クトゥルフ・ダークエイジ:遺産
わが甥よ、私はもはや長くはない。わが財産はお前に譲ろう。
その代わり、ひとつだけ頼みを聞いてくれ・・・
学校の生徒がクトゥルフ系のTRPGをやってみたいというので、『クトゥルフ・ダークエイジ』をすることに。
TRPGはほぼ『真・女神転生X』だけという彼らを相手に、10世紀のドイツの山奥で、いわゆる遺産物を。魔術に長けた老人が、死に際して、甥や弟子を呼び、禁断の魔道書や、異界から持ち込んだ薬草畑、『宇宙からの色』を封じ込めた井戸を処分させようとするが・・・
●第一セッション
甥の水夫、大斧使いのきこり、邪悪な呪文を学んだ治療師。
老人の台詞を伝え、後は書簡の指示に従えというが、手紙を開けないまま、それぞれ勝手に遺産確認に向かう。きこりは遺産代わりの山羊と騾馬を確認しようと厩に行くが、厩の中はすでに、怪物に襲われた後。馬車は前回、騾馬はバラバラ死体に。慌てて、治療師と裏山の畑に向かうが、途中で怪物に襲われ、最大戦力のきこりが触手に捕まって、死亡。
治療師は『異界の門』を開く魔法で、脱出を図るが、門のつながった先はなぜかユゴス星。水夫がミ=ゴに捕えられ、意識不明に。ユゴス星で逃げ回った治療師も、『宇宙からの色』がひそむ池に踏み込んで、発狂し、死亡。
セッション開始、2時間で全滅。情報0.
●第二セッション
司祭、隠者、傭兵
第一セッションの数日後、老人の住む山では怪光がちらつき、森には不可解な怪物が出没する。そう言えば、老人宅を訪れた甥や樵たちが戻ってくる様子もない。村人に急かされ、司祭は傭兵と隠者を連れて調査に向かう。途中、森の黒い子羊の亜種に襲われ、傭兵は早速、死にかけたが、なんとかロングソードで撃退する。
老人宅につくと、なぜか虹色の光を放つ池が出来ている。奇怪な状況におののく一行に虹色の光が襲い掛かる。
あわてて、館に逃げ込んだ一行は、ベッドに伏せていた老人から甥たちが姿を消した話を聞き、代わりに老人の頼みを聞くことにした。裏山の畑を焼き払い、井戸を埋めろというのだ。その代償として、老人の魔道書コレクションをもらうのだが、その中には手書きの『ネクロノミコン』があり、解読しようとした司祭と隠者が発狂しかける。
深夜には、死んだはずの樵が出現、一行を恐怖に陥れる。老人に助けを求めると、老人のベッドにはなぜか老人の顔と手だけが・・・ぶちきれた傭兵は死んだ弟に向かって、剣を一閃、これを倒すが、弟もまた顔と手だけで、体の中心には奇怪な液体の詰まった金属容器しかなかった。
恐怖に眠れないまま、一夜を過ごした一行は、再び、池の虹と接触、癒しきれぬ心の傷を代償に、『虹』の意識と目的を知る。『虹』は周囲の生命をすべて吸い取って、星の世界へ帰ろうとしていたのだ。それはあまりに危険な存在だった。
一行は身の安全を守るため、老人の意思を実行する決意をする。ミ=ゴに襲われながら、畑に向かう一行。司祭が捕らわれ、意識不明になる傍ら、隠者が井戸を崩し、傭兵が畑に火を放った。ミ=ゴが襲ってきて、隠者も重傷を負ったが、傭兵が剣で貫いた。
一行は老人の遺産が炎の中に消えていくのを背に山を下っていった。
あの炎が全てを焼き尽くしてくれることを祈りながら・・・
●感想
システムはBRPらしい軽さで扱いやすい。
キャラメイクは完全割り振りなので、精神的に強く、戦闘も強いキャラクターができやすいのがやや難か。個人的にはランダム系のほうが好きだなあ。
戦闘はさすがにデッドリーであるが、戦闘系がきちんとキャラメイクすれば、十分、対応できる。もちろん大型の怪物には一切、勝ち目がないので、調査系の技能が重要である。
今回はプレイヤーも不慣れだったが、経験者相手ならば、十分気軽に回せそうだ。
次は、例のネタで・・・
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