Power of Sister:妹の力
モバイルの原稿と訳語チェック、学校の原稿添削、巫女本の資料読みが重なり、色々死にそう。ぐったり中。Amazonから届いた「ラヴクラフトの世界」と少し先の締め切りのリプレイ起こしが逃避先。
こうなると、どこまで仕事か分からぬ。
●Power of Sister
「巫女本」へ向けて資料検索中。以下、メモ。
巫女の定義。
【1】神道の女性祭祀補助者
(神職が巫女を兼ねることもあり)
【2】女性シャーマン (シャーマネス)
【3】聖婚儀礼を伴う宗教での「神の妻」
日本に限定する場合
【1】神社巫女
【2】口寄せ巫女
【3】神姥
と、このあたりまで進んできますと、どんどん民俗学方面に暴走して「期待される巫女さん像」から離れかねないので注意、注意。
もっと、現代の巫女さんの生活とか、衣装とか、神楽舞いとかの動きを。
そう言えば、キャラクターデザインのイラスト集に、巫女さんのバージョンがあるとか。
ずいぶんよい出来と効いたので、探してみよう。
それはさておき、このあたりの資料を読んでいると、結局のところ、柳田国男先生の『妹の力』や『巫女考』に戻り、家内の霊的な守護者である『妹』の霊性に関する議論となる。オナリ信仰とか、妹の持つ言霊の力とか、兄妹婚の霊性とか。
おお、巫女論と妹論はこんな場所で結合するのか?
(正確に言うと、巫女萌えと妹萌え)
微妙に記号化され、動物化した脳髄の中で『Power of Sister』(『パワーパフ・ガールズ』でも『ちょこっとSister』でもない)という謎の英語が生じる。『妹力』(読みは「いもうと・りょく」か「いもうと・ちから」)と、再日本語化して脳の配線がちょっとショートする。
ついでに、チェック中のシャドウランの訳語に目を落とすと、好みの人格を自分の強化現実の中に導入する「Virtual Person」の話が。仮想現実が強化され、強化現実が逆に現実の日常生活へ進出してしまった2070年には、五感をフィルターし、好みの仮想キャラクターと現実世界で暮らすことが出来る。
たとえ、冷たく暗くどんよりした氷雨でも、「Virtual Weather」で本人の受け取るのは「春のうららかな日」にし、「脳内恋人」とデートに出かけられる。
おそらく、「脳内綾波」がパンを加えて走ってくるようなイベント・プログラムも組める訳で、さらに、サイバーウェアやバイオウェアの起動に、「VP」を連動させたり、支援プログラムのデザインをVPに合わせたり……
あなたのPCの起動音は? 携帯の待ち受けは?
でしたら、あなたのサムライでも、アドレナリン・ポンプの起動に、彼女のヴァーチャル声援を連動させてはいかがでしょうか?
(ハッカーのアイコンや複合体、テクノマンサーのペルソナやスプライトに、好みのスキンを貼るのは当たり前なので、今更、進めませんよ)
ナノペースト・トロードでエッセンスを削らない2070年のシムの存在を考えると、魔法使いやアデプトでも、VPを楽しめる訳で、現代の流行で魔術を再解釈したカオス系の新トラディションでは、色々危険なCenteringとかGeasが想像できる。
ああ、10月10日は「萌え」の日だったそうですが。
仕事に戻るとしよう。
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