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December 06, 2005

ボーイズラブ小説の書き方

 昨夜、遅くまでかかって『金剛神界』用の大破壊後シナリオを脱稿。
 GP15~20ぐらいで、ヒロインを救うために、死ぬほど戦闘してくれというシナリオ。サンプル・キャラクターに、斬馬刀持って堕天した天使エンジェルがいるあたりでかなりダメな感じですな。

 これから年末までは、『比叡山炎上』だとか言っていると、バンタンから、20日の合評会用シナリオ65枚×10が飛んでくる。あとでもう4~5本は追加される予定。

 午後から神田神保町に行き、先日書いた「BLで分かる日本史」(仮)の打ち合わせ。
 色々ごにょごにょ。
 美少年だの、衆道だの、アンドロギュノスだの、昼間から喫茶店で述べてはいけなそうな台詞を並べ立てる。講談調で日本史馬鹿ネタをBLにからめて下さいとか、BL教師と生徒の会話という設定はどうだろうとか、大の大人が昼間から議論。いや、電波系の文章をでっち上げるのは得意ですが。

 実現すると面白そうですねえ。
 できれば、BL系小説家さんとの共著で行きたいところですが、はてさて。

●ボーイズラブ小説の書き方

 ……ということで編集さんから、資料代わりにいただいたのが「ボーイズラブ小説の書き方」(花丸編集部・著/白泉社)です。
 これが、実に丁寧で初心者向けの小説作法本として、非常に分かりやすい。
 あくまでも、BLという目的を忘れず、丁寧に、真摯に、BL小説の書き方を、日本語のレベルから、投稿の常識、コミケとの関係に至るまで解説し、付録のCD-ROMにはお薦めワープロ・ソフトまで収録されている。
 表紙は恥ずかしいが、正直、学校の教科書にしたいぐらいである。
 持ち帰って娘に渡したら、「これ便利!」とも。

 いただいた瞬間、パラパラとめくったら、BL作家になるために役立つ推薦本のコーナーのはしっこに、拙著『ファンタジーメイキングガイド』朱鷺田祐介、と書かれているのを発見する。
 ありがとう、役に立ったなら、嬉しい。
 ちょっと複雑な気分がしないでもないが、ほら、BLはファンタジーだから。

●プチせどり

 帰りに渋谷に回り、駅前の青空書店でプチせどり。
 せどり、とは、古本を買いあさり、転売する古書商売のことで、特に古書店などを巡って目ぼしい本を漁ること。いわゆる青空書店は正規の古書店ではない。盛り場や駅で拾った漫画雑誌や文庫本などを露天で転売しているに過ぎない。そのため、本の内容を見る目を持たないから、時折、とんでもないものが落ちている。
 以前、隆慶一郎氏の『花と火の帝』のハードカバー版上下が並んでいたときには、思わず保護してしまった。今は、シナリオ専攻の生徒に貸し、そのまま学校に寄付されるはずだ。他人に貸したまま帰ってきそうにない漫画を見つけて補充することもある。『信長公記』の漫画版もこうして見つけた。
 JR南口から京王井の頭線に向かう路上を少し寄り道すると、青空書店が4ヶ所あり、時間があるときはそれを眺めて歩く。
 見ると、最初の露店で漫画をあさる、若き女性が。うむ、その手つき、そのチェックしている漫画、ただものではないな! 直前の打ち合わせが打ち合わせだっただけに、彼女の選ぶものが気になる。イマドキの若い女性が好む漫画とは何なのか? 歴史系BL漫画だったら、取材を申し込みたいぐらいである。
 しかし、彼女は男性向けも、女性向けも一緒にがっと買い込む。
 いわゆるオールラウンダーか!
 取材は諦め、所用を済ませて、別方向の青空書店をアタックしていたら、そこにも彼女がいた。
 うむ、どうやら彼女も、プチせどりであったのかな?

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