« August 2006 | Main | October 2006 »

September 30, 2006

校正中、校正中

 校正作業中、校正作業中。
 明日は朝からTGR&R-CONなので、今日頑張らねば。

●薄いという弱点

 水曜日、木曜日とゲーム学校の合評会でした。
 最初の合評会なので、あえて、足りない場所を自覚させるための「怒る会」という部分がありますので、講師は色々、厳しい突っ込みをする訳ですね。

「ここはいい目のつけどころだが、実現にはどうなるの?」とか。
「このジャンルなら、先行作品として、アレがあるよね、プレイした?」とか。

 困るのは、「薄い人」。
 髪の毛の話じゃなくて、企画のインパクトとか、プレゼンをする本人の「薄さ」です。
 ゲームプランナーも、ゲームライターも、半ばフリーみたいなところがあり、企画とかで記憶に残ることがあってナンボの商売です。斬新な企画、何か強い方向性、あるいは、他と違う何かを打ち出せないと、仕事につながらない。「濃い」と突っ込みやすいんだけど、「薄い」のは対応しにくいのである。

 その分、2日で疲れて、作業用に休ませてもらった金曜日は半分ダウンしていました。
 とりあえず、復帰。

●リプレイの話

 昨日、何とかリプレイのキャラクター・データをUP。とりあえず、これで一息。
 マインドセットを切り替えるために、次の企画書を書くが、悪魔PCのための、「千代ちゃん合体進化計画」でハマる。合体はやり始めると面白いよ。全く。

●歴史情報書き込み中

 その後、深夜まで校正中。これが終われば、9月が終わる、てなつもりなのですが、まだ終わりません。もうひと頑張りしましょう。

●白無垢の仮面&神様のお気に入り2

 クトゥルフ神話TRPGでお世話になっている内山靖二郎さんの、新作が10月に2冊出るそうで、おめでとうございます。

 「白無垢の仮面」は、「クトゥルフと帝国」のリプレイ。10月6日発売。
 「神様のお気に入り2」は、10月25日頃とのこと。

●BLOOD+

 現代伝奇系青春アクションホラーのTVアニメーションも、もはや先週、ついに放映終了。
 ああ、いい終わりでした。きちんと完結しました。
 押井守原案という割りに、押井色は最後まで少ない感じでした。
 いわゆる陰謀説を正面から取り入れて、世界観を作りつつ、あくまでも少年少女の青春にまとめ上げたのは、すばらしいことでありなと。

●ゼーガペイン

 TV東京放映の、未来SFロボットアニメも、木曜日に完結。
 やはりネタがいい。人類の量子データ化による進化と人間社会の滅亡、隠されたサーバー内に生き残った幻体と、進化し、義体を乗り換えるガルズオルム(おそらく「世界を喰らう龍の意」)のロボット兵器の戦い。
 歴戦の勇士ソゴル・キョウは、何回目かの戦死を経て、記憶を失った形で、ヴァーチャルな「高校生活」の中に再生される。すべてを忘れていたキョウは謎の美しいシズノ先輩に導かれ、「外の世界」へと向かう……。

 最終回の仕掛け、ギミックも非常にSF的で、久しぶりに「センス・オブ・ワンダー」を感じたアニメーションでした。エピローグ部分は、残る物語と希望を感じさせてよし。

●ベルセルク31

 狂戦士ガッツの戦いを描く本格ヒロイック・ファンタジーも、31巻目。
 鎮守府ヴリタニスへ襲来するクシャーン妖獣編。
 妖戦将との術合戦の派手さはなかなかです。
 個人的に、このあたりのネタが色々やりたい気分ですが、怪獣戦争シーンは注意が必要なので。

●東山殿御庭

 朝松健先生の室町伝奇ホラー「ぬばたま一休」シリーズの短編集。異形コレクションからの再録であるが、並べて読んでみるとなかなか味わい深いものである。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in 真・女神転生, in クトゥルフ神話, in バンタン, in コミック, in アニメ, in 歴史 | | Comments (0)

September 27, 2006

リプレイUP

 昨夜、『真・女神転生X』リプレイ『聖華学園退魔生徒会』がUP。全3話のお気楽極楽なゆるゆる~とした学園退魔物になった。
 追加ルール(追加クラスあり)は御期待に沿う方向で。
 お楽しみに。

 そのまま、R&R用の紹介記事を書いて、単行本の校正をしていたら、朝になってしまった。これから、学校の合評会である。終わっていない分が帰宅後、仮眠してからになる予定。
 合評会は3日連続の予定。
 月内はこれと校正三昧の上に、『比叡山炎上』の記事が1本ある。10月1日にはTGR&Rで、シャドウラン第四版のマスターも控えているので、体調に注意しながら、なおかつ、頑張るという方向で。

 色々水面下で活動中。しばし、待て!

 コミックリュウ創刊。
 なんと言うか、懐かしいラインナップ。
 2号からは、『銀河英雄伝説』ですよ!

