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August 21, 2006

JGCレポその6:『真・女神転生X』ロストナンバー

 夜は、『TOKYOミレニアム』発売記念『真・女神転生X』セッションその2。
 西上と私が卓を建てましたが、西上がL15、私はL40ということで2卓から希望を取って再編成。今回はミレニアムを舞台に、L40覚醒者のPCを作って、高レベルの悪魔を倒しに行く。

●PC作成のレギュレーション
 レベル40 覚醒者 (二つのクラスを選択) 
 クラスの設定は『TOKYOミレニアム』風に読み替える。(例 巫女→シスター)
 リプレイ掲載のマガタマ・ルール以外ならば、『真・女神転生X』のサプリに乗ったどのルールを使ってもOK。
 神威「マナ」の支援がセッション中に1回あり。
 装備はGP40以下の購入可能な武器・防具を、一人1そろえ提供。

 ただし、ミレニアムの掟に抵触すると処罰あり。
 (ZAP! ZAP! ZAP!)

●キャラクター作成
 卓に座るのは、L40という予告に応じて、2卓から集まった5人は、ヤル気(殺る気)満々で、キャラクター作成開始。1時間でという制限を越え、熱いルール検証の議論を戦わせ、キャラクターを仕上げていく。
 いや、『真・女神転生X』はここが楽しいんですよ。

●PC
・トト
 エグゼクター部隊のエース。デビルアームズ=ダナーンの騎士。コワトリクエの魔晶剣を装備。コネは「ザイン」と「エグゼクター」

・リカ
 センター市民を親とし、ヒロコを姉とする14歳の少女。地下世界に紛れ込み、ピクシーと出会って、魔女(超能力者=ウィッカ)となる。明らかな異端者であるが、テンプルナイトである姉、ヒロコのおかげで命を救われ、ミレニアムの処刑部隊と行動を共にすることになる。その出生には多くの謎があるようだ。

・クリス・アウレリア
 テンプルナイト「ベス」に仕える戦闘メイド(サーヴァント=式神使い)。テンプルナイト最強のメイドとして、真紅のメイド服(一般には「紅シリーズ一式」という)をまとい、メシア教会の理想にすべてを捧げる。

・ジョンベネ
 女神パールヴァティ。アルカディアの支配者ギメルによって、地母神キクリヒメと天津神ヒノカグツチから作られた戦闘支援ユニット。製造後3日目。ディアラハン、メディラマ、サマリカーム、タルカジャと支援担当であるが、暇があるとアギラオンで攻撃も可能。

・龍九頭(通称・ロン)
 アンチメシア、ダレスの理想を信じるサクセサー剣士。ヒノカグツチを封じた魔晶剣を持つ。

●OP:VSサマエル
 OPから、堕天使サマエル(L53、BOSS扱い)戦。HP3160点、マハムドオン、マハンマオン、なぎ払い、毒ガスブレスという凶悪堕天使出現に、全員、悲鳴を上げるものの。マハムドオンで回復役の女神が即死しそうになったり、なぎ払いで前列のHPが半減したりしたものの、結局、弱点「電撃に弱い」を突いて、SHOCK状態に陥ったところを、3ターンキル。
 ひとり、5000点のEXPをもらって全員レベルアップ。
 ちなみに、これOPその1。

●OP2:死の選択
 サマエル撃破の慰労と称して、マダムの館に招かれるPCたち。
 そこにいたのはザイン、ギメル、ダレス、ベス、ヒロコというテンプルナイトの最強メンバー一式。あきらかに慰労会などという雰囲気ではない。どちらかといえば、「最後の晩餐」。
 やがて、ザインが口を開く。

「ミレニアムに対する魔界の侵攻作戦が開始され、一週間後の満月の夜、2体の高位の悪魔がミレニアム近傍に出現することが確実になった。状況から見て、我々は一週間後、この2体を迎撃するため、最強のチームを2組送り出さねばならない。
 一組は諸君ら、もう一組は我々だ」

