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February 14, 2006

日々雑記:バレンタイン

 世の中は聖バレンタイン・デイで、チョコレートが乱舞しているそうですが、在宅の物書きは外出しないので、関係ないです。まあ、妻と娘から義理チョコをもらったので、それでよし、ということで。

●雑学マニアはオタク?
 さて、聖バレンタイン・デイの始まりに関して。チョコレート屋と広告代理店の陰謀はさておき、一応、ローマ時代、ひそかに恋人たちの間を取り持ったキリスト教の聖人の事跡がもとになっております。娘が、この話を中学校でしますと、驚かれたそうです。

「なんで、そんなことを知っているの?」と。

 どうも仕事柄か、私も妻も雑学はまあ当然のたしなみというところがあり、娘もその延長にある訳なのですが、どうも世の中はそうでもないらしい。
 まあ、そこはよいのですが、その後に、出てくるのが。

オタクじゃないの?

という言葉。まあ、娘がオタクであることは否定はしませんが、アニメでもゲームでもない、誰でも知っていそうな雑学を披露して、オタク呼ばわりされるのはちょっと困ります。あえて言えば、その程度の低いラインで、オタクかどうかを判別しないで欲しいというのが本音。
 もしかして、自分にない知識の持ち主はみんなオタクなのかな?
 ちょっと、ドキドキします。
 あ、ちなみに、昨年末のTVチャンピオンの『アキバ王コスプレ選手権』以来、近所の小中学校では「萌え~」が流行語らしいです。意味不明に「萌え~、萌え~」と叫ぶとか。

●授業:中島らも 対 高田馬場探偵局
 昨日は学校。今回より、企画科とライター科の推薦短編を対決させる。

【企画科推薦】中島らも こちら日の出通り商店街 いきいきデー
 中島らも版『バトル・ロワイヤル』というべき、不条理コメディ短編。「天ぷら屋が襲ってきた」という一行目で全てが語られるべき傑作。短編集『白いメリーさん」収録。

【ライター科推薦】高田馬場探偵局 第226話 「白雪姫と七人のこびと殺人事件」
 サブカル系の同人誌「PLANETS」1号より。高田馬場のカラオケ屋で起こる殺人事件。W大ライトノベル研究会にひそむ奇怪な人間関係をカラオケの内容から推理する……ってミステリじゃないです。いわゆる、近代オタク事情解説的な作品。犯行動機の一行に涙するか、笑い飛ばすかで評価は分かれるはず。
 ……というか、最初から同人誌かよ!

●拝み屋横丁顛末記
 妻の友人から借りて読む。コミック。タイトル通り、拝み屋が集まる横丁で起こる怪事件を中心にしたコミカル・ドラマの連作短編。主人公は霊感のない高校生だが、元拝み屋の三老人、冷酷な大家、年中ネタに詰まっている女流作家、霊障を招きやすい美少女、横丁にいついてしまった明治の書生の幽霊などなどが織り成す物語。
 傑作。

*中島らも関係、加筆修正

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