黒い羊
黒い羊の姿をした異形の神々の声があっちからもこっちからも聞こえ、綾成す波の間に間にもそれは溢れ、波間に漂う僧に次々と行方をさして教えるのであった。
それをほとけ草がだらりと垂れ下がるような岩場の上で着衣をひるがえして倣岸な老女が嘲り笑いその声は虚空にこだまする。
生存報告代わりに、最近、クトゥルフ的だと思った一文を。
建築家・渡辺豊和がイメージと都市計画からアトランティスを追いかける「発光するアトランティス 失われた文明の呼び声」より、般若心経の末尾、ギャーテイギャーテイハラギャーテイ・・・の部分(おや文字が出ないなあ)を、仏典解釈の先入観無しに、文字だけで考えて、超訳した文である。空海の設定した四国霊場88ヶ所はアトランティスパターンに通じるスーパーグラフィックであるってな話の中で出てくるのですが、本文の論旨より、こちらの情景のほうが素晴らしい。
黒い羊というと、シュブ=ニグラス的ではあるが、どちらかといえば、ニャルラトホテップ様やも。
アトランティス本の仕上げで奔走。微妙に資料が足りないので昨日は図書館行脚。
今日はSさんが上京してくるのでゲーム。
娘は昨日、有明巡礼を実行。後輩を誘ったら、後輩のひとりは家族に「そんな場所にいったら、さらわれる」と言われて断念したそうな。そのご家族の良識に脱帽。
「黄薔薇革命」中、ごきげんよう。
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