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August 28, 2006

平成の巫女、バッテリーVI

 JGCから一週間。リズムも戻ってきましたが、気づくと8月も末で、〆切り攻勢も再開、ジタバタ中。また少し、更新が滞ったら、頑張っていると生暖かく見守って下さい。

 娘や息子も、夏休みの宿題に追われ、今週は『ペルソナ3』封印かと家族会議をしたりしなかったり。泣けるイベントが続いているので、ここで止めるのは色々辛いのですが。

●ボウリング

 日曜日はわずかな夏休みということで、家族でボウリングに行く。
 小学生の息子がいたので、両端の溝を埋めた「ノーガーター・レーン」という、ズルッコイ感じのするレーンで2ゲームほど。おそらく学生時代以来なのであるが、ノーガーター・レーンのおかげで、ストライクやスペアも出て、何とか100を超えられた。途中、ビリヤード理論が頭をよぎるのはいかんなあ。

●平成の巫女

 ビジネス・ライター佐野裕氏が、現代の巫女さん事情をインタビューで解説した一冊。

「巫女として神社に就職したら、どうなるの?」

という素朴な疑問に答えてくれる一冊。神職である巫女を、四つの神社に勤める巫女にインタビューしたもの。個人的に、後書きは執筆の苦労を偲ばせるので、非常に共感する。
 ちなみに、巫女さんとしての適性の第一は「清潔感のある人」だそうだ。

●バッテリーVI

 あさのあつこさんの野球青春物の完結編。文庫化が待ちきれず、古本屋でGET。
 生徒たちが仕掛ける練習試合を実現するための、上級生同士の心理戦とか、割と濃い描写が多い。このまま、野球を続けると抜けられなくなるから、というM君のやたら深読みする性格は、中学生かい?とも思う反面、中学生はそれほど子供じゃないというのもまたリアル。
 個人的に、主人公の弟と子犬の話は、実体験に被るので泣けるね。

●げんしけん 8

「オタクだから恋をした」。

 荻上編続き。恋愛編の決着。ずいぶん書下ろしが多い。

 恋人や夫婦は趣味が一緒か、互いに許容できる範囲がいいですよ。結局、長い時間を共有するのだから。そういう意味で、本とか、アニメとか、音楽とかは互いが好む範囲が似ていたほうがよいでしょ。
 夏冬に巡礼していいかどうか、とか、新居に何が必要とか。

 荻上の過去は色々痛いのであるが、それはありえる世界なので、注意。

 最終巻は12月。

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August 25, 2006

メールに答えてみる(SR4とか深淵とか)

 JGC2006以来、メールでいくつか質問をいただいたので、まとめてお答えを。

 『シャドウラン』第四版翻訳に関しては、公式な製作発表が9月発売のR&R25号に載りますので、正式にはそちらを参照いただくとして……。以下は非公式なコメントを含みます。

Q:シャドウラン第二版が出るって、本当ですか?
A:翻訳されるのは本当ですが、第四版です。
 以前、富士見書房から翻訳されたのが第二版で、今回は第四版が翻訳されます。
 翻訳は私、朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)が、複数のベテラン・シャドウランナーの協力を得て進めています。2007年春、新紀元社より、刊行の予定です(版権はアークライトが取得しました)。
 システムは一新され、世界も富士見書房版から20年後です。

 えー、どうも色々、情報が錯綜しているらしく、JGC2006では、安田均先生に同じ質問をされた方がいらっしゃったようですが、今後、正式な窓口はアークライト/新紀元社となります。
 あるいは、私のほうへメールをいただければ、こういう形で可能な範囲で回答いたしますし、ユーザーの声として、参考にさせていただきます。翻訳へのご意見、ご希望、叱咤勉励も私のほうへ。

 私のメアドはプロフィール参照。

 決して、富士見書房さんとか、グループSNEさんとか、ブッキングさんとか、アトリエサードさんとか今回、関係ない会社さんに質問や抗議のメールを送らないようにお願いします。

Q:サプリメントは何が翻訳されますか?
A:鋭意前向きに検討中で、アークライトさんも乗り気なのですが、詳しくはまだ未定です。
 東京の設定が載る、来春発売の『Corporate Enclaves』が筆頭候補ですが、『Street Magic』とか『Runner Havens』も候補に上がっており、詳しくはまだ未定です。逆に、このサプリを先に!というご意見があれば、ぜひ、お聞かせ下さい。アメリカでは、今後、武器関係の『Arsenal』とかサイバー関係の『Augmentation』も出る予定です。

Q:リプレイに殺(シャア)ちゃんは出ますか?
A:えっと……彼女は、江川晃先生のリプレイに出てきた、他の人のキャラクターなので、私は勝手に使えません。

 ちなみに、JGCのデモプレイでは、テクノマンサーのPCから聞かれました。

「カッコーっていう名前にしていいですか?」

 うわ、懐かしい名前。
 ……って、ゲーム違うじゃん!

Q:『シャドウラン』より、早く『深淵第二版』を!
A:ストレートなご意見、ありがとうございます。
 『深淵』に関しても出版実現への努力を続けております。

Q:『深淵』はPDF販売しないのですか?
A:PDF販売は、何度か検討しているのですが、ページ・デザインのコストなどから、現状の日本ではまだ時期が早いのではないかと思っております。特に、運命カードの実物がないのはちょっと。

Q:ペルソナ3やってないで、仕事して下さい!
A:いや、あの、『真・女神転生X』のデザイナーとしてですね……。
はい、仕事します。

PS:紙バージョンの『Street Magic』到着。PDF版も手元にあるが、やはり本ですな。

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August 24, 2006

R&R24:『真・女神転生X』記事、惑星の数

 引き続き、「神話本」とJGCの準備で滞っていた諸々の仕事を作業中。

●R&R24に『真・女神転生X』記事

 現在、発売中の「ロール&ロール」24号に、西上柾君が書いてくれた「TOKYOミレニアムの歩き方」が掲載中です。内容は、新発売のサプリメント「TOKYOミレニアム」の解説、シナリオ・フック、サンプル・キャラクター3体(ロスト・ナンバー、妖精の騎士、オートマータ)。『真・女神転生X』ファンの皆さんはぜひご一読を。

●惑星の数とか

 太陽系の惑星の定義の見直しが進み、その新しい定義、そして、それに伴って冥王星が惑星から格下げになるか、あるいは新惑星が追加されるかという提案に対して、今夜か明日には天文学会で投票がなされるということですが……。

 以前より、冥王星以遠の惑星は「トランス・ネプチューン天体」(海王星より外側)ということで、真正の惑星ではないのではないか? という議論があり、冥王星が小惑星になるという話は『ブルーローズ』にも書いたのですが、実際に、その日が近づいているとなると、なかなか感慨深いものです。

 個人的には、エドモンド・ハミルトンの『キャプテン・フューチャー』(早川書房版)で育った人間なので、冥王星は惑星でなくなっても太陽系の重要な一員と言えるでしょう。おそらく、その戦略的な位置ゆえに、『エリヌス~戒厳令~』(谷甲州)のような立ち位置は消えないでしょうし、カロンともども、太陽系の実質外縁を守る拠点としての価値は失われないはずです。(あー、ハードSF系もやりたいなあ)

 クトゥルフ神話的には、冥王星=ユゴスが惑星ではなく、何か不気味なものになったと思えば、まあ、そういうものかと。昔はしばしば、冥王星がどこかから流れてきて、太陽系の重力に捕えられた「漂流惑星」だという説がよくありました。それが真にユゴスであるならば、矮小な人類が冥王星を惑星と呼ばなくなるのは、ニャルラトホテップがユゴスを忘れさせようとしている陰謀であるかもしれません。

 占星術的なニュアンスで言えば、科学が何を言おうが、そこに冥王星はある訳で、その重力と魔力は人の運命を支配している訳です。

「科学が目をそむけようとも、星は運命を支配し続ける」

 まあ、もともと外惑星三つは個人ではなく、時代の運命を支配すると言われています。
 さらに言えば、近代以前の占星術は目に見える土星までできちんと完結していた訳で、ここ100年ばかりで追加された天王星、海王星、冥王星がどうなろうと古代占星術は変わらないのです。
 だいたい、13星座占星術なんて、たわけたものもあった訳で(以下、長くなるので略)。

 一応、劣勢になりつつありますが、最初は12個に増やそうなどという議論もありまして。
 カロンやセレスはいいとして、EKBO(エックハルト・カイパーベルト天体)であるUなんとかを惑星にしてしまうのは果てしない惑星拡張の道でして、おそらく彗星の巣、オールト雲までの間に無数にあるだろうEKBOをいちいち発見しては惑星かどうか検討するのは楽しいか、という話になりますな。

 今回の天文総会では惑星の数を減らす、増やすに関して、国家の威信も絡んでいるとかで、冥王星を発見したのが、アメリカ人なので、アメリカは惑星の数を増やして冥王星を惑星に残す方向でいるとか、政治的な闘争の話を取り上げた記事もありますね。

 いかにも、シナリオのネタになりそうな話です。

 『ブルーローズ』で言えば、冥王星が惑星でなくなると困る人々(アメリカの威信に拘るシュープリーム)や惑星を増やしたいセレスティアル・ゲートが陰謀を展開、中世以前の占星術を使う魔法結社《銀の暁》が正しき占星術を混乱させようとしているとこれに反発、その騒ぎ自身を軽蔑しつつも漁夫の利を狙う《龍三合》が、天文学会に持ち込まれた、別のオーパーツや科学者を狙うという感じで、何かやりそうな感じである。

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August 23, 2006

日常モード復帰中

 JGCも終わったので、日常モードへ復帰中。

●金縛り?

