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February 28, 2007

ぼくらは、お話しの中に生きている。

 2月末だというのに、3歩進んで2歩後退中。
 寒の戻りが意外にきつく、外出すると、その後、ダウンするため、できるだけ外出を控えています。結局、後期合評会は二度とも欠席してしまった。卒業年度の05生を送るコンパの誘いも来ているが、検討中。顔だけは出すようにしたいものです。近々、デモゲームがあるので、それに向けて体力温存……している暇はないなあ。まあ、ゲームマスターする前日はきちんと寝たいところです。

●春の香り

 体調不良のため、アロマ療法とか、オイル・マッサージとか色々試しています。
 とはいえ、どこかのプロに通っている訳ではなく、妻の手持ちのアロマオイルで何か作ってもらうだけ。もともと、子供にアトピーがあるため、我が家の石鹸、シャンプー、化粧水の類はほぼ妻の自作です。肌に合う合成保存料なしの高級品を探して、買うより安いのです。リンスはクエン酸溶液か、酢の希釈液です。
 時々、これがぴっと効くことがあります。

 先日も、ジンジャー入りの蜂蜜を食し、舌下にアロマオイルを2~3滴垂らしてから、外出したところ、急激に鋭敏化した五感から、爆発的に春の息吹が感じられ、まるで、異世界を旅しているような気分でした。
 人気のない平日のマンション群や建売住宅の行列に、不気味な空虚を感じたりもしましたが、梅の香りも華やかです。そういえば、我が家の家猫は最近、庭に遊ぶようになり、もふもふした毛皮に春っぽい匂いをつけて帰ってきます。

●季刊R・P・G 1号

 注文したものの、Amazonのどこかで引っかかっていた「季刊RPG」が、一月遅れで、神道系資料と一緒に届く。とりあえず、クトゥルフ神話に詳しい佐野史朗インタビューを読む。

「ぼくらは、お話しの中に生きている。」

 印象深い言葉であります。

 私も昔、『ウォーロック』でファンタジー関係者に次々インタビューする企画というのを(無謀にも)やってましたので、こういうのを見るとちょっと懐かしく思います。『比叡山炎上』にも言及していただき、ありがたいところです。

●月刊ゲーム・ジャパン

 ホビージャパン社よりいただきもの。いつもありがとうございます。
 D&D、ウォーハンマー、ルリルラと三大TRPGサポート誌になり、さらに、短いながらも「TRPG入門コミック」がスタート。いいですね。

●ペルソナ3 フェス

 カバーも完成し、Amazonでも予約開始。とりあえず、アドベント版を予約。

●神道祭祀 神をまつることの意味

 皇學院大学教授神道学研究所所長、元・住吉大社禰宜、八坂神社権宮司の真弓常忠氏が書いた、神道祭祀の解説書。歴史と年間行事の両方から解説しているのがありがたい。

●メモ

3月7日  学校関係事務で外出
3月21日 学校イベント? 
3月25日 某所でSR4
4月29日 深淵CON

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February 25, 2007

本棚の迷宮

 梅がよく咲いています。
 風は少々寒いのですが。

 土曜日、以前書いた旧友の磯部氏のSF評論賞受賞を祝う友人の集まりで、東京駅前の丸の内ホテルへ。
 高校時代からの旧友であり、SF仲間だった磯部氏との付き合いはすでに30年近い。出会いのショッキングさは一編のコントか西部劇のようなネタなので、いずれどこかでゆっくり書きたいと思うが、性格からすれば、一番カタギでなさそうな男がキチンと就職し、今もピュアな魂を維持しているのを見るとこころやすらぐものである。
 祝うために集まったのが翻訳者、評論家、ゲームマスター、編集者。祝われる側は公共施設に近い空港の外郭団体勤務。

●本棚の迷宮

 会食後、そのまま、1階の大型書店、丸善へ。
 そのまま、2階のSF、ホラーの書棚へ。『エンサイクロペディア・クトゥルフ』が平積みされている。私は原書を持っていますが、これはいい本です。未訳のサプリや小説からの情報もあり、クトゥルフ通にはワクワクの本ですから! 
 私はと言えば、その上の書棚に並んでいる国書刊行会の『定本ラヴクラフト全集』や『真・ク・リトル・リトル神話体系』を見て、目がでんぐり返しに。『クトゥルフ神話ガイドブック』執筆の際、ついに入手できず、知人から借りて読んだ巻があった。あれはえっと何巻だったか? 思わず、頭がぐるぐる。見れば、一般書店ではもはや入手不可能な書籍が並んでいるではないか? 『書物の王国』の全巻揃いか~。
 過呼吸になりそうな酩酊感。
 まだ、読んでいない本の果てしない流れ。
 時々、別の本屋に来るというのはよいことである。

 やや本屋当たりしたのか、帰宅して、『天保異聞 妖奇士』『世界遺産:砂漠の風 謎のチムー王国』を見たら、そのままダウン。現在、再起動中。とりあえず、キュアミントだけは見た(笑)。

●異形コレクション讀本

 個人的には、異形コレクションを半分も読んでいないし、雑誌や対談はあまり読まないほうなのだが、結局のところ、引き込まれ、読了。
 未公開作品3編も傑作。それだけで価値はあるかと。
 読んでいない巻も探すかな。

●土方歳三VS孫悟空

 『天保異聞 妖奇士』に出た少年時代の土方歳三ですが、声優が野沢雅子(ドラゴンボールの孫悟空)で、「オレ、サムライになる!」。
 色々ショッキングなキャスティングでした。

