発してきたチームを中心に開催されてきたコンベンションです。今回は鈴木銀一郎さんがゲストで、『モンスターメーカーRPGレジェンド』をマスターされるほか、充実したマスター陣が特徴です。僭越ながら、私も『深淵第二版』でマスターをさせていただきます。
 詳細は以下の通り。

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ゲームガレージスケープ・ファイナルのお知らせ

 梅雨と共に台風までもが来る時代になってまいりました。花に嵐の例えもありますが、一年あまりの沈黙を破り、コンベンションのお知らせをさせていただきます。それもファイナル。最後のコンベンションです。
 思い返せば4年に渡り、通算11回という長い期間続けていくことができました。これも多くのプレイヤーの方々が参加してくださったおかげであり、感謝の言葉もございません。しかし、このたび主催者の就職および、その職務内容の多忙より開催の継続が困難であるという判断から、このような形を取らせていただきました。
 ですが、これでゲームという活動を断念するものではありません。また形を変えて、皆さんとお目にかかりたいと思います。そう、これは一先ずのさようなら、また会う日までのしばしのお別れ、その宴として共に楽しい時間を過ごしたく思います。

 毎回ゲストの方をお招きしての当コンベンションですが、今回も素晴らしいゲストの方々をお招きして、楽しいひと時を過ごしたいと思います。

 朱鷺田祐介さんからは現在開発中の『深淵第二版』が登場です。多くのファンを生み出し、そして今でも根強い人気を誇る『深淵』の新しい版。魅力あるサプリメントを多く生み出してきたこのタイトルが、どのような姿になり、またどのような運命をPCたちに投げかけるのか、非常に興味のあるタイトルです。

 そして鈴木銀一郎さんからは、RPGの魅力である成長を思う存分楽しめるだけでなく、戦闘システムとの融合が見事な逸品『モンスターメーカーRPGレジェンド』です。ボードゲーム界で『大佐』と称せられる鈴木銀一郎さんと楽しく戦い、かつ一つの物語をつむぎだしていける数少ない機会かと思います。どうぞお楽しみに。

 この他にも、『クトゥルフ・ダークエイジ』『ナイトメアハンター・ディープ』『Far Roads to Lord』といった、他では味わえないゲームが行われる予定です。皆様、お誘い合わせの上お越しくださいませ。

日時:6月26日(日)11:00~19:00
場所:東京都杉並区高井戸会議室 和室

集合時間:10:30
集合場所:京王井の頭線 高井戸駅改札口前

スタッフ:藤浪智之、司史生、海法紀光、紘野一樹、百木幸七郎

予定ゲーム:

『モンスターメーカーRPG レジェンド』
『深淵 第二版』
『クトゥルフ・ダークエイジ』
『ナイトメアハンター・ディープ』
『Far Roads to Lord』

ほかにも、紹介していないゲームを各種用意しておりますので、ご期待ください。

ゲスト:鈴木銀一郎、朱鷺田祐介

当日予定マスター:坂東真紅郎、海法紀光、司史生、百木幸七郎

参加費:500円

主催:百木幸七郎

注意事項:
●予約して下さい
 参加を希望される方は、参加したいゲームをお書きになって、コンベンション用掲示板(URLhttp: //www.xenoscape.net/bbs/xencon.html)もしくは主催者(メールアドレス 76momoki@jcom.home.ne.jp)宛にメールで参加をお知らせ下さい。
 当日参加も可能ですが、予約されるほうがより安全です。
●人数が一杯になったら締め切ります
 参加希望が募集人数に達した時点で、募集を締め切らせていただきます。締め切りの告知は掲示板で行いますので、参加を希望される方は掲示板をご覧になった上でお申し込みいただくとよろしいでしょう。
●予定ゲームは変更される場合があります
 ここに書いてありますゲームは、予定であり、当日、変更される場合もありますのでご了承下さい。
●当日参加も可能です
 予約されていない方でも、当日参加は可能です。しかし、予約のかたに優先しますので、希望するゲームで遊べない可能性があります。また、あまりに人数が多い場合、入場できない場合もありえます。
 予約していただくほうが確実ですので、できるだけ事前の予約をおすすめします。

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June 17, 2005

アトランティスはアイルランド

「二千年前の遺跡なんて珍しくもない」とイタリア人がいった。「東京だってそうでしょう?」
「東京の家の裏庭を掘れば」と、日本人が答える。「五千年以上前の縄文時代の遺跡がごろごろ出てくる。二千年前のローマの遺跡なんか珍しくもない」
「ちょっとそれは古すぎるわ。ひょっとして、東京は石器時代の遺跡の上に直接立てられた都市だとでも言うの?」

 学校の後、資料探しで新宿紀伊国屋へ行くと、中沢新一の「アースダイバー」が出ていた。縄文時代の地図を片手に、東京を再発見するというユニークな本。洪積層と沖積層の地図があり、縄文時代の海岸線が分かる。海岸線はずいぶんと奥まで入り込んでいて、中野あたりまで続く。
 弥生遺跡と縄文遺跡の分布、その後の宗教施設、現在のランドマークまで一望できるのは実に面白い。
 ああ、この本が1ヶ月前に入手できていればと。

