虚無僧は笛吹き
役小角とか、修験道とか、仏教史とかクロスオーバー中。
●虚無僧と修験道
『真・女神転生X』の資料調べなんだか、『比叡山炎上』の調査なんだか分からないが、脳の配線のあちこちでショートしたり、妄想が爆発したりしてます。大破壊後のNPC関係で小角の解説を書きながら、なぜか、『比叡山炎上』の資料を読んでいる気分に。宿曜道の重要な経典『北辰菩薩経』とか、クトゥルフの魔道書みたいだし、仏教と神道の融合過程とか面白い面白い。
ついでに、『日本の仏教を知る事典』を拾い読みすると、虚無僧の話が。
中国禅宗の普化宗が鎌倉初期に伝来、そこから分かれた虚無宗(こむしゅう)の僧侶が虚無僧である。
髪を剃らず、尺八を吹いて銭を乞い、諸国を行脚する。
普化宗は、江戸時代には臨済宗の一派と見られ、明治時代に廃止される。
廃止?
追いかけてみると、実は普化宗は、なぜか江戸幕府に近く、明治維新政府の怒りを買って、廃止、虚無僧は僧籍を剥奪されたのである。この辺、実は徳川家に近かった陰陽師の末路に近い感じがする。
虚無僧と言えば、例の深編み笠に黒衣という風体は、江戸時代になって幕府から規定された姿で、戦国以前は白衣に平編み笠だったらしい。これで尺八を吹きながら歩いている姿を、想像してみると、妙に、ハーメルンの笛吹きのようである。このネタは後で『比叡山炎上』か何かに使おう。
そういう訳で、脳内が色々アレですが、作業中、作業中。
●BLOOD+
ヒロイン二度目の覚醒。
音に敏感になるシーンの描写は面白いね。従者とともに飛んでいくあたりも印象的である。
カイの彼女である女子高生が、実はヤクザの娘で、黒塗りの外車の中から携帯ひとつで情報収集しているあたりは、サイバーパンクっぽくていいですよ。シャドウランのエチケット(ストリート)という感じ。
そう言えば、そのあと、『世界ふしぎ発見』で、熊から学んだ知恵は? というクイズに対して、「熊のトーテムはヒーラー系でさあ、確かヒーリング呪文にボーナス」とか口走ってしまい、ドキドキする。おかしいな、シャドウランではあまりシャーマン系はやらなかったのに。
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