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July 31, 2006

英雄王の遺産@深淵CON

 神話本、進行中。媽姐の話から山海経へ。

●英雄王の遺産@深淵CONシキサイ
 昨日は深淵CONシキサイ。都内の深淵ファンが季節ごとに開いてくれているOnly-CONである。

 今回は、JGC2006での金曜日夜25時からのセッションを、こちらの代表、印南氏と、滋賀県の在胡氏に手伝っていただくこともあり、第二版のテスト・バージョンを提供し、回していただく。
 その他、『比叡山炎上』で色々歴史関係の資料で助言をいただいたTさんに、見本誌を渡し、御礼を。早速、チェックいただき、「戦国時代の職業のバリエーションが見えてよいですね」との感想。ありがたい。

 さて、私も第二版で、最近、回しているシナリオ「英雄王の遺産」をGM。このシナリオはすでに二度、解説しているが、基本的には、枠だけが決まった渦型シナリオ。

●古城物

 土台となる構造は「古城物」である。

「古城に足を踏み入れたPCが、そこに隠された魔法のアイテムを発見するが、それにはおぞましい魔族の意図が秘められていた」

【アイテム】英雄王ジェラールの遺産である、【大地を揺るがす者】との契約を象徴する、王笏、王冠、玉座である。これを揃えて、生贄を捧げると、魔族の力が使えるというもの。

【初期状況】PCは、戦乱によって、今までいた国を滅ぼされ、夜の山道を山腹の古城に向かって逃げていく。

【強制要素】敵軍も、その英雄王が死んだという古城に興味を持っているのか、松明を掲げ、ゆっくりと山道を追ってくる。おそらく、夜明けには城まで追いつくだろう。【時間制限】

 あとは、運命の幻視を用いて、カードの導くままの即興マスターリング。

●キャスティング

 まず、15ほどに絞ったテンプレートから選択。
 ここで、常に私が告げるのは「プレイヤーの魂に近いものを」という助言。

 時折、適当に絞ってから、ダイスで決めようとする人がいますが、それは出来るだけ止めてほしいところです。なぜならば、ここの選択が、後々の楽しみにつながるからです。

 「深淵」では、そのキャラクターの葛藤を演じる楽しみがあります。
 運命、縁故、夢歩きがその葛藤を引き出します。
 そこで、感情移入できる「魂に近い」テンプレートこそ必要なのです。

 どの立ち位置が得意であるか?
それが心地よいかどうか?
 これは人の資質や経験に関わるもので、出来る人と出来ない人がいます。ベテランで「何でもやれます」という人もいますが、「楽しんでロールできるか」は別だと思います。

 騎士をやると落ち着く人。
 少女や少年を扱ってこそ映える人。
 異端教徒で秘密を握ると生き生きする人。
 貴族として、当然のように他者に奉仕を要求し、「よきに計らえ」と丸投げできる人。

 色々いる訳で、実際、「やったことがないから、変わったテンプレートを」という選択肢は、「深淵」の場合、葛藤の前段階であるキャラクターの把握の難易度を1段階、上げてしまうことになります。そうして、活躍できずに終わったり、ちぐはぐなロールプレイに陥ったりしたプレイヤーを、何人も見ています。

「でも、毎回、傭兵なんて、つまらないのでは?」

 いいえ。違います。
 「深淵」の運命は、二度と同じ傭兵を演じることを不可能にします。

 魔族に呪われつつ、恋人の元に戻るという誓いを立てた傭兵。
 ただただ不幸な上に、人がよくて他人を見捨てられない傭兵。
 呪われた魔剣に縛られ、復讐の道を歩む傭兵。

 二つの運命の組み合わせは、91×90=8190通り。いくつかの運命は関与する魔族などの分岐がありますから、事実上、無限と言えます。
 安心して下さい。キャラクターはこれからさらに激動に巻き込まれていくのです。

 そういう訳で、プレイヤーが悩んだり、せっかくの機会を台無しにしようとしたりしたら、彼らを手助けし、選択の意味を伝えるのも、GMの役目であると思います。
 私はプレイヤーが悩んだら、GMから、シナリオにおける立ち位置の可能性を示唆します。

 例えば、夜道を山上へ向かう今回のシナリオのように、野外移動があるシナリオ場合、「狩人」ならば、道案内役を求められる。「盗賊」ならば、場違いなチンピラや悪党を求められる。同じ戦士系でも、「騎士」ならば、パーティの潜在的なリーダーを、「歩兵」は仲間の盾となる役目(一種の守護者)、戦闘をリードするアクションが必要な「弓兵」ならば、戦場での狡猾さを求められる。
 こうして、考えてみると面白いですよね。

●運命の幻視

 結局、プレイヤーが選んだテンプレートは、傭兵、奇妙な狩人、騎士、弓兵。
 さて、ここからがキャスティングの本番。運命の幻視をしながら、流れを作っていく。いや、この部分が「深淵」でも楽しい部分です。

傭兵
【傍観者の記憶】 →過去の事件を後悔している。
【破滅の予言】

奇妙な旅人(魔族を信仰する秘密結社:目的:魔族の解放)
【自己犠牲】 → 大義のために死す定め(デフォルト)
【親が罪人】 → 父は野盗で、討伐された。→父親の運命【魔族の呪い】 → 赤い目のスゴンの宝玉を得る。

騎士
【追い求める仇】 → 復讐の相手の運命【愛する者を滅ぼす予言】 → その恋人【無垢】
【親殺しの予言】 → 父親の運命【幻視】(何か見えた) →見えたことによる運命【探索】

弓兵
【不義の子】
 → 父の運命【苦痛の刻印】By「死の貴婦人」
 → 母の運命【骨肉の争い】(家族の誰かを殺したいほど憎んでいる)
【誓いの言葉】  恋人に何かを誓っている。 
 → 恋人の運命【際立った性格】:猪突猛進 → その性格の派生させた事象【悪い噂】 → 【冬の予感】

 システム上、派生した運命を「シナリオ予告編」とあわせ、プレイヤーとGMが質疑応答しながら、ドラマを作っていく。

傭兵ルーベン  【傍観者の記憶】【破滅の予言】
 PCが傍観者に留まった結果、事件を悪化させたという運命なので、【破滅の予言】があったので、1歩踏み出せなかったということにする。
 鍵となるのは、「後悔した出来事」の内容で、ここでは、国が滅びたことに関わることということで、国王戦死の際に、護衛役でありながら、躊躇いがあったということに。ここで騎士のプレイヤーが部下を叱咤する会話の流れで、傭兵と絡んでくれることに。
 実は、セッション開始後、傭兵は第三の運命【失踪】を得て、さらに、王家の物語に絡んでいくことになる。

旅人アイザック 【自己犠牲】【親が罪人】
 もともと、「奇妙な旅人」は立ち位置が明確で、選んだ途端に、GMから「君が今日のラスボスか!」と言われるテンプレートである。親が罪人というのもねじれた性格の理由になるし、魔族の宝石を得て、プレイヤーもやる気満々な「奇妙な旅人」は、すでにラスボス確定。