 月曜日に、反省と確認を兼ねて、JGCレポを書いたら、キリが無くなった朱鷺田です。おかげで、火曜日はJGCの反動を引きずったままでした。
 夜になり、リビングに隣接した寝床で仮眠をしていたら、耳元でおぞましい女の声が……。
 まるでささやくように恨み言をせつせつとささやく。
 おりしも肩から両手にかけて、やや痺れたような感覚である。
 疲れの抜けない体はだるくて動かない。
 しかし、陰々とした女の恨み言は終わらない。

 金縛りか!

 やがて、声は甲高い狂気と歓喜をはらんだ男の声に。

「いたい、いたい、いたい」 

 そう思ったところで、「明智とお市の方って……」という妻や娘のコメントが聞こえる。
 『戦国バサラ2』か!

 えー、人が寝ている枕元で、『戦国バサラ2』でも1、2を計る狂気系キャラクター、お市の方と明智光秀の台詞を再生するのは辞めて下さい。本当に、正気度が下がりそうでした。

●ペルソナ3

 JGCでも、『ペルソナ3』をプレイ中です!というユーザーの皆さんから色々お声をかけていただきました。
 〆切りでなかなか進める暇がなったのですが、ついに、10月に突入、各キャラの背景話が色々出てきて、面白いですよ。荒垣さん関係がやはりインパクトがありますね。
 何とか戦闘モードには勝算が見えてきたので、最後のシャドウを前に、コミュを最大値にする(マスターする)ための努力を進めています。クラスメイト、陸上部、同マネージャー、神社の少女をマスター。ある意味、22名のNPCの話が隠されているというのが、ペルソナの面白さですね。写真部とファッション同好会、生徒会を兼業しつつ、夜は坊主の説教を聴く日々です。能力値を高めないと始まらないコミュがあるので、能力値訓練中。魅力は最大にしたので、勇気と学力の上昇を計りつつ、という感じです。

 さ、仕事に戻ろう。

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August 21, 2006

JGCレポ8:R&R新作発表会(シャドウラン、『真・女神転生X』)

 『比叡山炎上』のセッション終了が1350、1400より『TOKYOミレニアム』サイン会をこなし、さて、1500より、最後のイベント『R&R新作発表会』です。
 他のゲストさんからもずいぶん衝撃的な発表があったのですが、私の関係は、シャドウラン第四版と『真・女神転生X』関係です。

●シャドウラン第四版 翻訳決定
 2005年、アメリカFanpro社より刊行されたシャドウラン第四版の翻訳をさせていただくことになりました。
 出版元はアークライト/新紀元社。

 刊行は2007年春の予定。
 これは先週のGenConでアークライトとFanproの打ち合わせがあり、決まったばかりです。
 すでに、複数のベテラン・シャドウランナーたちの協力を得て、翻訳作業が開始されており、『真・女神転生X』でのパートナー、西上君も手伝ってくれています。以前より、春刊行も考えておいてとは言われていたので、何とかできるかと思いますが、年内はそういう訳で色々大変ですよ。

 10年ばかり前、安田均先生や江川晃先生が辿った苦労の道を今、辿っております。本来、第二版を富士見書房で出版された皆さんが担当するのが筋かとは思いましたが、今回は譲っていただきました。
 ありがとうございます。
 私も若い頃にハマった好きなゲームの新版に関われるということはうれしい話であり、また、緊張するものです。頑張りますので、皆様、ご支援をお願いいたします。

●今後の展開

 R&Rを中心にサポートを展開する予定ですが、具体的な動きは来年に入ってからの予定です。
 9月中旬のR&Rに、翻訳決定の記事がちょっと載ります。
 日本における展開の内容については、Fanproとの協議をしつつ、アークライトと調整中です。ゲームの舞台としては、すでにサプリメントとして、シアトルと香港を舞台にした『Runner Havens』が出ており、東京に関しても、来年春に出る企業サプリメント『Corporate Enclaves』でサポートされる予定ですが、現在、この東京設定に日本サイドが協力するという話が出てます。英文サプリでどこまで内容に関与出来るかはまだ未知数の段階ですが、少しでも日本のプレイヤーが遊びやすいようにできれば、と思っています。

●『真・女神転生X』関係

 さて、『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』の関係です。

 まず、『TOKYOミレニアム』がJGC2006で先行発売されました。今週から来週にかけて、店頭に並びます。内容は原作2の前半、ミレニアムを舞台にしたもので、ロウサイドの強化がテーマです。
 皆さんからの投稿からも採用させていただきました。
 多くの投稿ありがとうございました。

 次に、原作2の後半、魔界を扱う『セフィロトの魔界』(仮称)が予定されていますが、これは年を越すと思います。こちらではカオスの反撃を扱う予定です。
 引き続き、投稿を募集しております。
 投稿はJIVEの質問コーナーからよろしく。

 リプレイの企画は2本進んでいます。
 西上柾のシリーズ・リプレイはついにミレニアム編へと向かいます。これから執筆ですので、冬になるかと思います。
 その他に、私が執筆する『聖華学院退魔生徒会』(仮)が進行中。これはテストプレイ時代から、カジュアルなゲームの仲間で遊んできたライトなタッチのキャンペーンをまとめた『真・女神転生X』リプレイです。L5異能者から始めて、学園の悪魔事件を解決するものです。現在、執筆中ですので、これは秋の中頃にはお届けできるかと思います。

●JGC閉幕
 こうして、JGC2006は終わりました。
 多くの方にご協力いただき、多くの方からご支援をいただきました。ありがとうございます。
 また、多くの皆さんとゲームをプレイでき、多くの方から話しかけていただき、自分の仕事を再確認できる貴重な機会となりました。やはり、ゲームはいいですね。
 参加者の皆さんはいかがでしたでしょうか?
 皆さんの三日間が楽しいものであったことを願います。

 では、また、イベントでお会いしましょう。

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JGCレポその7:『比叡山炎上』:瀬戸内耶蘇郷異聞

 あっという間に、JGC最終日。
 9時から、R-CONにて『比叡山炎上』のセッション。
 昨深夜の抽選で4名に決まっていたが、予定時間を過ぎても1名現れない。何かの都合でキャンセルとのこと。キャンセル待ち処理も終わっていたので、担当セッションが終わっていた内山靖二郎さんをゲスト・プレイヤーに招いて、スタート。

●PC
茶人 明月一夜
切支丹 黒須十兵衛
忍び 朧
地侍 鈴木六郎勝之

●信長様と魔道書
 時は元亀2年師走の頭。
 元亀改元以来、信長包囲網の中で苦しむ織田信長は、ついにこの夏、比叡山を焼き払ったが、それは逆に信仰心の厚い武田信玄の上洛を促した。比叡山炎上の後、甲府に逃れた天台座主、覚如を要した武田軍団が南下、織田勢力圏東部を守る徳川家康に襲いかかりつつあった。
 間もなく、徳川家康と武田信玄が激突する三方ヶ原の戦いが始まろうとしていた。

 そんなおり、織田と武田の決戦近しという噂に揺れる京都で、PCたちは京都本能寺に滞在する羽柴秀吉に呼び出された。
 彼らの目の前に、差し出されたのは巨大な表紙を獣の皮で装丁された奇怪な南蛮の書物『Wyrms Mysteries』(妖蛆の秘密)。秀吉によれば、南蛮の魔道書であるという。

「お館様の命である。
 至急、この書物を解読し、かの武田信玄を呪殺する秘法を解明するのだ」

触っただけで何かまがまがしい魔道書を、いきなり、押し付けられる一行。
しかたがないので、秀吉に当代の知識人を片っ端から紹介してもらうことに。

秀吉「奈良に、松永弾正がおる。茶好きの爺じゃが、なかなかハイカラでバサラな奴だ」
一行「それは最後の手段に」
秀吉「琵琶湖畔の坂本城に、明智光秀がおる。かの御仁は古今東西の事跡に通じている」
一行「(あの人の正気度を下げたくないなあ)。もっと近い場所には?」
秀吉「京都に伴天連のルイス・フロイスと、日蓮宗の坊主、朝山日乗がおる」

●ルイス・フロイス
 まあ、ラテン語なら、外国人だろうと、ルイス・フロイスを訪ねるが、フロイスは本を見た瞬間、悲鳴を上げる。
 しばらく前に、坂本城に監禁され、その要約を書かされそうになった。
 一週間かかって一時的な発狂、一ヶ月寝込んで回復したのが最近だという。

「そんな邪悪な書物は焼くのが正しい」

 ええ、まあ、そうなんですけれど、信長様がヤル気満々で。

●朝山日乗
 しかたないので、日蓮宗の僧侶で、信長の側近でもある朝山日乗の屋敷へ。
 この人は出雲出身の外交僧で、朝廷と信長を結ぶパイプ役でもあるのだが、以前、フロイスに宗論で負けてから、伴天連に対抗意識を燃やしている。

「フロイス殿が出来なかった仕事です」

と焚きつけに成功。解読を開始する朝山日乗は、なんと一夜目に解読ロールで大成功。
 地底の女王【すうど・める】とそれに従う長蟲【クドオニ】を召喚する呪文を発見する。

「ふははははは、分かったぞ、分かったぞ」

 召喚の儀式を開催するため、PCたちに南蛮渡りの阿片を大量に集めるように命じる。

 このあたりで、PCもかなりハイになっており、切支丹の黒須は、自分の故郷は日本のインスマウスとか言い始めている。
 今回は、クトゥルフ神話TRPG自体、始めてとか、久しぶりというプレイヤーが多かったので、サンプル・キャラクターを改造する形で。地侍が戦闘力を増強するため、技を追加したら、「軽い健忘症」に。おかげで、「君は忘れていたが、実は!」という後付設定がバンバン飛び交う奇怪な世界がスタートした。
 ちょうど、この時も、南蛮の品なら、当時、貿易港だった堺であろう、しかし、伝がないなああ、そういえば、健忘症の地侍は出身地を書き忘れているではないか? 

