« February 2007 | Main | April 2007 »

March 29, 2007

セフィロトの魔界 校正

 昨日は打ち合わせで、神保町界隈を往復。
 九段下千鳥が淵のあたりは桜が満開で、凄い人出でした。いや、これが仕事で切羽詰ってなければねえ。

●セフィロトの魔界

 『真・女神転生X』サプリメント、『セフィロトの魔界』の校正が終了。これで何もなければ、4月中旬にJIVEさんから刊行の予定となります。タイトル通り、魔界編ということで、セフィロト型の魔界の設定や追加クラス、追加ルールなどがじっくり紹介されています。今回は西上君が頑張ってくれたので、素晴らしい出来です。詳しい内容については、現在、店頭にあるロール&ロール30号をご覧下さい。

 退魔生徒会の第二巻も初稿がUPしていますので、5月くらいかなと。詳しいことはまた、こちらで告知いたします。

 とりあえず、大山をひとつずつ片付けていますよ。

●オクターブ・ラインの少女

 校正の合間を縫って、エンターブレインまでいき、モバイルの打ち合わせ。
 私が企画原案をし、ゲーム学校の卒業生だったKさんにシナリオを書いていただいた携帯用のADVが1本、何とか最終段階に入りました。オーパーツもののアドベンチャーで、タイトルは「オクターブ・ラインの少女」。グラフィックは、漫画家の明治ていかさんです。知人の小説家為我井徹さんと組んだ「ジャンキー・フィクション」1~3がワニブックスから刊行中。
 4月下旬からダウンロード開始予定。
 これも詳細は後日。

●SR4:中毒性

 日曜日は、某所にてSR4。シアトル郊外の私立病院を舞台にしたVIP護衛任務でしたが、色々、ハプニングが発生、大騒ぎに。アンチ=ヒューマンのゴーギャングとか、色々と出てきて大暴れ。
 それはさておき、PCのひとりが重度のブリス中毒。日に3時間はアッチの世界にいってますが、ときどき、ペナルティ状態で行動することも。

「少しテスト(判定)にペナルティがあるけれど、苦痛耐性が上がるからいいかも」

 SR4の中毒は軽度、中度、重度があり、さらに「燃え尽きる(バーンナウト)」ところまでと、エッセンスが下がったり、色々ダメなことが起こります。
 現実でも、実は色々なものによる中毒症状はあり、不足時に首筋がちりちりし、イラつくようなら、もう軽度の中毒ですよ。

●Malleus Monstrorum

 クトゥルフ神話TRPGのサプリメント。未訳。
 アマゾンで安売り物件を見つけたので、早速注文。
 いわゆるモンスターガイドですが、非常に図版や情報が多く、シナリオに使いやすそうですね。

●読書メモ
・神様のお気に入り4 ねこまた
 内山さんの新作。もふもふですのお。

・てのひら怪談
 読者投稿による800文字の怪談を100編。

・陰陽師九郎判官
 義経が陰陽師だったというネタで、後半の話では瀬戸内海の深海に潜む****と戦います。

・オヅヌ 2
 朝松先生原作の飛鳥時代の伝奇コミック。

・女信長
 歴史浪漫の雄、佐藤賢一が新聞連載した信長=女性説による長編。

・エマ8
 メイド漫画の傑作。今回は外伝です。DVDつき。

・追記
・GUNSLINGER GIRL 8
 2期生ペトルーシュカ編つづき。サンドロの過去、ペトラの想い。
 個人的には1期生への何気ない一言がきつい。
 次は1期生の話か。

 ~期生って言っていると「娘。」みたいでなんですが?

| | Comments (0)

March 24, 2007

二毛猫、遺跡探検、イベント

 金曜日、遠い目をしながら、作業中。
 諸般、多くの人にお世話になりつつ、原稿に向かう。
 感謝感謝。

●二毛猫に起こされて

 最近毎朝、5~6時になると、飼い猫に起こされる。
 名前は二毛(ニケ)=チビッチ。
 三毛に一色足りないオスなので、二毛。
 ニケ(Nike)ではギリシアの勝利の女神だが、息子が強く主張するので、ファースト・ネームはニケ。半年前はずいぶん小さかったので、チビッチである。
 半年余り家猫として飼ってきたが、そろそろお庭で遊びたいらしく、朝になると私を起こして、雨戸を開けろという。隙間をあけると、そろそろと庭に下りたり、外をじっと見たりしている。家猫だったので、近所の野良猫には勝てないらしく、すぐに戻ってくるが、外は好きらしい。
 家主の私はやや夜型の上、時間がずれがちなので、なかなか大変である。

