日々雑記:学校の日々
昨日は学校なので、その授業メモ。ライティングを2コマ×2
ターム2の課題「20枚以上の歴史小説」に赤を入れて返却する。明らかに100枚とか書いてくる生徒もいるので大変でしたよ。
●時の流れを感じる
生徒に『蒼天の拳』と『多重人格探偵サイコ』など漫画の塊を貸す。『蒼天の拳』の説明をするために、『北斗の拳』との関係を語るのであるが、『北斗の拳』を読んだこともアニメ版を見たこともない生徒がいて、時代の流れを感じる。もちろん名前ぐらいは知っているのだが、どんな話か分かっていないのである。
時代であるから仕方ない部分もあるが、ならば、今読め!ということになる。
我々講師にできることは、結局、名作を語り継ぎ、その理解を助けることなのかもしれない。司馬遼太郎の『世に棲む日々』にて、吉田松陰の九州遊学編を読みつつ、そんなことを思ってみたりする。
●テキスト講読
テキスト講読は『プロ論』、そして、ターム2の小説作品から2編。
『プロ論』はB-ingで連載された、仕事と人生に関するインタビュー集。
生徒作品は二つ。
ライター科からは、大正ロマンの義姉弟の悲恋物。いわゆる美少女ゲーム系のタッチでお約束の展開ながらも、作者の好みが明確に出ていたのでセレクト。
企画科シナリオ専攻からは、義経を追う若武者の話。義経が飄々とした、どちらかと言えば、坂本龍馬的なキャラクターに描かれ、そのまま、ジンギスカン伝説につながっていく。八尺の薙刀と三尺の野太刀の戦いで、野太刀有利とか、色々突っ込み所は多いが、それなりにまとまっていたのでセレクト。
セレクトの判断基準には、長さ、本人が出席していることなどが関係しているため、これがすなわちナンバー1という評価ではありません。
●便利な結びの文句
小説を返却しながら、アドバイスした点として、「定番の締め方」がある。歴史物の中でいくつかの分野には便利な終わらせ方があるのだ。
・新撰組
……新撰組は鳥羽伏見の戦いで大きな被害を受け、戊辰戦争の中で壊滅する。【登場した隊士の名前】がその後、どうなったかは記録には残っていない。
・三国志、戦国
……【扱った英傑、戦国武将】は、その後、【その業績と死を語る】。
・ジャンヌ・ダルク
かくして聖乙女(ラ・ピュセル)は天に召された。彼女の名誉が回復されるのは……。
・ローマ帝国
その後、ローマ帝国は衰退、東西に分裂していく。帝国の栄光は失われ、中世の暗黒が始まるのである。
●RPGカードゲームの作り方
企画科の生徒から「カードゲームの作り方」が知りたいというので、鈴木先生の名著を貸し出す。
TCG以前の本ではありますが、とても勉強になります。
古本屋で見つけたら、お見逃しなく。
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