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

真・女神転生, in クトゥルフ神話, in コミック | | Comments (0)

September 23, 2006

盗賊騎士、新RQ、ゆうやけこやけ

 リプレイ執筆と校正の日々。

 昨日は夕方まで、仕事をして、アトリエサードの夜のボードゲーム会、「タナトス6・フライデイナイト・セッション」へ顔出し。ついでに、新宿西口のイエローサブマリンに寄って、ゲームの買出しを。
 ボードゲーム「盗賊騎士」、ほのぼのあったかRPG「ゆうやけこやけ」、DX2のリプレイ「ダブルクロス・リプレイ・トワイライト 東邦の快男児」、マングース社から復活した「ルーンクエスト」を購入。

●盗賊騎士

 地形タイルを置いて、そこに騎士コマを配置する陣取り系のゲーム。
 移動コストとして、地形に残していくコマがあることと、侵入数の制限(最大4)、最大エリア数(2名なら7X7、3名ならば8X8……)があるため、かなり思考型のゲーム。初回は感覚がつかみにくいかもしれないが、1プレイは40~50分で済む感じ。
 とりあえず、タナトス6では、これを2回回して、後はお絵かきしたり、ゴキブリ・ポーカーをしたり。

 鈴木銀一郎先生が、「レイルロード・タイクーン」をプレイされておられました。相変わらず、お元気です。来月はまた別の新ゲームを持ってこられるとのこと。

●教育雑誌「Edu」10月号にドイツの教育ゲーム

 「タナトス6」で見せてもらったのが、小学館の教育雑誌「edu」(エデュー)10月号に、ドイツの教育ゲーム「Continuo」(コンティニュオ)が綴じ込みで入っていました。基本的に、4×4で色違いに塗られた四角いカードを並べて、色の連続した数が得点になるという単純なものですが、ちょっと面白そうなので、探してみることに。
 「エデュー」自体は小中学校の子供を持つお母さん向けの教育雑誌です。

●新ルーンクエスト

 個人的に言えば、本格的に入れ込んだ最初のRPGが、ケイオシアム社のルーンクエスト第二版なので、自分にとって、RQというのは色々思いいれのあるゲームであります。
 それがまた形を変えて、マングース・パブリッシング社から復活した訳です。英語ですが、懐かしい感じです。グローランサ関係が出てからが楽しみかなあ、と思いつつ、暇を見て、ゆるゆる読むつもり。

●ホークムーン

 RQで思い出しましたが、先日のBRP-CONで、友野さんがネタとして、遥か昔に、ケイオシアム社が出した「ホークムーン」を持ってこられました。いや、懐かしいなあ、と思わず、見入ってしまいました。
 あれは、またウォーロックで書いていた頃に購入し、何度かGMしたことがあります。
 BRPならではの軽さがよい感じです。

●ゆうやけこやけ

 サンセットゲームズの新作RPG「ゆうやけこやけ」を購入。
 「ほのぼのあったかろーるぷれいんぐ」。
 ダイスレスで、ロールプレイによるポイント獲得/使用、および、「つながり」を大事にしたシステム。根が、戦闘屋の私には作れないなあ、と思うシステムですが、気心の知れた面子で遊ぶと楽しそうだ。
 イラストがいいな。

●東邦の快男児

 ずるいよ(誉め言葉)。
 
 私も「上海退魔行 ~新撰組異聞~」とか「ブルーローズ」とか「比叡山炎上」とかをデザインしている通り、架空歴史ネタは大好き、ナチス・ネタも好きなので、この予告を見た時は「先にやられた!」とか思いましたね。
 楽しませてもらいます。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in 書籍・雑誌, in イベント, in 歴史 | | Comments (0)

September 22, 2006

リプレイ進行中

 リプレイ作業&校正中。

●『真・女神転生X』リプレイ
 リプレイ前半の短い2話を編集さんに渡した。
 ぬる~い感じの学園コメディ風。第一話は学校の怪談、第二話はドタバタ。もう一話、「初夏の学園祭」編を起こし中。ハリセンとか、水鉄砲とか、お姉さまとか。付録もダメダメな感じで。

 BGMは、ペルソナ3のサントラをヘビーローテーション中。

●校正漬け
 「Truth In Fantasy 海の神話」の初校校正が丸ごと一冊戻ってきた。別に、歴史本の校正も先行しているので、リプレイやらなんやらも含めて週明けまで。あと、月内に記事とかコンテンツとかあって、色々ハードですが、頑張りましょう。

 「海の神話」は来月発売予定です。細かい発売日は追って。

●スケジュールメモ

22日 夜  タナトス・フライデー・ナイト
 アトリエサードの夜のボードゲーム会
 鈴木銀一郎先生とボードゲームやカードゲームをする会

27日~29日 バンタン 3日連続合評会
 企画科1年、ライター科1年、2年

10月1日  TGR&R-CONにて、シャドウラン第四版
 基本形は「Geo-Tagging」で行くが、後の仕掛けを変える予定。
 経験者の数次第で、あれとか、あれも投入だな。