騎士レイモンド 【探し求める仇】【親殺しの予言】
 父親は【探索】の運命にあり、幻視の結果、英雄王の遺産を探していることに。しかし、騎士の父ということは、上級貴族であり、この戦時下にそんなことをしているため、親子の仲が悪化した、という話に。この段階で、GMもプレイヤーも、行く手の古城に、父親がいるよねということで一致。
 【探し求める仇】は、仇の恋人が【無垢】ということで、ピュアな王女様マリエン姫を急遽設定、敵のギュスターが姫をたぶらかした上に、裏切って国が滅びる結果になった、という復讐の原因にリンクすることに。
 その後、セッション中に、騎士レイモンドは、【魔族への復讐】を引き、縁故残量から、仇のギュスターが「緑の猟犬」の手先だったことが判明するが、残念ながら、レイモンドはアイザックの正体に気づく前に自刃することに。

弓兵ロイエ 【不義の子】【誓いの言葉】
 破滅へまっしぐらの3人に比べ、家庭内暴力に苦しんでいるものの、恋人や家族のため、生きて帰るぞ!という運命が並んだロイエ。生還への意識はとても重要なので、無理にいじり過ぎないようにする。

 重要なことは誓いの言葉である。相談の結果、「アルマ、必ず君の元に帰る!」ということに。

GMは一言。「キューっていったら、今の台詞をよろしく!」

 ちょっと生還への欲求が強すぎて、最初の離脱者になってしまった。

●英雄王の遺産

 今回はNPCを絡ませることに注目して進行した。

 まず、2~3回、夢歩きしながら、PCの運命と目標を確認し、不気味な古城へのアプローチをする。
 古城でレイモンドの父と会った一行は、父が持つ不気味な王笏を気にしつつも、英雄王の霊廟へと向かう。すでにこの段階で、レイモンドの心は王笏に引き寄せられている。それをそそのかすアイザック。

 何かの声を聞いた傭兵ルーベンは霊廟を離れ、山道を戻っていく。
 すると、山道には、ひとり、敵から逃げたきた王女マリエン姫の姿が。純真な姫君は、背後に裏切り者の騎士ギュスターが迫っていること、自分が騙されて英雄王の遺産の話をしてしまったことを泣きながら告げる。

 一方、霊廟の中では、王笏の力(生贄の血で、魔族の力を使う)に気づき始めたレイモンドが、すでに【親殺し】モードに。父親も、王笏に支配されており、「わしが英雄王の後を継ぐ」とか危険な台詞を血走った目で叫び始める。親子の争いに、己の運命(【不義の子】とか【骨肉の争い】とか)を見たロイエは、一瞬、それを止めようとするが、「では、代わりにお前が生贄になるか!」と言われ、黙り込んでしまう。「ああ」と答えようとした。それが忠誠だと思ったが、誓いを立てた恋人の顔が脳裏をよぎったのだ。

ロイエ 「では、俺が生贄に。これでみんな幸せですね」
GM  「キュー」
ロイエ 「……ここであの台詞ですか?
 【誓いの言葉】を思い出したら、生贄になんかなれないじゃないですか?」

 ロイエは、目をそむけるように、霊廟を出て、ひとり、故郷に向かって走り出す。

 入れ替わりに、霊廟にたどり着いた姫君とルーベンの前で、レイモンドの【叙事詩に残る一撃】が、父親を真っ二つに。

 レイモンドは、王笏、王冠、玉座を手に入れ、魔力を起動するために、生贄が必要なことを知り、一言言う。

「この国に身を捧げようという忠臣はおらぬか!」

 その意味を悟り、答える声もない人々。
 マリエン姫が叫ぶ。

「そのような血塗られた力など入りませぬ。
 民の血の上に築かれた帝国など滅びてよいのです!」

 すでに王笏の魔力に捕らわれていたレイモンドにとって、【無垢】なる姫は、格好の生贄候補にしか見えない。彼女こそ生贄……と思い立ったところで、姫への忠誠を思い出したレイモンドは、復讐を果たすため、自らを生贄に捧げ、【大地を揺るがす者】の力で土石流を発生させ、敵軍もろともギュスターを葬り去る。
 それが、最大の忠誠と信じて。

 しかし、現実はより残虐であった。

 騎士の死んだ後、霊廟に残ったのは、邪悪なる異端者アイザックと、傭兵ルーベン、そして無垢なる姫君である。アイザックはレイモンドから王笏と王冠を奪い、さらに、王笏に赤い宝玉をはめ込み、姫を生贄に捧げるべく、襲い掛かる。必死に守るルーベンは激闘の末、その王笏を奪った。

「王笏を私に」
と、マリエン姫は言った。
「全てを終わりにしましょう」

 彼女は自らを生贄に、この霊廟を破壊し、すべてを終わらせることを望んだ。
 彼女の胸を貫いた王笏から二つの光が放たれた。
 まず、アイザックがはめ込んだ赤い宝玉から、赤い瞳の魔族スゴンが解き放たれた。死の吐息を吐く白骨の龍が、死をばらまきながら、世界に飛び出し、ふもとの街に生き残っていたすべての敵を死に至らせた。
 この時、ルーベンも即死した。
 そして、混沌の多彩の光とともに、王笏の本来の持ち主である【大地を揺るがす者】が目覚め、山そのものを崩壊させた。霊廟もまた激しい地震によってつぶれた。アイザックは、死の吐息を逃れていたが、王笏を姫から取り上げるために、逃げ遅れ、岩の下敷きになって死んだ。

 ただ一人、早めに霊廟から離れたロイエだけが、二度の土石流を避けて生き延びた。
 彼に帰る場所がある。
 たとえ、それが憎悪に満ちた家であっても。
 恋人への誓いの言葉を果たすために。

●深淵GMのコツ?

 弓兵役のプレイヤーから、以前、「深淵」のGMをして失敗したという話を聞く。
 どうやら、かっちり構造型を作ってしまったところで、GMのイメージと異なるPCの行動によって、GMプランが狂って、本人としては「惨敗」という結果になってしまったらしい。
 「深淵」は、美しい幻想物語の生成を加速するギミックを満載したシステムであるが、それはあくまでも、プレイヤーとGMの共同作業である。おそらく、GMのイメージがすでに完成しすぎたものであったと思う。
 これはありがちなことで、もっと広めに考えて、単純なシナリオでゆるやかにプレイヤーとのセッションを楽しむとよいと思う。

 「深淵」には、そうした支援をするための多数のギミックが、やや過剰なぐらいに用意されている。実のところ、「英雄王の遺産」や「落雷」のような単純なシナリオが、実は非常に深みのある、濃い人間関係を生み出してくれる。「運命」や「縁故」、そして「夢歩き」というギミックがそこに深みを与えるのである。

 もしも、これから、「深淵」のGMに挑戦しようという方がいた場合、最初は、比較的単純なシナリオ、例えば、旅先で、罠を張って待つ魔族の下僕との戦いのような状況に、2~3回の夢歩きを交えるようなものをプレイし、運命や縁故を深めていくことだけを目指すとよいだろう。

●寝小魔夜伽草子
 読了。
 龍脈の乱れを正すべく、各地を流離う女、お玉を主人公にした江戸伝奇コミックの連作。
 的場健の、切り絵のように尖った黒と白の際立ちを艶やかと感じられれば、なかなか風情のある絵柄と言えよう。黒禰宜との術合戦もあれば、田舎のぬし神を巡る人情話もあり。

●Runner Havens
 シャドウラン第四版の都市サプリメント(紙版)がAmazonから到着。結構、早いなあ。
 内容は、香港、シアトルをメインに、ケープタウン、カラカス、ハンブルグ、イスタンブールが少し。
 ゆっくり読みますよ。