 さらに「アトランティスは沈まなかった~伝説を読み解く考古地理学」を購入。
 地理学の立場から、アトランティスはアイルランドだと主張するもの。割と本職の地理学者さんなのだが、大丈夫かな、これ? クイーン・メイブの話とかもあるので、楽しみに。

 紀伊国屋の2階の隅で、世界のトランプという期間限定のコーナーを発見。
 スペインあたりの枚数の違うあたりを買いたかったが、疲れていたのでパス。

 アドホックの2階でコミック「ONE OUTS」の第14巻と「翡翠峡綺譚」の第二巻を購入。
 「ONE OUTS」はリカオンズ売却編。トクチの動きがさらに大規模に。
 「翡翠峡綺譚」は完結編。ナチスの鉤十字騎士団から機械化兵が到着。前衛格闘型の男とヴァルキリーのような飛行偵察型の女性のコンビ。好きな人は色々燃えそうなネタですね。

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June 16, 2005

運命を選びたいか?

大地こそ我が命。これこそもっとも大事なものなり

 昨夜は某社で打ち合わせ。懸案の「超古代本」(仮)がスタート。今月中に骨格を書き上げ、来月末には完成というハードなスケジュールが待っている。その間にあの企画とか、あの話とか色々。とにかく、最初の1週間は史料読みかなあ。「ブルーローズ」の好きな人には喜んでいただける本になる予定(でも、セレスティアル・ゲートはでません)。発売日が決定したら、告知いたします。

 今日は久しぶりに「深淵」の話を。
 「深淵第二版」では、運命に関してもいくつかの修正が入ります。使いにくい運命を修正し、新たな運命を追加すしますが、もっとも大きな点は、運命カードの語り部と運命の内容のマッチングを取ったということ。
 今までは、運命は「ランダム決定」でしたが、「夢歩き」でカードを選ぶことにより、語り部に合わせた運命が提示されます。直接、そこから読み取れる運命である場合に加えて、そういう夢歩きを選ぶ人向けの「トラップ的な意味合い」を持つ運命もあります。

 例えば、「甘やかな言葉を弄する前に、行動あるべし」(赤の風虎)を選べば、「傍観者の記憶」という運命を得て、語り部はそのまま、そのキャラクターへの助言となるのです。
 この結果、プレイヤーはテンプレートを選択した後、夢歩きを行い、配られた手札の中から夢歩きで運命を選びます。これを「運命の幻視」と呼びます。
 どうしても偏る傾向があるので、二つ選ぶ場合には、まず1つ目の運命をランダムに決めた後、「運命の幻視」を行います。

 この修正は、「運命を自由選択できるようにしてほしい」という声に答えるものです。
 「深淵」は運命に対して、どう立ち向かうかが、重要なテーマとなっていますので、運命を直接選択するというのはあまりよろしくありません。そこで、イメージ選択を経由する形で、運命につなげる訳です。

 運命と語り部のマッチングを優先した結果、語り部に合わせる形で、運命の修正が進んでいます。冒頭に掲げた「大地こそ我が命。これこそもっとも大事なものなり」(青の牧人)に合わせ、「守護者」という運命が作られました。魔族の封印を守護する一族であるという定めです。平凡な農夫を選ぼうとして、この語り部を選ぶと、先祖代々の秘密が明らかになるのです。

 さて、今宵はここまでにしとうございます。

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June 15, 2005

偏ってますか?

では、テストです。1分間で思いつく限り、書いて下さい。
第一問;「犬の品種」

 山を越えたので、学校に復帰、昨日はライティングとアナログ・ゲーム。
 ライティングでは、「説明すること」と称して、「自分と読者の立ち位置の違いを意識しよう」という話を。そこで、ちょっと試したのが、最初のテストです。
 
 1分間で、思いつく限りの「犬の品種」を書いて下さい。

 ぜひ、試してみて下さい。
 10個いったら、かなり凄いです。普通、6~7個ですね。ライター科の1年生でも10個がトップ。
 私は…(実験中)・・・とりあえず13個。まあ、心の準備があったのと、かつて「極楽艦隊・逆襲編」を作成したときに、ハンタードッグ級駆逐艦の名称として、ありとあらゆる犬の品種名をリストアップしましたので、10個は越えてくれないと逆に困るかな。
 自己採点は終わりましたか?

 では、第二問です。
 方法は一緒で、テーマが変わります。
 第二問は「モビルスーツ」!