学校は10月から、金曜日丸1日というラインで。

●バイオニック・ウーマン
 知人のメールより、BBC放映のリアル・バイオニック・ウーマンのニュースを知る。
 戦争で片腕を失った女性が神経接続の義肢を得る。初期のサイバーアームはすでにスタートしているということである。

●修道士ファルコ
 青池保子の中世歴史物。文庫化されていたので、妻が購入してきた。第1巻は持っていたが、後半は買い逃していたようだ。
 頭部に忌まわしくも冒涜的なあざを持つため、頭部を剃れない、元剣士の修道僧が、ドイツの僧院で起こるトラブルを解決していく。芸術を愛する写本製作僧とか、純粋培養の尼僧とか、ユニークな人材が嫌味なく出てくるのがよし。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in ニュース, in 真・女神転生, in イベント, in ブルーローズ, in バンタン, in コミック, in 神話, in シャドウラン | | Comments (0)

September 20, 2006

『比叡山炎上』@BRP-CON、シャドウラン他

 『真・女神転生X』リプレイ作業中、その他色々大変ですが、生存報告代わりに。

●項目追加
 最近、言及した本に、ゲームやDVD、おもちゃも入れられることが分かったので、ズゴックなどを追加。

●シャドウラン関係
 「シャドウラン第二版が復刊するというのは本当ですか?」というメールをまた、いただきました。
 以前もお答えした通り、現在、最新版であるシャドウラン第四版が翻訳進行中です。詳しくは、発売中のR&R25号をご覧下さい。

●『比叡山炎上』@BRP-CON
 9月18日は秋葉原のR&Rステーションで、「ストームブリンガー」発売記念BRP-CONでした。
 グループSNEより、友野詳先生、「ストームブリンガー」翻訳者の江川晃先生が来られて「ストームブリンガー」をマスターされ、アーカムメンバーより、小説2巻目が10月発売予定の内山靖二郎先生が「クトゥルフと帝国」を、そして、私が『比叡山炎上』のキーパーをいたしました。

 私が担当した卓は、『比叡山炎上』未体験者ばかりでしたので、JGCでもプレイした「瀬戸内耶蘇郷綺譚 ~ 三方ヶ原異聞」を。経験者が多ければ、比叡山で「焼かれる側のシナリオ」も考えていましたが、それはまたの機会に。
 シナリオ内容は8月21日参照ということで、省略いたしますが、最終的な敵をより強めに修正したのに、死者が出ずに終わる。約1名、不定の狂気に落ちてもはや帰れぬ修羅の道に踏み込んだ兵法者が1名。

 このシナリオは綺麗に終わると、本能寺でお館様の舞いが見られるのですが、今回も蘭丸が鼓を打ったり、満月から何か飛来したり、色々派手に終わりました。

●「この島にて」 異形コレクション 進化論
 『比叡山炎上』絡みのネタをひとつ。
 井上雅彦氏編の書き下ろしホラー短編集「異形コレクションXXXVI 進化論」を購入し、仕事の暇を見て一編一編楽しんでおります。半分ばかり読み終わったところですが、朝松健先生の「この島にて」は幼少で応仁の乱の東軍側総大将となり、その後、邪教に耽溺して妖管領と言われ、最後には暗殺された細川政元の外法にまつわる一編。時代伝奇物としても楽しく読めますが、『比叡山炎上』のシナリオとしてもそのまま楽しめます。
 ぜひ、ご一読を。

●エオマイア
 読了。コミック・ハイで連載されていた現代SFホラー。隕石落下の影響で、女子高校生の体が粘液になり、溶けてしまう怪事件。
 後期ラヴクラフトのSFホラーを思わせるネタでした。

●P3
 2周目突入中。ゲームの中でネットゲームをするメタな人生。
 新宿第三シェルターとか、N島とか、懐かしい。

●ダゴン
 火曜日は学校の振り替え授業があり、朝からファンタジー論最終回として、「ダゴン」を見る。
 「インスマウスの影」を、スペインの漁村インボッカに置き換え、ちょっとスプラッタ風味を足した傑作。カバーにはモンスター・ホラーとか書いてありますが、非常によく造られた辺境ホラーであります。
 ほとんど会話が通じないホテルマンとか、土砂降りの続く街とか、理不尽な恐怖が続きますよ。

●ゆびさきミルクティー 7
 アニマル連載のコミック。対人ストレスから、ひそかに女装をするようになった男子高校生と、半ば弟のような隣の少女、眼鏡の知性派同級生らの織り成す恋愛物。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in 真・女神転生, in イベント, in クトゥルフ神話, in バンタン, in コミック, in シャドウラン | | Comments (0)

September 14, 2006

キャラクターコンテンツ

 リプレイ書き中。調べ物も並行中。

●ズゴック

 知人のK氏より、ジオノグラフィ・シリーズのMSM-07S「シャア専用ズゴック」をいただく。

 赤いズゴックですよ。
 その上、なんと、ゾゴックとアッグに変形する!

