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January 19, 2006

読書する日々

 戦国クトゥルフ神話『比叡山炎上』の原稿を書く傍ら、あちこち連絡したり、資料を読んだり。スケジュールも炎上気味。終わり次第、『真・女神転生X』のサプリ『金剛神界』とTruth in Fantasyの次の本、それからあの企画とか、リプレイ企画とかが待っている。頑張りますので、少々お待ちを。学校の仕事もある。今日も大騒ぎの予定である。
 そういいつつ、昨日は所用で駅前の本屋に行き、色々買い、色々読む。

●おれは権現
 司馬遼太郎の戦国物短編集。どちらかといえば豊臣期から江戸初期が多い。表題作は可児才蔵(かに・さいぞう)という豪傑の話。秀吉の腹心、福島正則の部下。福島も暴走型だったが、この人も自分は権現様の化身だと思い込んでいたとか。面白し。

●RED 1~7
 騎兵隊ブルー小隊に虐殺されたアメリカ先住民ウィシャ族唯一の生き残りレッドの復讐を描く長編アクション・コミック。白髪のインディアン戦士レッド、西南の役を生き残ってしまった肥後の鉄砲足軽、伊衛郎、白人娼婦で銃とギャンブルの名手アンジーが辿る旅路の物語。雑誌連載でぱらぱら読んでいたが、完結祝いに、古本でまとめて購入。やはり面白いですね。とりあえず、外輪船編の途中まで。

●旋風伝レラ=シウ 1
 朝松健氏の北海道伝奇ウエスタン・ファンタジーの復刻第一巻。陥落した五稜郭から脱出した斯波新之助が辿る逃亡と戦いの日々。傑作。
 よく考えたら、レッドが西南の役後で、これが五稜郭の後、どちらも江戸武士の終焉を語る銃の物語である。

●月刊ムー2月号
 クトゥルフ神話的には、東雅夫の書く「魔道書『ネクロノミコン』誕生秘話」が目玉。タイスンの『ネクロノミコン アルハザードの放浪』(学研、1/24発売予定)にあわせた特集である。ムーなので、色々書き方がアレですが、その実、大瀧啓裕氏のインタビューあり、プレビューあり、近年のクトゥルフ展開に関する情報まとめありと、ラヴクラフティアンならば、一読の価値あり。ガイドブックの項目で拙著『クトゥルフ神話ガイドブック』も名前が上がってあります。東氏の『クトゥルー神話事典第三版』の予告や青心社の新企画情報はかなり期待したいところ。

 朱鷺田的には、巻頭の「新説 幻のムー大陸 スンダランド」もヒット。『ブルーローズ』『超古代文明』で扱ったスンダランドの解説が別の面から書かれているのに加えて、スンダランド=ムー大陸説につながる。

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