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November 02, 2005

邪馬台国はどこですか?

 昨日は学校、行き帰りで色々あったり、なかったり。

●今日の聞き間違い

 あまりに髪が長くなったので、登校途中に初めての店に飛び込んで髪を切ってもらっていたら、ラジオのニュースから聞こえた。

 ネット警察として最大手のヤフー

 ネット警察? と聞いた瞬間に、孫正義がアニメ版『ロックマン』に登場する名人さんのコスプレで、何か命じている図式が浮かんだ。いいのか、それ。しかし、ヤフーがネット警察とは、サイバーパンクな時代であるなあ。NTTネット警察とか、ライブドアネットセキュリティとかとシェア争いをしているんだろうなあ。
 本当は、警視庁がオウム関係の指名手配情報を「ネット検索として最大手のヤフー」に乗せた、という話でした。おかげで、床屋のお兄さんが割とトンチキなオウム話を始めてしまい、困る。微妙な解釈の間違いを止めようとコメントしたい気分がムラムラ。でも、やりすぎると、千歳烏山にあった道場関係の信者と間違われるのである。

●戦果アギヤー

 学校では2年生のライティング。コラムを書かせて、テキストを読ませる。今日のテキストは月刊PLAYBOY12月号から、「長渕剛」インタビュー。10年で肉体改造して、ムキムキロッカーに変身した長渕の声が熱い。お父さんとお母さんの馴れ初めの話には、警察署盗聴にまつわる共産主義革命家の話とかが出てきて、それはリアルかい!と突っ込む。
 今月のPLAYBOYは、カルロス・サンタナのインタビュー、世界の巡礼を取り続けた写真家野町和嘉、ボルドーでワインを飲みながら行うフルマラソン、ダルフール紛争の現状レポ、伝説のポルノ映画『ディープ・スロート』の内幕とかネタ満載である。現代アクション物のネタに困っている人は是非どうぞ。あと、高橋源一郎のポルノ批評が読めるのは秘密。今月のネタは『ビデオ・ワールド』……って雑誌かい!
 個人的には、佐野眞一の沖縄戦後60年史『沖縄コンフィデンシャル』第三回「密貿易の島と戦果アギヤー」が面白かった。ここ2ヶ月ほど読んでいなかったので、いくつか情報の漏れはあるが、戦後60年の沖縄で活躍した会人物を追いかけるというルポらしい。今回の舞台は最近、海底遺跡が注目される与那国である。終戦直後、与那国島が台湾との間で揺れた時期、米軍からかっさらった盗品や横流し品を台湾へ密貿易することが横行した。奪いに行くのが戦果アギヤーであり、与那国はその中継地点であり、共産勢力の拡大に米軍が緊張するまでの3年あまり、第二のハワイと言われるほど盛り上がる。
 与那国の伝承とか、歴史とか、興味深いネタが多い。戦後、日本に帰らず、台湾復帰論、与那国独立論などがあったというのもこれで初めて知った。
 筆者の佐野は戦果アギヤーと海賊の生き残りを訪ね、終戦後の沖縄の激しい様子を聞く。
 結局、アギヤーが何を意味するのかはよく分からなかったが、サタスペの亜侠の文字がもっとも似合うような気がした。

●バルザイの偃月刀

 生徒が持ってきたアニメイトの情報誌「きゃらびい」116号を見ていると、「バルザイの偃月刀」ネックレスが売られていた。定価3800円なり。当然ながら、デモンベイン関係のグッズではあるが、『ネクロノミコン』出典のアイテムをネックレスにして商売になるとは、日本も凄い国である。

●邪馬台国はどこですか?

 織田信長が抑鬱症状の結果、本能寺で自殺した、というネタがあると聞いて、鯨統一郎の歴史ミステリ短編集『邪馬台国はどこですか?』を読む。
 とあるバーで、常連三人が繰り広げる歴史検証議論バトルを繰り広げるというもの。鯨氏の処女作である。これは面白い。お釈迦様がEDで、妻の不倫が原因で出家したとか、推古天皇=聖徳太子=蘇我馬子・同一人物説とか、邪馬台国東北説とか、イエス復活計画とか、勝海舟催眠術師説とか。計六編、トンデモに見えそうな大胆仮説ですっぱり歴史を切ってくれる。実に楽しい。

●絶対可憐チルドレン 1・2

 今更ですが、買ってしまいました。
 週刊少年サンデー連載の椎名高志の超能力漫画。レベル7の超強力パワーを持つ10歳の少女三人とそのお目付け役皆本が繰り広げるコミカル超能力アクションもの。
 第一巻は短期集中連載時のもの。第二巻からは正式連載時のもの。

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