 どこまでがモビルスーツかの説明とかしませんよ。ジオングやビグザムはどうするとか質問は却下。
 まあ、試してみて下さい。

 いくつかけましたか?
 ガンダム好きならば、実は10個くらい書けるでしょうね。

 ざっとおもいついただけでも。ザク、グフ、ドム、ギャン、ゲルググ、ゴッグ、ズゴッグ、アッガイ、サイコガンダム、リックドム、ガンダム、ガンキャノン、ジム、ジェガン、リック・ディアス、アッシマー、インパルス、フリーダム、デストロイ、ガイア、アビス、カオス、ムラサメ、アシュトレイ、ウィング、デスサイス・・・ああ、ボールにエルメスって書きそうになった。まだまだあるな。VとかXとか、Gとかないし。

 ライター科の学生でも10個以上が続出、最大14個。
 私も…(実験中)・・・とりあえず15個。ぜーはー。ぜーはー。ああ、何とか。

 このテストは、記憶力とボキャブラリー増強のトレーニングのひとつである。言われたテーマに関する脳の回路を活性化するもので、「古今東西」とかのボキャブラリー遊びに近い。時々やると、知識不足とかが自覚できる。
 もうひとつの意味は、自己の偏りを確認できること。
 ゲーム専門学校に来る人は、たいてい、「犬の品種」より「モビルスーツ」のほうがたくさん書けます。1問目より2問目のほうがなれも加わるので個数が多少増えるのですが、倍近く書ける人も多く、「意味ある差」といえるでしょう。
 きっと、「ポケモン」だともっと書けるかもしれません。
 ・・・えー僕は無理でした。「ポケモン、いえるかな?」が頭を占拠して、ペンが止まってしまいました。

 午後はプランナー向けにアナログ・ゲーム。前回に続き、TCGで、マジックの限定戦ミニ・トーナメントを。
 実際の試合をするとともに、トーナメント形式の解説(シングル・エリミネーション、ダブル・エリミネーション、スイス・ドロー)をする。
 実際に、彼らがゲーム業界に出て、TCGに関わるとしたら、プレイヤーではなく、開発、あるいは、イベント運営となる。開発になった場合にも、たいてい、トーナメント運営に駆り出される。だから、ゲームを巡る環境として、トーナメントの仕組みを史っておいてほしいのである。
 トーナメントは、教材の都合上、体験用の第8版スターターセット&神河物語*2、神河謀反*2といういびつな世界でのシールド戦。スターターの関係上、黒が差別されており、赤緑が安定して強い上、《防御円》のない世界なので、《偽の信心》が入る一方、《丘巨人》や《大タコ》が主力で、最終局面では《長大なるベイロス》や《ヴィザードリックス》が暴れる。その狭間を神河の忍者とか、侍とか、スピリットが走りまわる。おかしい。
 来週からボードゲーム。まずは「カタン」を体験させねば。

 帰り道、駅前の古本屋で、隆慶一郎の「花と火の帝」のハードカバーが1冊150円で投売りされているのをみて思わず保護する。江戸初期、後水尾天皇と八瀬童子の岩介を主人公に、創成期の幕府と朝廷の暗闘を描く長編時代小説である。隆慶一郎氏が最後まで新聞で連載を続けた作品であるが、隆氏が肝硬変に倒れ、未完に終わった。
 傑作である。

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次世代コンコルド

■次世代コンコルドを日仏で開発

 古臭いかもしれませんが、超音速旅客機という言葉には燃えるものがあります。かっこいいじゃないですか? 特に、機首が折れ曲がるコンコルドには、まさに怪鳥の雰囲気があります。アフターバーナーで加速して上昇、マッハ2で巡航する。
 しかし、事故が多発して、エールフランスが運営を断念、残った5機を売却した。
 この時、ヴァージンアトランティック航空が5機を買い取る意志を示したという。ちょうど今、店頭にあるSPA6/21号によれば、この会社は開業以来、航空事故死亡率0を維持している(04年、エアセーフの調査から)。同社ならば、事故が続いたコンコルドでも何とかできたのではないだろうか?
 同社の会長は「わが社ならば、利益を上げられる」と発言したが、部品調達の問題から、頓挫した。

 今回の次世代SST(超音速旅客機)開発においては、フランス側は日本が独自に開発したSST用のエンジンがマッハ5.5の試験値を持つことに注目、共同開発に至ったとか。「プロジェクトX」にも似た誇らしさを感じますね。
 まあ、とりあえず、双方が開発企画室を解説して研究を始めるというもので、予算も、航空機開発としてはかなり少なく感じる1億円から。

 シナリオにするならば、やはり「ブルーローズ」で次世代SST試作機の初飛行にまつわるネタにしたいなあ。
 初飛行に飛び立ったネオ・コンコルドがカリブ海上空で、超古代文明の飛行島ラピュタに捕獲され、失踪する。ラピュタを追いかけていたローズ財団は、侵入状況を再現するため、博物館に保存されていたコンコルドBTSD(量産13号機シエラ・デルタ)を引っ張り出し、調査機として離陸させる。
 なんというか、新旧コンコルドの揃い踏みをしたいだけだな、こりゃあ。
 TRPGよりも、アニメのシナリオだろう。「エリアル」の笹本祐一先生が好きそうな話になってしまった。