●遺跡探検(Relikt)

 夕方になって、「眠い、ああ、落ちそう」と思っていたら、アトリエ・サードの夜のボードゲーム会、タナトス6フライデイ・ナイトの日であることを思い出し、あわてて、顔出しに行く。手ぶらというのもなんなので、新宿西口のイエサブにより、AMIGOゲームのカードゲーム「遺跡探検(Relikt)」を購入。メビウスさんの日本語訳付きで、1500円なり。

 8時過ぎに、会場に到着すると、すでに、鈴木銀一郎先生らが、「戦国大名」をプレイ中。「竹中半兵衛が」とかいう声を聞くが、「BASARA2」に冒された謎脳は、紫のX仮面を思い出させる。うーーーん。

 インディペンデント映画の監督さんに紹介していただいた後、あぶれ組で、「遺跡探検」を解読しながら、2回プレイ。基本的には、お宝カードを奪い合うカードゲーム・各自の色の数字カードが1~12あり、これを全部混ぜて、山札にし、お宝カードの横に並べていく。一定枚数(3~6枚)になると、数字カードをチェックし、数字の合計が一番大きかった色のプレイヤーがそれをとる。マイナスのお宝もあり、押し付け合いも発生するが、同じ点数のマイナスを2枚集めるとプラスに転じたり、7種類の特殊アクション・カードが使えたりするので、なかなか考える要素が大きく面白い。
 牛に、イベント・カードで戦略性を加えたような印象がある。
 慣れると40分で一周回る。かなり楽しい。 

●無垢なモノ

 以下、イベント告知。

 T6FNでお会いしたインディペンデント映画の監督、筒井勝彦さんから、昨年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に出品した映画作品「無垢なモノ」のお話をちょっと聞く。

 ヤクザと自閉症の青年の出会いがもたらす感動の物語。
 原作は舞台劇である。
 シネマアートン下北沢にて4月21日から5月4日までレイトショウ。
 →公式HP

●吉田ミサイルの世界とその仲間と敵

 同じくアトリエ・サード経由のイベント告知。
 吉田ミサイルさんという一人芝居のイベントが、3月31日午後2時から、高田馬場タナトス6にて、開催。私はよく知らないのですが、寺田とものりさんと縁のある方で、TRPGプレイヤーでもあるとのこと。当日も、5本の演目の間に、「TRPGと演劇」というトークショーがあります。
 とりあえず、まだ告知が出ていないようですが、公式ブログへのリンクを。

●そのだりん ひゃくものがたり

 同じくアトリエ・サード経由のイベント告知。
 新宿の飯が食える小劇場シアターPOOでの「世界劇場そのだりん」講演。海外での活動が多く、モンゴルではパオを使って、演劇をしてきたという方だそうです。
 興味のある方は、シアターPOOのサイトをご確認下さい。

●イベント関係のお話とか。

 「遺跡探検」の後、知人のゲーマーから、コンベンションに来ませんか? と誘われ、回答を保留する。4月中旬とか、6月初旬とかのイベント出席依頼が来ているのですが、販促イベントもあり、3月一杯は調整の余裕がないので、4月になったら、ご連絡をくだされ。ゲームはしたいので、呼ばれるのは大歓迎なんですけどね。

●XBLADE

 少し酒を入れてしまったので、漫画を仕入れて読みながら帰る。
 「XBLADE」は、「BLADE」の続編。
 原作・イダタツヒコ、漫画・士貴智志。
 日光東照宮に封印されていた魔剣、真名と少年の出会い。

●Fate / stay night 1.2

 TYPE MOONの 18禁PCゲームのコミカラズ。
 7名の魔術師が、伝説の聖杯を巡り、歴史上の英雄をサーヴァントとして召喚して戦う現代伝奇アクション。10年ごとに行われるこの「聖杯戦争」に意図せず、巻き込まれ、剣士(セイバー)の主人となった少年は、一般人が巻き込まれることを嫌い……。

 PCゲームはプレイしていなかったが、意外にコミックが面白く、はまりそうな予感。そのまま、寝たら、「セイバー」と「遠坂凛」が夢に出てきた上に、自分が謎の腔腸動物になった夢を見た。いや、こんな時期外れの電波を受信している暇がないんだが、とか、夢の中で思うのは、どうだろう?

