出雲南蛮記念祭
今宵はメシア誕生の日。
さあ、皆でパライソに向かうのだ!
●出雲南蛮記念祭
土曜日は『比叡山炎上』のテスト・プレイ。
PCたちは、元亀2年12月、信長の命により、出雲国大浦村に漂着した南蛮のパーデレ(宣教師)の調査面談に向かうことに。
PCは公家、巫女、神人(神社の従属民)、僧兵崩れの4名。
貧乏公家、藤原人麻呂は、礼法指南と方違いの指導だけが生活の糧という貧乏公家。信長の京都上洛後、朝廷側の下級官吏として信長のご機嫌伺いに奔走し、織田勢の荒武者や尾張のあぶれ者に行儀を仕込む仕事を得ていたが、元亀の兵乱で多忙な信長勢に代わり、出雲国に漂着した南蛮船とパーデレの調査面談に向かうことに。
護衛として同行するのは尾張劔神社から礼儀見習いに送り込まれた巫女みなも。一見、美人だが、怪力無双で大槍を振り回す今巴御前である。さらに、同じく劔神社の神人にして、水虎の血筋を引く醜い小男、不知火は、斬馬刀を背負った武者もどきである。これに、人麻呂の邸宅に居候していた僧兵崩れの流仙が加わる。
途中、出雲大社観光などしながら、大浦の村についた一行は、村中で改宗してしまった状況に遭遇する。寺から僧侶を追い出し、仏像を焼き、村境の石地蔵まで打ち壊す過激な所業に驚く。
パーデレ・ザミャーヒはドイツからやってきたという。温厚そうな彼は丁寧に応対してくれるが、やがて、宗旨の話になると多弁になり、流仙を論破してしまう。
今宵のミサの準備があると、パーデレが席を外した隙に、PCは情報収集へ。貧乏公家の人麻呂は、信長様を喜ばせる南蛮渡来の品がないかと座礁した南蛮船を漁りに向かう。浜辺に座礁した南蛮船の中には不可解な死体が放置され、不可解な雰囲気である。やがて、黄金に輝く蜂蜜と奇怪な手紙を発見するも、誰もポルトガル語が読めない。
その後、ミサとともに事態は急転、黄金の蜂蜜酒を聖体拝受した上、石のオカリナを吹かれてしまう。
空を埋める「烏とも、蜂とも、腐乱死体ともいえぬ有翼の怪物の群れ」。
その姿に発狂した人麻呂は教会の庫裏から盗み出した地球儀を抱えて牛車の中で蜂蜜を貪り食らう。村人が有翼の怪物に連れ去られて昇天する中、みなもは得意の大槍で怪物の群れを切り開いて脱出する。先に逃げ出した不知火は怪物から逃げ回る。流仙は陶酔の中にあったが、覚醒し、脱出する。
人麻呂は発狂したまま、牛車ごと空へと運ばれてしまう。正気を取り戻した時には遥か空高く上昇しており、一か八かで地球儀を抱え、飛び降りるが、そのまま墜落死。
村を離れ、ほっと一息ついた三人であるが、追いかけてきた「見えない怪物」によって、いきなり流仙が引き裂かれてしまう。流仙の血を吸い、姿を現した「怪物」に向かって、みなもの大槍が唸る。
不気味な怪物は倒され、二人は出雲大社に逃げ込んだ。
翌日、出雲大社の神人衆と向かった村にはもはや誰もいなかった。
村外れ、杉の木の頂に引っかかった人麻呂の屍を弔い、京の都に戻った二人は品々のみを信長様に献上し、持ち帰った南蛮の書物と手紙は密かに劔神社の奥に封じたのであった。
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伴天連シナリオということで作成。
キリスト教を戦国末期の公家や僧兵崩れに解説するという珍妙なシーンが個人的にはツボでした。同じようなネタとして、「上海退魔行 ~新撰組異聞~」で新撰組隊士に、共産主義を解説するというシーンをやったことがありますが、こういうカルチャーギャップのシーンは面白いですねえ。
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●義経 最終回
タッキー版「義経」終了。
セットとCGが安っぽかったとか、弁慶立ち往生がさらりと流されて残念だったねえとか、色々コメントはありますが、これにて終了。お疲れ様でした。
「新しき国へ」というタイトルで、あのまま、ジンギスカン伝説に行くか!とも思いましたが、「新撰組!」ではないので、そういう話も出来ないでしょう。
●新シルクロード 最終回 長安、永遠の都
何度か見逃しているが、NHKの「新シルクロード」も最終回。
西安(旧・長安)で進むハイテク都市化と、遣唐使が訪れた頃のコスモポリタン・シティ、大唐帝国の首都、長安が重なって描かれる。かつて、この都に留学し、帰国前に死んだ井真成という日本人を狂言回しとするが、これを演じるのが「新撰組!」で山南総長を演じた堺雅人である。似合うなあ、その服。
市当局の告知からわずか2週間で一方的な立ち退きを迫られる再開発地区の住民たち。このあたりはさすが共産主義国家。日本だったら、2年はかかるな。
60ものハイテク系大学が集まり、大学城と呼ばれる西安。
興味深い1時間でした。
●今日の一言
基本に帰れ。
思い込みで危険なミスを犯すところであった。注意注意。
そして、気配り豊かな助言をして下さった方にも感謝を。
多くの人の好意の中で、私は生きているのだ。
今日も頑張りましょう。
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年内は『比叡山炎上』、『金剛神界』、次の企画本、合評会審査と色々多忙ですが、面白そうなお話は大歓迎。多少、日記に間があくかもしれませんが、そのあたりは適宜埋めていきます。
久しぶりに『深淵』の話も書きたいのですな。
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