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July 29, 2006

郵便馬車、「龍」完結、神様のおきにいり

 神話本、アラビアンナイト編が昨日終わり、アジア太平洋編と格闘中。

●郵便馬車
 昨夜はTNF、アトリエサードのイベントスペースで開かれる月1、夜のボードゲーム大会。

 Mさんが持ってきた「郵便馬車」を1回プレイ。
 ドイツ周辺合計22都市に、郵便馬車のネットワークを築いていくというもの。基本はカードを組み合わせて、馬車の輸送経路(最低3枚)をつなぎ、支店を置く。支店を置いたり、長い輸送経路を創ったりするとボーナスの得点チットをもらえる。より長い輸送経路を作ると、馬車がレベルアップし、これが基礎得点となる。
 誰かが全部の支店(20個)を配置するか、七段階目の馬車を手に入れるとその周回で終わり。残った支店数が減点となる。
 毎回のプレイは、場に6枚並んだカードから、1枚、または2枚を引いて、手札から都市カードを並べて経路を延ばすだけ。ボーナスアクション(公人の助け)があり、事実上、4パターンほどあるが、割と正解が見えやすく、プレイしやすい。カードが一新される群長が便利。
 とりあえず、基本に忠実な方向で、辺境を制圧、チットを確保していったら、何とか勝利。
 面白いので、いつか購入したいところ。
 プレイ時間、約1時間(2~4名)というのもよし。

●「龍」完結
 第二次大戦のアジアで、活劇を展開した大河コミック「龍(ロン)」が、42巻で完結。
 どう落とすのか、全く想像が外れました。そのネタは、僕自身、「ブルーローズ」でチェックしていたはずなのに。
 いや、面白い作品でした。

●神様のおきにいり
 先日紹介した内山さんの小説デビュー作を読了。
 色々、楽しいところ、予想外の展開などあり、ずいぶん面白く読めました。
 たんころりん、希望。

●イリヤッド 11 ソロモンの壺
 アトランティス探求を進めるコミックもついに11巻。
 ヘラクレスとか、ネイトとか……先日、ギリシア神話とエジプトの話をしたばかりなので、真正面から魂をヒットされました。

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July 28, 2006

冥界を辿る夢

 神話本、インド編終了。
 ちくま書房の『バートン版千夜一夜物語』(全11巻)で、シンドバッドの七つの航海を読み直す。色々、ダイナミックな部分に加え、『オデュッセイア』とほぼ同じエピソードがあるのを見て、興味深く思う。(ちなみにシンドバッドの冒険が掲載されているのは第七巻)

 昨日は某所で打ち合わせ。むにゅむにゅと企画書を渡し、仕事の流れを整理する。
 年内の仕事が決まった感じ。
 色々各方面にお世話になっております。

 JGCまで〆切りの連続でジタバタしそう。まずは後三日。

●サガラと6万人の息子

 インド編より、インド神話版「海の起源」を。
 人間界の王サガラには、6万人とひとりの息子がいた。ひとりの息子は出来がよく、長じて不死の者となるが、6万人の息子は別の妻の産んだ瓢箪からまとめて湧き出してきたので、出来が悪い。
 彼らは、祭の生贄に選ばれた馬が逃げ出し、それを探して冥界まで6万里もの穴を掘り、やっと馬を見つけるが、冥界に隠棲する聖仙の瞑想を邪魔してしまい、ヴィシュヌの天罰で全員、焼き尽くされてしまう。
 どんな出来が悪い息子でも、冥界で灰のままというのはかわいそうなので、インドラの天国へ送りたい一族は4代かけて、聖なる河ガンガーを地上に下す。その水が6万里の穴に注がれ、冥界まで達したことで、6万人の魂は解放されるのであるが、その際、穴に水がたまって出来たのが「海」だという。
 『ガンガーの地上降下』という、シヴァ神の活躍する説話の一部である。

 穴を6万里も掘って冥界に行ってしまうあたりが、なかなか壮大でよいなあ。
 冥界の話は、どこかでじっくり語りたいものである。
 あ、深淵CONのネタにする?(かなり暴走中)

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July 27, 2006

桃を喰らう、講師チェック

 状況に追われ、何かダメなトリガーが発するようだ。

 昨日は学校だった。
 朝からバタバタして飛び出し、朝食を食べ損ねたので、渋谷の蕎麦屋で握り飯を買う。なぜか柿の葉寿司のミニパックがあることに気づき、思わず購入。おいしいんですよ。
 どうやら、これで食欲トリガーが発動してしまったらしく、恵比寿駅前の八百屋で桃まで買ってしまう。朝ごはん代わりに丸ごとの桃を食う。いや、おいしいんですが、大人の朝食としてはいかがかと。

●神様のおきにいり

 R&Rでクトゥルフ神話の記事を描かれている内山靖二郎さんの小説デビュー作を購入。
 これから読みます。

 以下、授業メモ。TRPGの話でなくてすまん。

●ライティング
 久しぶりのテキスト講読は異形コレクション『屍者の行進』より、「昔恋しい」と「春の妹」。
 感想を雑誌コラム向けに書くのが実習。
 目的を明確化して、本の感想を広げていく。

 夏休みの宿題確認
【1】読書記録をとれ  → 目標20冊
【2】旅に出ろ      → レポートを

 旅行記の宿題に反応し、「富士の樹海に死体を捜しに行く」とか言い出す生徒も。
 えー、帰ってくるように。
 万が一、発見した場合、地元警察に通報するように。

 ちょっと、「スタンド・バイ・ミー」を思い出す。

●アナログ・ゲーム
 『バトルテック』  またリザーバーで入って、スティンガー(20トン)×5で、ずっとジャンプ戦闘をやってました。赤い忍者が『散れ!』とか言いながら、飛び下がる感じ。でも、足に直撃食らって一体が大破。

●講師チェック
 夏休み前なので、期末の合評会に向けて、企画科の作品をチェック。

 この日の作品は、TCGを使ったダンジョン・アタック型TRPG。マジックが出て2~3年目(つまり10年ばかり前)に、こういうのがありました。1年でぽしゃったけれど。コレクタブルな要素が足を引っ張るのですよね。

 内容からチェックすべき作品は、「モンスターメーカー」「ダンジョン・クエスト」「アヴァロンの鍵」。
 カードゲームやボードゲームはさておき、「アヴァロンの鍵」がノー・チェックなのは、色々問題である。

 あと、非常にこじんまりまとまった、「DSで脳トレ」な企画。
 うん、商売にはなると思うよ。安全牌。
 でもね、それだけならば、今、ニンテンドーにいるスタッフで出来る。
 新人が自己をアピールする企画じゃないんだよね。

●新作コミック
・ヘルシング 8
 英国決戦、ついに最強の3名がバトル開始!
 いや、ドラキュラ伯には色々思いいれがあるので、今回はいいですね。

・ガンスリンガーガール 7
 ペトラが実戦へ。クラエスとのやりとりがいいねえ。
 検事護衛任務もまた世界観を深めた。

・新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画 2
 修学旅行編。
 スピンアウトのラブコメが、原作に回帰しようとしてまた、乖離していく姿。

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July 26, 2006

イベント、バッテリー、f

 バートン版「アラビアン・ナイト」と格闘中。色々睡眠時間が足りない気分です。
 「ペルソナ3」は娘が先にプレイしているのを、見てますよ。すでに100階突破し、夏休みに。なぜか「戦国バサラ」(1のほう)と並行なので、幸村が「お館様~」とか叫んでいます。

●イベント
 えー、予定に入ってます。
 イベントだけでなく、諸般用事があるので行かないということはない状況ですが、仕事の状況が状況なので、出撃時間が大変なことになりそうです。