●犬、犬、犬(ドッグ、ドッグ、ドッグ)

 原作・花村萬月、漫画・さそうあきら。
 幼児期に、親から受けた虐待監禁が原因で、苦痛や感情を見失い、ひそかな殺人や犯罪を繰り返し続ける、工場作業員、マヒケンの闇の日々。
 花村萬月の描くヤクザは、情緒的だが、その凶暴さと陰惨さは暗く、危険だ。

●コードギアス 「血染めのユフィ」

 高みからの善という究極の選択肢をどうするかと、思っていたら、こう来たか!
 追い詰める、追い詰める。
 はてさて、来週が楽しみである。

| | Comments (0)

March 22, 2007

SR4:無記名SUICAの可能性

 作業進行中。多々考えることもあり、メモ代わりに日記更新。

●SR4:無記名SUICA=クレッドスティック

 18日より、東京近郊ではSUICA(JR)とPASSMO(私鉄・バス共通)という2種類のICカードが相互乗り入れを始めました。所用があり、JRと私鉄を乗り継いで外出した訳ですが、財布から出さずに、そのまま使える非接触型電子カードは便利ですね。

 私はSUICA派ですが、SUICAの場合、無記名式、記名式、記名定期式の3種類があり、これにクレジット機能付きでオートチャージできるものがあり、キオスクなどでの買い物もできたりしますので、割とキャッシュレスな感じで行動できる。

 品川の駅内設備の充実振りは特に印象的で、寿司食って、酒飲んで、本やCD、DVDを買い、それなりの高級品まで揃ったデパートまであり、これが皆、ICカードで決済できる。口座に金があれば、キャッシュレスだ。(あればな!) すでに携帯と合体しているMOBILE SUICAは、当然のようにデジカメ、ネットブラウザ、MPプレイヤーを同梱していて、『シャドウラン4th』のコムリンクに凄く近い存在にもなっている。あとはARとサイバーウェア次第。無記名のSUICAは2万円まで入れられるので、うまくすれば、クレッドスティックのように使える可能性を秘めている。
 現代は面白いわ。

●ゴーストダンスの歌


 竜巻だ! 竜巻だ!
 新しい世界が現れる
 雪のように速く
 新しい世界が現れる
 雪のように静かに

*北米先住民パイユート族のゴーストダンスの歌。
 19世紀後半にパイユート族のメディスンマン(薬草を用いる呪術医にしてシャーマン)、ウォヴォカのヴィジョンによって始まった踊り。踊り続ければ。北米先住民の死者たちが蘇り、白人が消えて、かつての良き時代が戻ってくると信じられた。


阿部珠里著「大地の声~アメリカ先住民の知恵のことば」(大修館書店)より。

 『シャドウラン』における重要な事件、《交霊の舞い》(グレート・ゴースト・ダンス)の元ネタである。

●神は沈黙せず

 山本弘著。神をテーマにしたSF小説。読了。さすがなり。

 メモ Emergence = 創発

 なるほど。少しチェイスしてみよう。

●MMOとTRPGのゲームマスター

 21日は、ゲーム学校のイベントでトークショウ。
 ライター科の講師である「midi服藤さん」(元ファミ通の編集者で、ゲームライター)が司会の「トークライブ」というゲーム関係者に話を聞くというミニ・イベントの4回目。学内中心だが、興味があれば、外部の人でも聞ける。問い合わせはバンタン電脳ゲーム学院まで。
 今回のテーマは「MMOのゲームマスター」。メイン・ゲストは、MMO業界の雄、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのイベント製作科の千葉さんだが、もう少し古い話もしてほしいということで、講師の中で、アナログ・ゲームのサイドから私が、デジタル系では、98時代にオンラインRPGを運営した経験を持つ金山講師が参加した。
 私はD&DからMMOへとつながるゲームマスターの変遷を話す役だが、そこはD&Dの箱(なぜか中国語版)とか見せて、簡単に。