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June 14, 2005

ブルーローズ:夏王朝の青い杖

 夏王朝の遺跡ではないかと言われている二里頭遺跡から青いトルコ石で作られた龍の杖が発掘された。→ニュース
 これは「ブルーローズ」の出番ですよ。妲己様(ブルーローズでは妲妃)で有名な殷ではなく、さらにその前、舜帝などの時代と目される伝説の長江文明ですよ。青い龍の杖がどう使われたかと想像するだけでワクワクしますね。
 四川大湖(氷河期に四川盆地にあったとされる内海)から、龍とか、神霊とか呼び出せそうですね。

 シナリオにする場合は、龍三合、銀の暁、セレスティアル・ゲートによる争奪戦となるでしょう。
 最初は、近代化が加速する上海で、勝手に持ち出された青龍の杖を巡るカーチェイス。その後、揚子江に飛び出して、中国空軍も交えて、銀の暁と龍三合の魔法合戦、インターミッションに、龍三合の幹部との会食(凶悪な満漢全席)、最後は四川省、蜀漢王国の遺跡で、三国志を絡めた遺跡でのバトルとか。
 関羽の亡霊とか。(それは「上海退魔行 ~新撰組異聞~」のネタ)。

PS:現在中国では共産革命の聖地を巡礼する紅色観光が広がっているが、共産主義の聖地の周辺が商業観光経済に冒されていくのがいかんと言ってみたりする人もいる。まあ、確かに「低俗化」であるよ。

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アトランティスは南極にあった?!

 修羅場も何とか一息。たぶん、一息に過ぎず、次の本とか、アレの企画とか色々あるのではあるが、果てしないトンネルの出口は見えた感じ。

 「坂の上の雲」を、日本海海戦100周年とほぼ同時に読了。
 日本海海戦の少し前、皇族の夢に坂本龍馬が出てきたという都市伝説が紹介されており、坂本の神格化の最終段階を見る思いである。
 海戦の描写はすさまじいものであった。戦争というシステムの狂気を感じる。

 次の企画の関係で、「アトランティスは南極にあった」という本を読み始める。
 中南米の諸文明の話と大陸移動説の歴史がやたらクロスオーバーする本である。
 著者が図書館員なので、大陸移動説の歴史的な流れを書く場合には割とていねいなのだが、どうも、超古代文明の証拠を列挙する際になぜ、それを正しいというのか、不明な点が多い。いや、だから、ピリ・レイスの地図を超古代文明の証拠にするのはいい加減やめようととか。

 先週の種デスは、旧主人公と新主人公の直接対決で、旧主人公チームは(色々な意味で)海の底へ。
 ダースベーダー化する新主人公は、あらゆる感情移入を拒絶するような描き方をされているが、意外にネット上では好きな人が多いのが不思議。目立ちすぎで、人間離れした旧主人公への反発だろうか?
 同じダースベーダー化ならば、「魔法戦隊マジレンジャー」の敵役、黒騎士ウルザードがいい感じですよ。

 はああ、Zを見に行かねば。

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June 12, 2005

日本のマルコ・ポーロ

江戸初期、自力でペルシアの砂漠を横断、エルサレムを参拝し、ローマに学んで司祭となった日本人がいたことを知っていますか?

 大分のイベント主催者から、滞在中に話題となった日本人司祭、ペドロ岐部(きべ)に関するホームページを紹介される。→
 「日本のマルコ・ポーロ」とも言われている人物だそうです。
 ペルシアとシリアを横断、エルサレムに到達というのが凄いなあと。
 その後、ポルトガル、シャム経由で帰国、日本で殉教する。
 恐るべき精神力ですな。

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ブルーローズFAQ

知人からの指摘で、スザク・ゲームズのサイトから、ブルーローズのFAQへのリンクが落ちていたようなので、関連リンクのところに置いておきます。
一応ここ→

早めに改善しますが、まあ、そういうことで応急措置を。

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June 11, 2005

宵闇幻燈草紙6、翡翠峡綺譚1

 八房龍之助「宵闇幻燈草紙」6巻と広江礼威「翡翠峡綺譚」1巻を読む。
 「宵闇」はアメリカ・シホイガン編。謎の紡績会社ストダード社が支配する西部の街にやってきた虎蔵が街の秘密を巡る謎のバトルに巻き込まれる。カラクリ人形使いの大澤操、黒人ガンマンのムーチー、謎の中国人科学者黄人載などが絡んで大バトル。いいねええ。
 ネタ満載、ネタ満載。完結編に期待。
 「上海退魔行 ~新撰組異聞~」が好きな人はぜひ読んでくれ。
 
 「翡翠峡綺譚」は未完の初期作品の復刻。1935年の中南米を舞台に、ナチスドイツと日本の考古学者が、古代マヤの女神ククルカンを巡って、バトル。SS所属の女魔術師グルマルキン・フォン・シュティーゲル大佐がいいですね。
 「ブルーローズ」が好きな人は・・・好きじゃなくても・・・ナチス女将校に反応する人は絶対読むべし。わははは。
 第2巻は6/17、「ブラック・ラグーン」4は7月か。楽しみ、楽しみ。

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June 10, 2005

歯科往診車、または二宮ひかる

 歯科往診車、というものを目撃した。
 原稿に詰まって、コンビニに出かける途中、住宅街の路地に救急車のような真っ白の車が停車していた。

 「歯科往診車」?