●日本の古社 伏見稲荷大社

 写真資料として図書館から、借りてきた。
 裏表紙のお狐様がなかなかキュートである。

●月刊ジャンプが6月号で休刊

 まもなくアニメ化される『クレイモア』などが連載されている公称40万部のマンガ雑誌「月刊少年ジャンプ」が6月号で休刊というニュースが流れている。(ニュース) ZAKZAK
 おそらくは陣容整理のためであろうが、受け皿雑誌を作る余裕もない状況は、集英社の追い込まれた状況を感じさせる。『Breach』『NARUTO』『ONE PIECE』『D-Greyman』『DEATH NOTE』の後が出ないから?
 マンガ雑誌の興亡がジャンプを追い込むとは時代の流れを感じさせる。

●VS十武神

 先週の土曜日は『退魔生徒会』のメンバーで、『真・女神転生X』。
 やっと9月に入り、体育祭と生徒会選挙の回。
 体育部の猛者を集めた、十武神との対決。
 とりあえず、さわりってことで。

 中国拳法同好会 女性会長 VS 千代ちゃん。

 会長「面白い武器、つかうようになったネ。見せるヨ」
 千代「にゃああ~(うぃいいいん)」
 会長「消力」(チェーンソーを流し、そのまま、反撃した後) 
    「まだできるヨネ? (震脚から閃光拳)」

●とりあえずのURLメモ

グアテマラの大穴のニュース
お約束ですが、『地を穿つ魔』かと。

以下、Radさんのブログで見た。
あいかわらず、いいレーダーですね。

吉徳の新作兜
暗黒卿見参
個人的にはすげえ、欲しい。

太秦のイメージ・キャラクター うじゅ
太秦戦国祭

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February 22, 2007

イベントメモ他

 ブログを外部記憶にすることにした。
 昨日のブログで書き忘れたことをメモ代わりに列挙。

●イベント関係出席

 まず、多忙のため、3月上旬のイベントのお誘いをひとつお断りせざるを得なかった。お許しあれ。いずれ、どこかで埋め合わせを。
 学校関係の講師会や合評会までキャンセルしているので、止むなしとも。

 今週金曜日2月23日に開かれるアトリエサードの夜のボードゲーム会「タナトス6フライデイナイト」も「ごめんなさい、いけません」ということで。鈴木銀一郎先生とボードゲームをしたい方は、右サイドバーの「アトリエサード」LINKからどうぞ。

 4月の『深淵CON~シキサイ~』は、4月29日(日)とのこと。
 行けるように頑張ります。

●メモ

 脳みその中に入れておけないので、URLを貼ってメモ代わりにします。

『エマ』公式サイト 森薫氏の手書き絵ブログ「森薫の部屋」

Yes プリキュア5』 黄色出現 シリーズのヒロイン数は2>3>4>5

天保異聞 妖奇士』  先週は土方歳三の少年時代が登場。河鍋狂斎といい、幕末の偉人の若いころが出てくるという発想は、面白いものである。

海洋研究開発機構JASMTEC 『しんかい6500』の運営。

京都デジタルアーカイブ  京都の文化遺産のデジタル・ライブラリー

防衛庁技術研究本部  自衛隊の兵器開発本部。最新のトピックはミサイルの姿勢制御実験。

SEEDのファンディスク

4月からの新作アニメ『天元突破グレンラガン』 速水螺旋人さんが銃のデザインを手伝っているとか。日曜日朝830だと、プリキュアと重なるなあ~。

●新成人の暴れる理由

 職業柄、アマチュア行動心理学者みたいなところがあって、不特定の個人の行動シミュレーションや分析をしてしまうさががある。先日も、妻と話しているうちに、近年、問題となる「新成人が暴れる事件」の原因のひとつ(まあ、若者の素行の悪さは、基本的に親世代、祖父世代の責任ですがね)に思い当たった。

 原因のひとつは、成人の日が第二月曜日になったせいではないだろうか?

 これは、休日を増やしたいハッピーマンデー法の下、帰省して参加することの多い成人式が固定日時では不便だろうという国の親心が生み出した政策であるし、各地で歓迎されているが、実はそこに原因があるような気がしてならない。

 新成人の行動をシミュレートしてみよう。

 まず、新成人の多くは親元、つまり、高校まで暮らしていた場所に帰り、そこで成人式を迎えるのであるが、多くの場合、その際に小学校、中学校、高校のいずれかの同窓会を伴う。新成人となったので、当然飲む。
 スケジュールから言うと、
 金曜日の夜、または土曜日の昼間に帰省する。そのため、同窓会の設定は土曜日の夜、もしくは日曜日の午後から夜に設定される。同窓会がなくても、日曜日には新成人同士が集まって盛り上がるだろう。

 さて、成人式は暦上、第二月曜日なので、この日に式典が行われるのであるが、この日の新成人の体調は最悪であろう。

 大半はすでにたっぷりのアルコールに浸されている。
  //最後のアルコール摂取からおそらく12時間以内。
  //最悪の場合、徹夜で飲んで、そのまま着付け屋に直行。
    //さらに、式典前に一杯。

 同窓会(おそらく一次会では終わっていないはず)の疲れ
  //昨夜の睡眠時間は0から5時間。
  =自制力の低下
  //あるいは、徹夜に近い状況に対抗するためのハイな状態
  =不安定化のヴェクトル増大
  =睡眠に対抗するため、旧友との会話増大//長距離ドライバーの法則
   //加えて、チャット//携帯依存に類似。