 D&D→ウィザードリー→通信ゲーム→MMO

 その後は色々チャチャを入れつつ、どちらかと言えば、相槌役に。
 MMOの運営の苦労話とか聞けたので、ずいぶん面白かった。現在、ガンホーでは、いわゆるゲームマスター業務が3種類に分かれている。ゲーム内イベントを企画運営するイベント開発、プログラムやマシンを管理するサーバー管理、顧客対応を行うカスタマー・サービス。それぞれ、業務の差があり、それらが連繋しながら運営を行っている。昔は全部ゲームマスターが関わっていて、何でも屋に近かったが、今は分業が進んだという。
 個人的には、MMOやネットの生み出す「社会」構造が興味深い。無国籍なコミュニケーションが広がることもあれば、よりお国柄が出ることもある。興味深い。

midi服藤さんのお仕事 >>>4Gamers 『真・女神転生online IMAGINE』攻略「悪魔が来たりて、コンゴトモヨロシク」

●拾い物

 近所の古本屋で、東洋文庫の「京都守護職始末 ~ 旧会津藩家老の手記1・2」を発見。幕末の京都で京都守護職を務めていた会津藩主松平容保の補佐をしていた人の手記である。
 思わず購入。 
 
●シグルイ 8
 敵討ち開始。激闘というに相応しい!
 ああ、9巻が待ち遠しいなあ。

 ところで、アニメ化ですと?!

●ハチワンダイバー2

 柴田ヨクサルの将棋漫画第二弾。真剣師3本勝負。
 1本目の2こ神の答えはうん、そう思うよ。
 実行したら、弱くなる、ああ、そういうものだ。

●鋼の錬金術師 16

 エルリック兄弟、北へ。
 アームストロング姉さん、かっこいい!

 アニメからすでに2年半、テンションの落ちない作者の人を、尊敬。

●コミック・チャージ 創刊号

 角川の青年漫画誌。「黒鷺死体宅配便」が移籍し、貞本義行氏のラブコメ「アルカイック・スマイル」など。

| | Comments (0)

March 19, 2007

幕末単身赴任 下級武士の食日記

 迫撃トリプルドムな状況にやっと光が見えてきた。ああ。もう少し、もう少し。ここからはこけないように、一歩一歩大事に。

 ……という訳で、打ち合わせに行ってきます。
 以下、生存報告代わりの読書記録とアニメ視聴記録。

●幕末単身赴任 下級武士の食卓

 読了。万延元年(1860年)の江戸に赴任した紀州藩の下級武士が残した日記から、当時の江戸グルメ生活を紹介するという一冊。ますます、幕末クトゥルフの夢がもりもり。あと、饅頭食いたい症候群、豆腐食いたい症候群発動中。

●SCAPE GOD

 高遠るいによる「退魔戦記」というか、某名作マンガに対する壮大なオマージュ。ある意味、スクラップ&ビルドされた1970~2006年のマンガ集成。キライじゃない。おそらく「エヴァ」をキライじゃないように。

●アニメ視聴

・天保異聞 妖奇士
 印旛沼干拓工事。2クール打ち切りということで、ドンドン暴走加速する状況。ネタが渋すぎるという意見もあるが、千葉県出身の朱鷺田的にはとてもよし。

・コードギアス
 上からの善意というものは、悪意よりもよくないのかもしれない。
 そうして、より過激な道へ。

・プリキュア5
 黒の人、復活。お嬢様提供の秘密基地もでき、色々幅が広がってきた。
 電王とゲキレンが溜まっているなあ。

・のだめ
 ニナ・ルッツの後は、学祭のSオケ。のだめの指以外がほぼトメになってしまったのが、残念。ドラマ版のSオケは、ミュージカルっぽくてよかったなあ。とはいえ、原作ラインが踏襲されているのでよし。来週はAオケか。

| | Comments (0)

March 15, 2007

SR4:P-Fix 他

 原稿進行中。スケジュールメモとか仕事で思いついた小間物アイデアその他で、生存報告。

●SR4:P-Fix

 『シャドウラン』の魅力は、暴走するテクノロジー(科学、社会学、コマーシャリズム、民族学、そして魔法と神話)が織り成す、異形の近未来である。おそらく、それらの多くは2070年などという先の世代ではなく、実際に間もなく実現されてしまうかもしれないものばかりだが、それゆえに、『シャドウラン』は現代的であり、その世界はしばしば、ビターというよりも、ノワール(暗黒)である。

