日々雑記:上海哀儚
昨日は学校。
●授業メモ
ライティング。生徒選択のテキストは2回目にして、短編小説を発見できず、長編の冒頭2編が登場。そして、顰蹙を買う。
【1】『Itと呼ばれた子』より、「僕は悪い子?」
企画科の選択。
苛酷な虐待から生き残った少年の記録から。おかしくなっていく母親による虐待が加速していく初期の場面を。問題作であるが、主人公が幼い少年なので、読みやすい。内容は虐待初期だが、十分にショッキングである。
これを読んで、「ぬるい」とかいう感想は、どこかネジが外れているので、反省するように。
【2】吉川英治 『三国志』冒頭~「白芙蓉」まで
ライター科の選択。
吉川版三国志の冒頭。劉備登場のエピソードのみ。関羽も張飛もまだ出てこない、劉備と黄巾賊の話。まあ、これから面白くなってくるところ。
これを読んで「主人公は?」と聞く生徒あり。
「三国志演義の主人公は劉備であり、曹操は敵役」という常識は通じないらしい。確かに、曹操の方が現代的ではあるが、やはり、日本における三国志の基礎なので覚えておいてほしい。とはいえ、吉川英治(1892-1962)の時代は半世紀前だ。三国志の執筆は昭和13年である。
●上海哀儚 BLOOD THE LAST VAMPIRE
2001年に執筆されたOVA版「BLOOD」に基づく外伝。タイトル通り、1930年代の上海と現代の横浜中華街をつなぐもの。著者、藤咲淳一はTV版「BLOOD+」の監督、シリーズ構成を努める。
上海の歴史絵巻もまたよし。
●コミック
酒ラボ
宇仁田ゆみの農大青春物。「もやしもん」ほどのセンスはないが、この人のゆるゆるした感性は、それはそれで心地よし。
死がふたりを分かつまで
『スプリガン』のたかしげ宙が原作を担当する現代アクション。盲目の剣士が、予知能力を持つ少女を守るため、あらゆる物体を断ち切る単分子剣を振るう。
カムナガラ9
クライマックス加速中。様々な怨念が渦巻く中、マガツヒが解放され……。
『Nocturne』ではないけれど、一種通じるものもあり。
●暁けの蛍
朝松健先生の新作をやっと購入、今、読んでますよ。
一休と世阿弥の出会いと語り、そして、物語は幻想の世界へ。
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