 ありがとうございます。
 いずれ、どこかで遊びましょう。

 ゾゴック:試作型格闘戦用MS。明らかに作業用っぽい。
 アッグ:両腕がドリルで、移動手段がキャタピラというかなり等身の小さい試作型MS。

●シャドウラン:ネタメモ「呪われた魔銃」

 シャドウランの装備データ確認中。
 2070年代には、あらゆるものに、デジタル・センサーとワイアレス・リンクがつき、ICチップが搭載されている。これは、所有者の登録をしたり、流通管制をしたり、ダイアグノーシス(自己診断と修復)のサポートをするものであったりする。例えば、スマートガン・リンクは多くの銃についているアクセサリーで、所有者のサイバーアイ、ゴーグル、コンタクトレンズ、あるいは、視覚神経そのものに、ターゲッティングのための信号を出力し、射撃精度を高めるものであるが、同時に、手を触れていない状態で発砲させたり、あるいは、敵に奪われたりした場合に、セーフティをロックしたりできるものである。

(注記:スマートガン・リンクは、2050年代はサイバーアイ側のアクセサリーだったが、2070年代は銃器のアクセサリーに変更されている。トロード(電極)でも使用可能)

 しかし、ここで考えてみると、銃にも弾道があり、わずかながら、重力や風によって、コースがずれる。反動が大きい銃ならば、逆に銃口があがってしまう可能性もある。
 スマートガンの進化形ではそれも想定し、弾道を計算しているのではないだろうか?
 この考えを敷衍していくと、銃器がユーザーの癖を学習して、信号を偏向させることで、より命中精度を高めるということが実際に進行している可能性すらある。その場合、ターゲティングのために出力信号がいじられてしまうと、特定の歪みを持った武器が発生するのではないだろうか?

 いわゆる「呪われた銃」の誕生である。

 さて、もう少しネタを練ってみよう。

●ノベルジャパン創刊

 ホビージャパンより総合小説誌『ノベルジャパン』創刊。
 おめでとうございます。

 HJ文庫と完全連動ということで、五代ゆう、神坂一、榊一郎、庄司卓など著名作家が連載を掲載、ボトムズの外伝あり、「五代ゆう&榊一郎の小説指南!?」やコミック連載もあります。朱鷺田的には、編集長さんとか昔、お世話になった方が編集部にたくさんおられますので、書店で手に取りました。
 この創刊に感じるのはやはりキャラクターコンテンツの強みでありましょう。
 小説やコミック、アニメなどから発したキャラクターが、メディアを変え、コンテンツ資産として多重的な利益を生んでいく。その構図が、本来、プラモやミリタリー、そして、アナログ・ゲームを専門としていた出版社を小説界へと殴りこませた。今後、注意深く見守っていきたい現象であると思います。
なんにしても、神坂さんの新作が読める訳で、次号も楽しみです。

 ……という訳で、早速、授業の素材に使わせていただきました。

●キャラクターコンテンツ

 さて、火曜日、水曜日は学校でした。
 水曜日のライティングは、いつものように、コラム添削とテキスト講読です。
 ここで、新創刊の『ノベルジャパン』を紹介、「五代ゆうと榊一郎の小説指南!?」および連載小説の一部を配布し、コンテンツ産業の可能性を論じる。
 
 小説指南は第一回ということで、マインドセットを中心とした精神論が中心ですが、実のところ、フリーになりやすいゲームライターや雑誌編集者にも同じ精神論が必要になることが多いのです。
 特に、マニュアル論は通じないよというのは重要なキーワードでありましょう。

●オタク層は増えていない?

 「小説指南」で気になった発言がひとつ。
 榊先生がアニメ関係者から、「実はオタク層は増えていない」という話を聞いたという趣旨の発言がありました。オタク産業そのものは順次一般化し、マーケットは拡大しているのですが、そのコア層というべき「オタク」自体はあまり増えておらず、「オタク」コア層はそのまま30代に突入しているのではないかと。
 これは初代ガンダム直撃世代にとってはリアルな共感です。
 本来の「オタク」層にとって、それぞれの作品は脳に焼きつくまで観賞する対象であり、さらなる作品への踏み込みは当然な欲求でした。

 この辺は岡田斗司夫氏による「オタク学」関係書に詳しいのですが、70-80年代のアニメーション作品を巡る環境がもたらした飢餓感がひとつの端緒になっています。予約が1つしか出来ないビデオレコーダーが20万以上、2時間のビデオテープ1本が1000円以上した時代に、初代ガンダム以降の衝撃的な作品群に対応しなければならなかった若いアニメファンのサバイバル術が、過剰とも言える作品への傾倒でありました。
 その飢餓感を経験した世代ほどの濃さを、環境が整ってきた現在のオタク層が持っていないのは、当然でありましょう。

 ゆえに、私たちは、ゲーム学校で、濃い世界を語るという授業を出来るのでありますが、特に、その飢餓感の一片も持っていない若者に歯がゆい思いをするときもあります。この辺は歴史語りの老人の気分ですよ。
 発展や環境の充足をあしざまに言う老人にはなりたくありませんので、そのあたりのエネルギーを伝えるために、もう一工夫していきましょう。