 P-Fixは、『シャドウラン4th』における、BTL系のよくないソフトのひとつ。
 人格や記憶をBTLシムセンスで操作してしまうソフト。分かりやすい例では、自分が●●であるかのように思い込んで行動することだが、これを悪用し、風俗系の女性や男性に、特定のキャラクターを強制インプリンティングするという方法がある。イメクラのお姉さんやお兄さんが、「自分は実際の●●だが、実はこういうことが好きで~」と思い込まされ、そのように行動する。最悪の奴隷化手法である。顧客の情報保護のため、記憶操作も定期的に行われる。
 馳星周あたりのノワール系の犯罪小説に近いネタだが、テクノロジーが暴走し、社会のそこここで応用される近未来サイバーパンクの世界ならではものだ。
 P-Fixで操作された自爆テロ系の暗殺者集団とか、P-Fixで奴隷化された肉人形パーラーに流出した謎のウィルス・ソフトとか、やばいネタが色々思いつくが、はてさて、コンベンションでやれるネタではないなあ。

●坂本龍馬の10の神話的な正体

 R&R30『邪神たちの黒船』の「~の10の神話的な正体表」を応用してみる。
 とりあえず、坂本龍馬で。

1:坂本龍馬は史実通り、維新の立役者である。

2:坂本龍馬は探索者である。土佐勤王党で、攘夷志士の背後にいるダゴン秘密教団の存在に気づき、開国派に転じるが……。

3:坂本龍馬はフリーメイソンの一員で、『ネクロノミコン』を読んでいた。あの発想力は『ネクロノミコン』のおかげだったのだ! ちなみ、万国公法と書かれていたのは『ネクロノミコン』。

4:坂本龍馬はミ=ゴの傀儡であった。実は今、冥王星のあたり。彼が愛用したのは鉄砲ではなく、ミ=ゴの光線銃だった。

5:坂本龍馬は偉大なる種族とのコンタクティーであった。
 背中にたてがみがあったそうだから、ウェイトリー家の一族だった……というのもあるが、それは何でもひどかろう(笑)

6:坂本龍馬はニャルラトホテップの化身であった。ニャル~。

7:坂本龍馬は、実は女性だった。あの姉さんが本体で……。

8:坂本龍馬は、実は死んでいたが、勝海舟がアメリカで入手したゾンビ・パウダーで復活したのである。

9:坂本龍馬は、土佐藩に隠れ住むイザナギ流神道の使い手で。

10:坂本龍馬は、西郷隆盛が作り出した人造人間で……。

●スケジュール・メモ

学校関係のスケジュールがいくつか決まる。

3/21    バンタン・トークライブ MMOの話らしい。今日打ち合わせ。
4/17・18 新入生向けのアナログ・ゲームの授業。
       17が企画科向け6時間、18がライター科向け4時間。

●追記:ラヴクラフトに黙祷

 3月15日はラヴクラフトの70回忌でした。
 先人に黙祷。

 H・P・ラヴクラフト 1890.08.20 - 1937.03.15

| | Comments (0)

March 13, 2007

形式と類話 ~邪魅の雫、神々の明治維新~

 締め切り進行中。月曜日は不調で病院に行き、薬をもらう。血圧には異常なし。122/75。もう少しで区切りがつくはず。読書日記だけつけて生存報告代わりに。

●形式と類話

 行き帰りで本を読む。昨年から、読み止しにしていた『邪魅の雫』を読了。最後の台詞を書きたかったのだな。うむ。ザッピング描写が行き過ぎで、頭が追いつくのに時間がかかった。
 後半、類話と形式の話が出てきて、興味深い。
 仕事柄、実際の神話が類話へ変化していくという伝承の変化ネタをよく扱うので、別の意味で刺激される。クトゥルフ神話のネタの形式に近いし、その他のゲームのシナリオ作成にも使える。

