オーパーツ大全
太古の地球に未知の宇宙人が来訪したという仮説を唱えたのはデニケンが初めてではない。1940~1950年代にはすでにハワード・ラヴクラフトやクラーク・ダールトンなどのSF作家が、太古の地球を訪れた異星人についての作品を発表しているのである。
-----------『オーパーツ大全 失われた文明の遺産』クラウス・ドナ&ラインハルト・ハベック (学研)
生存報告代わりに、今日の『思わず目が点になった文章』。
2001年に、ウィーンを皮切りにドイツやスイスで、全世界のオーパーツを集めて開催された『未解明の謎』展の主催者コンビ(オーストリア人)が送るオーパーツ紹介の最新本。2004年に出たものが最近翻訳で出たばかりなので、色々最新情報が加わっていてありがたいやら、絶叫するやら。例のカブレラ・ストーンの持ち主が病死していたり、中国版『ピリ・レイスの地図』が発見されていたり。
冒頭の一文は、古代文明と宇宙人来訪の話の一文である。クラーク・ダールトンはドイツ発の長編スペースオペラ・シリーズ『宇宙英雄ペリー・ローダン』(1500巻以上、邦訳も200巻以上あるはず)の仕掛け人で知られるドイツSF界の長老であるが、それと並んでラヴクラフトの名前が挙がるとは!
ちなみにラヴクラフトは30年代半ばに病死しているので、40~50年代というのはドイツ語への翻訳時期から勘違いされたのであろうが、ここで、ラヴクラフトこそ古代文明=宇宙人起源説の提唱者だとか書かれていたら、どうしようかと焦りましたよ。
……てな調子で後から後からわいてくる超古代文明資料の前でじたばたしてます。
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