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October 16, 2006

すでに世紀末を越えて

 北朝鮮が核実験をしたり、サッカー日本代表がインドに勝ったり、今週は色々なことが起こっているはずなのですが、おそらく、金曜日の自分にとって、もっとも重要だったのは、「のだめカンタービレ」16巻がだったりするのは、実に、今の日本を象徴する出来事ではないだろうかね?

 という訳で、いろいろあったのですが、メモ代わりの日記を。

●記号化の進む現代

 金曜日は学校。朝からライティング×3。
 内容はコラム添削とテキスト講読。

 コラムでは、「今週の面白かったこと」というテーマが毎週、与えられるのであるが、このテーマを生かすには、「解釈者(フィルター)」としてのライターの存在が重要になる。個々の事象が面白いのでなく、それを面白く感じるライターの解釈があって、それを説明されることで、面白さが伝わるのである。
 授業では、例え話に先日の「妹の力」の話に進むのであるが、その前振りとして、「記号化の進む現代」という話をすべきである。
 いわゆる「萌え記号」は非常に強力であり、これを活用するために、「萌え記号」同士の掛け算が発生する。G.Jの18禁ゲーム「姉とボイン」は、その好例である。大勢の姉が登場し、「姉萌え」ユーザーに訴求する作品であるが、複数の姉を個性化するために、「姉」とは別の萌え記号が加算される。その結果、登場するのが……。

  「妹な姉」

 いや、なんでしょう?
 でも、これは成立している訳で。
 いや、逆に記号として自立したことで、論理矛盾をはらんだ「記号的掛け算」が成立し、さらにそれを解釈し、需要できるユーザーが誕生している訳ですよ。
 これも人類の進化であり、人の革新ですよ。
 オタク・イズ・デッドかもしれませんが、「記号言語民族」は明確に発生しつつあるよな。

●家族の話題

 土曜日、シャドウランの翻訳会議を終えて帰宅した後、『真・女神転生X』リプレイ『聖華学園退魔生徒会』の次の企画のために、現役女子高生である娘から、高校生活の取材……のはずが、また登場していない聖華学園退魔生徒会の副会長のキャラを巡って、設定会議に。

「娘よ、生徒会副会長は、眼鏡やさ男の陰謀家であるべきだと思うが?」
「父よ、それはラスボスですか?」

 むむむ。その突っ込みは?
 妻曰く。

「普通のお父さんは娘とそこまでの会話はできませんよ」

 喜ぶべきなのであろう。
 それはさておき、来週土曜日は『真・女神転生X』のキャンペーンの日なので、シナリオの準備をせねば。

●すでに世紀末を越えて

 日曜日は知人に頼まれて、シャドウラン第四版のGMを。
 シナリオのネタは、原発建設を巡る陰謀劇なのですが、いずれ記事のネタにしようと思うので、詳細は省略。また、シアワセ・アトミックの支社が吹き飛ぶことに。
 PCのチーム名は「D」。
 それは「デコイ(おとり)のD」。

 初めての人も多いので、サイバーパンクの説明から、シャドウランへの流れを説明しているうちに、ワイアレス・ワールドのダメなエンターテイメントの話になって帰れなくなりそうになる。やたらサイバーパンクな話をしつつも、実に今の我々に近い部分がある。すでに世紀末を越え、おそらく我々は何かに踏み込みつつあるのだろう。

 帰ってきたら、『真・女神転生X』リプレイのイラストラフが届いていた。可愛いキャラに描かれていて、完成が楽しみである。

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