●神々の明治維新 

 読了。明治初期の神仏分離と廃仏毀釈運動の話。明治3~5年の熱さはなかなか面白い。岩倉遣欧使節団や士族反乱などとあわせて、いずれ何かのネタにしたい。『邪神たちの黒船』かな。

●神道の逆襲

 読了。神道思想再入門としては非常に参考になった。山崎闇斎あたりの土金思想をうまく使いたいところだが、「天保異聞 妖奇士」と被らないように注意、注意。

●古代女性史への招待 ~ 〈妹の力〉を越えて ~

 女性研究者による古代の女性の研究。男女分業体制や女性首長時代から、男権社会への転換などに関する問題を確認できた。冒頭にある村刀自の話は興味深い。

●コミック

 帰りの電車で読む本がなくなったので、コミックを買う。

・素敵探偵ラビリンス 2
 11歳の天才美少年お坊ちゃまが、放棄された東京都(旧都)で、幻夢事件を追う。ただし、ネタは妙にハイテクである。主人公は癒し系だが、周辺とかプロットがやたら、ハイテクで、殺伐としているのはいかがなものであろうか? 違和感あり。

・サトラレNeo 2
 サトラレ第二世代の話。相変わらず、人情ドラマとしてはスマートかつハートウォーミングな感じで見せつつも、人類の進化の話をつきつめていく。いいなあ、これ。

| | Comments (0)

March 10, 2007

三面大黒天信仰

 ゲーム学校講師の契約更新完了。バンタン電脳情報学院は、4月からバンタン電脳ゲーム学院に名称変更。5月から9月までの前期は火曜、木曜、金曜の週三日体制になる。JGC前の貴重な時期なのだが、まあ、しかたない。
 授業の打ち合わせのついでに後期末の課題である短編小説を受け取ってくる。少々提出数が足りないが、タイトルを見て楽しみなものがある。平山夢明が好きだと言っていた生徒のホラーだ。仕事の合間にゆっくり読ませてもらおう。
 往復の電車で倉阪鬼一郎「妖かし語り」を読み終えたので、そのまま図書館に帰して資料探し。
 家に帰ってくると諸般メールが来ている。ここのところ、体調がよくなかったツケがついに回ってきた。頑張らねば。後2週間ほど修羅場突入予定。また少し更新があく予定。

●三面大黒天信仰

 戦国クトゥルフ物の『比叡山炎上』の際、大暗黒天のモデルにした比叡山の三面大黒天であるが、なんと、この三面大黒天の研究書、『三面大黒天信仰』が昨年2月に出て、図書館に入っていたのだ。よく見に来た棚だったのに、なぜだろう? いや、『比叡山炎上』の最終段階でおこもりしている頃ではないか!
 思わず、借りてしまった。
 ざっと読むと、入門書的な体裁ながら、三面シヴァの憤怒像から、オオクニヌシとの習合、さらに、各地の三面大黒天の写真や絵柄が豊富で、なかなか侮れない一冊。いやはや、そして、三面大黒天の祈祷法まで、「般若心経」を使えと書いてあり、ちょっと安心する。

●妖かし語り

 7話構成のホラー短編集。よく出来た多重構造の怪奇話の中に、クトゥルフ神話のネタが混じる。

●バンタン・スケジュール

 5月からの学校スケジュールが仮決定。

 火曜日 GK07、GW07ABのライティング
 木曜日 午後からアナログ・ゲーム×2
 金曜日 アナログ・ゲーム×1、GW06ライティング

●ネット・サーフ・メモ

シャドウラン4thでワイアレス・ワールドの根幹を形成するRFIDタグは現在、日本でも実証実験中。日経は「RFIDテクノロジ」編集部まであるのか!

新マクロスのヒロイン・オーディション
秋からかな?

