JGC日記
JGC2005に行ってきました。簡単なレポートを。
*26日 会場入り。
4時前に現地入り。今年もまた娘同伴である。
サードカフェに、挨拶に行き、TRPGサプリ6号を受け取る。
今回のテーマは帝国。『深淵』ではレディアスが魔族帝国の夢に踏み込む。
「上海退魔行 ~新撰組異聞~」はページの関係でワールドガイドを。
*『真・女神転生X』第一回
19時からは『真・女神転生X』。
当初、『金剛神界』ネタも準備していったのであるが、今回のJGCでは、『真・女神転生X』初体験というプレイヤーさんが多かったので、テクニカルなシナリオを避け、YS-CONで使用した『50ギガワットの夢』に変更。サンプル・キャラクターで、つくばエクスプレス建設現場に起こった大量漏電事件を解決するという話である。
つくばエクスプレス開通半月前、地下変電施設で大量の漏電が発生、東京電力が調査に行くと、ダークゾーンがあり、「空飛ぶ生首」と「毒ひっかきをする人型の怪物」に襲われるという話。シナリオの想定期日がコミケ直前というのは秘密。
依頼人は東京電力としたため、お約束のネタが。
依頼人「東京電力ですが」
PC「電気料金はちょっと待って下さい!」
PCが調査を進めると、その背後に旧ソ連の超常現象研究所で開発されたプラズマ式異次元ゲート発生装置と謎のロシア人科学者「ドクター・スリル」の存在が明らかになってくる。スリルが召喚するであろう堕天使ガギソン(15L)は強敵であるから、何とか弱体化させないと勝ち目がない。そこでコネを回って戦闘準備開始。
1回目のセッションでは、結局、ジャックフロストがガイア教団のマスター・アンドラスから、スーパーDX「ガイアの王笏」なるやばげなアイテム(「ランダマイザー」3発分)を借りてきて、何とか勝利。
23時過ぎに終了。
*ミニ深淵CON
24時30分から、松の間の1角を借りて、ミニ深淵CON。
京都深淵CONの在胡さん、東京深淵CON~シキサイ~の印南さん、旧東京深淵CON新世紀の神山さんにGMのご協力をいただき、4卓成立。マスター陣も来てくださったプレイヤーの皆さんもありがとうございました。
私は『深淵第二版』で即興型をマスター。
*不死の王とスミレの森
北の森にあるとされる、『不死の王』の城を目指す旅。その背後にある『菫の公女フェレス』の聖域へ向かう「白馬を連れた娘」。故郷を滅ぼされ、『不死の王』の力を欲する吟遊詩人、不義の子でありながら、病身の父を救うため、『不死の王』への復讐を企てる少年、そして、禁じられた知識を求めたがゆえに、不和の侯爵サードナから「苦痛の刻印」を与えられた原蛇の魔道師。
ついに、出会った『不死の王』は、かつて、学院を出奔した黒剣の魔道師で、原蛇の魔道師の旧友であり、少年にとって真の父であった。『不死の王』の言葉に翻弄される人々であったが、『不死の王』はその魔力の源たる宝玉を割られて、死の魔力に滅ぼされていく。
城壁は崩れ、スミレの咲き乱れるフェレスの森の聖域への道が開かれる。
癒しの森。
ためらいもなく聖域へと去っていく白馬と娘。彼女の心の傷はこの森が癒すだろう。
魔族との戦いの定めから逃れることが出来ぬまま、フェレスとの戦いに進む少年と、それを見守る決意をした詩人は、フェレスの幻影が織り成す森の迷宮に飲み込まれてしまう。
旧友の死を目撃した魔道師は、さらなる叡智を求め、聖域を後にした。
(終了朝5時)
*27日昼 『真・女神転生X』第二回 1100~1600
昨日に続き、『50ギガワットの夢』。
「つくばエクスプレスが無事開通するかどうかは君たちの肩にかかっている!」
というと、やたら盛り上がる。
2日目ということで、マスターもプレイヤーもハイテンションでセッションはかなり暴走。
「運命の少年」の背景設定が「奇妙な趣味:漫画」となり、シナリオ開始想定期日を8月10日、解決の期限を3日以内としたことから、「早めに片付けて、有明に突撃だ!」という話に。私立探偵率いる駆け出しの退魔師グループはいつの間にか秋葉原を徘徊するオタク集団に。
ドクター・スリルの相棒「パンツをはいたチンパンジー」が深夜秋葉原を徘徊。
ルイ・サイファーからディスポイズンをせしめようとして、秋葉原のメイド喫茶に呼び出され、チョコパフェ勝負。
オタク少年化したサマナーが太上老君から説教されたりしつつも、結局、星の智慧協会のナイ神父から、「不気味で歪んだ箱」(ランダマイザー内蔵、ただし使用者は効果に等しいDARK属性を得る。暴走しやすい)を借り出し、変電所に突入。ガギソンを無力化して戦いを有利に運ぶが、「箱」が暴走し、大騒ぎになりかけたり。
