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October 08, 2006

白無垢の仮面、ズッパ・デ・リゾ

 疲れがたまっていたのか、朝起きられず、低回転中。
 この連休は締め切りで、イベントやテストプレイが入らなかったので、少し休憩気味に。

●進行する電脳世界

 昨日は、娘の携帯電話の契約変更のついでに、資料探しの本屋巡り。
 高校に入ってから、娘の携帯は、ほぼメール端末化しており、音声通話ミニマム、パケット制限無しへ移行。メール着信音として、ドラクエのレベルアップ音が設定されているため、毎日、何十レベルもレベルアップしている。
 来るメールの頻度から考えて、相手の入力速度がかなり速そうだ。

●白無垢の仮面

 さて、出かけようとすると、ポストに郵便が。

 クトゥルフ神話TRPGでお世話になっている内山靖ニ郎氏より、リプレイ「白無垢の仮面」をいただく。
 まるで、締め切り攻勢の一区切りを狙ったかのように、到着したその本が、神様の贈り物のように見えた。記して感謝の意を表します。久しぶりのリプレイを書き上げたところでもあり、クトゥルフ神話のキーパー術を研究する意味でも参考になりました。
 しかし、第三話の怪人はやられました。わははは。

●神という名字

 契約変更手続きを終え、本屋巡りへ。
 買い物をすると、人のよさそうな書店員さんの名札に「神」と書いてある。思わず、好奇心を押さえられず、読み方を聞くと、「ジン」さんだそうだ。「カミ」さんとか、「シェン」さんとか、何か凄い読み方だったらどうしようかと想った。

「病院とか行くと、何番でお待ちのカミさま!と呼ばれますね」

 彼は爽やかに答えた。
 きっと同様に聞く人が多いんだろうな。

●ギョッとする江戸の絵画

 今回の収穫その1。
 NHK教育TVで月曜日に放映される「この人、この世界」の、10月、11月のテキストであるが、今回は美術史家の辻惟雄さんで、江戸のあぶな絵や奇怪な妖怪絵などを紹介している。第一回はもう放映済み。気をつけないと、時々、この手の妖しい番組を放映するので、NHK教育は侮れない。

●STUDIO VOICE 11月号

 収穫その2.
 「今、いちばん大切な本」と称して、クリエーター118人のお薦め本特集。ちょっとしたインタビューが多いので、セレクトして、生徒に読ませるかな。
 トカラ列島悪石島の奇祭、ボゼ祭のレポートがあったのは、拾い物である。ポリネシア風の来訪神が、村人を脅かすというもの。

●ズッパ・デ・リゾ

 ファミレス系のイタ飯屋「GRAZIE」で昼食。新メニューにあった、タコとズワイガニのイタリア風茶漬け「ズッパ・デ・リゾ」とモチモチパン「フォカッチャ」を食べる。
 ズッパ・デ・リゾは、サフランライスの上に、薄切りにしたタコの足とズワイガニ、海産物を並べ、スープをかけて食べるというもの。味はまさしく洋風茶漬けですね。

 帰宅してみると予想以上にしんどいので、「天保異聞 妖奇士」まで仮眠。

●天保異聞 妖奇士(あやかしあやし)

 「BLOOD+」の枠で始まった江戸退魔伝奇物。黒船来航の10年前、「妖夷」と戦う妖奇士(あやかしあやし)の活躍を描く。東北の山村に山神が出現する前の田の神への祈り、江戸の銭湯風景など、ずいぶん時代考証に凝った作品である。しばらく楽しめそうな予感がする。
 幕末あたりでクトゥルフ・ネタをしたいなら、参考になるかも。

●要塞教会

 NHKの世界遺産番組は「トランシルヴァニアの要塞教会」。もともと東欧では、12世紀のモンゴル来襲あたりから、教会の要塞化が始まっていたのであるが、対オスマン帝国戦で荒廃したこの地域に、神聖ローマ帝国から移民したドイツ系ザクセン人たちが、ドイツの先端技術で建設したのが、世界遺産に指定された要塞教会である。
 要塞戦用の仕掛けとか、教会の壁に残るギルドのサインとか、別のところで、ドキドキしました。
 いわゆるドラキュラのモデル、ヴラド・ツェペシュの話も少しだけ出てきましたが、こうしたザクセン人移民と、先住トランシルヴァニア人との諍いや経済格差が、ドラキュラ一族の悲劇と狂気の殺戮劇の遠因になっている訳であります。
 第二次大戦後、ドイツ系住民はナチスとの関係の有無に関わらず、迫害にあい、シベリア送りもあり、激減。また、ルーマニアの共産主義崩壊により、トランシルヴァニアの過疎化が進行し、今やドイツ系は20世紀初めの1/10まで減少したとか。要塞教会は世界遺産にも関わらず、常駐の司祭もおらず、地元の老婆がガイド兼世話人として番をする日々とか。

●ツタンカーメンの妻と父

 世界ふしぎ発見は、王家の谷で新たに発見された墓の特集。ツタンカーメンの妻キアのものではないかと。そして、吉村教授も登場し、ツタンカーメンの父アンクアテンの話など。葬祭殿のために、地面に埋められる封印具が、ほぼ昆布結びのような姿で、和風テイストを感じました。ここまではアジアなのかな。

 あくまでも余談ですが、エジプト考古学庁のザヒ博士の吹き替えが、ガンダムのドズル中将にしか聞こえない。新発見のミイラの解説をしてもらっているはずなのですが、ソロモン要塞で作戦会議をしているような気分でした。

●コミック

・Y十M 5
 せがわ版「山風、柳生忍法帖」も第五巻目。
 さて、この危機をどう乗り切るかいなか、おっとそう来るか!という転変具合がさすが山風。そして、それを現代的に、かつ、時代伝奇のテイストを残して描けるせがわ氏もまたさすが。

・流刑教室 大橋薫
 無気力な高校生、三途渡が、クラスの美少女に告白されたものの、ドジを踏み、なぜか幽霊たちが集う夜の教室、通称「流刑教室」に紛れ込んでしまう。ホラーというよりは、ラブコメであるが、幽霊たちのバリエーションはちょっと面白い。これはいずれネタになるね。

・P3コミックアンソロジー Memento Mori
 先日に続き、ペルソナ3のコミック・アンソロ。「Memento Mori」(死を想え)というタイトルはさておき、チドリのアップがあったのでOK。
 主人公のモテネタとヒロインら女子によるガサ入れネタが多いのは、そこが突っ込みどころだからか?

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