以上、コミック・アニメ系情報ブログ「最後通牒 こぼれ話」から。
便利な情報サービスとして読んでいます。
公式サイトへのリンクがあるのでありがたし。

| | Comments (0)

March 08, 2007

排仏論と明治維新

 原稿進行中。色々資料を拾い読んだり……
 明日は学校に行って来期の契約更新と授業計画の打ち合わせ。

●排仏論と明治維新

 安丸良夫・著「神々の明治維新」を読み始める。
 明治期の神仏分離とか、廃仏毀釈に関する歴史解説本であるが、その前提となる維新前期の排仏論のあたりが面白い。
 戦国以来残る一向宗や切支丹への恐怖とか、水戸や長州で財政改革の一環として、天保14年頃に行われた寺社整理の話(水戸藩主徳川斉昭失脚の一因)とか、神仏習合の中での寺と神社の格付けが、維新の志士を神職から輩出させたという話はなかなか興味深い。水戸藩出身の芹沢鴨は神官(神社に婿入り)だったが、その神社は大和武の奥さんの系列だったので、寺社整理に巻き込まれなかったのだろうなあ。

 クトゥルフ的には、こうした神社整理で、古社が破棄されてしまい、邪神の胎動が始まり、護国の結界を抜けてペリー来航、その2年後、安政の大地震という素晴らしい展開が思い浮かぶ。うむうむ。

 その他、購入。

「装束の日本史」
「神仏習合」
「黒船前後・志士と経済」

●大神

 「大神」というゲームを、娘が友達から借りてくる。
 白い大神にアマテラスが宿り、世界を飲み込んだヤマタノオロチの呪いを解き明かすというアクションRPG。縄文から弥生っぽい独特の世界観と絵柄が特徴。何いってるかわからない声とか、妙にもふもふしたお犬神さまが可愛いです。

●整体

 あまりに背中がしんどいので、整体に行く。
 首をもまれている間は極楽であるが、肩甲骨の間に冷感が走るので、何とかしてくれと言ったところ、冷湿布を貼られた。帰ってきたら、脊椎に沁みて悶えそうになり、取り外す。
 次回は、温湿布にしてもらおう。

| | Comments (0)

March 06, 2007

怖い本、SR4:ミッション

 原稿に行き詰っては本を読む。
 こういうときによろしくないのが、怖い本を拾ってしまうことだ。

 歴史資料を借りにいった図書館でなぜか借りてしまった朝松健氏の「[完本]黒衣伝説」は、かつてオカルトや陰謀史観に冒され、狂気に陥っていく作家/編集の物語である。この物語は以前、読んだはずだが、なぜか記憶が曖昧で、また借りてきてしまった。短編の「魔障」をベースにしたもので、朝松氏の実体験を踏まえている。大陸書房版があったが、はてさて……。
 締め切りが混んでいるときの記憶の混乱というのはよくある話で、冒頭の被害妄想的な気分はどうにもこうにも、実感として、伝わってくる。怖い。怖い。そして、そんなときに限って、予想もしなかった古い知人から突然、電話がかかってきて、心臓が破裂しそうになったりするのである。
 ついでに、平日の昼間の書店で、昔、ゲームイベントで何度か会ったことのあるファンから声をかけられる。その瞬間は「これが仕事の成果かね」とやや高揚し、うれしかった。
 どうやら、まだ「黒衣」に飲まれてはいないようだ。

●3月のシャドウラン・ミッション「Take Out Service」

 シャドウランの版元「ファンプロ」の公式サイトが更新。英語のシナリオです。

There is always a price to be paid when organizations grow and expand and no one wants to be left holding the check. Blackmail and kidnapping, of course, are acceptable ways to convince someone else to pay the tab…

 トライアドの内紛にまつわるランナー同士のバトル。

●モホス再び

 昨夜は夕食後に、「秘境アマゾン古代文明」を見る。いわゆるモホス大平原を改造した謎の文明の発掘レポートである。古来、文明はなかったと考えられてきたアマゾン上流の洪水平野に、マウンド(ロマ)と道路(テラプレイン)、2個1対の池を多数築き、雨の多いアマゾニアで国家を築いた人々。金属はおそらくアンデスを越えた海岸地帯との交易で入手するしかなかっただろう。2mに達する巨人の遺骨が発見されたことでも注目されている。
 遺骨のDNAや形状から、遼東半島付近のモンゴロイドで、日本北部の古代民との関係も近い。番組では「弥生人」と言っていたが、状況的には「縄文人」に近くはないか? これは想像の域を出ない。

 これを発掘している実松克義教授のHP。アンデスのシャーマン研究や英語教育学などをされていたとか。
 「超古代文明」を執筆した際には、教授の本を参考にさせていただきました。