7月28日 TNF アトリエサード
  鈴木銀一郎さんとか、九月姫さんとか、百木さんとかとボードゲームをする会。
  週末の夜からという独特の設定。

7月30日 深淵CONシキサイ   深淵Onlyコンベンション
  今回はJGC2006絡みでちょっと仕込みネタを。

8月18~20日  JGC2006
 GMは『真・女神転生X』、『比叡山炎上』、『深淵第二版』&企画セッションをひとつ。
 『クトゥルフ・トークショウ』などに参加予定。

●学校
 火曜日はアナログ・ゲームでバトルテック第二回。僕はリザーバーで、ローカスト5体でジェットストリームアタックを。2年生のファンタジー概論は就職説明会で中止。

●読書
・バッテリー V
 あさのあつこの野球青春物。中三とは思えないほどひねた瑞垣のキャラクターが色々あって素晴らしい。中三時代にありがちな、小ざかしさとねじれたエネルギーと優しさとセンスと臆病さがよろしい。

・悪魔憑きの目覚め
 デモンパラサイト・リプレイ。力造君のデビュー作か。頑張れ!

・瓦礫の都市の煌(キラキラ)少女
 ゲヘナ・アナスタシス・リプレイ。とりあえず、むぎゅ~(いや意味不明だから)

・レンタルマギカ 魔法使い、修行中!
 最新巻。表紙の割りに、猫屋敷さんとはあんまり出てきませんな。やはり、アディが可愛いです。

・マンガ・エロティックス f【エフ】 40
 「山本直樹トリビュート」に引かれて購入。
 個人的には、山本直樹じゃなくて、森山塔の時代がリアルタイムなので、沙村広明さんの「ペギミンH」で満足。しかし、あのとき、沙村さんは高1ですか! あと、二宮ひかるさんの見開きマンガにほのぼの。
 なお、裏表紙にもなっている小畑健の夜神月・セクシーポスターは反則。

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July 21, 2006

深淵:運命の幻視補足、Runner Haven、レンタルマギカ

 ヴェロニカ・イオンズの「インド神話」と岩波の「リグ・ヴェーダ賛歌」を両手に、神話本と格闘中。しばし多忙なので、日記がかかれない日はそういうことで。
 いくつか質問メールが来たりしたので、レスポンスだけ。

●深淵:運命の幻視(補足)
 昨日の記事は、まだゲームが始まってません。

 実際のゲームは、すでに山道を逃げているところから始まり、OPで運命を確認した後、山道のシーンをプレイしては、夢歩きで「過去の因縁」のシーンを回想し、また、現実のシーンをプレイ、というように、カットバック式で進みます。

 また、実際の運命の幻視は、GMとプレイヤーの対話によって、創られます。
 実際、魔族集団の選択は、プレイヤーに委ねられています。こっちのほうが面白いかも、とは言いますし、トラップになっているものもないではないので、GMがリードして決めることもよくあります。

 運命はかなりぎっちりと方向性を示唆するので、「窮屈」と感じる人もいるかもしれませんが、「深淵」の「運命」というのは、キャラクターの脚色素材に留まらず、そのPCにとって、戦うか従うかを選択する対象です。他のファンタジーRPGで言えば、モンスターに当たるものと考えたほうが分かりやすいかもしれません。
 ですから、そこには詳細なデータがあり、戦い方、あるいは、GMの運用方法も示唆されています。運命と戦うか、運命に従うかの判断はプレイヤーに委ねられていますので、場合によっては、味方と考えてもらってもいいかもしれません。

●コーカサスの英雄はナルト
 7月2日付けの記事「コーカサス地方の神話英雄」
>コーカサス地方に住むアラン人の神話では、英雄のことを『ナルト』と呼ぶ。

『トリビアの泉』風にまとめましたが、正確に表現するとこうなります。

コーカサス地方に住むオセティア人(オセット人)が伝える叙事詩では、
英雄のことを「ナルト」と呼ぶ。
この叙事詩は、古代アラン人の文化から継承されたと目される。

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 誤解を招かないために、というご指摘をいただきました。
 ありがとうございます。

●TOKYOミレニアム
 原作Ⅱの世界を舞台にしたサプリメントです。
 テーマは「ロウの世界」。主に、Ⅱの前半を扱います。
 追加の悪魔データも「金剛神界」並みに掲載の予定。
 お楽しみに。

●Runner Haven 
 シャドウラン4版のサプリのPDF版が出たので、つい、購入してしました。
 直訳すると「ランナーたちの隠れ家」。
 シャドウランの舞台となる都市サプリメント。香港とシアトルがメインで、そのほかに、ケイプタウン、カラカス、イスタンブール、ハンブルグが紹介されています。さて、読む暇をひねり出さないと。

●読書
・レンタル・マギカ
第三巻 魔法使い、集う!
第四巻 竜と魔法使い
第五巻 魔法使いの宿命!
 読了。面白いです。
 よし、これで新刊が読める!

・いちご100% 1~3
 打ち合わせの帰りに読むものがなくなり、つい、青空書店で拾ってしまう。(かなりダメ人間)。
 ジャンプ連載のラブコメ。苺模様の女の子(たち)との恋愛物。
 個人的に、主人公が映画好きで映画監督を目指すあたりはちょっとツボである。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中引き続きご支援お願いします◆

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July 20, 2006

深淵:運命の幻視、運命の連鎖

●運命の幻視

 「運命の幻視」とは、「深淵第二版」で投入されるギミックである。
 「深淵」には、もともと「夢歩き」という独特のストーリー生成支援メカニズムがあるが、「運命の幻視」は、これを運命の決定に応用したシステムである。通常の夢歩きのように、手札に来た運命カードの中から好きな語り部欄のあるカードを出すことによって、それっぽい運命を入手できるというシステムである。流行のROC系ほどの融通はないが、おおよそのイメージで展開できるため、幻想性を加速できる。

 例えば、【黒の翼人】「死は安寧。限られし命の者のさだめなり。拒むことこそ悪なり」を選ぶと、死者に関する運命を得ることができる。

 もちろん、運命はままならないというのが、「深淵」のコンセプトであるので、トラップも多い。調子に乗ると、「語り部」を逆転させた運命に飛び込むこともある。

●運命の連鎖

 運命の幻視は、キャラクターの背景を加速する。そして、それを読み解きながら、各PCの背景を編み上げていくのがキャスティングである。ここでうまく運命が連鎖すると非常に面白いゲームになる。
 先日、滋賀お泊りCONでの実例を見せよう。まず、運命の幻視では、しばしば、それに先立って、今回のセッションについて解説する「予告編」を語る。これは各GMがシナリオやセッション・スタイルにあわせて、行っても行わなくてもよい。

予告編「国が滅ぼされ、PCたちは燃える街から脱出し、かつて英雄王ジェラールが住んでいた山上の城へと逃げていく」

 最初のPC、弓兵は、これを受けて、「伝説」という言葉が入ったカードを選択、その結果、運命「妄想」を獲得した。伝説の英雄王に向かって暴走するキーワードである。さらに、「継ぐべき者が来る!」とばかりに「待機」(重要な誰かを待っている)という運命を得て、城の伝説に絡む要素を得た。

 2番目のPC、盗賊は「冬の予感」という、アンニュイな運命を得た後、さらに「親殺しの予言」を獲得、「親と喧嘩してドロップアウトした街のちんぴら」というイメージを得る。