 普段、着慣れない和服を着ている
  //成人式の七五三化
  //通常と違う触覚情報、感圧ストレス

 長時間の式典
  //高校卒業以来、おそらく離れていたであろう
  //講演や挨拶//50%以上が内容を理解する気がない
    //もしくはトラウマを持つ。

 ストレス・テストですね。

 さらに、これにあわせて準備してきたスタッフ側//彼らは願いを込める//やゲスト//疲れ切った新成人とは逆に十分な睡眠を取り、義務を果たそうとしている//の想定ユーザー像//成人の日ということで、120%理想化//とのズレがあれば、極端に悪化したと感じる。

 個人的には、ハッピーマンデー法は宜しくないと思います。
 その上で、成人の日を第二土曜日とし、その前後の金曜日と日曜日を休みにするぐらいでどうでしょうか? だったら、1月15日とその前後合計三日間を小正月としたほうがいいかな?

 OVER //脳内よりクリア//

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February 21, 2007

共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会

 暖冬のまま、春がこようとしています。北極寒気団の停滞期とエルニーニョ現象の組み合わせによるものだとか。雨が降っては暖かくなるというリズムのおかげで、スタッフ内ではすでに花粉症の時期に突入した者もいます。私は花粉症ではないのですが、はたから見ていても、苦しそうです。

 あいかわらずの状況ですが、前向きに頑張っています。
 生存報告までに、読書メモとか思いついたことを。

●DMSO

 えんえんと調べ物しつつ原稿を書く、あるいは、原稿をチェックするという作業が続いています。チェック・ミスを減らすために、頭の中から情報を追い出して、素に戻る必要もあり、脳の切り替えスイッチとかあったら、楽だなあと思うことしきり。

 そんな中、調べ物をするたびに、世の中、私の知らないことがまだまだたくさんあるなあと思います。

 例えば、『シャドウラン』ではおなじみの覚醒パッチに使われているDMSO(ジメチルスルホキシド/硫酸化ジ・メチル)は、溶剤として優秀な(色々なものをよく溶かし込む溶媒である)ので、実験用試薬の溶解に使われる他、剥離剤として、電子基盤の洗浄に使われている。経皮浸透性が高いので、最近は医薬品を皮膚から浸透させるのも使われるようになった。希釈すれば、関節炎や腰痛に効くとか、効かないとか。
 こういうものを見ると兵器に応用するのが、ゲーマーの悪いところで、『シャドウラン』最悪の武器のひとつである、猛毒水鉄砲ことスーパースクァートは重装甲モンスターを麻痺、もしくは中毒死させるのに、役に立つ。
 その広い可能性は、ゲーマーでもある医師から聴いてはいたのであるが、 念のため、ネット検索をし直して見たら、養毛剤に使われていたり、近年、硫黄系化合物が食用にも解禁されたため、健康サプリメントになっていたり、色々ドキドキする。サイバーパンクの世界はNOW GOING ONで進行中。

 ああ、重要な台詞を忘れていた。
 知人のSF評論家に聞いたところ……。

サイバーパンクSFというムーブメントは始まった瞬間に終わった

 ……ということだそうで。
 今残っているのは、サイバーパンクという洗礼を受けたSF、もしくはそのスタイルを継承したエンターテイメントな訳で、つまり、サイバーパンクとは、ムーブメント(運動)というよりも、ショックウェーブ(衝撃波)だった訳ですね、アルビン・トフラー先生。
 ところで、何番目の波でしょうか?

●新書の雑誌化

 気分転換に書店で入ったところ、新書の雑誌化が加速していて、驚きました。「この本、3年後にはないな」と思えるテーマの新書が平台に並んでいる。そして、内容が平易で、読み流しやすい。思わず1冊、立ち読みしてしまい、「はっ」となりましたが、1時間経過していない。あれあれ? 特に、対談やインタビューを起こして整理した企画型の本を見ると、リプレイまで書いている身としては、色々感じるものがあります。ビジネス・スキームの変化でしょうか?

●共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会

 娘が買ってきた、4コマギャグ。
 図書委員会の人々のおかしな日常を再現するというもので、陰謀家の副委員長とか、ゲーマーな会計とか、腐った心根の美少女とか、昔アイドルとかホステスとか何かやっていたらしい顧問の司書先生とかが出てきます。「そんな奴あいねえ!」を現代的にした感じですが、こっちのほうが可愛い。
 いいところの坊っちゃんの守役おねえさんとか、MOFと日銀を批判し、株トレードにはまるコギャル二人組とか脇に色々ツボなキャラが出てきます。はい。

●シュピーゲル 2本

 冲方丁氏の同時多方面作戦、シュピーゲル・シリーズの1(壱/I)を読み終える。
 手馴れた筆致で、空戦用のMSS要撃小隊《火火火妖精/フォイエル・スプライト》と、陸戦用のMPB遊撃小隊《犬犬犬/ケルベロス》//三つ並べて1文字//の、それぞれ三人をその生い立ちとトラウマから確実に語りおろし、民族差別と宗教差別が兵器商人に扇動されて発生する都市テロとの戦い(OK、911以来のやり口)に描きこむ手法は、まさに作家の《オイレンシュピーゲル/死にいたる悪ふざけ》。

 //ここまでくるのに6年//ミー国はまだイランでやりたいらしいが?//とはいえ、ひとつの快楽でもあり、おそらくは意図的に食いつく層も多かろうと推測。77%(MPB広報部調べ)。

 ふと、ADポリスの先進性を思い出してみたりする。
 なお、文化委託法により、他国の名前を受け入れると補助金が出る。すてき都市ミリオポリス//本来名ウィーン//かつてナチスに占領された都//おかげで、各国の名前を混ぜてもOK! 

