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April 05, 2006

新薬膳飯店 ~あるいは、成分解析~

 新しい眼鏡が出来たので、リハビリ中。昨日は視野の調整で頭が痛かったが、何とか回復しました。飛んできた原稿のチェックをしたり、打ち合わせの準備をしたり。

●新薬膳飯店 ~あるいは、成分解析~ 
 食べ物で体を直してくれる薬膳料理の店に入って、飯を食ったら、トイレに駆け込むという、夢だか、妄想だかがある。
 元ネタは筒井康隆先生の「薬膳飯店」。萩原玲二のコミック版も好きだ。
 いや、それはさておき。
 なぜ、そんな話をするかというと、ここ数日、体調が優れず、寝起きがよろしくないからである。背中や腰が痛く、どろどろした感じで、でも、朝なので神経だけが目覚めてしまう。体はまだ辛いので起きられないのだが、神経だけが体内時計に沿って目覚めてしまい、布団の中でゆるゆると体の一部分、例えば、足の親指とか、手とかだけをもぞもぞ動かして、エンジンがかかるのを待つ。
 その間に、脳内ではどうしようもない妄想だか白日夢だかが展開する。
 体内に疲労物質やら、歪みやら、アルコールやら、カフェインやらがたまっているのはよく分かるので、これを一気に排出できたら、どれほど爽快だろうかと思うのであるが、それこそが、筒井先生のスラップスティック短編「薬膳飯店」で、その店で体が欲しがる料理を次々食べていったら、体を壊していた有害物質を果てしなく排出してしまうのである。(傑作!)
 それでは、今の私からは何が出てくるか、というと、まず、ずいぶん硬くてゴツゴツした何かが、ゴトンとトイレに落ちる。見ると、銀色のゴーヤみたいな金属物質でドキドキする。
 なんて夢だ。
 目覚めてから、その一部がリフレインされる。
 今度は、コカコーラが500mlペットボトルごと、次に、ネスカフェ・ゴールドブレンドが新デザインの瓶ごと出てくる。きっと、次はユンケル黄帝液かな、と想像したところで、目が覚める。
 仕事場のPCの前に座りながら、おそらく原因のひとつと考えるフリーソフトを立ち上げる。最近各地で流行っている「成分解析」である。単語から、ランダムな言葉を引き出し、その成分を解析するものだ。自分の名前を入れてみる。

朱鷺田祐介の成分解析結果 :

朱鷺田祐介の48%は野望で出来ています。
朱鷺田祐介の25%は媚びで出来ています。
朱鷺田祐介の13%はやらしさで出来ています。
朱鷺田祐介の6%は電力で出来ています。
朱鷺田祐介の4%は根性で出来ています。
朱鷺田祐介の4%はお菓子で出来ています。

 これからは「野望48%の男」と呼んでくれ(笑)。「媚び25%」とか「やらしさ13%」とか言わないよーに。「根性」が4%しかないのも秘密。
 会社名では「根性」の比率が71%まで上がるようですが、それもどーかと。

●続・七代祟ると、いつの話か?(2006年問題)
 先日の続き。
 気になって「坂本竜馬=フリーメイソン・エージェント」説をネットで追いかけていたら、なぜかフォトンベルトとか、気功とかのサイトに迷い込み、アセンションとか、ニビル星の話から、「2012年12月22日」とかいうどこかで見た日付にたどり着く。
 いわゆるマヤの第六世界開始の日である。
 よく考えたら、シャドウランの大事件である「魔法の帰還」まで後6年になっていた。2011年には龍冥が富士山頂に出現するから、あと5年か。
 シャドウランの初版刊行が確か1989年なので、気づくと17年目である。僕が始めたのは翌年春ぐらいだから、途中、ずいぶん抜けがあるものの、長い話だ。
 そうこうするうちに、シャドウランの年表では、今年(2006年)に、Japan Imperial Statesが成立するという。第二次朝鮮戦争が起こった余波という設定だが、妙に、現状とシンクロするあたりが、シャドウランの真骨頂とも言えるだろう。

●ブレイド・オブ・アルカナ第三版
 FEAR様より頂き物到着。ありがとうございます。
 英雄叙事詩(ヒロイック・ファンタジー)というテーマに、NOVAのタロット・システムを搭載した運命性は、非常に洗練されたデザインで、同じTRPGデザイナーとして羨ましいくらい。これとNOVAがある限り、タロットをメインシステムに持ち込むのが躊躇われるのは正直なところである。田口さんのアートも相変わらず美麗である。
 新搭載のエピック・プレイがどう動くのか、非常に興味深いところであり、ゆっくり読ませていただきます。

●お買い物
 眼鏡受け取りとともに、本屋で買い物。

・ナルト32
 新チーム結成編。無感情キャラとか、無表情なリーダーとか、これからが楽しみ。

・武装錬金 10
 いわゆる完結編。週刊連載を打ち切られた後に作成されたハッピーエンドの結末。後日譚「アフター」と、フランケンシュタイン物の「エンバーミング」を掲載。
 お疲れ様でした。

・週刊石川雅之
 「もやしもん」の石川雅之のデビュー短編集。わりと「やっちゃった感」のあるシュールな、いや、妙にリアルで困る短編とか、作者の時代物好きが見えるタコの話とか、まあ、色々あって楽しい。

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