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July 21, 2005

D&D2.5:初めてのゴブリン討伐

「裏山の洞窟でゴブリン退治をする。洞窟は元霊廟である」
「ああ、買い物は自由に」
「チョークって投げられますか」
「投げるのは勝手ですが、ダメージはありません」

 昨日は、学校でアナログ・ゲーム、ついにTRPGに到達。
 今週はD&D2.5版。3.5版にあらず。昔の赤箱ルールをD20に合わせて分かりやすくしたので、2.5版。基本概念は「30年前のプリミティブなRPGを体験する」
 20名のクラスを4~5パーティに分け、ダンジョン・アタックさせる。キャラクター作成1時間、セッション1時間。2時間のセットを4クラス分。死にそう。

●キャラクター作成
 能力値はランダム。
 クラスは七つ。ファイター、クレリック、シーフ、マジック・ユーザー、エルフ、ドワーフ、ハーフリング。
 こら、そこ、ローグとか言わないよーに。

 クラスを選んだら、HPのダイスを振る。
 HP1のシーフとか、ファイターとかがごろごろ。パーティの合計HPが一桁の場合も。

「君たちは幸せだ。何しろ怪我をしない。ダメージを受けたら、全て致命傷だから」

 あとは、最低限の予告編(ああ、最新テクノロジーを使ってしまった)として「裏山の洞窟でゴブリン退治をして、村の宝を取り戻す。洞窟は元霊廟である」という情報を告げ、装備制限だけを教えて勝手に買い物をさせる。

質問の例
Q:宴会は何回できますか?
A:君はワインを何ガロン買う気かね?

Q:火付け棒は20本で足りますか?
A:火打石を買いたまえ。

Q:ヘビーランスって持てますか?
A:もてるよ。ああ。ところで行き先は覚えているかね?

●シナリオ

 村で判定の練習代わりに、「報酬の交渉」(または「宴会の飲み比べ」)を行った後、洞窟へ。

「ところで、灯りを持っているかね?」
「ランタンを買いました!」
「油は?」
「・・・・」
「大丈夫です。僕が松明を!」
「火はつけられるかね?」
「・・・確か、火打石があった!」

 年に1パーティは照明を持たずに、洞窟へ入る。まあ、そういうもんだ。
 その後、床に落とし穴のトラップが。シーフかドワーフかハーフリングがいれば発見しやすいのだが、しょせん、1レベル。たいてい、発見できず、落ちたかどうかのDEX判定をパーティ全員が行う。落ちると「1d6-4」のダメージ。

 このあたりで死者続出。一応、授業での体験なので、死んだら、キャラクター・シートに死亡1回とか書いて、弟か妹」が出現することに。

「落とし穴から這い上がる判定。上に残った人数がボーナス。ロープがあれば+3」
 しばしば、ロープもろとも落とし穴の底でシーフが死んでいたりするのであるが・・・

 霊廟の入り口の扉に到達。当然、ここにもトラップが。シーフが解除できないとガスが噴出。
 CONでのセービング・スロー。失敗するとHP-1&SLEEP。ファンブルならば、即死。その直後にゴブリン3体との戦闘というハードなシチュエーション。
 一応、「デテクト・マジック」でも罠を発見できるとしておくが、そんな魔法を取れる余裕などなく、ほとんどのパーティがシーフ頼り。たいてい解除に失敗して、パーティの半分が寝た状態で、戦闘突入。全員が眠り、全滅するパーティも。「スリープ」の魔法を用意していたマジック・ユーザーのおかげで楽勝のパーティもないではないが、大半は当たれば死ぬ戦闘を展開する。各クラスともこのあたりで死者数名。ゴブリンに確固撃破されたり。

 最後に、「ラージ・スケルトン」1体出現。2回攻撃、HP13で十分な脅威。頼みはクレリックのターン・アンデッドだが、ターンに成功するのは1クラスで1パーティあればいいほう。しかたないので、再び戦闘。「あたると死ぬ~」とか言いながら、戦闘。
 戦闘は各テーブルで管理させるが、NPCの時に限って目が走るのはお約束である。

 最後にお宝表を振って終わり。銅貨6000枚(重量120ポンド)とか言われても困るよなあ。
 疲れたけれど、楽しい授業であった。
 これが「30年前のTRPG」。そして、その後の進化を来週に。でも最終的にD&Dに戻ったり(笑)。

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