夢のトリガー(日々の雑記、「フレディVSジェイソン」「SW3」など)
「あれは戻ってこようとしているのよ・・・・
ええと名前は・・・・・・」
「口にするな。忘れろ!
思い出したら、悪夢が戻ってきてしまう!」
土日はなぜか疲れてヘロヘロでした。アトランティス話の傍ら、アニメ見たり、本を読んだり・・・。
今日(月曜日)になって、やっと「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐」を渋谷で見てました。中学時代に「スターウォーズ」を見て以来、ずっと付き合ってきた作品が終わり、最初の作品へのループが完成する。それはまるで、「スターウォーズ」という作品の完成、別の言葉で言えば、死と再生を見た気分です。暗い訳ではないが、ある意味、お別れであるという気分で。
帰ってきたら、プロレスラーの橋本《破壊王》真也急死のニュース。特にプロレスが好きではなかったが、彼をモデルにした多くのキャラクターを見ていたので、妙に寂しい気持ちになった。享年40歳。私より年下である。まだ早いやろ。これまた「お別れ」の出来事があった。不可解な気分である。
こういう気分の時には、さっさと何か物語を書いてしまおう。そういえば、木曜日のTVで「フレディVSジェイソン」を見て以来、思いついたままの「深淵」用のシナリオネタがあったな。
「フレディVSジェイソン」は名前の通り、ホラー映画界の2大ヒーロー、「エルム街の悪夢」のフレディと、「13日の金曜日」のジェイソンが共演するという、最近流行りの対決物である。展開は、ダーレスの書いたクトゥルフ物みたいなもので、ジェイソンは水死したから水に弱く、フレディは焼き殺されたから火に弱いとか、怪しい脚本が爆発。B級テイスト大爆発でしたよ。
唯一、秀逸なのが、エルム街のフレディ封じ込め作戦。フレディ事件を全て隠蔽し、記録も抹消する。わずかな生存者は精神病院に送り込んで隔離し、夢を抑制する新薬を常用させる。皆がフレディを忘れてしまえば、もはや悪夢は存在しない。
しかし、復活を目論むフレディはクリスタル・レイクからジェイソンを呼び寄せ、恐怖をエルム街に蔓延させる。友人を殺された主人公の少女は、警察の不用意な一言からフレディの名前を知り、悪夢に捕らわれていく。
このあたりの展開が凄くよい。「エルム街の悪夢」シリーズらしい展開である。
まあ、そのあとはダメダメになっていくのであるが、この部分はそのまま、ホラーシナリオのネタになる。
ホラー物のTRPGと言えば、クトゥルフ系だが、クトゥルフ系の場合、悪夢を再現するためのルールは少ない。その分、自由にやれるとも言えるし、SANチェックだけで十分とも言えるが、デザイナーとしてはやはり、そこをどうハンドリングするかの示唆は欲しい。
私自身は、やはり、悪夢を扱うならば、「深淵」がもっとも手にしっくりくる。
フレディを封じるために、彼の名前を封じたエルム街は、町ぐるみで運命「沈黙の封印」を自らに課した街と言える。あるいは無理矢理、運命「無垢」を取得した街かもしれない。一度、誰かがフレディの名前を口にする判定に成功してしまったら、街は悪夢の底に沈むのだ。
シナリオとしては、PCたちが辺境の街に紛れ込むところから始めてもいいし、自分たちの街がおかしいことに気づくところから始めてもいい。そして、いつか誰かが《超越幻視》(達成値25以上)を行い、禁じられた名前を見出してしまうのだろう。
そう、気づいてはいけない名前に。
そして、それを口にした瞬間、悪夢は伝染していくのだ。
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