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April 17, 2006

朽木谷妖変(スピタのコピタの)補足

 R&R20号も行き渡ったと思いますので、「スピコピ」セッションのシナリオをちょっと公開。

●朽木谷妖変 

 元亀元年4月、朝倉攻めに向かった織田信長は、妹婿とした浅井長政の裏切りによって挟撃を受け、松永弾正らとともに脱出を図るが、足利義昭と本願寺の陰謀により、すでに山野には数万の一向一揆衆が待ち受けていた。
 「南無阿弥陀仏」の声が山野に響き渡る中、探索者たちは、松永の命により、朽木谷に籠もる孤高の武将、朽木信濃守元網への先乗りの使者として向かう。しかし、そこに待ち受けていたのは鉱山開発のため、地球人の洗脳作戦を進めていたミ=ゴの陰謀であった。

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 ショート・セッションであるが、『比叡山炎上』の背景に近いあたりで、なおかつ、本編シナリオのネタバレにならないあたりということで、比叡山に近い朽木谷でのクトゥルフ神話ネタということで、ミ=ゴに操られた侍という「ちょっとありがちなネタ」を用意しました。短気な信長様と怪しい松永弾正がやってきて、末期状況に飛び込む前に、事件を何とかするのがミッションですが……。

 実は朽木谷に入るまでの山道がけっこう怖い。

 一揆衆10万が山野を埋め尽くし、「南無阿弥陀仏」を低く唱え続けながら、竹槍持って迫ってくる。地をとどろかすような誦唱の声が全周囲から響く。見つかったら、数百の一揆衆に囲まれ、竹槍でなぶり殺しである。
 キーパーは、「南無阿弥陀仏」を連呼するとよし。
 (太鼓は叩かないように)
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●セッション経過
 ほとんど、「スピコピ」で見ていただいた通り。

 何しろ、クトゥルフ神話TRPGはBRPですから、失敗するときは失敗する。〈茶道〉80%あろうが、失敗する。ええ。おかげで、朽木元網の茶室に入るまで、大騒ぎ。いや、キーパーすら、爆笑するしかない。

 そして、戦国時代なので、PCもNPCも戦闘力、いえ、殺傷力には事欠かない。緑一色さんのすずしろが放つ、一撃必殺の【徹し】も当たらなければ、壁を穿つのみ。結局、侍の日本刀(ダメージ:1D10+db)の一撃を受けて即死。(NPC用の侍だと、dbが1D4もある)。
 哀れ、すずしろは、金属筒の中に封印。
 シナリオの最後で、やっと発見されたものの、その価値が分かるのは怪人・松永弾正という、それはそれで怖いオチになりました。

●『比叡山炎上』予告
 5月発売予定の『比叡山炎上』には、さらに加速した歴史シナリオが3本つきます。3本のシナリオの間は数年ずつあいていますが、ミニ・キャンペーンとしても遊ぶことが出来ます。
 お楽しみに。

●近況報告:合評会
 土曜日は学校でした。
 ライター科の合評会で、当初は提出遅れもいたのですが、なんとか頑張って出した人もおり、進歩の見られた人もいてありがたい。自分のスタンスが把握できた人がいたようで、そのいいところをきちんと押さえていけばいいなと思います。このあたりの細かいコメントはいずれ。
 合評会の作品チェックでちょっと無理をしたら、日曜日と月曜日はその反動か、ちょっとぐったり。
 明日は、また学校に行かねば。

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