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August 09, 2006

深淵:菫の祠・補足

 台風が三個並んで来襲中。
 相変わらず神話本の仕上げで格闘中。ハワイのクリムポ、アイルランドの『来寇の書』とこなして、もう一度、北欧神話へUターン中。南海の神話では、ウナギの神トゥナと女神ヒナの恋にまつわる椰子の木の起源神話があるのですが、これが、強奪婚や政略結婚の異類婚から、情夫説、純愛物語までさまざまなバリエーションがあり、なかなか興味深いですね。
 その他、色々ドキドキする話もありましたが、まあ、いずれ。

●深淵:菫の祠・補足

 7月6日付けの「深淵:菫の祠」で、学校の授業で「深淵第二版」を即興、高速プレイした話を書いたが、「おそらく、『深淵』の知識はいっさい無い状況で、どうやってプレイしたのですか?」 という質問が来たので、少しだけ回答。

 使用システムは「深淵」第二版であるが、実質、使用したのは運命カードのみ。
 世界観も、魔族はいるぐらいのダークな雰囲気なファンタジーで、あとは、運命に絡んだものだけを丁寧に説明するが、魔族は分かりやすい、花の怪物に変更。
 まず、キャスティングのサンプルとして、テンプレートを使用せずに、ただ、運命の幻視を行いました。ここで、魔法に関わる運命を引いた人物は魔法使い……というか悪い噂だったので、妖術師に、その他は普通の人ということで、特にデータは作らず。
 運営は基本的に、ダイスを振らない、夢歩きのカード選択のみで進めていく。必要があれば、判定値(技能値)3、生命力/精神力10で処理。武器は短剣(効果値2)のみ。
 全員をそのまま、キャラバンにまとめ、菫の祠のある魔法の森へ放り込むことに。
 「王者の相」を持つ「不幸な」青年が、菫の祠に封じられた花の怪物に食われそうになるが、妖術師と、異端者の恋人が頑張って、怪物を倒すという展開。PCが「叙事詩に残る一撃」を持っていたので、すっぱりと終わりになりました。

 質問の趣旨は「深淵未経験者へのアピールのポイント」ということでしたので、付け加えますと。

・細かい世界説明にこだわりすぎず、概略の説明から始める。
 「ややダークな世界観」で「魔族がいて、さまざまな不思議なことや恐ろしいことが起こる」「人間は無力だが、運命に翻弄され、それを解き明かそうとあがく」「魔法は本来、人ならぬわざ」

・ゲームの目的を明確にする
 「プレイヤーとGMの全員で幻想物語を作る」

・運命カードを読んでもらうこと。
 おそらく「運命カード」こそ『深淵』の最大の特徴である。
 これを配り、OPのために読んでもらう。それこそが『深淵』を理解してもらう早道である。夢歩きを行うことで、『深淵』の個性が発揮される。

・ギミックの存在
 プレイヤーが他のTRPGの経験者の場合、運命の幻視が終わらない前に、色々設定を創りたがる場合があるが、実は『深淵』の場合、運命があるので、それが提示される前に、自己設定を作り出すのはよくない。こういう人は印象的なPCの作成を望んでおり、平凡な兵士では、我慢できないのであるが、『深淵』は運命などのギミックが用意されており、プレイヤーが焦らなくてもドラマチックになることをきちんと伝えよう。

 こんな感じですが、回答になりましたでしょうか?

●リンクについて

 昨年末、CDドラマの台本を書かせていただいた同人ドラマCDサークルBlack Heart☆さんから、このサイトにリンクの申し込みをいただいた。
 このサイトはリンクフリーですので、ご自由に張って下さい。
 こちらからは、特に張りません。
 張ったら、教えてくれればうれしいですが、見に行く余裕がない可能性があるので、あらかじめご容赦を。

●読書メモ

・Bleach 23
 破面編の続き。一角VS破面のバトルが非常によし。
 ジャンプ連載もなかなか盛り上がっていますので、目を離せない作品。

・箱舟の行方
 大人の恋愛物。二宮ひかるといい、こういうのが割りと好きです。

・喰霊2
 ノンストップ放課後退魔アクションも日比谷の封印を巡り、最終決戦へ。
 『真・女神転生X』的には日比谷の封印というと、あのお方ですが……。

・南島の神話
・ケルトの神話・伝説
・ロロ・キドゥルの箱
・オセアニアの神話
 みんな資料。なかなか面白いので、横に参照用として、列挙。「ロロ・キドゥルの箱」は主に南海の女王と呼ばれる女神とジャワの王家の話から始まるのであるが、インドネシアの歴史もきちんと解説しており、なかなか興味深い。

●チロル・チョコ

 よくコンビニで売っている1個10~30円のミニ・チョコですが、色々バリエーションがあって面白いです。
 春に出たマンゴーは、おいしいのですが、最近、見かけないので残念。
 バラエティ・パックという形でまとめがいも出来ますが、春頃に出た「サンバで茶茶茶」が、抹茶、ミント、ロイヤルミルクティーとお茶系3種のマニアックな組み合わせでかつ美味でした。
 今は、アイスバージョンの苺、レモン、抹茶がありますが、どうもこれは私と相性が悪いようです。

 最近、包装がマージャンの牌になっている杏仁豆腐バージョンを発見して、少し幸せ。なぜか手書きで、カイジのポップがついていたのは、なぜでしょうか?

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