 歯科って往診するのか? 見ると、中で白衣の歯科医が横たわった患者に向かって治療をしている。
 これはまた異様な風景でした。

 ニーズというものはあるもんなんだなあ。

 コンビニに行くと、二宮ひかるのマイベストリミックス版「誘惑」が出ていたので、モーニングと一緒に購入する。初期短編集5冊からのまさにベスト選集。単行本未収録作は「ごめんなさい。」のみだが、そこは贅沢をいうまい。「抱きしめるより、泣かせるほうがオモシロイ」か。
 「いつわりの恋」「ふたりで朝まで」の連作がまとめて読めるのはいいかな。偽装結婚から恋人になる話だ。
 あと、「通い猫」を乗せるなら、プレストーリーの「かはんしんのこい」も入れてほしかった。「女の子の足はきれいなんだ」という台詞にドキドキするのがいい。

 週刊モーニング「大使閣下の料理人」では、反日デモで揺れる中国で、満漢全席の接待を餌に中国の大物からODA関係の要求を突きつけられる大使が出てくる。大使に仕える公邸料理人、青柳はなんとか料理で大使を助けようとするが・・・。満漢全席に対して、返礼の宴をかますというアイデアはいいですね。ポトラッチ戦記みたいで。熊の掌に対抗できる料理か。来週が楽しみです。
 「上海退魔行 ~新撰組異聞~」のシナリオにそのままできそうだ。
 いや、厨師の話は、実際、「大使閣下の料理人」にもでてきます。

 ああ、今日は脳みそが死んでいる。

PS:青心社の「クトゥルー13」が出ているのであるが、多忙で買いにいけない。探しにいかねば。

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June 09, 2005

イベント予定

今後のイベント出席予定

6月26日 知人の主催するコンベンションに出る予定。詳細は近々。

7月18日 YS-CON 『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』

8月26-28日  JGC2005。 土曜日と日曜日に『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』。金曜日深夜に「深淵第二版」をマスターすることは確定。土曜日深夜にもトークショーあり。詳細は後々。さて、あとは・・・

PS:7月末に、東京深淵CONがあるので、多分、行く予定。いや、行きたい。
 7月は多分、あれとあれで大騒ぎしているはずなので、もー少し確定してからね。

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June 07, 2005

フォーチュン・クエストRPG

 「フォーチュン・クエストRPG」(キャラ・アニ)が到着。
 ルールブック、リプレイブック、全9作のシナリオブック、ワールドブックにお面、ダイス、カードなど充実した中身に感動する。シナリオの執筆者はフォーチュン・クエストではおなじみのはせがわみやび氏のほかに、山北篤氏、伏見健二氏、細江ひろみ氏、田中天氏(原案:金澤尚子氏)、大塚衛門氏(SNE)、杉山正浩氏、織神尚砥氏と多士済々。
 イラストも全て書き下ろしとか。

 まだ修羅場なのでとりあえず紹介だけ。いずれ時間を見てプレイしてから詳細を紹介いたしましょう。
 フォーチュン・クエストは昔からの読者ですが、娘が大ファンで、今や、新刊は娘の本棚に入っています。

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センゴク

 大分への帰りに漫画「センゴク」(宮下英樹)第五巻を読了。
 織田信長と豊臣秀吉に仕えた武将、仙石権兵衛久秀の青春を描いた戦国時代劇である。武器の使い方や史実の 解釈がきちんとしており、信長家中の青春像がよく描かれている。姑息で臆病、ついでにエロイ秀吉、かぶき者でかなりいっちゃってる明智光秀、ギャンブラーで切れ者の徳川家康など新解釈の武将像も、ユニークである。
 第五巻は、浅井勢との姉川の合戦編。浅井の魁将軍、山崎新平の奇策によって、逆に桶狭間状態に陥る織田軍団。そこで直観で突っ走る仙石と盟友、坂井久蔵が必死の勇戦を果たす。
 いいねえ。
 次の巻は「比叡山焼き討ち」だそうですよ。期待期待。