「君は忘れていたが、実は実家が堺の貿易商で」

 おいおい。

●堺
 そういう訳で、堺の鈴木屋という貿易商の六男坊になった地侍を先頭に立てて、堺へ。
 朝山日乗の言う通り阿片を集めてくれるように、頼み込んだが、これがまたやたら大量で、「鉄砲三千丁」と大差ない要求。朝山は阿片窟が開けそうな量を要求していたのである。
 さすがに、全部集まるかどうか分からない。
 そう言えば、さらに東へ行った浜辺の村に住む偏屈な伴天連が、座礁した南蛮船から引き上げた阿片を大量に隠し持っているという噂がある。
 そこへ行こうという話になるが、ここでまた「実は……」。

 切支丹の黒須は冒頭から、「自分が生まれた黒須村は、切支丹村であるが、実は日本のインスマスみたいな」と言い続けていた。
 こういうとき、ハイになっている卓の勢いというのは怖いもので、阿片を隠し持っている伴天連の村が黒須村であることに決定。急遽、里帰りすることに。

●黒須村
 瀬戸内に面した漁村、黒須村についた一行は、妙にキンキラキンで歪んだ角度に満ちた南蛮寺や、破壊された地蔵の祠、微妙に鰓が張って目が離れた村民などに奇妙な感覚を受けながらも、村出身の十兵衛がいたため、村にすんなり入り込む。

「みんな、でいうす様とあすたあ様とでいごん様の三位一体のおかげじゃあ」

 色々間違った信仰だが、そのおかげで、浜辺で引く地引網には魚が一杯、珊瑚や奇妙な形の金塊が混じっている。南蛮寺のゲオルグ神父によれば、「主の教えの原点に遡った」とか。
 どこまで遡ったんだか、分からないが、十兵衛の故郷で暴れる訳にはいかない。
 平和裏に阿片を渡すようにいうと、クリスマス・イブのミサで使うので、その後まで待ってくれという。

●朧、失踪
 しかたなく、その晩は十兵衛の実家に泊まることに。
 家族の顔が少しヒラメ顔になっていたとか、生魚ばかり出るとか、地引網を引くときの掛け声が「いあ、いあ」だとか気になる点はつきないが、親父とほのぼの酒を飲む。

 それよりも気になるのは浜辺に座礁したままになっている南蛮船。
 そこで、忍びの朧が忍び込むが、謎のギヤマンの破片にこびりついた黄金の粘液の匂いを書いてトリップ、天使の幻影を見て発狂、そのまま海に沈んでしまう。

 翌朝になっても戻らぬ朧に慌てる一行。
 三人で、南蛮船の調査に行き、朧が落としたギヤマンの破片の匂いをかいで、次々トリップ、十兵衛は水中に落ちるが、なぜか人類とは思えない速度で泳いできた父親に救われる。首の横にある筋が鰓みたい。

●脱出
 一方、朧は海辺の洞窟に転がされていた。
 伴天連のゲオルグは、阿片の香で朧を洗脳しようとするが、失敗、隙を見て縄を抜けた朧は阿片の隠し場所を発見、夜になって仲間の元に忍び帰る。
 このままでは、何かされると踏んだ一行は夜陰に乗じて脱出、阿片を奪って逃げ出す。包囲しようとする村人を馬で蹴散らして村を出た一行だが、途中で地下の長蟲に洗脳されそうになり、追いついてきた天使と戦う。
 多々正気度が減りつつも、石化光線は不発、天使剣が閃くも、地侍と切支丹(元兵法者)の牙突が炸裂、天使を振り切って堺に帰還した。

●本能寺のクリスマス
 地侍鈴木の実家が集めてくれた分と合わせて、朝山日乗の命じた分の阿片を集めて京都に帰還した一行は、やたら目の血走った朝山日乗と再会する。
 朝山はおそるべき勢いで、『妖蛆の秘密』を読破し、儀式の準備を進めていたのである。

 かくして、師走の15日、満月の晩。それはユリウス暦で言えば12月25日、クリスマスであり、さらに遡るならば、古き信仰においては、ユールの日という。

 京都本能寺の庭には、かの東欧の秘山もさぞやというべき、黒曜石の石碑が屹立し、その周囲の松明には阿片が投じられていた。
 縁側に立つは、第六天魔王、織田信長。
 横に仕えるは、正室濃姫、側近明智光秀、羽柴秀吉。
 信長がうなずくと、庭に控えた朝山日乗と僧侶、侍女たちが、満月の光に照らされた黒曜石の碑のまわりで、人の言葉とは思えぬ異形の讃歌を歌いながら、舞い踊る。
 阿片が投じられた松明からは、紫と黄金に輝く芳しくも妖しい香りを伴った煙が漂う。

 そして、月が頂点に達する頃、不可解な光が碑から舞い上がり、東方へと飛び去っていった。

 本能寺ではそれだけしか起きなかった。
 しかし、信長は満足そうにうなずいた。
 「これで信玄坊主めは終わりじゃ」

●三方ヶ原の戦い

 元亀2年末、武田信玄は上洛を開始、徳川家康の領土に襲い掛かった。家康は何度も救援要請を信長に送ったが、信長は形ばかり、佐久間勢を送ったものの、主力軍団を動かそうとはしなかった。
 数に劣る家康は篭城をするしかなかった。

 そして、明けて2月3日。
 武田軍団はついに、篭城する家康を攻めずに、通過する様子を見せた。一戦もせず、敵を通すとは武門の恥と出撃した徳川家康は三方ヶ原におびき出され、壊滅に近い被害を受けた。家康は何とか生還したが、恐怖のあまり馬上で糞をもらしたという。あまりの恐ろしさゆえ、その表情を絵師に描き写させたものが、今も徳川家に残っている。
 しかしながら、武田軍は徳川殲滅の寸前で軍事行動を停止、やがて、甲府に戻っていった。
 まるで葬送の列のような軍団は甲府の手前で、陣没した比叡山座主の葬儀を行ったが、これこそ信玄の葬儀であったと言われる。三方ヶ原の戦いの途中、信玄は倒れ、その後、陣没したとされる。死因は肺病とも胃癌とも言われるが、真実は分かっていない。
 信玄は、「我が死を三年秘せ」と言い残したが、信玄の死は天下に明らかであった。
 信長は、まるで信玄の死を見通していたように、三方ヶ原の直後、兵を京都に返し、覇業に邁進した。

 羽柴秀吉は、信長の命に従い、中国方面に進出、堺から西へ西へと織田領を広げていった。この後、なぜか、秀吉の蔵には黄金が満ちるようになった。また、この頃を境に水攻めを得意とするようになった。

 これらの史実の背景に何があったかは分からない。
 黒須十兵衛らがその後、どうなったかも歴史には何も残ってはいない。

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JGCレポその6:『真・女神転生X』ロストナンバー

 夜は、『TOKYOミレニアム』発売記念『真・女神転生X』セッションその2。
 西上と私が卓を建てましたが、西上がL15、私はL40ということで2卓から希望を取って再編成。今回はミレニアムを舞台に、L40覚醒者のPCを作って、高レベルの悪魔を倒しに行く。

●PC作成のレギュレーション
 レベル40 覚醒者 (二つのクラスを選択) 
 クラスの設定は『TOKYOミレニアム』風に読み替える。(例 巫女→シスター)
 リプレイ掲載のマガタマ・ルール以外ならば、『真・女神転生X』のサプリに乗ったどのルールを使ってもOK。
 神威「マナ」の支援がセッション中に1回あり。
 装備はGP40以下の購入可能な武器・防具を、一人1そろえ提供。

 ただし、ミレニアムの掟に抵触すると処罰あり。
 (ZAP! ZAP! ZAP!)

●キャラクター作成
 卓に座るのは、L40という予告に応じて、2卓から集まった5人は、ヤル気(殺る気)満々で、キャラクター作成開始。1時間でという制限を越え、熱いルール検証の議論を戦わせ、キャラクターを仕上げていく。
 いや、『真・女神転生X』はここが楽しいんですよ。

●PC
・トト
 エグゼクター部隊のエース。デビルアームズ=ダナーンの騎士。コワトリクエの魔晶剣を装備。コネは「ザイン」と「エグゼクター」

・リカ
 センター市民を親とし、ヒロコを姉とする14歳の少女。地下世界に紛れ込み、ピクシーと出会って、魔女(超能力者=ウィッカ)となる。明らかな異端者であるが、テンプルナイトである姉、ヒロコのおかげで命を救われ、ミレニアムの処刑部隊と行動を共にすることになる。その出生には多くの謎があるようだ。

・クリス・アウレリア
 テンプルナイト「ベス」に仕える戦闘メイド(サーヴァント=式神使い)。テンプルナイト最強のメイドとして、真紅のメイド服(一般には「紅シリーズ一式」という)をまとい、メシア教会の理想にすべてを捧げる。

・ジョンベネ
 女神パールヴァティ。アルカディアの支配者ギメルによって、地母神キクリヒメと天津神ヒノカグツチから作られた戦闘支援ユニット。製造後3日目。ディアラハン、メディラマ、サマリカーム、タルカジャと支援担当であるが、暇があるとアギラオンで攻撃も可能。

