« 永遠の冬28:辻馬車 | Main | 海の外から来る »

April 21, 2006

講談 大久保長安

 作業中、作業中。じわじわと包囲網が完成した感じで、ドキドキしてますよ。

●講談 大久保長安 (上)
 半村良氏の歴史物を古本屋でGETし、読了。上巻のみなのが残念である。
 大久保長安は徳川幕府初期を支えた鉱山奉行であるが、もとは武田信玄に仕えた猿楽師であったと言われる。
 本作では、その異相から、長安が外国人であり、同時に、山の民と深い関係にあったとする。
 上巻では、武田家の滅亡から、関が原前夜の慶長年間の戦乱の背景を語っていく。やや、歴史民俗学系の話も多いが、曽呂利新左エ門が、海洋交易民系の忍者衆で、製鉄山人系の忍者衆である伊賀の服部軍団と死闘を繰り広げるあたりはなかなか迫力がある。

●今日の海神さま  オロクン
 アフリカ・ニジェールに住むヨルバ族の海神にして創造神。
 両足が魚で、両手にトカゲを持つ。
 海洋国家に多い、海から富をもたらす神で、豪華さを誇るのであるが、豪華さ比べでカメレオンと引き分けるあたりが実にお茶目さんである。

●ゼーガペイン
 TV東京の春の新作アニメ。
 バーチャルっぽい破壊された都市でのロボット戦争と、現在の高校生活が交錯していく。
 緑っぽいCGの光が、妙にデモンベインと被る瞬間があるものの、独自のカラーが見えて興味深い。
 SF設定が日下部さんではないですか?

●柳生十兵衛 天草の乱
 NHK時代劇。
 前シリーズを見逃したので、今回はしっかりと見る。3回目の今回は、マニラ帰りの兄弟が使う南蛮剣法との対決。回転や打撃が入るのが中国の剣術に近いですね。兄の打撃に合わせて、こぶしの横打ちがあばらに入っているのですが、そこで十兵衛を落とせないのは、クンフーが足りませんな。
 鍔迫り合いになると、技巧の優れた新陰流の勝ちですな。
 次回は、槍ですか、楽しみですな。


|

« 永遠の冬28:辻馬車 | Main | 海の外から来る »

Comments

The comments to this entry are closed.