日々雑記:ポンティフェックス
次の仕事に向かって資料読み中。昨日は新宿から神保町へ資料探しも回り、ついでに、某社で打ち合わせ。『比叡山炎上』の校正も戻ってきて、色々バタバタ仕事していますよ。
●ポンティフェクス
知人に進められた『ローマ帝国の神々 ~ 光はオリエントより』を読み始める。ローマ帝国で信仰されたエジプトの神々やオリエントの神々を紹介する一冊。他の本とリンクして、ローマ帝国で栄えた秘教密義の風景が広がっていくのは心地よし。
そんな中、ポンティフェクスという名前が引っかかる。ローマ帝国の司祭で「橋を作った者」という意味がある。同じ名前がマジックの背景世界『ミラディン』に登場する。魔術種族の評議会で暗躍する老獪な政治家の名前である。欧米的には、ローマの古典に遡る語感を持つ命名だったのであるな。
●WBC
もう一昨日になってしまいましたが、王JAPANが日本一になりましたね。
W杯効果というか、普段、見ない野球の試合をつい、見てしまいました。1回から4対1と、予想外の乱打戦で、後半はキューバの一発がいつ出るか、ひやひやして、ある意味、面白い試合でした。
今回のWBCの経済効果は300億円以上とか言いますが、はてさて。
●神保町を歩く
校正を取りに行く前に、神保町を散策、資料本を沢山買いましたが、ああいう本の山を見ると、つい、うれしくなってしまうのが、ある種のサガであろうか? 今回買えなかったが、読みたい本は神保町のあの店にあるな、と分かったので、気が楽になった。神保町は書斎の延長であるかもしれない。
●読了
・鋼の錬金術師13
何を言ってもネタバレな気がしますが、アニメ版に揺らぐことなく、独自の路線を進む作者に脱帽しますよ。面白いですね。シン国皇子の動向がとても気になるところ。
・大きくふりかぶって 6
話題の野球漫画も、ついに第六巻。
試合編その2.雨の中、戦い続ける高校球児たちの激闘にワクワク。
・シュヴァリエ 2
BLOOD+ではありませぬ。冲方丁・原作、夢路キリコ・コミックのゴシック・ホラー。
処女の血と魂で、禁断の詩篇を描き、怪物化することで、セフィロトの勝利の塔を登りゆく【詩人】と、これと戦うフランス王国機密局の【騎士(シュヴァリエ)】、スフィンクスの戦い。
セフィロトのあたりで、なかなか楽しい感じになってきました。
ルイ16世をはじめ、歴史上の人物を独自解釈で登場させるあたりも、興味深い。
・影風魔ハヤセ 2
本能寺で信長は死ななかった! とする、架空歴史戦国物漫画。
森田信吾の濃い絵柄で、暴走する秀吉、闇を走る忍者、暗躍する信長など、奇奇怪怪です。森田さんの作風はかなり濃くて危険ですな。
●極上生徒会
学園アニメ。生徒から勧められ、仕事の隙に見た。
生徒会長が学園創設者で、オーナーという、とんでもない個人趣味で作られた全寮制の女子高、私立宮神学院を舞台にした、ナンセンス・コメディ。この学園では、生徒会が最上級の権限を持ち、極上生徒会として学園の治安と平和を守っていた。母を亡くし、しゃべるハンドパペット「ぶっちゃん」以外頼るもののいない「蘭堂りな」は、Mrポピットの推薦で、この宮神学院に転入、なぜか極上生徒会の一員になってしまう……。
ほえほえな絵柄と、メタメタなネタ話の割りに、基本ストーリーは、出自による束縛に苦しめられ、トラウマを背負った少女たちの救済という、かなりダークな話が多い。その辺を、主人公の少女「蘭堂りな」ののんきな純真さと、学園事態を所有する「極大権限最上級生徒会」、勝手に毒舌を吐くハンド・パペット「ぶっちゃん」に代表されるトンデモ設定だけで押し切るあたりがよい。
最終巻は涙腺が刺激されました。
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