 3番目のPC、少年はまず、「傍観者の記憶」を得る。これは行動しなかったがゆえに、悲劇を招いた過去があるというもので、少しだけPCの背中を押すものだ。細かい内容はもう一つの運命次第であるが、ここで引き寄せたのが「再会の予言」。重要なNPCと再会するというもの。
 そのNPCの関係をさらに「運命の幻視」で選択すると「心変わり」。このあたりから少年の運命は加速する。これを拡大解釈し、かつて、心変わりして消えた恋人との再会の予言か。
 では、その恋人の運命をもっと深く決めようといって、引き寄せたのが「教団からの脱出」。
 彼女は、魔族教団に属し、教団から抜け出そうとしてあがいていたのである。

 教団の候補をランダムに決めると、「獅子王教団」「ギュラニン党」「黄金の再生教団」。
 ここで恋人のイメージが見えてくる。

「獅子王教団」だと、バーサーカーなお姉さん傭兵。
「ギュラニン党」ならば、感情を殺し、暗殺を行う無口系の少女。表向きの職業は商人の娘。
「黄金の再生教団」だと、顔を可愛いけれど、奇怪な異形を背負い、狂気に冒された異端者。

 さすがに最後の異形が危険なので、ギュラニン党に。暗殺者の少女ならば、少年を偽り、心変わりして姿を消してもそれらしい。
 そこで、「傍観者の記憶」へフィードバック。絡めるならば、少女の正体に気づきつつ、その行動(暗殺)を留められない……という話に。
 この状況で暗殺されるというのは国の重要人物だね。
 じゃあ、防衛軍を率いる英雄将軍で……
 つまり、この国が滅びた元凶は少年?

 第四のPC,吟遊詩人が「生き返った死者」で、太陽の盾騎士団から「任務」を課され、潜入したことに。

 こうして、運命が出揃ったところで、各PCの関連NPCの整理。
 盗賊にとって、いつか殺してしまいそうな父親だが、「敵対者」の運命を持ち、その敵対者は何かの罪で「追放」
されていた。そこで相談の上、少年の設定と関連付けることにして、少女暗殺者に毒を盛られたのは、盗賊の父ということになった。盗賊の父が軍の英雄ということはまさにドロップアウトらしい感じ。
 その上、盗賊自身は、父殺しの予言をされてしまった身なので、英雄王の再来と言われる将軍の急病は、盗賊のせいだといわれる始末。
 それはやる気も失くす、と、負け犬のロールプレイに精を出すプレイヤー。
 隣で、妄想つきの弓兵が盛り上がるので、このギャップが素晴らしい。そして、何かあると落ち込む可哀相な少年とか。
 いや、まだ、ゲーム本編は始まってませんが。

 今回はこの少年のかわいそうっぷりとか、負け犬盗賊とか、ロールプレイが非常に楽しいゲームでありました。

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バトルテックとレベリオン

 何とか『TOKYOミレニアム』終了。ほっと一息。
 いずれ近くなったら、プレビューをば。

 火曜日、水曜日は学校でしたので、そのメモを。

●バトルテック
 アナログ・ゲームの授業は、シミュレーション・ゲーム入門ということで、「バトルテック」。
 遥かな未来を舞台に、銀河帝国の遺産というべきバトルメックを使って派手に戦う地上戦系リアル・ロボット物。ミリタリー系ではない初心者には手軽に進められるいいシミュレーション・ボードゲームですが、FASA亡き後、当然、絶版でして残念。
 戦術って、なんでしょう? という女の子が、軽量級で突進して、タコ殴りにされ、弾倉に直撃を吹き飛んだり、装甲に頼って正面から砲撃戦を挑んだ重メックがいきなり1撃目で、頭部に粒子ビーム砲を喰らってパイロットが蒸発したり、私も人数あわせで参加、バトルマスターで全門斉射して、3ターン目にエンジンが止まりそうになったり、ローカストでバトルマスター、グリフィン、マローダーの重メック軍団の前を突っ切ったり(陽動担当)、いや、楽しいゲームですねえ。

 次回はひとり最大100トンのメックを選んで本格チーム戦。

●SFとか、サイバーパンクとか
 火曜夕方からのファンタジー概論はSF。
 本来、解説し始めるときりのないジャンルであるが、とりあえず、19世紀の科学啓蒙の時代、SFのもたらした発想法、世界設定の面白さという話を少し。P・K・ディックの「逆まわりの世界」の話。
 その後、ディストピア物ということで、先週、地上波初放映されたばかりの「レベリオン」、「ブレードランナー」を実ながら、ディストピア物とサイバーパンク物を解説する。
 いや、ガン=カタはいいぞ。

●小学生向け雑誌
 水曜日のライター科は、1、2年生とも「小学生向けの雑誌」を持ち寄って、読みながら、その雑誌のためのコラムを書くという実習。1年生は熱心で気づくと、小学1年生から6年生まで全部揃った上に、コロコロ、ボンボン、ブンブン、ちゃお、なかよし、テレビくんが揃う。

 『小学六年生』は相変わらず、シュールな構成である。
 冒頭より以下のような感じ

 ・ポケモンのカードが付録
 ・動物の森攻略
 ・関ジャニのライブ・レポート
 ・「日本沈没」にあわせた災害特集、プレートテクトニクスの解説付き
 ・ゆかたでデート
 ・12歳の少年が主人公のビジネス漫画 (なぜか女装しておもちゃショーでキャンガル)
 ・歌舞伎役者の人生を紹介するコミック
 ・名探偵コナンの防犯テクニック

 などなど。
 現役入学した18歳でさえ、「こんな雑誌だった?!」と驚く内容である。

 雑誌をリサーチして記事を書く実習は、色々世界を広げてくれるので、またいずれやろうと思います。女性向けファッション雑誌とか、中高年向けの趣味の雑誌とか、割とクラクラしますね。

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July 17, 2006

滋賀お泊りCON

 滋賀お泊りCONから帰宅しました。

 今回は2泊3日で、GMを4回、あとは「ゴキブリ・ポーカー」と「コヨーテ」を少し。
 以下、プレイしたセッションを順不動で簡単に。

●「深淵第二版」 英雄王の遺産
 先日、TGRでマスターした「英雄王と大地を揺るがす者」を巡り、山上の廃城へ行く話を、渦型っぽくプレイ。
 運命の幻視によって、リンクの度合いが高まったキャスティング(いわゆるキャラクター設定)を行ったところ、少年が、薬売りに変装したギュラニン党の暗殺者の少女と出会い、戦争と言う状況の中で利用される、という甘酸っぱくて、悲しいお話から、スタートすることに。少女による暗殺の可能性を知りつつ、とめられなかった少年は、軍の英雄が毒で死に掛けたため、国が滅びるのを目撃する。
 一方では、英雄王の遺産に再起をかける妄想気味の弓兵のヒートアップに対し、「冬の予感」に捕らわれたドロップアウトの盗賊が「そういったってよ~」と負け犬のロールプレイで答える。ああ、いいコンビネーション。

 この話はいずれ、もっと細かいレポを書きたいほど、楽しいセッションでした。

●『比叡山炎上』 諏訪未然記始末
 クトゥルフ神話TRPG『比叡山炎上』。
 PC5名は、武田信玄の父、武田信虎の命令により、御柱祭りで盛り上がる隣国諏訪に潜入し、聖徳太子の魔道書「未然記」を奪うことに。祭りの進展とともに発生した怪異を調べるべく、湖に乗り出し、ミシャグチ様の触手によって、2名死亡するも、「未然記」を持ち帰り、信虎に差し出す。
 翌年、乱行の末、武田信虎は息子によって、国から追放される。後を継いだ武田晴信(信玄)は、そのまま諏訪へと攻め込むのであった。