●ディプロマシー後編

 企画科向けの「アナログ・ゲーム」は「ディプロマシー」の後編。そろそろ裏切りや陰謀が具体化する1903-4年をプレイし、戦略級マルチ・プレイヤー・ゲームの魅力(と恐らく闇)を堪能してもらいました。
 今回はクラスを七つに分け、直接、交渉を行いましたが、これがネットを使って、1週間、1ターンでプレイすると、胃が痛くなるほどの緊張を味わえますよ。さすがに携帯メールを使いだす人がいなかったのは、ある意味、健全かと。

 あるクラスでは、欠席国があったので、空白地帯を担当、久しぶりの交渉も楽しいですねえ。

 これで「アナログ・ゲーム」は終了。
 生徒の皆さんはさらに多くのゲームを体験してくれることを期待します。

●エロス、タナトス、萌え

 企画科2年向けの「ファンタジー」は、エロスと萌えということで、エロスとタナトス、生物的人間と社会的人間の乖離がもたらすファンタジーエロの発生から、萌え現象、ヤオイの仕組み、記号化する萌えの可能性について語る。萌えが、平安朝文学の精神を引き継いだ話とか、ロリータの原点と日本的な変容とか。あるいは、パーソナル・スペースと社会性の面から「妹萌え」の発生、そして、「シスプリ」がもたらしたブレイクスルーとか。
 その一方で、生徒たちに持って来させた「萌えグッズ」を解説しました。

・キャラクターのシーツ
 いわゆるシーツに、等身大の美少女キャラクターがプリントされたもの。
 販売価格3000円から5000円。シーツの原価を考えると、キャラクターの代価は5割以上。これがコンテンツ産業の実力といえよう。
 なお、正しいユーザーはこれを使用しません。
 買ったことが「愛の証明」なのです。

・抱き枕カバー
 抱き枕のカバーに、等身大の美少女キャラクター(以下略)

・「ときメモ」キャラクター・グッズ
 恋愛シミュレーションの金字塔「ときめきメモリアル」ももはや12周年。
 そこにはキャラクターグッズの栄光の歴史があります。
 そして、「ときメモ」の作った2次元的なゲーム・インターフェース(立ち姿の止め絵、背景、テキスト表示、BGM)が今も愛用されているのは、「萌え」における「記号化」と「脳内補完」のサイクルにもっとも最適化したものだからである。

 「ファンタジー」は補講が1回、残っているが、そこではホラー映画を見る予定。

●”文学少女”と飢え渇く幽霊

 文学作品を食べるほど愛している文学少女と、元”美少女作家”およびヒキコモリであった少年のコンビが、怪事件に巻き込まれる話。基本的に、文学の名作を題材に、愛憎のドラマを描くというもの。
 個人的には、本好きがどう講じても、本のページは破れない、という本好きの立ち位置から言って、好きな小説をページから破って食べて味わう”文学少女”の設定は最初、ストレスがあった。

 そういう発言をする奴が、「破って使って下さい」という『龍王経典』(「深淵」の限定サプリメントを作るのか?と問われれば、本好きだからこそアレには背徳的な楽しみがあるのですよ、と答えますな。
 そういう意味で、立て続けに2巻まで買ってしまったのは、彼女の異常性、ゆえに、存在する悲しみが伝わってきたからであろう。
 正直、このシリーズの登場人物は全員トラウマ持ちであり、何らかの理由で愛する者を失い、かならず性格が歪み、それゆえに異常な人生を辿りつつ、あるいは辿った経緯がある。

 その上で、この作品は明確で、かつ、適度なミステリと適度な異常さがあいまって面白かった。

 でもね、鉛筆書きの原稿用紙を毎日食べるのは止めようね、先輩。

●涼宮ハルヒの憂鬱

 コミック版1・2読了。
 どうも谷川流との出会いがうまく行かなかった私は、長らく『ハルヒ』を読み出すきっかけを見失っていたのであるが、新宿の陳麻亭で、冷やし坦々麺と暖めた紹興酒をいただいた帰りに、コミック版を発見、読了。
 うむ、了解。
 次はビデオ屋でアニメを探そう。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in 書籍・雑誌, in バンタン, in コミック, in アニメ, in 神話, in シャドウラン | | Comments (0)

September 11, 2006

リプレイ中、レゾナンスと文学少女

 『真・女神転生X』リプレイ執筆中。
 調べ物モードと並行なので色々大変。

●ボーイズラブは和製英語

「ボーイズラブの英語はBoys Love?」
と、某編集さんからメール。
 いや、確かに、ボーイズラブは「Boys Love」または「Boy's Love」であるが、困ったことに、和製英語である。
 英語表記の場合、このままではいわゆるBLにはならない。しかたないので、海外では逆にジャンル名を「Yaoi」とか書いて、リアルな同性愛とは区別している。本の書名にするなら、Boys Loveとか書かずに、恋愛映画っぽく決めるのがよいのではないかなと。