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June 06, 2005

月の夢、または大分旅行記

大分から戻ってきました。ゴゴコン参加者の皆さん、ありがとうございました。
ざっとだけ旅行記を。

●ハサミ警戒中
 

 土曜日、羽田からANAにて大分入り。
 ずいぶん久しぶりに来た羽田空港は、かなり新しい感じになっている。おっと、これもメモメモ。
 最近はテロ対策のため、刃物や工具は畿内持ち込み禁止。私も筆入れに入っていた小型のはさみが引っかかる。大分で受け取ることにして、はさみ1本を預ける。面倒くさくて、放棄する人が多そうだなあ。
 離陸。東京-大分間はわずか1時間半であるが、数年ぶりの飛行機で酔う。
 疲れているようだ。空港に迎えにきてくれた主催者の内田君の車に乗って、宿泊地の別府に向かうも、車酔いでヘロヘロに。当日入りにしなくてよかったと実感。

●ソバと砂湯

 別府名物、五条のソバを食って少し回復する。
 割り子入りのソバで、モミジオロシが添えられているのが特徴。やはりソバは上手いですよ。
 麺類はその地の個性が出てよいですなあ。
 店の壁を見ると15段とか食うのが普通らしいのですが、まあ、5段で止めておきました。
 
 早めにホテルに入り、近所の砂湯に入る。
 別府は町全体が温泉の出る街で、町中が、硫黄の匂いに包まれている。敏感な人だとそれだけで倒れてしまうとか。僕は割りと鼻詰まり気味なので気にならない。
 さて、砂湯であるが、海岸で砂に埋まるような感じで、温泉で温まった砂に埋まるのである。
 す、砂が重い。熱くて気持ちいい。しかし、重い。
 15分が過ぎるころには、額からアセが滝のように流れる。
 ああ、少し楽になった。

 夕食はスタッフと地元の食堂で宴会。とにかく地元のうまいものを、ということで、焼肉、関サバ、団子汁を食う。団子汁は小麦粉を練った平たい麺を入れた味噌汁である。出汁は煮干でとるが、干し椎茸を戻した汁を加える。具沢山の味噌汁という感じでよし。
 主催者の内田君は「大分の名物は貧乏ですから」というが、うまいものが色々あるではないですか? それこそ名物ですよ。

●早朝別府探検 ~ 瓜生島伝説

 日曜日。前夜、酔って早めに倒れた反動から、朝5時に目が覚める。
 駅前高等温泉という24時間の温泉で朝風呂を浴びた後、別府湾まで散歩。

 朝の街は好きだ。昼間にはない静寂が、街角観察のよい機会を与えてくれるのです。
 しかし、コンビニで買った鳥のから揚げをぶら下げ、片手でテキーラ系のアルコール飲料をラッパ飲みしながら、人気のない浜辺の遊歩道に立つ姿はちょっと、レゲエな人に見えるかもしれない。

 さて、別府湾には、瓜生島という一夜にして沈んだ島の伝説があるそうな。ソードワールド・リプレイでシナリオのネタになったことがあるので、知っている人も多いかもしれない。
 帰宅してから思うのであるが、どうも、その話はイースの伝説と酷似している。百合若大臣がイリアッドの日本移植であるのと、同様に、イース伝説の日本移植の可能性があるかもしれない。状況証拠が少ないので確定はできないが、瓜生島伝説の関連資料があまりないのはその辺かもしれない。ちなみに、大分はかのキリシタン大名、大友宗麟の地元でもある。ポルトガル経由で、色々伝わっていてもおかしくはない。

●ゴゴコン 深淵第二版「月の夢」

 別府から特急SONICに乗って、中津へ。やたら、派手なデザインの列車である。
 この日は中津市で昼からイベント。ゴゴコン当日である。農家が多いので、昼からというユニークな時間設定である。会場は和室で、参加者は30名ほど。イベントとしてはあまり大きいとは言えないが、遠く、宮崎や熊本からも着てくれた。朝からバイクで250キロを走ってきたという猛者もいた。ありがとう。
 セッションは「深淵第二版」で、タイトルは「月の夢」。

 戦火に焼かれた村から脱出した一行は、古い血脈の一族の少女を守り、呪われた荒野を走る。向かうは、滅びた国、かつて、そこは魔法の力で栄えたという。その古城に残された何かを見つけ出すために、少女をそこに連れて行くのである。しかし、その古城には、月の女神と呼ばれた魔族が封印されており、自らを解放させようと、罠を張っていたのである。

  「深淵」未体験者ばかり5名を相手に、即興セッションを。

 じっくり時間をかけて、運命の構成をプレイする。
 初めての人が多い時には運命の決定こそ第一の山場である。

 刃の戦姫シャナの血を引く騎兵。死霊と化した姉とともに旅する弓兵。記憶を失った踊り子、人形使いラプティークのくぐつとして蘇った吟遊詩人、そして、封印の守護者である「白馬を連れた娘」。

 彼らは、荒野を旅し、奇怪な夢に惑わされながら、古城にたどり着き、魔族の前に達する。
 死んだ家族をよみがえらせることを餌に、魔剣で縛鎖の切断を求める「満月の守り手シェフィア」
 魔族の誘いに葛藤しつつも、魔族の傀儡として蘇った吟遊詩人が、封印に関する伝説と己の出生の秘密を思い出し、自らの命を投げ打って魔剣を折り、魔族復活を阻止。