結局、ピクシーの応援効果を「萌えパワー」と称するストリート・ファイターを前衛にガギソンを撃破。
何とか1日で解決したPCたちはボーナスをせしめて、新たな戦場、有明へ。
大爆笑でした。
*ちょっと一休み
16時終了。3連続セッションでぐったり。部屋に戻ってガンダムSEEDデスティニーを見たら、そのままダウン。
次のイベントは深夜なので、一休み。
*コール・オブ・クトゥルフ・トークショウ
武田さん、牧山さん、坂東さんらとともに、「コール・オブ・クトゥルフ・トークショウ」と称する、新企画発表会。
まずは伝説の企画「クトゥルフと帝国」の復活宣言。年末発売で、1920~30年代の日本を舞台にした冒険ができるようになります。
もう一つが私の製作するクトゥルフ神話TRPGサプリメント。戦国末期、織田信長時代の日本を舞台に、クトゥルフ神話の探索が始まる。
タイトルは「比叡山炎上」。
信長を魔王と呼ばせた事件はなぜ起こったのか? 日本版「クトゥルフ・ダークエイジ」を目指して製作開始。来年春発売予定。
これらはいずれもエンターブレインから刊行された後、米国ケイオシアム社より翻訳刊行の予定。
このあと、アークライトの宮野さんが持ってきたアメリカのクトゥルフ神話自主映画を見て解散。
*28日 『真・女神転生X』3回目
今回も『真・女神転生X』未経験者が半分だったが、キャラクター作成からという要望が強かったので、今回は7レベルキャラクターを作成して、『50ギガワットの夢』に挑戦。
2レベル上昇させたので、ガギソン弱体化アイテムはPCが頑張らないと与えない方向でいたら、頼らずに、突入。ガギソンがマハジオを連発するが、アウトサイダーが変身したアズミのメディアで対抗、その間に候補者=拳士が気合い=ヤマオロシ・コンボでダメージを稼ぎ、拳士=格闘家のスープレックスがガギソンの行動を削き、探偵サマナーがこれをフォローしつつ、銃を撃つという連繋を発揮する。
しかし、7レベルPCに、15レベルBOSSのガギソンは強敵。BOSSのHP残り108点を残して前衛陣の命運とMP、回復魔法が枯渇。次のマハジオが来たら、全滅というところで、マスターの出目が2連続で外れ。こうして稼いだ1ターンで、何とか70点を削り、剣士のクリティカルで決着。やったぜ。
*新らしい波が来る
閉会式後の打ち上げでは、色々、懐かしい顔と会えた一方で、今年デビューしますというデザイナーたちにもご挨拶いただきました。
グループSNEに入り、北沢慶氏らと新作を開発中という力造君。ここ2~3年、関西のゲーム・メーカーを手伝いながら、イベントごとにお会いしていましたが、ついにグループSNEで新作に関わることに。おめでとう。
FEARのゲーム賞に入賞し、Role & Rollの「カオスフレア」でデビューするという小太刀右京君。おめでとう。『真・女神転生X』や『真女神転生Nocturne TRPG~東京受胎~』でバリバリ遊んでくれているとのこと。ありがとう!
新しい人々が新しいゲームを作る。とても楽しみであるよ。
*娘の話
今年も娘を同伴しましたが、多くの皆さんに遊んでいただいたそうで、ありがとうございます。
特に、富士見書房、ボードゲーム・キングダム、エポック社のボードゲーム、カードゲーム・エリア、四畳半半ダンジョン作成企画、そしてアトリエサードのカフェには入り浸っていたようで、お世話をかけました。
『フォーチュンクエストRPG』では、パステル役を楽しく遊ばせもらったようです。ありがとうございました。
最近リプレイを読んで、お目当てにしていたソードワールドRPGは3日とも抽選漏れでしたが、知人がフリープレイの『迷宮キングダム』卓に誘ってくれたようで、マスターの感想は「朱鷺田さんの娘だねえ。プレイスタイルが似ている」。むむむ。親として喜んでいいやら、悲しんでいいやら。
HTTの『ドラゴンを倒せ!』に参加、ダイス150個で1000ちょいとか、うむ、ちと目が弱くないか、娘よ。
非常にハイテンションで楽しかったそうです。皆さん、ありがとうございました。
*かくしてJGCは終わり……。
激動の3日間は終わりました。
参加者の皆さんは楽しかったですか? 私は楽しかったです。
また、来年もJGC2006でお会いしましょう。
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