●レゾナンス1 夕色の墜落

 第10回スニーカー大賞優秀作。
 だから、買った訳ではなく、タイトルの「レゾナンス(Resonance/共振)」が、シャドウラン第四版で新設されたテクノマンサー専用の能力値と一緒であったから、というかなりいい加減な理由でしたが、ある意味、最近では少なくなった「ストレートな現代超能力(青春)物」で、かなり楽しめた。
 主人公がかなりダウナーな人物で、脳に寄生した超能力源を制御するため、抑うつ剤系の薬を多用したり、年上の美人監護司に頼ったり、全体にトーンがダウナー系だが、そこが魅力でもあり。

●”文学少女”と死にたがりの道化

 文学が好きで好きで、そのため、本そのものを食べてしまう”文学少女”と、なぜか”美少女作家”としてデビューし、多くのトラウマを抱える少年の話。少年が「ラブレターの代筆」をする羽目になったが、なぜかそんな人物は学内におらず……。
 太宰治の絡め方がうまいなあ。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

書籍・雑誌, in 真・女神転生, in 歴史 | | Comments (0)

September 10, 2006

SR:テクノマンサーの可能性

 昨日は、シャドウラン翻訳チームの打ち合わせ。
 渋谷の裏手にある、レストランの奥まった小部屋で妖しげな会話を続けるのは、そのまま、ランナーとフィクサーの打ち合わせのようである。

●テクノマンサーの可能性
 シャドウラン第四版のセールスポイントのひとつが、電子の魔法使いというべき、テクノマンサーである。マトリックスの中の精霊ともいうべきスプライトを使役し、生身でマトリックスを感知し、ハッキングをこなすテクノマンサーは、ハッカー同様、いや、サブマージョン(テクノマンサーにおけるイニシエーション)できることを考えれば、ハッカー以上におそるべき可能性を秘めている。
 そして、ドローン類は、テクノマンサーの友達である。
 現在のロボット産業の隆盛を見れば、大型ドローンだけでなく、小型ドローンの可能性は非常に高く、さらに、非機械的なマイクロ・マシンとテクノマンサーの関係がどうなるか、考えると非常にエキサイティングといえよう。とにもかくにも「Arsenal」(武器系サプリ)が楽しみである。

●スザク・アーカイブ 「永遠の冬」第11~20話、第21~30話公開
 先日、予告しましたとおり、「深淵」のウェブ連載小説「永遠の冬」の第11~20話第21~30話をそれそれ1投稿にまとめ直したものをスザク・アーカイブに公開しました。続きにつきましては、少々お待ち下さい。

●ストームブリンガー
 JGCで刊行されていたのですが、忙しくて、買いに行けなかったものをAmazonで購入。
 昔、何度も遊びましたが、BRPはいいなあ。

●コミック
・素敵探偵ラビリンス 1
 近未来、東京は首都移転に伴い、忘れ去られ、治安が悪化した旧都と呼ばれるようになり、そこで起こる奇怪な事件は、しばしば幻夢事件と呼ばれ、放置されていた。その謎を解けるのはただひとり、利発で無邪気で愛らしい少年探偵、日向マユキ 11歳。
 天才で天然で高貴な美少年探偵を中心にドジなメイドさんやら、妖しげな美青年執事やら、左遷された刑事やらが絡んで、奇怪な事件に挑戦するミステリ。推理物としては、1巻を読んだだけではナントモカントモですが、首都移転で忘れられた東京と、そこに起こる幻夢事件に挑む美少年という設定がとてもよい。

・屍姫 3
 死者の群と戦うために、死なないゾンビとして復活した美少女と、その契約僧の悲壮な戦い。そして、それは引き継がれていく。ここまでは序章に過ぎないというのか? 次の巻が楽しみである。

・真月譚 月姫 4
 TYPE-MOONの出世作のコミカライズだが、オリジナル要素も増え、そして、時々、ぞくりとするような絵がある。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

深淵, in コミック, in 永遠の冬, in シャドウラン | | Comments (0)

September 08, 2006

スザク・アーカイブ「永遠の冬」1~10話

 朱鷺田です。
 先週、体調を崩したことと、多忙のため、様々な事柄が錯綜し、多方面にご迷惑をおかけしております。順次、解決していきますので、もう少々お待ち下さい。

●スザク・アーカイブ「永遠の冬」第1~10話
 ウェブ連載が中断中の深淵小説「永遠の冬」に関して、再開希望のメールをいただきましたが、現状、9月下旬ぐらいまでは多忙で再開できそうにありません。
 お待たせして、すいません。
 その代わりに、「スザク・アーカイブ」という関連Blogを開き、そちらのほうに第1話から第10話までをまとめてアップしました。暇を見て、第11話から20話まで、21話から30話までも公開する予定です。
 31話以降は、暇が出来次第、こちらで再開し、10話単位でアーカイブへ収録する予定。