●異形コレクション読本

 ホラーアンソロジー「異形コレクション」10周年記念の解説本。
 お蔵だしの短編が3本載っているので購入。
 これから楽しむ予定。

●コミック

カペタ13
 曽田正人氏お得意の天才発動モード。気持ちいいんだよね。

絶対可憐チルドレン8
 電波編、ももんが編終了。ギフト編へ。この話、やさしくて楽しい。

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February 16, 2007

ミミズクと夜の王、『偽りの千年王国』発売

 謎の帆船の上で、ベトナム帰りっぽい黒人の女軍曹(迷彩ヘルムでLMG持ち)に罵倒される夢を見た。えー、どういう夢判断をすればいいのやら? 

 回答1:最近、ガンドッグ分が足りない。
 回答2:締め切りだとカミサマが言っている。
 回答3:背中のほうに実はミ=ゴがいた。

 仕事の具合は、まあ、『迫撃トリプル・ドム』でいえば、まだ1体目のフラッシュに惑わされている感じ。もう少し頑張ると「俺を踏み台にしたあ」とか言われそう。(あるいは言うのか?)
 いずれにせよ、Amazonの速達便で資料を買うようになったら、引きこもりの末期症状だなと思う。

●『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』リプレイ『偽りの千年王国』発売

 西上柾君のリプレイ、『偽りの千年王国』がついに発売です。
 Amazonでも予約できるようになりました。まだ絵が載っていませんので、まず、左のバーへ。
 表紙イラストの見たい方はJIVE公式サイトへ。

 『セフィロトの魔界』は作業中。関連記事が3月発売のR&Rに掲載の予定。

●ミミズクと夜の王

 素直に泣ける、とてもよい話。
 序盤のミミズクの愛らしさとそれゆえの悲しさが染みます。
 泣ける。ええ、泣けます。
 分かっているけれども、その善が幻想なれど、だから、これは素敵なファンタジーなのであると。

 後書きで著者は「安い話が書きたい」なんて言っていましたが、若い頃、こうしたストレートな話を書けるというのは素敵なこと。ましてや、それが十分な、いえ、おそるべき吸引力を持っているなら、末恐ろしい。

●のだめカンタービレ 17

 指揮者デビューを果たした千秋は、父の出現に惑う。
 がんばるのだめとのすれ違いから……。

 相変わらずのコミカルな合間に、クライマックスへの道のりが見え始めてきた。次が楽しみ。

●縮刷版神道事典

 最近の資料、というか、最終防衛線。深夜に事典を引き続ける生活はどうかと。公式神道系の書物なので、境界線の向こう側の話はあまり詳しくはないが、ぽろぽろ入っていて面白い。不勉強ばかりが再確認できて、ちょっと胃が痛いが、気にしないことに。
 とりあえず、前のめりに、次へ。

 あー、F君は連絡をよこすように。

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February 15, 2007

『真・女神転生X』FAQについて

●『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』関係のFAQ、正誤訂正について

 諸般の事情により、昨年末より滞っておりましたFAQ、正誤訂正について、現在、回答テキストを作成しております。お待たせいたしてすいませんが、公式HPへの反映につきましては、もう少々お待ち下さい。

 『聖華学園退魔生徒会』掲載のペルソナ、絆に関しては、本ブログ11月25日の仮FAQもご参考にしてください。

 質問と同時に、今後の『真・女神転生X』サプリメントに関する多くのご意見、ご提案をいただいております。ありがとうございます。今後のサプリメント開発の参考とさせていただきます。
 引き続き、こんなサプリが欲しい、こんなデータが欲しいなどの御意見、あるいは、こうやって遊んでいますという御感想などを、公式HPの質問コーナーからメールいただけますと幸いです。

PS:JIVE公式サイト更新。リプレイの情報も掲載されています。

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February 14, 2007

1D6のスケール

 日記代わりに、先日の日記で書いた「カード型ボードゲーム」への付記。

●スケール

 サイコロによって進行する双六は、D6(6面ダイス)のスケールによって、カウントされる。
 1D6(サイコロ1個)の目をそのまま双六的に使用する限り、平均値3.5、最大値6の呪縛から逃れられない。移動するマス数を6で割ることで障害のない場合の最低ターン数が求められる。最低ターン数-1が、もっとも不運な人物の行動回数である。
 サイコロは重要なランダム要素で、プレイヤーストレスを発散させる効果があるので、安易になくすべきではないが、そのスケールと判定系の因果関係を見なくてはいけない。イベントやカードで10以上の値が頻発する状況で、1D6はあまりにも虚しい。

●スケールを越える数的な因子

 しかし、数字的リアリティだけがゲーム・デザインではない。
 時に、スケール・バランスを越えた数的な因子を投入することで、限界突破の快感が得られる場合がある。よくある「振り足し」のロールは、スケールの枠組みを壊したいというエネルギーの発露だ。

 ダイスのスケールを越えた、数的因子(人はこれをドラマチックな要素と呼ぶかもしれない)を導入したいならば、イベント・カード、エネルギーチットなどの可能性がある。その因子にその価値とそれを得るための試練を課すべきである。あるいは、そこに、「協力要素」を入れ、ゲームそのものが「協調ゲーム」へ向かうべきだ。(TRPG的な解決)