・龍九頭(通称・ロン)
 アンチメシア、ダレスの理想を信じるサクセサー剣士。ヒノカグツチを封じた魔晶剣を持つ。

●OP:VSサマエル
 OPから、堕天使サマエル(L53、BOSS扱い)戦。HP3160点、マハムドオン、マハンマオン、なぎ払い、毒ガスブレスという凶悪堕天使出現に、全員、悲鳴を上げるものの。マハムドオンで回復役の女神が即死しそうになったり、なぎ払いで前列のHPが半減したりしたものの、結局、弱点「電撃に弱い」を突いて、SHOCK状態に陥ったところを、3ターンキル。
 ひとり、5000点のEXPをもらって全員レベルアップ。
 ちなみに、これOPその1。

●OP2:死の選択
 サマエル撃破の慰労と称して、マダムの館に招かれるPCたち。
 そこにいたのはザイン、ギメル、ダレス、ベス、ヒロコというテンプルナイトの最強メンバー一式。あきらかに慰労会などという雰囲気ではない。どちらかといえば、「最後の晩餐」。
 やがて、ザインが口を開く。

「ミレニアムに対する魔界の侵攻作戦が開始され、一週間後の満月の夜、2体の高位の悪魔がミレニアム近傍に出現することが確実になった。状況から見て、我々は一週間後、この2体を迎撃するため、最強のチームを2組送り出さねばならない。
 一組は諸君ら、もう一組は我々だ」

 そして提示される2体の悪魔のデータ。
 L78 魔王バエル
 L74 堕天使アガリアレプト

「どちらと戦うかについては諸君らが決めてよい。この決定は二日待とう。
 そして一週間後までに、できる限りの準備をしてくれ。ミレニアムはできる限り、諸君らのバックアップを行う。
 忘れないで欲しい。この戦いに敗れれば、ミレニアムは壊滅するだろう」

●アプローチ
 今回のセッションで用意したアプローチは3サイクル。1サイクル目の終わりには、どちらと戦うか決めなくてはならない。
 ミレニアムの運命をかけたバトル。
 レベルにして30以上も差のある魔王クラスとの戦いに色めき立つPCたち。

「GM! 一週間後ということは、それまで戦い続けて、レベルアップせよということですね!」

 30レベル分、戦う気か、君らは?
 朝までかかっても終わらないぞ、それ。

 結局、色々なアイテムをかき集めて、対処することに決定。みんなバエルの「ハエの呪い」と高い回避率を嫌い、堕天使アガリアレプトの討伐に向かうことに。
 コネクションを回り、口八丁手八丁で、出現値Bの防具、物反鏡、ランダマイザー弾、BOSSでも眠らせる「大きなツヅラ」とか集めていくが、どうにもこうにもきな臭い話が。逃げ出す気満々の人々とか、上層部の政争、ノアの箱舟とか、メギド砲とか……。
 そして、メシア・プロジェクトからスピンアウトしたロストナンバーのメシア候補がPCの中におり、それをギメルや上層部がそれぞれ確保しようとしていることも分かった。

●戦士の剣
 三日目、他の人々が物資調達に動く中、ミレニアムの処刑人であるトトは行った。

「ドルガーを狩ってくる」

 単身、地下世界で龍神ドルガー(L47)狩りに向かうトト。インダスの大河の女神である戦いの女神ドルガーと向かい合うトトは、分割攻撃のギロチンカット2発でこれを1ターンで撃破し、自らの魔晶剣に装備する。
 アガリアレプトの弱点「精神に弱い(ただしBS無効)」を突くための、相性:精神の剣である。

●少女の決断
 ついに、自らの過去を両親に問いかけるリカ。
 センター市民として、教会でも高位にある父親は、リカが「メシアのパートナー」ベスのスペアとして生まれたことを語る。何らかの理由でベスが失われた場合、リカは「メシアのパートナー」とならねばならない。しかし、当の「メシア」は行方不明のままであり、このままならば、ダレスがメシアとなるだろう。
 両親や姉ヒロコに決別するリカであったが、最後に父親は「11327」と書かれたパスカードを渡す。

「ミレニアムに何かがあった場合、センタービル25Fまで来なさい。
 私たちはいつでもお前の家族だ」

 それはおそらく、箱舟に乗るための切符。
 選ばれし11万4千人の良き人の証。
 リカは1枚の紙切れがこれほど重く、また、おぞましく思える日が来るとは今まで思わなかった。

●BOSS戦:VSアガリアレプト
 ついに、最後の戦いが始まった。
 アガリアレプトの4000点を越えるHPは絶望的な数字に見えたが、十分な対策で、堕天使の攻撃は無効化されており、1撃あたり500点をたたき出すトトの連続攻撃によって見る見るうちに、追い詰められ、わずか4ターンで撃破された。

●ED:新たな朝へ
 ミレニアムで、帰還したPCを迎えたのはザインではなく、教会の幹部アデプトだった。
 バエル迎撃チームは帰ってこなかったのだ。

「もはや、我々は諸君にすがるしかない。
 これは要請だ。
 バエルと戦ってくれるならば、3時間後に、センタービル入り口まで来て欲しい」

 一時解散したものの、彼らはさまざまな思いを胸に、魔王バエルを迎撃するべく、再び、剣を取った。

 ~FIN~

●感想
 高レベルPCで、超高レベルの悪魔と戦うという、『真・女神転生X』の限界に挑むセッションです。
 セッション時間の半分はプレイヤー・レベルの作戦会議やデータ検証、キャラクター作成ですが、その労苦が面白いところ。
 時間があれば、バエル戦も面白いでしょう。

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JGCレポその5:『真・女神転生X』デモノイド反乱

 11時に『クトゥルフ・トークショウ』が終了。
 11時半からJIVEのスペースで『真・女神転生X』のセッションが昼、夜と二連続で続きます。今回は『TOKYOミレニアム』発売記念、ということで、どちらも、ミレニアムを舞台に、ミレニアム側のトラブル・シューターとなり、神の王国の平和を乱す悪魔事件を解決するというもの。

 昼の部は、トークショウが入ったため、松井君に頼んでいたA卓からは1時間遅れの開始ですが、会場は次の企画との兼ね合いで15時には完全撤収というハードなスケジュール。
 キャラクターメイクは省略し、基本システム掲載のサンプル・キャラクターたちがミレニアムのトラブル・シューターになったものとする。

●PC
運命の少年 シン
ケット・シー シャル   (元エグゼクター)
地下世界に詳しい探偵 サエキ
ファクトリー付きの医師 花之木  (ウィザード)
武装警察(自衛官)  北条

●デモノイド反乱
 TOKYOミレニアムの元老のひとり、『百合のお方』に仕える秘密機関『百合のコサージュ』によって招集されたPCたちは、ファクトリーでの起こっているデモノイドの反乱をできる限り平和裏に解決するように命じられる。
 明日には、元老院はファクトリー全体の浄化という、「お手軽な手段」に訴えかねない。だが、ファクトリーの労働者やデモノイドを救いたい『百合のお方』は、反乱を裏で操る何者かの存在に気づき、これを排除することで、ファクトリーの人々を救いたいという。

 早速、情報収集を進めたPCたちは、バイオ研究所の目加田博士が進めていた妖魔メルクリウス召喚計画の準備文書が、ガイア教団に盗まれ、おりしも、魔王ベルフェゴールがいないファクトリー監視塔に召喚されたことを知る。
 L23、HP1050という絶望的な敵ではあるが、どうやら、目加田博士の計算ミスで弱点(火炎と剣に弱い)があるらしいことが判明、弱体化のため、「ランダマイザー弾」「ルイス・サイファーの南洋土産であるいびつな箱」「電撃半減のお札」などをかき集め、4ターンでこれを撃破した。

 その後、使いそびれた「ル(なんとか)土産の箱」をあけて、謎の触手に、ケット・シーが飲まれそうになったりもしましたが、まあ、それはさておき、早手回しに回したら、かなり早めに終わり、余裕を持って撤収できました。
 ケット・シーの設定が元エグゼクターだったり、ミレニアムの設定表も面白いことになっています。
 短いセッションでいくつかすっ飛ばした部分もありましたが、楽しんでいただけたようでした。

 この後、軽く食事をして、1時間仮眠。6時前には起きて、ホテルのTVで「BLOOD+」観賞。うわあ、予想してはいたが、怒涛の展開。

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JGCレポその4:クトゥルフ・トークショウ

 さて、6時まで『深淵第二版』のGMをした後、2時間ほど仮眠を取って、10時から『クトゥルフ・トークショウ』へ。
 坂本雅之氏、内山靖二郎氏を交え、アークライト宮野氏を司会に、色々話す。
 私の担当は『比叡山炎上』ですが、適宜、いい加減なチャチャを入れつつ、裏話を話す。

 GenCon帰りの宮野さんがアメリカでの新作を紹介したり、内山さんのクトゥルフ・リプレイ『白無垢の仮面』が間もなく発売とか、『エンサイクロペディア・クトゥルーニカ』の翻訳決定とか、色々重大ニュースがあったような気がしますが、メモがないので。詳しくは来月あたりのR&Rで。

●『比叡山炎上』企画裏話

 『クトゥルフ・ダークエイジ』日本語版として企画が始まった『比叡山炎上』ですが、いくつか没になった企画もあります。例えば、信長時代という話のほか、1605年、豊臣と徳川の東西対決時代、いまだ建設中の江戸を舞台に、『真田十勇士VSクトゥルフ』という企画を考えていました。
 切支丹禁止前、関が原後というまた微妙な時代なので、色々遊べていいんじゃないかと。