●メールに関すること
 Blogを開くようになって、その内容、ゲーム開発へのご意見、あるいは、ご支援など、さまざまなメールをいおただくようになりました。ありがとうございます。
 回答が可能なものに関しては、出来るだけ、ご返事を書いたり、この場でコメントしたりしておりますが、ゲームもまた出版ビジネスであるため、契約上、あるいは、関係上、いくつかの件に関してはコメントしにくい場合があります。そういう訳で、ご理解いただければ、幸いです。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in 総記, in 深淵 | | Comments (0)

September 07, 2006

ディプロマシーと幻想

 昨日、一昨日と学校。
 今日から原稿に復帰。
 スケジュールが相変わらず、大騒ぎなれど、一つずつ前へ前へ

●TGR-CON 10/1 シャドウラン
 以前、告知した10/1のイベントは、TGR-CONです。
 シャドウラン第四版のGMをします。
 詳しくは、コンベンションのサイトへ。

 以下、授業メモ

●ディプロマシー
 アナログ・ゲームは最後の2週を使って、ついに、『ディプロマシー』へ。
 第一次大戦前夜のヨーロッパにおける、外交戦略を戦い、欧州の派遣を争います。
 経験者は3クラス中、ひとりだけ。
 命令発行ミス続出、はははは。
 なかなかいいゲームであります。

●求められる幻想
 ファンタジー概論は、超古代文明、オーパーツ、幻想論を。
 人が求める幻想と真実の戦いを、べらべらしゃべる。
 言霊の力とか、アトランティスとか、ホラーの原点とか。

 来週は、「萌えとエロス」ということで、生徒たちに「自分の萌え」や「エロス」の原点を持ってこさせる予定。
 ファンタジー論のみ3週あるので、再来週はクトゥルフ神話に回帰する予定。

●ライティング
 ライター科は1、2年生とも。いつものコラム添削。
 後半は「この夏のベスト」ということで、最新ゲームや本、映画など、夏休みに体験したエンターテイメントのベスト1を紹介させる。2年生にこれを添削させる。
 ……といいつつも、「超操縦メカ」の予想外のよさに目を張ってみたり。

●渋谷再開発
 用事があって、渋谷を歩き回る。
 東横側のあたりにある再開発地区は今後、どうなるのであろうか?
 ずいぶん、裏手が寂れてきたような気がする。
 数年ぶりに昔なじみの店を訪れる。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in ニュース, in 書籍・雑誌, in バンタン, in 神話 | | Comments (0)

September 04, 2006

時をかける少女

 昨日は、飲みをパスして、新宿で資料集めしていたところ、この夏、忙しくて見に行けなかったアニメ映画「ゲド戦記」と「時をかける少女」がまだやっていることに気づき、5時から「時かけ」、7時から「ゲド」という連続技で見てきました。

●時をかける少女

 年がばれますが、私は「時をかける少女」はNHK少年ドラマシリーズをリアルタイムで見た世代で、大学頃に原田知世版も見ました。しかし、新作はこれまた全然違う、現代的な解釈でいいですね。
 主人公が、いい意味で「バカ」。
 これが物語を小難しい迷路にならないようにしている。アクティブでよい。それをマッドハウスらしい、現代的でポップなアニメーションが小気味よく彩っていく。
 テアトル新宿の狭い箱がいっぱいで、立ち見いいや、座布団での観賞でしたが、それが逆に楽しい気分でした。

●ゲド戦記

 最初に、個人的な話をすれば、私は、「ゲド戦記」のシリーズでは第一巻「影との戦い」が好きな人間で、今回の原作になっている第三巻、第四巻のあたりはピンと来ないんですね。おそらく若い頃に読んだからでしょう。
 そういう意味で、ずいぶん地味な話に感じました。
 アレン王子の話自身、第一巻の再話めいた部分があるのでしかたないのですが、おそらく、主人公が誰か分かりにくい感じがしました。アレン、ゲド、テルー、テナー、それぞれが外側からばかり描かれている感じ。なぜ、もっとアレンから描かないのか、とても疑問でした。

●MOONLIGHT MILE 13

 近未来宇宙開発シリーズ。月面で生まれる我が子と会うために、H-IIAを復活させ、打ち上げようという、吾郎。いや、この打上編は仮想戦記的な要素も強くエキサイティングで、また、老技術者たちのドラマが泣かせます。
 そして、そう来るか!

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

アニメ | | Comments (0)

September 03, 2006

テーブルゲームフェスティバル2006

 体調復帰中。
 斉藤講師から、焼肉屋での飲み会にも誘われたが、この体調で焼肉&飲みはヘビーすぎて倒れそうなので、パスさせていただきました。それで何をしているかと言えば、遅れている歴史や神話の記事を書いたり、シャドウランのサプリメントを読んだりしております。
 これから調べ物で出かけないと。

●テーブルゲームフェスティバル2006

 秋のボードゲームの祭典「テーブルゲームフェスティバル2006」に関する、お知らせのお手紙が届きました。ありがとうございます。スザク・ゲームズでは出展の予定はありませんが、遊びに行く予定です。