 まあ、その上で、どこまで数値バランスを壊すかは、各作品世界へのマッチングとデザイナーの美学につきる。そして、美学と自称するものの大半は、そこまでに遊んできたどのゲームが好きか、嫌いかという感触、経験、思考の蓄積である。

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February 12, 2007

軟体の悪夢

 週末、打ち合わせから戻ると風邪がぶり返し、日曜日はダウンしていた。
 色々スケジュールは大変なのだが、明日、振り返る暇はなさそうなので、前のめりに行くことにして、エンジン再起動代わりにメモ的な日記を残そう。

●軟体の悪夢

 風邪で調子が悪いので、日曜日昼間は仮眠を取りつつ、ビデオを見たり、資料を読んだりするのだが、軟体系の悪夢//クトゥルフ神話関係//を連想させるものばかりがインプットされていく。
 おかげで800文字のクトゥルー神話小説賞のネタをおもいつく(→幻妖ブックブログ)が、平凡にも思える。はてさて、困ったもんだ。

 >プラネット・アースの最終回は「青い沙漠 外洋と深海」。
 
 日本が誇る深海探査邸「しんかい6500」による、石垣島沖合、海底1500mの鳩間海丘にある海底熱水噴出孔(チムニー)の海底探査の様子がメイン。何も無い中層深海(200m~500m?)を泳ぎ回るハダカガイやら、原始的なタコやら、オヨギナマコの様子はやはり怪異である。
 そして、深海まで沈んで落ちた魚の死体にカニとアナゴとエビが群れていく映像は恐怖。さらに無音の暗黒の中、死んで海底に落ちたマッコウクジラの遺体が漂泊された丘のようにたたずむ姿もまた……。

 メモ:母船の名前は「よこすか」。カジキマグロの回遊最大速度は120キロ。

 >信濃諏訪における「裏・浦島物語」
(菅野覚明「神道の逆襲」にて紹介。
 井原西鶴の『西鶴諸国ばなし』の一編とのこと)


 諏訪の「あばれ者」勘内が、解けかかった諏訪湖の氷を渡ろうとして行方不明となった。その年の7月7日、湖から光とともに帰還した勘内は、今、龍の都にいて豊かな暮らしをしているという。友人たちを龍の都に誘うが、勘内の従者たちからは、なにやら磯の香りが漂い、魚や巻貝めいた形をしている……。

 何も加工せず、クトゥルフ・ネタに。
 もしかすると、インスマウスとは人類の原型的な……。

 >轟轟戦隊ボウケンジャー 最終回
 ラストBOSSは神官ガジャさまですが、ゴードム文明は外宇宙から飛来したそうな。
 つまり、外なる神ですか? 
 海に沈んでいたあたりが微妙にクトゥルー族っぽく。

 不死身の牙のラストを見て、妙に、『超時空要塞マクロス』(初代)の最後を連想する自分は年かもしれないと。

 メモ:次は獣拳です。
 日曜日朝、TV朝日の流れ。
 「古代王者恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー」
 「獣拳戦隊ゲキレンジャー」
 「仮面ライダー電王」
 「Yes プリキュア5」

 メモ:「天保異聞妖奇士」にも注意。

●SR4 今月のシナリオ

 ファンプロ社のシャドウラン公式サイト(英語)では、毎月、フリーシナリオが公開されています。
 今月のシナリオはWinter Wonderland。

 Mr. Johnson lost cargo high in the mountains. He wants you to go in, schmooze the snow bunnies, dare the expert runs, and watch out for snow snakes. Oh, and bring the cargo back. It’s not just a job: it’s a vacation.

 ミスター・ジョンソンのカーゴが高山で行方不明に。ランナーに依頼される雪山でのカーゴ回収作業。雪兎と遊んでこい、雪蛇には気をつけろ~って、そいつは仕事じゃないだろ? だから荷物はちゃんと回収するように。

●学校メモ

 金曜日で学校は終了。次は4月の新入生ガイダンスなので、2ヶ月ばかりお休み。本格授業は5月から。

 期末課題の小説は2月末に、教務窓口へ提出のこと。

 企画科の生徒に早めのバレンタインをいただく。焼酎ボンボン。アルコールとチョコレートで動いている身としては大歓迎である。

 以下、本を見せて話した内容。

・となりの801ちゃん
 P.24「妄想兵器彼女」
 P.27「わたしの頭の中のエンピツ×消しゴム」
 P.47「彼女の友達の話」
 ゲームプランナーとして、ここから学べることが三つ。

・バラージ
 P.16-17 「ロベルタ」(第六巻表紙&未発表血まみれバージョン)
 OK? Ya se?

・皇學院大学入試案内
 伊勢神宮の隣にある神道系大学の入試案内。
 神道学科の入試基準とカリキュラムがほしくて入手。
 当たり前とはいえ、大学の入学パンフで神道礼拝の修行写真があるのは新鮮である。あの衣冠束帯も教材として買うんだよねえ。
 入学条件として、重要なことは「正座が出来ること」。
 推薦入学の場合、神社の推薦が必要な上、「合格後の辞退はしないように」と強く書いてある。

 4年制の神職養成機関は、ここの文学部神道学科と、國學院大學神道学部のみ。
 2年制の養成所は別にあり。

メモ:GWのK君が入れられそうになったらしい(笑)。鍛え直されることは確かだが、そういう場合、普通、仏教系じゃないのか? 