 ええ、没になりました。

●クトゥルフと新撰組

 色々話した後、観客の方から「明治維新や幕末を舞台にしたクトゥルフものを」という声が。
 ええ、もちろんそういう企画も立てたことがありますよ。

 朱鷺田   「日本版ガスライトってことで、クトゥルフVS新撰組ってどうですか?」
 担当さん  「いや、それは『上海退魔行』でやりませんでした?」

 いや、まあ、その。
 
 それにくじけず、黒船来寇5年後の横浜~江戸~京都が面白いぞとかアピール中。
 特に横浜は外国から来た自称・冒険商人の若僧ばっかりで、本当に混沌とした感じで面白いんですよ! スネル兄弟なんて10代後半の癖に、外交官代理やったり、牛乳売ったり、町のど真ん中で競馬をしたり。

 その他、読者の皆さんから、どんな製品が欲しいか、要望を聞いたりと。そんなこんなで、1時間はあっと言う間でした。

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JGCレポその3:深淵:英雄王の帰還

 深夜1時からは「深淵第二版」セッションです。

 今回は、滋賀県からわざわざ来てくれた在胡さん、東京深淵CONシキサイの印南さんのご協力をいただき、私も含め、3卓を立てました。

 今回は、じっくり体験していただくために、1卓3名で募集しましたが、予約権配布には3倍以上の人員が集まってくださったもよう。応募してくださった皆さん、ありがとうございます。

 私は、最近、よくまわしている「英雄王の遺産」をプレイ。
 このシナリオは何度もこのブログで解説していますので、詳細は適宜、そちらをごらん下さい。

●英雄王の遺産(概略)

 戦争に敗れ、燃え上がる街から逃げ出し、暗い山道を進む人々。
 もはや国は滅び、振り返れば、燃え上がる街が見える。
 行く手には、百年前、この国を建国した英雄王の生まれた城が残るが、それは土砂崩れで半ば埋もれた3階建ての石の塔に過ぎない。やむなく、そこで一夜を過ごすことになった一行は、塔に残された英雄王の遺産に「呼ばれる」のであった……。

●PC

・冬の予感に絶望しつつも、王者の到来を待ち続ける傭兵 フランシス。
・追放され、迷い込んだ森で時を越えてしまった盗賊ジュノ。
・愛馬シルヴァに苦痛の刻印を刻まれ、さらに、自らが愛馬を滅ぼすだろうと予言された牧場の娘ホーリア。

●女王の帰還

 英雄王の塔で休んだ一行はそれぞれが夢に導かれるように、英雄王の真実へと迫っていく。
 愛馬への呪いを解くため、その力を望む娘。塔の書棚から王の備忘録を見出すジュノ。ただ運命の声に従い、英雄王の後継者に仕え、かつての栄光を取り戻そうとするフランシス。
 やがて、地下に隠された英雄王の玉座を見出したとき、ホーリアは自らの血筋に、英雄王の血脈が流れ込んでいたことに気づき、英雄王の真実の力を知る。

 《大地を揺るがす者ラレイン》に生贄を捧げれば、ひとつの願いがかなえられると。
 そして、王家の血筋ならば、五つの願いが。

 目の前には、二人の仲間。
 二人を殺せば、二つの願いが叶う。「愛馬に課せられた苦痛の刻印を消すこと」と「自らが愛馬を殺す予言を無効化すること」。

 揺れる心。
 だが、ジュノは時を越え、ここに至ったのは、かつて、王女の逃走を助けたためであることであり、成長したホーリアをいさめるためだと気づいた。自らの死を持って彼女をいさめるジュノ。
 そして、ホーリアは気づく。
 英雄王もまた、血にまみれた願いの虚しさに気づき、ここで死んだのだと。

 ホーリアはジュノが残した破魔の石で王冠と王笏を破壊し、塔から脱出したのである。
 フランシスは彼女の身を守るために一生を捧げることを決意する。

 ~FIN~

●感想

 当初、4時終了を目指していましたが、塔についたあたりから白熱、そのまま、6時まで行ってしまいました。面白かったです。
 他の卓も6時ぎりぎりまで、セッションが続いていました。
 参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
 GMしてくれた在胡さん、印南さんもお疲れ様。

●深淵第二版と復刊投票について

 「深淵第二版」に関しましては、今年6月に復刊ドットコム(ブッキング)での復刊投票が行われ、1ヶ月で100票を越えました。投票してくださった皆さん、ありがとうございます。
 おかげで、ブッキングさんから声をかけていただき、交渉開始しております。今回の「深淵第二版」セッションにもブッキングの担当者が見に来て下さいました。ここからは予算とか出版形態とかの条件交渉などがあり、実際の最終的な出版がどうなるかということについては、まだもう少し時間がかかります。
 もちろん、私、朱鷺田祐介は、出来るだけ早期の『深淵』の復活を願っております。
 しかし、ビジネス出版には、コストを中心にしたさまざまなハードルがあり、それらをクリアし、なおかつ、できる限り、皆さんに納得いただける形を模索しなくてはなりません。例えば、運命カードが再現されなければ、『深淵』とは言えませんし、その他の要素もできるだけ拾い上げて行きたいと思います。

 そういう微妙な事情もありますので、現時点で「こういう形でいつ出版します」とは申し上げられませんが、スザク・ゲームズは『深淵』復活に向けて、活動を続けております。もう少々お待ち下さい。
 JGCでは今後も、『深淵』のセッションの機会を作っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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JGCレポその2:シャドウラン:Geo-Tagging

●18日 R-CON  GM:シャドウラン4版
 「Geo-Tagging:Between the Zero Tower And Under……」

 ……という訳で、シャドウラン第四版です!
 詳細は別コメントで書く予定ですが、現在、複数のベテラン・シャドウランナーたちの協力を得て、翻訳作業進行中です。今回のJGCでは、サンプル・キャラクターとルールサマリーを使ってての体験セッションを刊行。初日は私、朱鷺田が、二日目はやはり翻訳を手伝ってくれている西上君が、三日目はJanusさんがGMを担当しました。

●PC
テクノマンサー ヤシャ
コンバットメイジ レッドウィザード
ストリートサムライ ムラサメ
ガンスリンガー・アデプト ジョン・ウー
(いずれも自称、もしくは通称)

●Geo-Tagging

 Geo-Taggingとは、物体や人物に電波信号を発する超小型タグをつけて、この電波で位置特定をすること。

 第二版(富士見書房から刊行された日本語版はこれ)の世界から20年後の2070年、完全にワイアレス・ワールドとなった第六世界においては、無線タグがあらゆる商品や場所に設置され、これを管理し、キャッシュレスで高度情報化された消費社会をささえている。もはや、スーパーにはレジなどなく、タグのついた商品を店外に持ち出せば、そこでSIN【システム識別番号】と照合され、口座で決済される。
 もはや、タグを抜きにして、社会を語ることは出来ない。

 もちろん、超小型のタグの発する信号には限界があり、受信範囲は意外に狭い、レーティング1のRFIDで40m以内となる。タグを弱め、レーティング0となると3mにまで狭まる。
 しかし、周囲の保守機器のセンサーに残るデータ痕跡を追えば、その移動を洗い出すことも可能になるのである。

●Between the Zero Tower And Under……

 舞台はアメリカ太平洋岸の超巨大都市、シアトルのダウンタウン。
 シアワセ・バイオテックに雇われたシャドウランナー(NPC)によって、中堅のバイオ企業「Fungi-Tech」(Fungi=茸)から盗みだされた新製品サンプル。しかし、回収を計るFungi-TEch側のランナーと盗んだランナーがダウンタウンで銃撃戦を展開してしまう。
 そこはミツハマ・コンピュータ・テクノロジー(MCT)が誇る北米本社ビル、通称、ゼロ・タワー(侵入成功率0)のお膝元。MCTセキュリティ・チームのヘリが介入し、双方のランナーが壊滅。サンプルを入れたケースは行方不明。

 ケースの回収を命じられたランナーたちは、ケースの管理用無線タグ(Rating 0に落ちているため3m以内でしか感知できない)が都市管理無線LANに残したデータ痕をテクノマンサーに追わせることになる。
 現場周辺ではシアワセ・バイオテックの回収チームが動き始めている。
 時間は残されていない。
 1分を争う状況の中、現場についたPCたち(ガンスリンガー・アデプト、ストリート・サムライ、コンバット・メイジ、テクノマンサー)は、かすかな電子の痕跡を追い、シアトルの下水道へ。デビル・ラットとグールの巣を吸収してサンプルを回収するも、地上ではシアワセの回収チームが待機中。さわぎをでかくすれば、MCTからの襲撃もありえるため、オークアンダーグラウンドから脱出する。

 1歩、間違うとビッグ10に名を連ねるメガコーポのセキュリティ・チームと直接対決という状況での、ダンジョン・アタックを楽しんでもらいました。

 シャドウラン第四版は、システムを完全に一新、全体的に軽くなり、よりアクションを楽しみやすくなりました。ぜひ、一度、遊んでみて下さい。

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JGCレポその1

昨夜遅く、JGC2006から戻ってきました。

 今回は約48時間の会期中、5セッション、2トークということで、GM三昧の企画満載でした。
 多くの皆さんとゲームし、色々お声をかけていただきました。ありがとうございます。
 セッション企画が多かった分、他の企画にはほとんど顔を出す暇はなく、物販もざっとしか見にいけませんでした。関係者の皆さん、ゆっくり話せないことが多く、すいませんでした。

