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June 29, 2006

安徳天皇漂海記

 クトゥルフ神話TRPGで活躍されている内山靖二郎さんがMF文庫Jの新人賞を取り、小説家としてデビューされる。デビュー作「神様のおきにいり」が7月下旬発売とのこと。
 おめでとうございます。

●安徳天皇漂海記
 昨日は朝から学校。行き帰りで、宇月原晴明の『安徳天皇漂海記』、『きりきり亭のぶら雲先生』外伝『壺中堂二代目主人物語 天上の眼』を読む。

 壇ノ浦で入水した幼帝、安徳天皇を巡る魔術的な幻想物語。二部構成で、前半は鎌倉三代将軍源実朝の悲劇的な一生を、後半は元朝に仕えたヴェネチア商人マルコ・ポーロを語り手に、南宋帝国滅亡の時を描いていく。歴史上の事件を多層的に重ね合わせていく手法は見事としか言えない。
 実朝という人物は、あまりなじみがなかったので、読み出しで苦労したが、実朝の立ち位置が見えてくると、もう面白い面白い。後半の元朝南宋編は一気呵成で読んでしまいました。

●天上の眼
 最近、粋な食べ物話を描かせると一品のきくち正太である。『きりきり亭のぶら雲先生』外伝『天上の眼』を読む。今回は骨董屋の話であるが、やっぱり、お茶の話があったり。河鍋暁斎の妖怪絵(菊池バージョン)とかもよいですな。

●『真・女神転生X』を学校で。
 先日に続き、学校。ライター科1年と2年にも『真・女神転生X』のキャラクターを作らせてみる。来週、ちょいとデモプレイしてみないと。企画科3クラス目は少しやり方を変えて、最終戦闘をがっつりやってみました。ああ、やっぱり楽しいよ、TRPGは。

 今日はこのまま原稿の予定。

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