●コミック斜め読み
 食後に、買いこんだマンガ本をざっと読み下す。

・宗像教授異考録 5
 日本の考古学のネタが多いので、要チェック。相変わらず、傑作。
 特に「道成寺」におけるヒナガヒメ、髪長姫伝説の話はさすがである。

・Moon Light Mile 14
 アニメ化される宇宙開発マンガも、今や月面を巡る米中戦争の中へ。吾郎とロストマンが再び、ザイル・パートナーとして救援に挑む。
 次の巻は米中宇宙戦闘か。それも楽しみである。

・イリヤッド 13
 アトランティス探しの旅はついに中国始皇帝陵へ。

・ヴィンランド・サガ4
 アシェラッドの凶悪さと謎が次々広がり、さらに面白いことに。
 そう来ましたか!

| | Comments (0)

March 03, 2007

R&R30号発売中、31号スピコピでSR4

 3月3日は雛祭り。
 古来、上巳(じょうし/じょうみ)の節句といって、形代を使った厄祓いの行事でした。古代日本では川原祓えとか、七瀬祓えとか、神道行事でしたが、いつの間にか陰陽師がやる儀式になり、形代が流し雛になり、江戸時代になったら、流さなくなってしまい、今の飾り雛に変形、町人文化の興隆とともに多段化したとか。
 古代の川原祓えは、麻に、祓いたい穢れとかよくないことを書いて、祭祀者に朗読してもらってから、水に流すという、懺悔大会だったらしい。それはそれで独特の風景だなあ、と。

●スピコピ 31号でSR4

 昨日は、R&Rステーションにて、R&R31号掲載用のRPG紹介マンガ「スピタノコピタノ」向けに、「シャドウラン4th Edition」のマスターをしてきました。コミック用に分かりやすく、派手な展開ということで、三合会(中華系秘密結社)の依頼で、その縄張りに進出してきたどこかの犯罪組織が仕切るボディショップ(サイバークリニック)を襲うという依頼。

三合会幹部「世の中には、線がある。この線を越えるか越えないか、それは重要なことだ」
フィクサー「(翻訳すると)縄張りに入り込んだ邪魔者がいるから何とかしろ」
PC「なぜ、直接、手を出さないのですか?」
三合会幹部「方角がよくない」

 方違え中らしい。
 こうしてチームに回ってきた仕事。簡単に見える、いや、実際簡単なミッションだったが、ちょっとした裏のイベントがあって、ど派手なことに...。

 普通の解説記事もちゃんと載る予定なので、お楽しみに。

●R&R30号 発売

 ……その場で、編集部から「R&R30号」と「エンサイクロペディア・クトゥルフ」をいただく。
 R&R30号は、3月3日頃発売なので、都内ならそろそろ、それ以外の地域でも来週半ばには店頭に入るかと思います。今号は、朱鷺田関係では以下の記事が載っています。

シャドウラン 4Th Edition
  睦月雅明さんによる、魔法関係の記事「Magic in 2070」。
  シャドウランのファンタジー面のキーワード、覚醒、メタヒューマン、魔法、ドラゴンについて

 『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』
  西上柾さんによる新作サプリ「セフィロトの魔界」のプレビュー記事。
  追加クラスのひとつ、「半魔」の解説とデータが掲載されています。 「屍鬼」「悪霊」「鳥」「龍(ドラゴン!)」「天使」「ヴァンパイア」をキャラクター・クラスとして取得できるようになります。「ヴァンパイア」は日光に当たると死ぬので、NPC用です。それに伴い、色々ひどいスキルが追加される予定なので、よろしゅう。

『クトゥルフ神話TRPG』
 上記二つは監修だけですけれど、朱鷺田が『クトゥルフ神話TRPG』コーナー「アーカム計画」で歴史ネタ・シナリオのガイダンス記事『邪神たちの黒船』を書いております。「幕末クトゥルフ」のネタ披露を兼ねて、歴史ネタのシナリオの作り方とか、「~の10の神話的な正体」とか、「歴史ネタでの魔道書の使い方」とか。
 「幕末クトゥルフ」はぜひやりたいネタなので、興味のある方はアンケート葉書をよろしゅう!

●本買いメモ
・蟲師 8
・天保異聞 妖奇士 1 (コミック版)

| | Comments (0)

« February 2007 | Main | April 2007 »