・神社の系譜
 将門公の首塚の話。
 『真・女神転生』系の基礎知識ではありますが、図解が分かりやすいので。
 より詳しく知りたい場合は『東京魔法陣』か『帝都物語』をば。

●GK06生へ

 企画科06生は2年生むけのライティングがないので、この学年は終了。
 スケジュール上、2月19日の後期合評会はいけませんので、場合によっては次にお会いするのは卒業式かもしれません。半年の間、お疲れさまでした。

 プランナー/シナリオライター専攻向けのライティングということで、ネタを拾い、書き続けることをテーマとしてきました。
 私自身は文章を教えることはできないと思っています。私自身、文章は下手ですからね。よりうまくなりたければ、より多くの本を読み、より多くの経験を積み、それを書き続けることと思います。
 あとは若さを生かす技をひとつ得ること。
 20年前の私はそれで生き延びた。

追記:授業後、合評会企画のチェック。
 キーワードは「切り口」と「読者への配慮」

●カード型ボードゲーム

 企画科の別のゼミで作成中のカードゲームを見て欲しいと頼まれたので、授業後、ちょっと乱入。
 カードを応用した可変ボード型の双六ゲーム。原作ありのものなので、原作基準で暴走する限りOK。
 帰り道で8×8バージョンのサバイバル・ゲーム・タイプを発想するも、次にその生徒に会えるのはいつか分からないので、ここに書いておく。拾った人は適当に伝言するとよい。

・参考にすべきもの
 「カルドセプト」「人生ゲーム」「ミスティック・ウッド」「盗賊騎士」「ボンバーマン」「ピンボール」

・ディベロップの指針 (自戒を込めて)
(1)ひどいゲームほど、短時間で。

(2)ミニマムとマキシマムの想定。

(3)そのルールはいるのか?
 おとせる物は全部落としてみる。
 この場合、双六である理由は?(根源的すぎる質問)

 落としたくない理由を自分で確認する。

・動きを止めるな。
 動きを曲げ、アクションとスリル//ドキドキ感を生み出せ。

・ネーミングは10回言えること。
(原音の日本語化には注意)

●Y十M 6巻
 街道旅編。天海和尚登場。

●本買い日記(これから読む本)

・ミミズクと夜の王
 電撃大賞受賞作。電撃らしからぬ本格ファンタジーっぽい表紙に心臓を射抜かれる。
 両手両足に枷をはめられ、額に332と焼き印された少女「ミミズク」は自ら「人ではない、ミミズク」と名乗り、夜の森に住む魔物の王「夜の王」に食われたいと望む。
 ゆるゆると楽しみたい。

・オイレンシュピーゲル壱
・スプライトシュピーゲルⅠ
 冲方丁氏の多方面同時展開作戦シリーズ。近未来のウィーン、ミリオポリスを舞台に、サイバー化された少年少女機甲警察部隊がテロと戦う……らしい。「犬」を三つ重ねてケルベロスとか、「火」を三つ重ねた「火の妖精」とか。

・メモ:雑誌
 直木賞受賞作の掲載された文藝春秋が出ていたね。
 月刊プレイボーイにスティーブン・キングの新作短編『ウィラ』。

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February 09, 2007

『真・女神転生X』リプレイ『偽りの千年王国』見本到着

 今朝、学校に出かけようとしたら、朝一番の宅急便が到着。
 西上柾君の『真・女神転生X』リプレイ第三弾『偽りの千年王国』の見本が到着したのである。詳しくはこちら(JIVE公式サイトの商品解説ページ)へ。発売は2月17日予定ですので、早いところは来週末に出るかと。

 あの白刃一閃君がTOKYOミレニアムで、新たな冒険をということで、31レベルから40レベル超人まで行きます。お楽しみに。

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February 08, 2007

周回中 センゴク12 だれも猫には気づかない

 デスマーチ進行中。通しチェックを後2周かなあ。
 海の向こうから飛んできた何かに、とりあえず、コメントを返す。
 以下、読書メモ。

●延喜式
 Amazonから、虎尾俊哉氏の「日本歴史叢書:延喜式」が届く。
 延喜式は、養老律令に伴って、10世紀に作成された法律の細則集。全50巻、3300条に及ぶものだが、この時代の資料としては珍しく、完全版が残っているため、古代日本の状況を知る手がかりとなる。これはその解説本。いや、勉強になる。

●センゴク12
 リアル戦国時代を描く傑作コミックは一乗谷炎上編。
 朝倉一族敗退への道のりを描く。

●だれも猫には気づかない
 『パーンの龍騎士』シリーズで有名なアン・マキャフリーのファンタジー長編。有能な宰相が若き王に残した子猫は、王にとって最も大事な助言者となる。
 ファンタジーというより、アーサリアン・ロマンス(騎士道浪漫)という感じ。
 まあ、猫が可愛いのでよし。

●会長はメイド様1・2
 少女漫画。もと男子校の学園で女生徒の権利確保のため、奮闘する生徒会長だが、放課後の彼女は家計を助けるため、メイドカフェでアルバイトしていたのであった……。
 時期ネタっぽいですが、なかなかいい味を出しています。

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February 04, 2007

R&R29号でSR特集その他

 金曜日、学校から戻ってきたら、微熱でバッタリ。
 しかたないので、土曜日は寝たり、起きたりしながら、少しずつ仕事に復帰。
 そんなことをしていると、編集部やら、海の向こうから何か飛んできて大騒ぎです、ハイ。