●『真・女神転生X』 メシア・プロジェクト
 GP40  『TOKYOミレニアム』記念シナリオ。
 ケルベロスを連れたサマナーのアイリス、テンプルナイトのマリア、サクセサーの白夜、ガンスリンガーのカッツェは、マダムの下で、ミレニアムに起こる悪魔事件を解決していた。邪神チェルノボグを倒した一行は、マダムとザインの命令で、悪魔事件の犯人と考えられる目加田博士を追い、堕天使サマエル(L56)を召喚しようとする博士を直前で射殺するが、そこでアイリス、白夜の出生に大きな謎が隠されていることを知る。
 地下世界に隠された収容所で、目加田博士の同僚、花田を発見し、メシア・プロジェクトと方舟プロジェクトの真相を知ったPCたちは、独裁者となったザインと対決する。

 『真・女神転生Ⅱ』のエピソードを一部改編したミレニアム・シナリオ。
 プレイヤーが『真・女神転生Ⅱ』の世界をほとんど知らない状況でのプレイでしたが、その分、伸び伸び、そしてディストピアっぽいネタを遊べました。

 あと、シャドウランをプレイしたり、ゴキブリ・ポーカーを布教したり。楽しゅうございました。

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July 15, 2006

これから滋賀へ

 『ミレニアム』進行中。おおよそ私の分担はメドがつきました。
 これから滋賀お泊りCONに行ってきます。戻りは月曜日の予定。
 「ペルソナ3」はタルタロスに入るところまで 帰ってくるまでは、子供たちが遊んでいそうですよ。
 持っていくTRPGのルールブックが多く、ボードゲームまで手が回りません。まあ、JGCの予習ってことで。

●学校関係メモ
 後期は1日となる予定。ライター科1、2年と企画科シナリオ専攻1年のライティング。合計6時間か。

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July 14, 2006

R&R23:『比叡山炎上』

 熱い夏です。皆さん、外出時にはご注意を。

 R&R23号が出ています。
 今回は『真・女神転生X』はお休みですが、その代わり、クトゥルフ神話TRPGのサポート・ページから2ページいただき、「戦国通信」として、真言立川流の簡単な解説とゲーム用のデータを1P、FAQと正誤表の一部をもう1P書いていますので、よろしく!

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July 13, 2006

人狼、ライトノベルズにおけるファンタジー

 『ミレニアム』進行中。黒百合姫さんのカッコイイ表紙ラフも到着、ベスとヒロコの微妙な目線がいい感じです。御期待くだされ。もう少しなので、「金子一馬画集2」を眺めながら、頑張ります。
 週末は、滋賀お泊りCONにゲスト出演。2泊3日、ゲームなので、そこまでに終わらせて、あれとあれも戦います。(いや、ゲームするのも仕事なんだって)

 ……てなことを書いていたら、アマゾンから「ペルソナ3」、「デモンパラサイト」が到着。ドキドキ。

 以下、学校関係の授業メモ。

●汝、人狼なりや?
 アナログ・ゲームは、多人数ゲーム「汝、人狼なりや?」をクラスでプレイ。
 闇に紛れて村人を殺す人狼、それを滅ぼすため、究極の選択として疑わしい村人を次々リンチにかけていくという、ダークなゲーム。3クラスで合計11回回しましたが、人狼経験者が一人だけだったので、ほとんどノービスばかりで人狼に挑戦する苛酷な戦いとなりました。勝敗はほぼ五分五分かな。
 ハムスター人間を入れた2回はなぜか2回とも、ハムスター人間の勝利でした。

●ライトノベルズにおけるファンタジー
 企画科2年生に向けたファンタジー論もついに日本編へ。

 ライトノベルズ市場の分析
  コンテンツ産業としての、ライトノベルズ、コミック市場の存在
  出版不況の中、なぜ、新レーベルの文庫が立ち上がるのか?

 日本におけるファンタジーの展開
  初期ルート
  児童文学ルート
  実験ジャンルとしての幻想文学
  プロパーSF系からのルート

  後期ルート(「SFの浸透と拡散」以降)
  ゲーム以降のライトノベルズ
  ハリー・ポッターの現代性

 ……てな話をざっとした後、OVA版「ロードス島戦記」第一話と、TVアニメ版「スレイヤーズ」第一話を見る。「ロードス」における「指輪物語」における影響とか、ディードリットとレゴラスの立ち位置の差におけるライトノベルズの日本性、ディードリットとリナ・インバースの類似点など、なかなか興味深いものでありました。やはり、「ロードス」が日本のゲーム、アニメ、ファンタジーに与えた影響は大きいと再確認するところ。

 ついでに、今、20歳の生徒から、「ロードス島戦記」の時、小学三年生でした、と言われて、時の流れを感じてみたり……。

●ライター科1年と『真・女神転生X』
 結局、7人プレイヤー。ちょっと死にそうでした。昼休み半分使って、ガギソンを撃破する。

 次回は、小学生向けのコラムを書くため、以下の宿題を出す。

【1】小学生向けのマンガ誌、または、総合誌を1冊買って読んでくる。週刊サンデー、ジャンプ、マガジンなどは不可。コロコロ(15日発売)は推奨の一冊。ちゃおとかもOK。
【2】小学生が夏休みの読書感想文を書くための推薦図書一冊を探してくる。次回、原稿用紙2枚以上で、紹介コラムを書く予定。

 ゲームライターになった場合、美少女ゲームやBL専門でない限り、読者の何割かは小学生だったりする訳で、こういうのもマーケティングということで。
 2年生にも同じ宿題を出す。

●小学生のお年玉
 2年生の授業で、話題になったのでメモ。小学生のお年玉は平均2万4000円というのが、ここ5年ほどのトレンドで、数万に達する場合もあるという。→ニュース
 その内、3分の1が「親に預ける」。後はゲームを買ったり、お小遣いの足しにしたりするとのこと。

●2007 WORLD-CON IN JAPAN
 学校の帰り、渋谷の本屋で昔、SF関係でお世話になった方に偶然、出会い、「来年夏は、ワールドコン(世界SF大会)が横浜だから」と誘われる。2001年に参加して以来ですが、そろそろご挨拶の必要な方もいるはず。何とかいければいいなあ。

●読んだ本
・武藏伝 異説・剣豪伝奇2

 宮本武蔵がたくさん出てくる石川賢の伝奇時代劇の完結編。最終的に天海僧正の館を舞台に、クライマックスが。実に綺麗にまとまっておりますよ。佐々木小次郎も登場。

・D-Grey Man 8
 アニメ化決定の異能バトルもの。東海編。
 リナリー頑張るとか、そういう話より、第76話「亡失解除」の別れが切ないやな。

・レンタル・マギカ1 魔法使い貸します!
・レンタル・マギカ2 魔法使いVS錬金術師

 三田誠氏の現代魔法ストーリー。5冊目が出たので、まとめて読み直し。アディリシアさんのツンデレっぷりがいいですな。

・復刊ドットコム奮戦記
 復刊ドットコムの仕組みと経歴、可能性を、立ち上げた本人が語る一冊。

・龍41
 第二次大戦最終局面。ついに広島へ核攻撃。という激動の八月初旬。

・世界で一番幸せなハズ
 ブライダル・コンサルタントを主人公にした松苗あけみの恋愛コメディを古本屋でGET。いい感じだなあ。

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July 10, 2006

心地よく涼しい場所で

 相変わらず修羅場中です。とにかく夏向けの『TOKYOミレニアム』と神話本の山場です。この時期、睡眠不足だとW杯かなあ、と言われますが、昨夜はジダンの暴走を見ることもなくダウンしていました。残念。