 そして提示される2体の悪魔のデータ。
 L78 魔王バエル
 L74 堕天使アガリアレプト

「どちらと戦うかについては諸君らが決めてよい。この決定は二日待とう。
 そして一週間後までに、できる限りの準備をしてくれ。ミレニアムはできる限り、諸君らのバックアップを行う。
 忘れないで欲しい。この戦いに敗れれば、ミレニアムは壊滅するだろう」

●アプローチ
 今回のセッションで用意したアプローチは3サイクル。1サイクル目の終わりには、どちらと戦うか決めなくてはならない。
 ミレニアムの運命をかけたバトル。
 レベルにして30以上も差のある魔王クラスとの戦いに色めき立つPCたち。

「GM! 一週間後ということは、それまで戦い続けて、レベルアップせよということですね!」

 30レベル分、戦う気か、君らは?
 朝までかかっても終わらないぞ、それ。

 結局、色々なアイテムをかき集めて、対処することに決定。みんなバエルの「ハエの呪い」と高い回避率を嫌い、堕天使アガリアレプトの討伐に向かうことに。
 コネクションを回り、口八丁手八丁で、出現値Bの防具、物反鏡、ランダマイザー弾、BOSSでも眠らせる「大きなツヅラ」とか集めていくが、どうにもこうにもきな臭い話が。逃げ出す気満々の人々とか、上層部の政争、ノアの箱舟とか、メギド砲とか……。
 そして、メシア・プロジェクトからスピンアウトしたロストナンバーのメシア候補がPCの中におり、それをギメルや上層部がそれぞれ確保しようとしていることも分かった。

●戦士の剣
 三日目、他の人々が物資調達に動く中、ミレニアムの処刑人であるトトは行った。

「ドルガーを狩ってくる」

 単身、地下世界で龍神ドルガー(L47)狩りに向かうトト。インダスの大河の女神である戦いの女神ドルガーと向かい合うトトは、分割攻撃のギロチンカット2発でこれを1ターンで撃破し、自らの魔晶剣に装備する。
 アガリアレプトの弱点「精神に弱い(ただしBS無効)」を突くための、相性:精神の剣である。

●少女の決断
 ついに、自らの過去を両親に問いかけるリカ。
 センター市民として、教会でも高位にある父親は、リカが「メシアのパートナー」ベスのスペアとして生まれたことを語る。何らかの理由でベスが失われた場合、リカは「メシアのパートナー」とならねばならない。しかし、当の「メシア」は行方不明のままであり、このままならば、ダレスがメシアとなるだろう。
 両親や姉ヒロコに決別するリカであったが、最後に父親は「11327」と書かれたパスカードを渡す。

「ミレニアムに何かがあった場合、センタービル25Fまで来なさい。
 私たちはいつでもお前の家族だ」

 それはおそらく、箱舟に乗るための切符。
 選ばれし11万4千人の良き人の証。
 リカは1枚の紙切れがこれほど重く、また、おぞましく思える日が来るとは今まで思わなかった。

●BOSS戦:VSアガリアレプト
 ついに、最後の戦いが始まった。
 アガリアレプトの4000点を越えるHPは絶望的な数字に見えたが、十分な対策で、堕天使の攻撃は無効化されており、1撃あたり500点をたたき出すトトの連続攻撃によって見る見るうちに、追い詰められ、わずか4ターンで撃破された。

●ED:新たな朝へ
 ミレニアムで、帰還したPCを迎えたのはザインではなく、教会の幹部アデプトだった。
 バエル迎撃チームは帰ってこなかったのだ。

「もはや、我々は諸君にすがるしかない。
 これは要請だ。
 バエルと戦ってくれるならば、3時間後に、センタービル入り口まで来て欲しい」

 一時解散したものの、彼らはさまざまな思いを胸に、魔王バエルを迎撃するべく、再び、剣を取った。

 ~FIN~

●感想
 高レベルPCで、超高レベルの悪魔と戦うという、『真・女神転生X』の限界に挑むセッションです。
 セッション時間の半分はプレイヤー・レベルの作戦会議やデータ検証、キャラクター作成ですが、その労苦が面白いところ。
 時間があれば、バエル戦も面白いでしょう。

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