 また、今回も参加した娘がフォーチュン・クエストRPG、ソードワールドRPGのイベントに参加、その他の時間も、フリープレイ・ルームで色々な方に遊んでいただいたそうです。ありがとうございます。

 今日はオフということでゆっくり、レポを書いて順次上げていきます。

 以下、ざっと概要を。

8月18日金曜日
1900~2400  R-CONにて、シャドウラン第四版セッション
2500~翌0600 『深淵第二版』セッション

8月19日土曜日
1000~1100  クトゥルフ・トークショウ
1130~1430  JIVEスペースにて 『真・女神転生X』L5入門セッション
1900~2400  JIVEスペースにて 『真・女神転生X』L40セッション

8月20日日曜日
0900~1400  R-CONにて『比叡山炎上』セッション
1400~1430  『TOKYOミレニアム』発売記念サイン会
1500~1645  R&R新作発表会出席

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August 18, 2006

JGC2006 当日

 あっという間に、JGC当日であります。
 昼過ぎには、出撃の予定。

●JGCの予定
金曜日  深夜25時~  深淵第二版セッション  桜川1にて。  
 朱鷺田祐介が企画推進中の『深淵第二版』を体験できるセッションです。
 総合TRPG雑誌「ロール&ロール」さんから、場所を借りた関係上、新紀元社企画になっておりますが、スザク・ゲームズのイベントだと思って下さい。東西の深淵GMお二人にご協力いただき、3卓を立てる予定。

土曜日 朝10~11時  クトゥルフ・トークショー
 坂本雅之さんと内山靖二郎さんが出席の予定。私は『比叡山炎上』絡みの与太話をする予定。

土曜日 朝11時半から15時  『真・女神転生X』
 プログラムには乗っていない追加セッション。入門者向けに、L5のサンプル・キャラクターで簡単なバトル・セッションを。この土曜日昼間には、もう一卓、追加の『真・女神転生X』セッションが入る予定です。

土曜日 夜7時から12時  『真・女神転生X』  若菜にて
 私と西上で、『TOKYOミレニアム』を入れての『真・女神転生X』を1卓ずつ。私は高レベルを予定。

日曜日 朝9時から14時  『比叡山炎上』  若菜R-CONにて
 裏で、『真・女神転生X』の卓もあります。

 日曜日には『ミレニアム』発売記念サイン会とか、R&Rの新作発表会とかに出ます。
 この他、某企画セッションが入っているのですが、まあ、それは開会してからのお楽しみということで。

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August 16, 2006

JGCまで後二日

 JGCまで、後2日。そろそろ準備に使える残り時間を時間単位でカウント開始しようかというところであります。

 何とか、ギリギリ神話本UP。エッダからカレワラに行って、クトゥルフで〆るというどこか『真・女神転生X』のシナリオでも書いているかのような気分でした。(いやまて)
 とはいえ、まだまだ仕事はある訳で、大変、大変。

 どこからともなく、色々すごい話がいくつか飛んできて、この秋はとんでもないことになりそうな予感がします。詳しくは近日中に。

●ペルソナ3
 そんな状況でも、P3こと『ペルソナ3』はプレイする訳で、夏休み終了。
 一応、仲間は揃い、100階を突破した。
 フェロモン珈琲を飲みまくり、魅力を最大限の「カリスマ」まで上げた結果、ユカリッチとの恋愛コミュがやっと成立したものの、陸上部のマネージャーとの関係が最終段階1歩手前(近々、彼女の家で打ち上げ)なので、えー、困る。
 しかたなく、ユカリッチはしばらく放置して、昼間は小学生と公園で遊び、夜はカラオケを梯子して、坊主の説教を聴く日々。これでネットゲーム(『真・女神転生』の世界観のMMO!)にはまると、人としていかがかと思うので、ネットゲーム自粛中。
 1学期は陸上部で運動に明け暮れたので、2学期開始とともに、文化部は写真部に入りました。中学時代、理科クラブで似たようなことをしていたので、懐かしい感じである。

●センゴク10
 『比叡山炎上』とか『戦国バサラ』のファンにはぜひ、読んで欲しいリアル戦国コミックも、ついに10巻、三方ヶ原の戦いですよ。
 表紙は本多忠勝。戦国最強の男(バサラではほとんどジャイアントロボ)。
 なかなか考証がしっかりしていて面白いです。

●宗像教授異考録3
 民俗学系伝奇コミックの雄、第二シリーズも第三巻目。
 今回は諏訪ミシャグチ伝説から甲賀忍者の祖、甲賀三郎に至る「人穴」、鬼と鍛冶の物語を語る「鬼の来た道」、出雲神話と縄文文化を語る「神有月」。
 最後の作品には少し名前がひねってあるものの、神話伝承の研究には欠かせない有名民俗学者の先生が続々登場。神話本で参照した資料の著者名が列挙され、別の意味で神々の集会であると実感。宇月原晴明風に言えば、「学恩を感謝いたします」という気分でした。作者もそんな気分で描いたのでしょう。

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August 13, 2006

次の週末はJGC2006

 次の週末はもうJGC2006であります。
 (ケロロではなく、アイギス風に)

●JGC準備とか打ち合わせとか
 そういう訳で、JGCまでに、という約束の原稿や、JGCセッションのための準備とか打ち合わせとかでジタバタ。
 なんだかんだと言って、当日は5セッション(『真・女神転生X』、『深淵』、『比叡山炎上』など)を回し、トーク系2個(クトゥルフ関係とR&Rの新作発表会)、ついでに、『TOKYOミレニアム』発売記念サイン会とか入る予定。挨拶回りしている余裕があるかどうささえちょっと疑問。
 どー考えても、睡眠時間が足りなそうな感じなので、体調管理とか、シートの準備とかで「今、頑張れ、オレ」という感じであります。

 今年はタイトルが多めなので、他の人にGMをしてもらう段取りもあって、色々調整中であります。土曜日はその辺もあって、長時間の打ち合わせに。色々悲鳴も上げましたが、まあ、ゲームの打ち合わせは楽しいですよ。

●Zombies!!@TNF
 金曜日の夜は、アトリエサードのボードゲーム会。TNFへ。

 まず、ゾンビと戦う「Zombies!!」をプレイ。マップカードと特殊効果カードを引きつつ、30枚目に現れるヘリポートへ逃げるか、25体のゾンビを倒せば勝ち。ライフ(1枚使うとD6を振りなおす)と弾丸(D6の出目に+1)を3枚ずつ持ってスタート。マップを開くたびにゾンビが増え、同じマスに入ったら、戦闘。D6で456なら勝ち、123なら死亡。
 まず、後者の勝利条件を試すが、3体目で死亡。
 スタート地点に戻される。
 25体倒すのは、武器カードを引けなかった段階で無理と判断し、アイテムの回収も諦め、身を縮めて、30枚目のヘリポートまで逃げ続ける「臆病者」プレイで、何とか勝利。いや、最低限しか倒さず、逃げ回っていたら、盤面にゾンビが溢れて、もうヘリポートの分がなくなっていたことが勝因。
 ゾンビがわらわら出てくる感じと、勝てなさそうな絶望感がイイ。

 後、「ゴキブリポーカー」1回、「通路」を2回。
 この二つは、軽くていいゲームである。いつでも回せるし、適度に頭を使う。コンポーネントも綺麗。

●四畳半ダンジョン
 TNFから帰ろうとしたら、コミケ帰りのさうす君(魔女の会)らが現れ、「魔女の会」発行の同人誌『実録!! みんなで造ろう 僕らの四畳半ダンジョンin JGC2005』『TRPGとエブリデイ・マジック』をいただく。
 前者はタイトル通り、昨年のJGC2005で、「魔女の会」が主催して行った自主企画『みんなで造ろう 僕らの四畳半ダンジョン』の記録本。落書きダンジョンという発想はとても楽しい。それをまとめたサウスさん、お疲れさまでした。

 持ち帰ったら、小学生の息子が面白がって、真似したダンジョンクエスト型のボードゲームを自作しておりました。
 「小5で自作ゲームを作る」とは血筋だなあと思う反面、それを大人気ないマンチキン・プレイで踏破し、ディベロップを要求する自分は、父として、どうかと思うであります。

●TRPGとエブリデイ・マジック
 こちらは、TOKENEKO堂とのコラボで、藤波智之氏、九月姫さんなどが参加された特集本。製作中の『まほうのお店TRPGマジカル・アベニュー』のプレガイドブックとなっているが、「エブリデイ・マジック系ファンタジーのガイドブック」と言うべきもの。
 『ウィッチ・クエスト』本で培った、ほんわかした雰囲気が心地よい一冊。

●Toxic Radiation Magician
 知人と、シャドウラン第四版の魔法サプリ「Street Magic」の話をする。
 いわゆるMagical Threat関係が第四版向けに紹介されており、シナリオ・ネタには困らないな。
 例えば、Radiationを「浄化の炎」と呼び、Menter SpiritとするToxic Radiation Magicianが存在するとある。呼び出す精霊はおそらく、Nuclearの精霊(Toxic Spirit of fire)。
 Radical Eco Shamanとの永劫のライバル関係だな。

●ブライトさん、逝去
 「ガンダム」のブライト艦長役で有名な声優さん、鈴置洋孝さんが逝去。
 まだ若いのに。
 ご冥福をお祈りいたします。

●P3
 夏休み突入。屋久島編というと、つい、「仮面ライダー響鬼」を思い出すなあ。
 アイギス加入……であります。
 この口調が、「ケロロ軍曹」と言われてちょっと悲しい。