●感謝、感謝
 ここのところ、多くの人々に助けられています。仕事上の支援をいただいた方、声援のメールを送って下さったユーザーの皆さん、本当にありがとうございます。感謝を、そして、その期待にこたえるべく努力を忘れないようにせねば。

●『比叡山炎上』様々
 また、何名かの方から『比叡山炎上』遊びました! というメールをいただく。
 ゲームデザイナーとしてはこういうメールが非常にうれしいです。
 自分的な戦国妄想バリバリですが……と恐縮される始まりの方もおられますが、TRPGには、個人のイマジネーションこそ重要であり、そのセッションでのコンセンサスさえ取れていれば、それもよきスパイスであるかと思います。えー、サムライスピリッツはあまりやってないので、コメントは保留ってことで。
 あと、関西の知人からも、『比叡山炎上』を遊びましたという連絡が。目の前に比叡山や信貴山がある方から見て、『比叡山炎上』はどういうものなのか、とても興味深いものでした。

●心地よく涼しい場所で
 そんなこんなで非常に忙しいのですが、Sさんが上京してきたので、シャドウラン4thで、戦闘主体のシナリオを。
 突然の夏日だったので、ゲーム内だけでも涼しくしようと、ベイエリアの冷凍倉庫で、トロール・バウンティハンター相手に銃撃戦をする。凍った肉の塊がぶらぶらする間から、レーティング10の矢が飛んでくるのはなかなか怖いですな。
 そう言えば、FanProのサイトで都市サプリ、「Runner Havens」のプレヴューが始まってますね。

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July 06, 2006

深淵『菫の祠』 

 昨日は朝のテポドン発射に始まり、学校で6時間授業をした後、打ち合わせと多忙な一日でした。現在、神話本と『ミレニアム』の原稿チェックが重なり、ちょっと大騒ぎですよ。
 あと、暇を見ては倉阪鬼一郎の『汝らその全ての悪を』を読み進めているので、ちょっと今、旧約聖書的贖罪と狂気がマイブームです。

●学校で『深淵』
 水曜日は、ライター科1年生の『ライティング』、2年生の『ライティング』、企画科1年の『アナログ・ゲーム』と、微妙に異なる授業を2コマずつ合計6時間。
 時期的に、TRPG推進月間ということで、ライター科2年のライティングで『真・女神転生X』、企画科1年とは『深淵』を超短縮プレイ。順番はさておき、アナログ・ゲームの『深淵』から。

 今回のテーマは、幻想のゲーム化という話。クリエーター、朱鷺田の回答ということで、希望者を募り、『深淵』のデモプレイを。後で『始まりの宿』をプレイするつもりでしたが、最初に紹介した、運命の幻視で作成したキャラクターがやたら、受けたので、そのまま即興シナリオ『菫の祠』を1時間でプレイ

 PCは以下の通り。

 禁断の知識を求める恋人の女魔術師を失い、その遺志を継いだため、『死人の声が聞こえる』と悪い噂を立てられ、村を追われた妖術師。

 恋人が魔族『菫の乙女』に心酔していくのをとめられず、彼女の失踪によって深く後悔する青年。妖精騎士の啓示により菫の祠がある森へ向かう。

 魔族の呪いにより溺愛する妹が、動く死体と化した青年。実は自らも一度死に、愛犬の手助けで蘇った。妹が死んだ理由は、彼を救うためであった。妹との幸福な日々を取り戻すため、漂泊を続けている。

 人に慕われる青年。ただ故郷に戻るだけだったのに、【不幸】であるはゆえに、なぜか上記三名と同じキャラバンに加わり、一緒に菫の野原に迷い込み、【王者の相】を持っていたので、魔族の餌にされそうになる。通称プリンス。

 お話は4人(+妹)が菫の園に紛れ込んだところで始まり、不幸な青年が【菫の乙女】に食われそうになるが、妖術師と、恋人を救いに来た青年に救われるまで。ゾンビ妹とコンビを組んだ元死人は、【乙女】が生贄を喰らい、冥界の門が開くのをじっと待っていました。

 テンプレートすら使わない即興高速プレイで、ほぼ夢歩きとカードプレイ、魔術まで「反動強化型高速詠唱ダメージ呪文」で乗り切りました。これはこれで楽しいな。

*注記  反動強化型高速詠唱ダメージ呪文
【通常バージョン】
 1ターンに1枚のダメージを目標用に、もう1枚を反動用にならべる。
【禁断バージョン】
 最大5までの数字を宣言する。その枚数だけのダメージを山札からめくる。その後、反動を同じだけ山札からめくる。

 これは超圧縮(夢歩きオンリー)プレイ用なので、真似をしないように。

●戦時下のオタク
 その他の授業関係のメモを。
 午前中のライター科1年生@ライティング。
 期末課題の『20枚以上の文章作品』へ向けた原案チェックをしつつ、テポドン発射に関わる時事認識のキーワード、『戦時下のオタク』について語ってみる。恐らく3歩先にある『戦争状態』と『平和』の間で緊張し、疲弊する『奇妙な国家』をちょっとだけ考えて欲しい。その上で、ゲームライター科の生徒は、好きなゲームを遊び、ネタ・コラムを書き続けていくことになる。
 よく考えると、なかなか、これもまたシュールなディストピアであるよ。
 ディストピア物とサイバーパンク物がなかなか日本でブレイクしないのは、恐らく、それが「現実」だからなんだろうなあ、と。

 1年生の期末課題は20枚以上の文章作品、小説推奨ながら、論文も可能。
 まずは原案を示させ、来週からプロットの話をしようと。
 今年はノベライズが多い。近年のライター科は雑誌記事専攻なので、小説を書きたくて来た人は少なく、オリジナルが減ったのは残念である。

 そんな指導をしつつ、1年生はなぜか『真・女神転生X』のキャラクター作成第二回。来週は生贄(ボランティア)を募って、『ワルプルギスの夜』を。

●小学生における男女の意識差
 午後2年生の『ライティング』でも、戦時下のオタク話をした後、最近、少女漫画に凝りだし、やぶうち優の『ないしょのつぼみ』を持ってきた生徒がいたので、小学生雑誌における男女の意識差について言及する。
 『ないしょのつぼみ』は小学5年生の少女が、お母さんの妊娠、自分の体の変化などによって、自らの性に向き合っていく、小学生向けの少女漫画。この時期の女の子たちが直面する悩みをどう乗り越えるか?
 こうした事情から小学5、6年生から中学1年生あたりにおける男女の性意識差は非常に大きなものとなる。男子がいつまでも、ガキなのに、少女たちは大人に向かいつつある自分を否応無く意識させられるのである。
 その意識差は、『小学六年生』などの小学生向けの雑誌で如実に現れる。男の子たちが相変わらず、ゲームやアニメ、ミニ四駆などで盛り上がっている一方で、女の子は愛と性に関わる悩み記事とか、ファッションなどに傾倒し、これがミクスチャーされた状態の不可解な雑誌が誕生するのである。

