チャーチワードの死
アトランティス編終了、ついでに、ムー編も終了。19世紀から20世紀のトンデモ超古代文明仮説を全速力で駆け抜けた気分である。もう少しだ。
終わり次第、『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』のサプリメント、『金剛神界』と秘密企画に取り掛からねば。どちらもJGCお披露目である。色々大変。
ムー大陸編の関係でチャーチワードの身辺調査をする。
ジェームズ・チャーチワードは1851年生まれ、1936年没。
肩書きは「作家、技術者、釣り人、茶農園主」。
自称英国陸軍退役大佐。通称コロネル(大佐)。
あるときはスリランカのプランテーション農場の経営者、あるときは、金属関係の製造特許を多数持つニューヨーク在住の技術者、あるときは大物釣りをこよなく愛する釣り人。
そして、『失われたムー大陸』(1926年)を書いたのはなんと75歳の時である。
80歳を越えてから続編3作を書いたほか、アメリカ心霊調査会を組織して、超古代文明に関する講演を繰り返し、1936年1月4日、ロサンゼルスでの公演中に倒れて、そのまま帰らぬ人となった。享年84歳。ニューヨーク郊外の墓にはムー帝国の紋章が刻まれている。(墓の写真)
妙に泣ける話だ。
『失われたムー大陸』の話には色々うさんくさい部分があるし、生臭い部分も色々あって、チャーチワードを評価するには色々問題があるが、彼の死に方だけは、どうも涙腺を刺激する。コロネル(大佐)という愛称を持った老研究家が、手書きのイラストを片手に、エジプト論を語りながら、ロサンゼルスに死す。
いいじゃないか、こういう生き方も。
***チャーチワードの関連書を横に置いておきます。
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