 少女は封印の守護者として、古城に残ることを決意した。
 騎兵は自らの血の呼ぶままに、獅子王教団を目指す。
 旅の間に、死んだ姉への深い愛情を確認した弓兵は戦場を離れ、彼女と暮す場所を求める。
 踊り子は詩人の残した伝説を語り継ぎ、いつか、再び、シェフィアの解放がなされぬようにすることを決意、かつて属していた一座へと戻っていった。

 そして、深淵を漂う詩人の魂に向かい、人形使いラプティークが語りかける。
「今宵はずいぶんと楽しい座興であったな。次は・・・」

●トークショー

 終了後、簡単なトークショー。参加者から集まった質問に答える形で。
 今も、覚醒篇を愛する人々からの強い要望とか。現代編に関しては『真・女神転生X』をお楽しみに。

「粋なゲーマー養成講座」にある、箱ゲームを振っただけで当てる企画とかあったようですが、中止に。
 あれ、結構分かるんですよ。箱のサイズと厚み、紙質、感触。あと、中に入っているものとか。
 あ、でも「フォーリナー」とか、難しいかも。クトゥルフのサプリとか区別つかないなあ。

 イベント終了後、鱧をいただきました。美味しゅうございました。お作り、湯引き、しゃぶしゃぶ、刺身、しんじょう、練り物、ぞうすいなどなど。とくに、ぞうすいはうまかった。
 鱧という高級魚に聞こえますが、大分では、普通に魚屋さんで売っている魚で、よく家で煮付けたりするそうで、店のメニューにも鱧カツどんまである。鱧をカツにしてしまうのである。

 そんなこんなでドタバタしながら、戻ってきました。
 大分はじめイベント参加者の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
 (しかし、食ってばっかりだな)
 
 再び、修羅場であります。はてさて。

PS:そうこうするうちに、JGC関係で打ち合わせの電話が。予定通り、JIVEのコーナーで『真・女神転生X』のマスターをいたします。あと、トークショーが1件、割ととんでもないゲストとトークをする羽目になりそうです。いや、何でそんな人と? というのはまあ、JGCをお楽しみに。

*一部加筆訂正。月の守り手はシェフィアでした。ボケているな、オレ。指摘してくれた方、感謝。

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June 03, 2005

東京の歴史

4億5000万年前、東京は赤道直下にあったサンゴ礁の島に過ぎませんでした。日本列島のもとになる多くの島々は4億年以上かかって、現在の位置まで移動してきたのです。

 東京の歴史を書く。思わず、日本列島の形成まで遡ってしまいそうになる。
 おっと、これは「ブルーローズ」じゃない。エジプト文明の説明で、ナイル河の形成まで戻るゲームとは違うのだよ。

 しかし、こういうネタは書くと面白いのです。

 例えば、紀元前8千年あたりの縄文海進の時代は、現在よりかなり海面が高く、埼玉あたりまで海が入り込むのだが、東京は丘陵なので、そこがまるで松島のように複雑に海に突き出し、入り組んだ海岸線を形成する。
 美しい風景ではないか?
 もっとも暖かい時期には、東京の岸辺にはマングローブが生い茂り、海水性のカバ(の祖先のような生き物)が入り江に群れを成してくらしていたという。
 うーん、面白いけれど、『真・女神転生X』にはぜんぜん関係ないな。
 実際の絵を見たい人は「日本列島5億年の進化史」をどうぞ。ニュートンってこういう本が多いのである。

PS:ああ、だから、ルルイエは東京湾にあるのか? 

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イベント予定

今後のイベント出席予定

6月5日  ゴゴコン in 大分 (サークルIF主催)    「深淵第二版」

 ・・・という訳で、明日から大分行ってきます。帰りは月曜日朝の予定。

6月26日 知人の主催するコンベンションに出る予定。詳細は近々。

8月26-28日  JGC2005.出席決定。 とりあえず、『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』と「深淵第二版」をマスターすることは確定。あとはスケジュール調整中。詳細は後々。

PS:7月末に、東京深淵CONがあるので、多分、行く予定。いや、行きたい。
 7月は多分、あれとあれで大騒ぎしているはずなので、もー少し確定してからね。

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June 02, 2005

ディープインパクトまであと一ヶ月

Deep Impact。彗星に探査体をぶつけて、核の組成を調べる壮大な計画のメインステージが間もなく始まる。

 タイタンの斑点というニュースを見にいって、発見したニュース。
 ディープ・インパクト計画(ディープスロートにあらず)は、「ブルーローズ」でも紹介したが、近太陽系環境の秘密を探る壮大なプロジェクトである。
 「ブルーローズ」の世界では、これに便乗して、「カリフォルニアの友人」ことセレスティアル・ゲートが何かやりそうなネタである。彗星衝突とシンクロして、メッセージ送信の儀式をなぜかピラミッドで行うとか。
 (いや、そういう人はリアルでいそうだが・・・以前、ピラミッド巡礼の常連UFO信徒が紹介されたことがある)