●コミック
・Y十M 第四巻
・IWGP 電子の星
 読了。

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August 10, 2006

エッダとか、P3とか Street Magicとか

●諸般御礼
 ジャイブさんより『ゲヘナ・アナスタシス』のノベル『瓦礫の空に煌く炎』をいただきました。友野詳さんが中心になり、SNEのメンバーと、富士見書房で活躍中の作家、雨木シュウスケさんによる、ラシーダたちの物語です。第四章を担当した安道やすみちさんはこれが小説デビューとなるSNEの新人さんです。
 御本、ありがとうございます。

 伝奇小説紹介Blog『主水血笑録』さんより、『比叡山炎上』の紹介をしましたというご挨拶のメールをいただく。ご丁寧にありがとうございました。

●イベントメモ
 今月のTNF(アトリエサードのボードゲームの夜)は、8月11日(金)。
 夜のボードゲーム大会である。コミケ組が結構来そうだな。
 忘れないように、メモメモ。

●スノリは偉い人?
 神話本の資料でエッダとサガを読み直し中。
 『エッダ』の収集者スノリが一学者ではなく、アイスランドの権力者であったという解説は、やや読み方に影を落とすものだ。色々、裏読みしてみる。なかなか深いな。

●ペルソナ3
 食後とかに少しずつプレイしてます。陸上部で真面目に活動しすぎて、6月中にイベント・クリア。休みの日まで、マネージャーと一緒に帰る日々である。
 しかし、よく考えると、このシステム、一昔前までは、あまり露骨にしないのがよいとされていた「シナリオ・フラッグの成立」を逆に明示することで成立しているシステムなのであるな。ある意味、現代的な親切設計であるよ。

●Street Magic
 シャドウラン第四版の魔法サプリ「Street Magic」のPDF版を入手。世界各地のTraditionとか、メタマジックとか、スピリットとか。アデプト能力がかなり幅広くなっている。

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August 09, 2006

金剛神界:ジコクテンのスキル

 『真・女神転生X』FAQに対応中。
 質問が重なったので、こちらで告知。

●『金剛神界』ジコクテンのスキルについて
 
 『金剛神界』に掲載されたジコクテンのスキル部分に、誤って、コウモクテンのものが張り込まれていました。
 すいませんでした。

 先月の段階で、JIVEのサイト、正誤表の最後に、すでに、修正を張り込んでありますので、こちらを参照して下さい。

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深淵:菫の祠・補足

 台風が三個並んで来襲中。
 相変わらず神話本の仕上げで格闘中。ハワイのクリムポ、アイルランドの『来寇の書』とこなして、もう一度、北欧神話へUターン中。南海の神話では、ウナギの神トゥナと女神ヒナの恋にまつわる椰子の木の起源神話があるのですが、これが、強奪婚や政略結婚の異類婚から、情夫説、純愛物語までさまざまなバリエーションがあり、なかなか興味深いですね。
 その他、色々ドキドキする話もありましたが、まあ、いずれ。

●深淵:菫の祠・補足

 7月6日付けの「深淵:菫の祠」で、学校の授業で「深淵第二版」を即興、高速プレイした話を書いたが、「おそらく、『深淵』の知識はいっさい無い状況で、どうやってプレイしたのですか?」 という質問が来たので、少しだけ回答。

 使用システムは「深淵」第二版であるが、実質、使用したのは運命カードのみ。
 世界観も、魔族はいるぐらいのダークな雰囲気なファンタジーで、あとは、運命に絡んだものだけを丁寧に説明するが、魔族は分かりやすい、花の怪物に変更。
 まず、キャスティングのサンプルとして、テンプレートを使用せずに、ただ、運命の幻視を行いました。ここで、魔法に関わる運命を引いた人物は魔法使い……というか悪い噂だったので、妖術師に、その他は普通の人ということで、特にデータは作らず。
 運営は基本的に、ダイスを振らない、夢歩きのカード選択のみで進めていく。必要があれば、判定値(技能値)3、生命力/精神力10で処理。武器は短剣(効果値2)のみ。
 全員をそのまま、キャラバンにまとめ、菫の祠のある魔法の森へ放り込むことに。
 「王者の相」を持つ「不幸な」青年が、菫の祠に封じられた花の怪物に食われそうになるが、妖術師と、異端者の恋人が頑張って、怪物を倒すという展開。PCが「叙事詩に残る一撃」を持っていたので、すっぱりと終わりになりました。

 質問の趣旨は「深淵未経験者へのアピールのポイント」ということでしたので、付け加えますと。

・細かい世界説明にこだわりすぎず、概略の説明から始める。
 「ややダークな世界観」で「魔族がいて、さまざまな不思議なことや恐ろしいことが起こる」「人間は無力だが、運命に翻弄され、それを解き明かそうとあがく」「魔法は本来、人ならぬわざ」

・ゲームの目的を明確にする
 「プレイヤーとGMの全員で幻想物語を作る」

・運命カードを読んでもらうこと。
 おそらく「運命カード」こそ『深淵』の最大の特徴である。
 これを配り、OPのために読んでもらう。それこそが『深淵』を理解してもらう早道である。夢歩きを行うことで、『深淵』の個性が発揮される。

・ギミックの存在
 プレイヤーが他のTRPGの経験者の場合、運命の幻視が終わらない前に、色々設定を創りたがる場合があるが、実は『深淵』の場合、運命があるので、それが提示される前に、自己設定を作り出すのはよくない。こういう人は印象的なPCの作成を望んでおり、平凡な兵士では、我慢できないのであるが、『深淵』は運命などのギミックが用意されており、プレイヤーが焦らなくてもドラマチックになることをきちんと伝えよう。

 こんな感じですが、回答になりましたでしょうか?

●リンクについて

 昨年末、CDドラマの台本を書かせていただいた同人ドラマCDサークルBlack Heart☆さんから、このサイトにリンクの申し込みをいただいた。
 このサイトはリンクフリーですので、ご自由に張って下さい。
 こちらからは、特に張りません。
 張ったら、教えてくれればうれしいですが、見に行く余裕がない可能性があるので、あらかじめご容赦を。

●読書メモ

・Bleach 23
 破面編の続き。一角VS破面のバトルが非常によし。
 ジャンプ連載もなかなか盛り上がっていますので、目を離せない作品。

・箱舟の行方
 大人の恋愛物。二宮ひかるといい、こういうのが割りと好きです。

・喰霊2
 ノンストップ放課後退魔アクションも日比谷の封印を巡り、最終決戦へ。
 『真・女神転生X』的には日比谷の封印というと、あのお方ですが……。

・南島の神話
・ケルトの神話・伝説
・ロロ・キドゥルの箱
・オセアニアの神話
 みんな資料。なかなか面白いので、横に参照用として、列挙。「ロロ・キドゥルの箱」は主に南海の女王と呼ばれる女神とジャワの王家の話から始まるのであるが、インドネシアの歴史もきちんと解説しており、なかなか興味深い。

●チロル・チョコ

 よくコンビニで売っている1個10~30円のミニ・チョコですが、色々バリエーションがあって面白いです。
 春に出たマンゴーは、おいしいのですが、最近、見かけないので残念。
 バラエティ・パックという形でまとめがいも出来ますが、春頃に出た「サンバで茶茶茶」が、抹茶、ミント、ロイヤルミルクティーとお茶系3種のマニアックな組み合わせでかつ美味でした。
 今は、アイスバージョンの苺、レモン、抹茶がありますが、どうもこれは私と相性が悪いようです。

 最近、包装がマージャンの牌になっている杏仁豆腐バージョンを発見して、少し幸せ。なぜか手書きで、カイジのポップがついていたのは、なぜでしょうか?

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August 04, 2006

深淵Q&A:狂乱、イベント

 神話本で大騒ぎ中。インドネシアの南海の女王からニライカナイ、ハワイキへ。
 読んでも読んでも資料が尽きない。

●深淵Q&A
 『深淵』関係で、質問のメールをいくつか戴いたので、簡単に回答。

 回答の前提として、「深淵」は、美しい幻想物語をTRPGで再現できるように、ギミック、ルール面でこれをサポートするシステムです。GMとプレイヤー全員で、ひとつの幻想的な物語を生み出すのが目的です。ルールの解釈は、これを推進する形で進めて下さい。

 例えば、以下のような答えもありますので、ご了承下さい。

Q:複数の縁故によるボーナスは重ねていいのですか?
A:ロールプレイが可能であり、行う判定に対する矛盾がなく、場面として許容できる範囲であれば。
 あるいは、GMや他のプレイヤーが「幻想的である」「美しい」と受け取れるならば。

 例えば、生還するための判定に、「父よ、母よ、愛する人よ、俺に力を!」(3年使って+15)はありますが、愛する家族を滅ぼすためには使えません。むしろ、目標値に縁故が加算されて、より困難になるのが当然です。

Q:運命が「親殺しの予言」なので、親を斬ってもいいですよね?
A:いや、斬るな。少しは、ためらえ。葛藤しろ。「人」であることを辞めるな。

 ドラマ上、親を殺しかけるシチュエーションを招く運命ですが、斬れと命令している訳ではありません。運命は決定ではなく、可能性です。ゲーム上、抵抗を試みることが出来ますし、運命に流されれば、悲惨なペナルティを受けることもあります。
 苛酷な運命にさらされたときに、あらがったり、回避しようとしたりして、葛藤するというのが、ドラマというものです。「人間性」とか、「ためらい」とか、「生きるという選択」とか、忘れないで下さい。

 そして、その上でもう一度考えて下さい。
 それは「美しいか?」 
 自分から見て「美しい」だけでなく、「セッション」として、また、「そのキャラクター」として、美しいかも考えて下さい。

【狂乱関係】

Q:「深淵」の狂乱のルール(「予感の書」P120)で判断に困ったところがありましたので確認させてください。
A:狂乱とは、怒りに身を任せ、戦術的な判断が出来なくなりつつも、ただ動く敵に向かって突進し、戦い続ける状態を指します。判断に困ったら、そのようなキャラクターを想像して下さい。
 ですから、戦術的な思考をした結果のような行動を取るのは「不自然」ですが、訓練された戦士が無意識により能動的な攻撃を行ってしまうのは許容範囲です。

 もし、GMとして、処理に悩む場合は、狂乱しているキャラクターの手番には時間を掛けさせずに判断を求め、ルーチン処理はそのまま進行させる、ダイスはプレイヤーに振らせ、カード・ダメージの扱いもプレイヤーに判断を委ねる、という、半NPC扱いで進めるべきです。

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【例】
GM:狂乱した傭兵の番だね。狂乱からの回復判定。
 失敗?
 では、手札を見せて下さい。

「移動/防御」「攻撃/回避」「攻撃/移動」「移動/回避」か?