 ゲーム・クリエーター的には、『小学六年生』は時々ワッチしたい雑誌の一つ。2~3年に1回読んで、そのたびにパニックを起こすのである。

●少女漫画のその後

 『ないしょのつぼみ』の先に何があるかと言えば、

 ……ここでなぜか一昨日、古本屋で拾ったリカチの『HoneyDaring』が出てくる……

 いわゆるセックスを前提にした恋愛コミックである。掲載誌は『絶対恋愛Sweet』。アイドルとの恋愛とセックスを題材にした連作である。
 ちなみに、現在、書店で少女漫画の棚に行くと、黒やピンクの表紙で、やたら扇情的なコミック・アンソロジーがならんでいる。男性向けの美少女漫画雑誌で活躍していた作家がかなり移行しているようだ。これも一つのトレンド……

 さらに……この日、生徒からもらった『少女セクト』を出して解説したりしなかったり……。

●『ヴァルプルギスの夜』

 2年生のライティングは後半1時間で『真・女神転生X』、『ワルプルギスの夜』をプレイ。
 非常に圧縮した感じでアプローチを1回ずつこなし、呪いの勾玉と、パンドラの箱を渡し、『蛇の道は蛇』で補足情報を追加。途中こんな感じでさあ、とか、馬鹿話を1分ばかりしたところで、無理矢理ラストバトル開始。レベル5PC6名で、堕天使ガギソン(L15、HP720)を3ターンで撃破する。
 最後にパンドラの箱が閉じなくなって大騒ぎになったのは秘密。

非公式アイテム(シナリオ専用)  コネとの会話判定でもらえる。

・呪いの勾玉
 1回のみ。BOSSのHPを100点減らす。
・パンドラの箱
 使用するたびに、BOSSの防御点、判定値、HPを1d10ずつ減らす。同じだけ使用者のダーク属性を増やす。こうして使用者のダーク属性が50以上になったら、使用者はパンドラの箱に従う絶望の下僕(NPC)になってしまう。

●Death Notes 12
 読了。完結編。エンディングは聖書調に。ライトの死はやはりおぞましき悪魔の性格をきちんと描いていてよし。

●バスタード 23
 背徳の掟編、最終節。亜人類集結の場面は、この作品がAD&D影響下にあることを明示するが、それでも、やはり、こういう形でファンタジー世界の定番が濃密に描かれるのはうれしいものである。ウリエル決戦はやっぱりやりたいよね。

●少女セクト
 もらいもの。女子高における女子の恋愛を描いた美少女コミック。第二巻で完結していたはず。コミックメガストア連載ですから。イラストは実に華麗。

●宗像教授異考録 第二集
 宗像教授が再び神話伝承の謎に挑む連作シリーズ第二巻。この巻で扱われるのは、花咲爺、卑弥呼と銅鏡、牽牛と織姫。なかなか勉強になります。

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『深淵』復刊投票に感謝

●復刊ドットコム 『深淵』復刊希望100票突破

 昨日のBlogにもありますように、復刊ドットコムでの復刊希望投票が、100票を越えました。皆さんのご支援に感謝いたします。本当にありがとうございます。
 これに連動して、若干の動きがありますが、まだ、詳しいことをご報告する段階にはありません。私としては、ライフワークとも言うべき『深淵』の復活、出来れば、『第二版』の刊行ということで今回の動きに、期待しております。
 できるだけ、よい形でご報告できるようにしたいと思っておりますので、少々お待ち下さい。
 引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

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July 05, 2006

『深淵』始まりの宿 & 復刊投票

 朝、北朝鮮のミサイル連射のニュースで起きる。PCを立ち上げると『真・女神転生X』サプリメント『TOKYOミレニアム』のチェック原稿やら、本の打ち合わせのメールやらが乱舞しており、昨日今日とゲーム学校の授業でTRPGをしていたりする訳で、日本海で起きている事件と自分の仕事の乖離がとてもとても日本的で、『戦時下のオタク』という本のタイトルが脳裏をよぎります。2001年以来、日本は戦時下であるという話ですよ。色々、乖離した気分の中、『Death Note』最終巻を読む。実に、シュールな気分な朱鷺田です。
 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 できれば、朱鷺田は戦争など始まらず、のほほんと、『真・女神転生X』で危ない発言ができる、平和ボケ日本が維持できることを期待しますよ。

●復刊ドットコム 『深淵』復刊希望100票突破
 昨日、帰ってきたら、100票を越えていました。本当にありがとうございます。
 引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

●始まりの宿
 昨日は学校。アナログ・ゲームの授業で、「幻想のゲーム化」と題し、イマジネーションの刺激方法を語った後、『深淵』のキャラクターメイク(運命)、それから、作成済みPCによる『始まりの宿』(『血のごとく赤き』所収)をデモ・プレイ。裏設定を秘匿してのプレイは緊張感に溢れ、冒頭の邂逅シーンさえ終わらないクラスも。
 ここを軽くするために、枠の設定とか、パターン手法とか、メタ演技の『技化』が進んでいくのではあるが、私はこの緊張感もまた好きな訳ですよ。
 おそらく、次回は『人狼』、その後、2週かけて『バトルテック』。夏休み後は『ディプロマシー』かな。

●ベルセルク
 ファンタジー概論は、日本産のヒロイック・ファンタジーということで、アニメ『剣風伝奇ベルセルク』を見る。次回はライトノベルズとファンタジー、そろそろ、ホラーとSFの話もせねば。

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July 03, 2006

以蔵の銃、巫女講座

 神話本進行中。1歩1歩進めます。
 傍ら『ミレニアム』の原稿チェックも始まり、今週も予断を許さない感じである。
 そんな訳で、いやな汗を書きながら仕事中です。
 生存報告代わりに、将来、使いそうなニュースのメモを。

巫女入門講座
 神田明神が秋葉原のコスプレ少女のために開く「1日巫女入門講座」。
 巫女本が動き出せば、取材か?
 JGC2006の前日ですね、これ。

 ちなみに、巫女さんは未婚が前提なので、社内恋愛は禁止だそうです。

岡田以蔵のピストル
 土佐の人斬りが持っていたとされるもの。
 高知県立坂本龍馬記念館(高知市)で公開中。
 勝海舟からもらったのでは? というコメントもあるが、龍馬に影響された可能性もあるね。このあたり、野獣のごとき以蔵の雰囲気からなかなか面白い妄想が出てきそうである。

●オオカミが来る! 1
 読了。現代退魔物コミック。公共機関ゆえに貧乏な退魔機関のエージェントと富豪のお嬢さんの話。タイトルはま、そういうことで第一話のネタなので。

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July 02, 2006

コーカサス地方の神話英雄

 今日も原稿作業中。北米先住民と海の話とか。7月に入り、近所の公共プールが始まったので、息子は小雨の中、泳ぎに行きました。さすがに小学生は元気である。
 いやもう7月ということで、色々大変なので、とりあえず、一発ネタを書いて生存報告代わりに。

●神話トリビア

 コーカサス地方に住むアラン人の神話では、英雄のことを『ナルト』と呼ぶ。

 ほっぺたに渦巻いたどこかの分身忍者じゃないですよ。
 英雄を「ナルト」と呼ぶそうな。
 妻子に話したら、「コーカサスのナルト」というだけで笑いが取れるようになりました。

 参考資料『世界神話事典』(角川書店)

●ゼーガペイン

 ここ一ヶ月ほど凄いクオリティなのですが、ええ、大変なことに。
 ちょっと見逃せませんねえ。

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