 シナリオとしては、ジャングルの中で新たに発見されたマヤ系の天文台を調査に向かったPCは、そこで「超古代の天文観測用システム」を発見、これが超古代のSDI(宇宙防衛兵器)であることを知る。これを巡って、シュープリームの戦闘部隊が襲い掛かってくる。これに、ディープ・インパクトのメッセージを受け取ろうとするセレスティアル・ゲートが介入、UFOとか汎用人型決戦兵器「パーフェクト・ソルジャー2」(縦置き可能)を投入、状況は大混乱になった瞬間、彗星から謎のメッセージが届き・・・

PS:ここまで書いたところで、彗星からのメッセージって、アニメの「ロックマン・エクゼ」の設定ではないか? 彗星から現れるデューオの使者がネット・ナビを実体化させ、現実世界に攻め込んでくる。主人公はナビのロックマンと合体、変身して戦うのである。しばらく前には、タイムマシン・ネタもあったし、結構、凄いアニメかも。

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June 01, 2005

21世紀料理教室

液体窒素で料理を作ろう。
だって、何でも凍らせられるじゃないか? オイルだってスープだって一瞬さ

 まだ修羅場だというのに、今日は学校。
 睡眠不足の瞳で、ライティングのテキスト代わりの雑誌を見繕って鞄に放り込む。添削の間に、生徒の出来るだけ多くのテキストを読ませるのも、講師の務めだ。
 鞄に入れた1冊が、BRUTUSの5/15号。特集は「21世紀料理教室」である。液体窒素で何でも凍らせちゃう「スペインのイマジネーション」とか、フランス国立科学研究所の最高頭脳が数式化した「分子料理法」とか・・・。
 例えば、生クリームは数式でいうと、「(G+O)/W」だとか。

 もう一冊が、月刊PLAYBOY 2005年7月号。日本版創刊30周年号で、日本版創刊号のミニチュアがついてくる。創刊号のインタビューは3億円事件を追い続けた老刑事、平塚八兵衛。なんという渋いネタ。その他、柴田錬三郎のためだけに、ゴルフ場を作った四国の再建王とか。ピンナップも「フレンチ・メイドの日記」とか。
 結局、テキストには本体から、池澤夏樹の「エーチの断片」第7回「愛国心について」と、渡辺純一の新連載「鈍感力」第1回「ある才能の喪失」。成功するにはタフさも必要という話だが、鈍感力というネーミングで勝ち。
 ちなみに次号は開高健の「オーパ!」を中心にノンフィクション特集とか。

 帰宅すると、田中宇氏の国際ニュース解説のメルマガが届いていた。
 氏は通信社で長年に渡って外電を読み続け、資料から世界情勢を読み取る手法を確立した独自のスタンスを持つジャーナリストである。今回は「米軍再編の理想と幻想」と題して、ブッシュ陣営、ネオコン、米軍の現状と今後を解説したもの。ブッシュの過去の演説と911関係疑惑とかにも言及している。→該当記事
 それによれば、現在、ブッシュが目指す米軍再編は、ハイテクによる軽量化とハイテク化で、現在の主力戦車エイブラムスに代わり、19トン程度の高速軽量戦車を開発し、ハーキュリーズなどの輸送機を駆使して、世界のどこにでも96時間以内に部隊を展開できる緊急展開軍形式である。これが果たされた際には、各国にある駐留米軍基地の撤廃にもつながるのであるが、技術的な問題と政治的な問題の両帆が絡んで実現される可能性はまだ少ない。
 軍事ミーハーとしては、確かに、グローブマスターなどのSTOL式ジェット輸送機を使ったシステムには、非常に興味があるし、通常の1/3の重量の軽量戦車がどうなるかも見て見たい。しばらく前に発表されていたタイプは、超低車高タイプで、ずいぶん平べったいものだったが、そんなに軽くはなかったような。

 このあたりの国際ニュース解説は、「ブルーローズ」で、シュープリーム関係のネタをひねり出すのに役に立つのであるが、どうもブッシュ陣営そのものが、シュープリームをそのままやってくれる瞬間があって困る。
 フィクションのエンターテイメントとしてカリカチュア化した表現をしたら、現実がそのまま演じてしまうのはいかがなものであろうかと思いますよ。

PS:同じことが、「種デス」にもいえるので、困る。
 ビグザムもどき(実はジオング+サイコガンダム)が出てきて、ベルリンを焼き払った時の悪の秘密結社のBOSSの台詞が、ビグザムの回のドズルの台詞そのままに出てきた。

「圧倒的ではないか?」

 前にも「ザクとは違うのだよ、ザクとは・・・」と言った3分後に死んだゲスト・キャラもいましたが、OPに出てくるドムもどきの黒い三連星は、きっと「俺を踏み台に」とかいうんだろうなあ。

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