 目の前に敵はいないので、一番近い敵に向かって、カードで移動。ここで「移動/防御」を出して、追加攻撃2回をキープするのが、狂戦士っぽくていいね

 敵に近づいたら、フリーアクションで攻撃、以降、敵が倒れるまで、攻撃、倒れたら、最後のカードで別の敵に移動。ダメージは手札から出してもいいが、全部、山札からめくるほうが美しいね。

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 そういう前提なので、細かい質問にはあまり意味はありません。
 一応、答えますが、GMは場面を優先して下さい。

Q1:狂乱したキャラクターが武器を落とした(散乱した)場合、当該武器を拾うことはできますか?
もしかして「(4)武器をなくしても目の前にある物しか使えない」に該当して拾って使うことはできないのでしょうか?(「目の前にある物」という定義がはっきりしないので悩みます。キャラクター自身が「散乱した武器」は「目の前にある物」に該当するのでしょうか?しないのでしょうか?)

A1:マップや散乱表を使用しない場合ならば、おおよそ前にあるものを拾っても構いません。
「散乱表」を使用しているならば、足元か前方に落ちたとされるもの、あるいは、移動の都合上、通過地点にあるものを拾うのはあり、と考えるべきでしょう。
 狂乱した戦士のロールプレイとしてどうするか、考えて下さい。

Q2:その武器がキャラクターの愛用の武器、あるいは運命により指定された「【01】魔剣」「【69】魔法の武器」であっても散乱したら拾って使う(攻撃する)ことはできないのでしょうか?

A2:それが、「手元に戻る力」「単体で移動する力」を持っていれば、それはあなたの手に戻るでしょう。
 おそらく、「魔剣」の場合、それが望む場所に移動するか最初からそこに落ちるかするでしょう。そういう範囲に落ちないならば、魔剣に見捨てられたのかもしれません。
 それ以外の場合、それに振った縁故を判定値(技能値扱い)として、目標値20の判定をして下さい。成功したら、「狂乱状態」のまま、それらを拾いに行きます。

 「狂乱」(強度20)の衝動と、物体への「執着」の兼ね合いがいかなる場面を作るかを想像して演出して下さい。

Q3:それまで攻撃に使っていた主要武器を散乱させた場合、所持している副武器(鞘にはまっている/懐に入れている短剣など)を取り出してあるいは抜いて準備することで次の攻撃手段として使うことはできないのでしょうか?
A3:出来ます。
 戦って、敵を殺すという動きが身についていれば、無意識に短剣を鞘から抜くぐらいできるでしょう。

Q4:上記の場合、主要武器を拾うかと副武器の準備をするか選択することは可能ですか?
A4:状況に応じますが、より単純なほう、より破壊力のあるほうを選択して下さい。冷静な判断はしない方向で、3秒で答えられなかったら、効果値の大きい方、というあたりで。
 突撃槍なら、必ず突撃して下さい。

Q5:手持ちのカードに全く「攻撃」がない場合(0枚)、何枚カードを持っていたとしてもフリーアクション分の1回しか攻撃できないという判断でよろしいでしょうか。 (事前に意図的に攻撃のカードをなくすことで狂乱前に被害を最小限に抑えることは可能でしょうか?)
A4:ルール上はそうなります。 ( )内の部分は「演出」に向けたメタ視点として、アリですが、そこで「美しい幻想物語」の形成に気を配って下さい。狂乱したのに、敵を激しく攻撃しない狂戦士は美しいでしょうか? 
 あと、意図的に被害を減らしたいならば、最初から、狂乱を我慢する、あるいは、仲間に向いたら、命を削っても刃を止めるのが人の道ではないかと? おそらく、そこにドラマ性が生まれるはずなので。

 以下、第二版向けの「狂乱」ルールなので、参考にしていただければ、幸いです。

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★【深淵第二版】用狂乱ルール

●狂乱
 理性が失われ、破壊と攻撃の権化と化した状況を、狂乱状態といいます。狂乱しているキャラクターは、敵に向かって突進し、可能な限りの白兵戦攻撃を行います。他の行動を取ることが出来ません。

【狂乱中の特典】
・戦闘中に狂乱状態になった場合、カード補充フェイズで手札を1枚余分にもらえます。
・狂乱している限り、生命力が0になっても死亡しません。精神力が0以下になるか、生命力―10に達した時点で初めて、死亡します。
・狂乱状態にある場合、魔族の影響値、または、魔法への抵抗判定に+6の修正を得ます。恐怖や混乱の効果を受けません。

【狂乱中の行動パターン】
・敵に接していない限り、最も近い敵に向かって全力で移動します。手札に「移動」があれば、敵に接するまでそれを使用します。
・敵に接しているならば、白兵戦攻撃を行います。手札に「攻撃」があれば、敵を倒すまで攻撃を行います。
・敵を全部殺したら、一番近くにいて動いている者を敵と判断します。
・このキャラクターが考えているのは、目の前の敵を今すぐ倒すことだけです。それ以外の行動は取れません。
・武器を落とした場合、他の白兵戦武器を持っていれば、それを使って戦います。武器がすぐ近くにあるならば、拾っても構いません。武器を得るために、敵から離れるような行動は取れません。武器が手に入らないならば、素手で戦います。

【狂乱からの回復】
 狂乱状態に陥ったキャラクターは、狂乱から回復するためには目標値20の意志判定に成功しなくてはなりません。
 回復の判定は以下の時に行えます。
・自分の番が回ってきた時
・アクションを使って回復を呼びかけられた時(応援された場合を含む)この時には呼びかけた相手との縁故が判定の修正値になります。

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●その他(イベントなど)

Q1:『深淵』はどこで購入できますか?
A1:ホビージャパンから刊行された第一版の『深淵』は現在、絶版状態で、基本セットの入手は非常に困難です。
 その代わり、弊社(スザク・ゲームズ)の営業を委託しておりますアトリエサードのサイトにて、サプリメントと運命カードを組み合わせた『体験セット』を販売しており、『深淵』のおおよそのルール、専用の運命カード、テンプレートなどを手に入れ、プレイすることが可能です。
 現在、第二版を朱鷺田が作成し、出版に向けて活動中です。
 先日、復刊ドットコムで復刊投票が行われ、多数のご支援をいただきました(投票してくれた皆さん、ありがとう!)が、まだ、ご報告できる段階に至っておりません。もう少々お待ち下さい。

Q2:JGC2006では、『深淵』の卓は立ちますか?
A2:今回、スザク・ゲームズとしては出展しておりませんが、『真・女神転生X』などでお世話になっているTRPG雑誌『ロール&ロール』さんのご好意で、フリープレイの隅に、深夜のスペースが確保できました。
 金曜日の深夜25時より、セッションを行います。各卓3~4名で、3卓、いずれも『深淵第二版』の予定です。
 プログラム上は、場所を借りた『ロール&ロール』の発売元の関係で、主催は新紀元社さんの企画となっていますが、純粋に、スザク・ゲームズの企画だと思っていただけると助かります。

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August 03, 2006

ミレニアム校了

 神話本進行中。東南アジア、オセアニア編。

●TOKYOミレニアム校了
 昨日は、アークライトにて『TOKYOミレニアム』の校正。なんとか終了。
 これでJGC2006には先行発売の予定。
 今回はロウサイドの強化ということで。

●JGC2006関係
 色々打ち合わせ。朱鷺田は、『真・女神転生X』、『比叡山炎上』、『深淵第二版』など合計4セッション、トークショー1本の予定ですが、土曜日の午後が丸ごと空く感じに。金曜日夕方から夜明けまで徹夜モードなので、たぶん、神様は「寝ろ!」と言っているのですが、おそらく短い企画が入りそう。

●『マンチキン』日本語版
 アークライトさんより、『マンチキン』日本語版をいただく。ファンタジーRPGのダメな感じをユーモラスに描いた、スティーブ・ジャクソン・ゲームズの傑作カードゲームを、グループSNEの安田先生が訳されたもの。
 往年のD&Dとかご存知の方はゲラゲラ笑えます。
 目指せ、10レベル……。

●購入
・萌え分かり! ファンタジービジュアルガイド

 著者が藤波智之さん+Kusinada、イラストは佐々木亮さん&速見螺旋人さんという、TRPGファン必見のラインナップで、ファンタジー入門&TRPG入門本。入門用TRPGシステム「モエビオン」搭載。
 全体に「萌え」という言葉が飛び交うのは、版元がモエールパブリッシングなので、そういうことで。
 盗賊の萌えとか、ドワーフの萌えとか、10フィート棒とか。

・ナルト 34
 ナルトとサスケの再会。

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