●R&R29号にシャドウラン特集

 来週頭2月6日頃発売のR&R29号に『シャドウラン4th Edition』の特集が載っております。概説、世界設定、リプレイ、簡易ルールガイド付きのミニ・シナリオと、盛り沢山です。興味のある方はぜひ、お手に取って下さい。

●Hammerli 600S

 私の手元にはまだ見本誌が届いていないのですが、都内ではすでに早売りされているようで、銃器メーカーの訳語について、ご指摘のメールをいただきました。
 ご指摘の通り、ハッカー・キャラの装備にあるピストル「ハマーリ(Hammerli)」は正しくはヘンメリー社です。スイス・ヘンメリー社のことは確認しており、ルールブック全体に修正をかけておりましたが、肝心の記事掲載部分で修正漏れがあり、恥ずかしい次第です。

 個人的には「ギャアーまだ漏れがあった~」という悲鳴を上げたいところですが、それは自業自得。

 ご指摘ありがとうございます。

 現在、最終ピッチに向けてチェックを進めておりますので、今回の特集を試金石として、ご意見ご希望、「ここはどうよ?」的なご指摘も含めて、どんどん寄せていただければ幸いです。参考にさせていただきます。

●SR4:困った時のシナリオ構造

 プルーフ・リーダーのA君からさらにフィードバック。あれこれ要望を聞く一方で、「シナリオを作るつもりでもう一度、読んで下さい」と発注。
 その話の中で出た、『シャドウラン4th』簡単シナリオ作成術。
 『Welcome to Shadows』にある、シャドウランのミッション・スタイルの中から比較的お手軽に出来そうなものを六つ選び、そのミッションを二つ組み合わせる。その間をつなぐ、ハプニングを考える。

(1)ホット・スタート用ラン
1:B&E(強行突入)
2:クーリエ(配達)
3:抽出(強制移籍)/データ奪取
4:陽動作戦(囮)
5:汚れ仕事(暗殺)
6:構造物破壊、サボタージュ

(2)ハプニング
1:裏切り
2:予想外の競争相手
3:トラブル
4:追加の仕事
5:隠された真実
6:失点の挽回
**この前後に、レッグワーク(情報収集)。

(3)クライマックスのラン
1:B&E(強行突入)
2:クーリエ(配達)/国境突破
3:抽出(強制移籍)
4:義賊(人助け)
5:クリッター・ハント
6:汚れ仕事(暗殺)VSプライム・ランナー

(4)ネタ
1:企業間戦争 
(十大企業、新製品、新技術、内部情報、ヘッドハント、スキャンダル)
2:セレブリティ
(財閥、政治家、シムセンス・スター、ミュージシャン、スポーツ、アーティスト)
3:暗黒街
(ヤクザその他のシンジケート、臓器密売、エコテロリスト、ゴーギャング、ストリート・ギャング、BTL/ドラッグ)
4:魔法
(ドラゴン、精霊、魔法アイテム、覚醒種族と人権、魔法と企業社会、対魔法セキュリティ技術)
5:マトリックス
(ワイアレス・ワールド、ARとRASオーバーライド、スパム、AI、テクノマンサー、データ・ヘイブン)
6:ハイテク
(ナナイト、バイオメトリー、強化現実応用技術、バイオウェア、メタ対応技術、ドローン)

●Nanite

 ナナイト。日本ではしばしば「ナノマシン」と呼ばれるもの。ナノメートルサイズで原子や分子を組み立てて作られるロボット。Nanobotとも言われるが、『シャドウラン4th』では「Nanite」の表記が一般的。

●ストーンヘンジ 建設者の村

 先日のニュース。
 ピラミッド建設労働者の村があるのであるから、大型建設物の近くに労働者居住地域があるのは当然であるが、ストーンヘンジを作った人々の暮らしが分かるのは楽しみである。

●学校のメモ

 SFマガジン 2007年3月号より、『トゥク・トゥク・トゥク』
 異世界文明とのコンタクト話。面白い。
 驚いたのは、これを原語で読んでいた生徒がいたこと。滞米経験があるとか、カポエラが出来るとか、ユニークな才能である。
 次回は801ちゃんを持っていくことに。

●その他のメモ

 『世界遺産 バレッタ』を見る。どこかの虐殺赤頭巾ではなく、マルタ島の城砦都市である。ロードス島を失った聖ヨハネ騎士団が、新たに築いた『ヨーロッパの盾』たる島。ダヴィンチらの言葉を引き、理想都市というが、それは彼らが芸術家であるとともに軍事技術家であったことを美化するものであるなあ。
 個人的にはマルタ島に残る謎の海底遺跡とか「謎の轍」とか見たかったが、ネタが違うか。まあ、騎士鎧の実装状況(コットンシャツや鎖帷子は省略)、騎士の剣さばきをちょっと見られたからOK。

●読んだ本
・タンキー (文字が出ないので、実際には横のサイドバー参照)
 1990年の写真集。台湾のシャーマン、タンキーの行動を克明に撮影したもの。
 シャーマニック・トランスに入って、刀だの釘だのを使った自傷行動を行うため、その儀礼の風景はかなり血まみれです。神経の細い人にはあまりお薦めしません。

・ブリーチ 26
 破面との戦いに向けて修行&十刃逆襲編。
 織姫の心の動きに注目。

・D-Grayman 10
 江戸決戦編その2? ノアの一族と直接対決。

・宗像教授異考録 4
 サルタヒコの話、製鉄民族と宇佐八幡の話、黒塚と魔女の話。
 巫女本でちょうど書こうとしていたあたりばかり。
 急げと言う神のお告げか?