 11月19日  10時から17時まで。
 東京都立産業貿易センター台東館 4階南側

 詳しくは公式ホームページまで。

●Street Magicとか

 本の仕事と並行で、シャドウランの訳語調整作業も進行中。魔法サプリメント『Street Magic』でいくつものルール用語や設定が追加されたので、これと基本ルールの訳語がバッティングしないようにチェック中。追加ルールにはそのものずばり「Alchemy」(錬金術)という項目もあり、色々ドキドキですよ。Tradition(魔法の様式)もかなり増えたので、これの相互関係も要チェックですね。

追加されたTradition
・アボリジニ  
・アステカ 
・黒魔術 
・仏教 
・混沌魔術 
・キリスト教神秘主義 
・ドルイド 
・ヒンドゥー 
・イスラム 
・ノルド(いわゆる北欧神話、オーディンとかトールとか) 
・運命の輪(ティル・ナ・ノーグのダヌー系。いわゆる島ケルト)
・カバラ
・神道
・ウィッチクラフト(魔女術)
・ヴードゥー
・ウィッカ
・五行  (気の流れを重視する。いわゆる道教か)
・ゾロアスター

 おかげで、西欧魔術と錬金術とキリスト教神秘主義の関係とか復習中。なんとかプレイアビリティを損なわない形で、訳語調整をしたいところです。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

ゲーム, in イベント, in 歴史, in シャドウラン | | Comments (0)

September 01, 2006

イベント予定2006年9月10月

 作業再開、なぜかヴードゥー教とか、中南米のサンテリア(聖人信仰と習合したアフリカの神話体系)とかの話を書く。まだ多方面をお待たせしており、すいませぬ。何とかこの週末で回収したいところ。
 しかし、もう来週からは週2日学校である。

 それはさておき、9月10月のイベント・スケジュールがバタバタきまったので、整理を兼ねて、ブログに書いておきます。書いてない週末はおそらくテストプレイか打ち合わせか原稿。アーメン。

●イベント・スケジュール

9月18日(月、祝日) R&Rステーションにて「BRP-CON」。
 BRPとはケイオシアム社の汎用システム、ベーシック・ロール・プレイングのこと。
 友野詳先生と江川晃先生が「ストームブリンガー」を、内山靖二郎先生が「クトゥルフと帝国」を、そして、私、朱鷺田は例によって、『比叡山炎上』のキーパーをいたします。

9月22日(金) タナトス6・フライデイナイト
 アトリエサードのボードゲーム会。夜7時から終電まで、鈴木銀一郎先生とボードゲームをする会。仕事の関係で私は終電には引けるのですが、鈴木先生は割と朝までやっているらしい。

10月1日(日) 知人のコンベンションにゲスト出演。
 場所はR&Rステーション。シャドウラン第四版のGM。

10月27日(金) タナトス6・フライデイナイト

10月29日(日) 深淵CONシキサイ 

●スケジュールメモ
 学校の合評会が9月28日、29日が確定、もう1日どこかであり。
 9月5、6、12、13、19日は学校。
 10月以降は金曜日1日ずつ。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

イベント, in 深淵, in クトゥルフ神話, in シャドウラン | | Comments (0)

臥所にてクトゥルーを読む

 〆切り進行中ながら、水曜日に体調を崩してしまった朱鷺田です。
 各方面にご迷惑をおかけしております。
 何とか今日から復帰し、作業再開中。

●TOKYOミレニアム発売
 『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』サプリメント第二弾『TOKYOミレニアム』は、8月30日発売ということで、そろそろ店頭に回っている頃かと思います。Amazonでも予約できるようですので、横にエントリーを置いておきます。

 内容はⅡの前半に当たる『TOKYOミレニアム』の資料と追加ルール、追加データです。皆さんからの投稿からも採用させていただきました。ありがとうございます。

●クトゥルー神話ダークナビゲーション
 森瀬繚氏より『クトゥルー神話ダークナビゲーション』をいただく。枕頭にて読む。
 ありとあらゆるクトゥルフ神話ムーブメントを多面的に解説したもの。鋼屋ジンVS大槻涼樹の対談や、後藤寿庵の「アリシア・Y外伝」など、既存の副読本とはまた一風変わった切り口が現代的でよい。

 私的にはクトゥルフなのであるが、タイトルに従い、今宵のみ、クトゥルーという見出しにて。
 体調を崩しているときに、読むのがクトゥルーとは、業であろう。

●斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲
 そのまま、忙しくて読めなかった古橋版外伝2を読む。面白かった。

 テーマはデモンベイン対火星人。

 まあ、色々禁則事項を吹っ飛ばしてますが、そこはそれ、古橋さんだから、デモンベインだから(いやだって、元の話からして円環構造である訳で)、あれもおるし、これもまた、クトゥルフ神話のバリエーションであるよ。
 最終的に面白かったからOK。これから先、外伝は何をやってもOKとも、このインパクトを越えるのは大変ともいえようと。そのやり過ぎ感は、税別533円の価値あり。

◆復刊ドットコム 深淵復刊投票中

書籍・雑誌, in 真・女神転生, in イベント, in クトゥルフ神話 | | Comments (0)

« August 2006 | Main | October 2006 »