・Barrage 広江礼威アートワーク集
 バラージ。『Black Lagoon』で名高い広江礼威の画集。
 クトゥルーとナチスが絡む幻のコミック『Phantom Bullet』がされていたので、思わず購入。血まみれロベルタとか、かっこいいアートも。

・デアゴスティーニ 週刊古代文明
 ついに来ました。新シリーズ。
 まあ、面白い絵が見られそうなので、1号はGET。
 公式サイト。

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February 01, 2007

無料マンガの未来、または近未来におけるコミックの可能性

 2月である。とにかく、ひとつひとつ解決していくので、よろしゅう。
 おそらく、しばらくの間は、原稿執筆のストレス対策やメモ代わりに、考えたこと、思いついたことを逐次、メモしていく、怪しい日記になるかと思う。

●コミック・ガンボに思う

 昨年よりスタートした街頭無料配布型の雑誌。
 おそらくは「R-25」を嚆矢とするものが、ついにマンガ雑誌に波及したのが、コミック・ガンボで、今年の1月16日創刊だったのだが、缶詰中で実際に受け取る機会を逸した。先日、打ち合わせで新宿を経由した際に、やっと3号を入手する。信長の一代記があったり、板橋しゅうほうのSFがあったり、村上はるかの「岳人列伝」が再録されていたり、となかなか興味深いが、困ったことに、バックナンバーをどこで手にいれるのか? というと困る。掲載マンガはネットの公式サイトでも読めるので、在庫は置かない、という体制であろう。
 雑誌は基本的に、広告費で成立する。売却益もあるが、ハウスオーガン系雑誌をのぞき、広告収入がかなり大きい。逆に言えば、広告費で成立するならば、無料化も出来るのであるが、今まではなかなかそこまでのバランスに持っていけなかった。

●コミック雑誌のデジタル化

 昨年は、コンテンツ・ビジネスを睨んだ、コミック誌創刊ブームであったが、そのいくつかはオンラインへ移行した。自らは印刷しないデジタル・コミックになった。無料のものもあれば、会員制のものもある。いくつかは読んでみたが、PC上でページをめくるリーダー・ソフトにはまだためらいがある。

 しかし、先日、SF評論賞のパーティであった知人の編集者は、ビジネスさえ成立すれば、コミックのデジタル化はさらに進むだろうという。印刷、流通、在庫管理という物理世界の制限がなくなることの経済的な利点はかなり大きいようだ。

●近未来におけるコミックの可能性

 という訳で、やっと話は未来のコミックの話へ。

 以下はかなり妄想が入っています。

 『シャドウラン』の2070年において、まだコミックそのものは絶滅していない。
 2070年において、コミックの大半はデジタル化しており、AR(強化現実)/VR(仮想現実)で読むか、専用リーダーかデジタル・ペーパー型スクリーンに表示する、あるいは、オンデマンド印刷する形になるだろう。最後の印刷はかなり趣味の領域に入る。何しろ、印刷物は場所を取る上に、わざわざアナログ化するというのが時代遅れに見えるからだ。

 VRコミックは、音声や動きが加わり、最終的にはコミックではなくなっていく。コミックという表現形式が、3D化されない、または不連続なカット進行の間を埋めるイマジネーションを要求するため、読者を選ぶが、3DCG映像であれば、最終的に、トリッドアニメ、VRアニメ、あるいは、シムセンスそのものとなる。

 VRで本を読むという行為は、おそらく勉強の一つの過程であろう。理論上は直接入力が速いのだが、入力と理解は異なる。実際、『VRで読書環境を維持する』というのは、本好きには興味深いテーマだ。少なくとも外部入力をシャットダウンし、読書に没入でき、なおかつ、目を酷使しない。
 だが、おそらく、入力の速度で本の情報/ドラマ/表現と対峙するという新環境に適応できるのが、おそらく、新時代の読書人(この言葉に意味はあるはず)なのであろう。

 ARでマンガを読むという行為は、このあたりのマニアックさを維持しつつも、比較的、コミックの楽しみを残すので、残るだろう。
 それほどクリエイティブでなかったり、センシティブでなかったりする瞬間は、職能対応のペルソナ・ソフトで体と表情だけは定型の仕事をしつつ、ARの娯楽で気を紛らわせるという、ダメな労働者が増えていくような気がするが、本当にダメな奴はシムセンスかBTLか本物のヤクを決めながら、Pフィックス(人格固定ソフト)で仕事をするだろう。ARマンガを読みながら出来るような仕事の多くは、ドローンなどにとって代わられるだろうが、それでも、人の方が安くて、建前上、人間であるべきとされるいくつかの職種が残るだろう。

 印刷物の簡便性は、AR/VRの普及でかなりデジタルに移行する。
 このあたりはTRPGで説明するほうがいいだろう。誰もがAR対応のルールブックを持っていれば、随時、視界の片側でルールを呼び出し、データ・スプライトで検索しつつ、ゲームの進行が出来る。
 いつまでダイスを振るか?、とか、脳内シミュレーションで再現するサポートVR/シムセンスで瞬時にゲームが終わる可能性はどうなるのか? とか、興味深い問題は残るが、その辺はきりがないので、いずれか。

 >>>「英雄汎用ペルソナ・ソフト」を用いて、定型の英雄を演じつつ(半分寝たり、ARマンガ読んだり)、妄言を言いたい時だけ、フィックスを解くとか??

 このあたりは、『Shadowbeat』を読み直さねば。

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