怖い本、SR4:ミッション
原稿に行き詰っては本を読む。
こういうときによろしくないのが、怖い本を拾ってしまうことだ。
歴史資料を借りにいった図書館でなぜか借りてしまった朝松健氏の「[完本]黒衣伝説」は、かつてオカルトや陰謀史観に冒され、狂気に陥っていく作家/編集の物語である。この物語は以前、読んだはずだが、なぜか記憶が曖昧で、また借りてきてしまった。短編の「魔障」をベースにしたもので、朝松氏の実体験を踏まえている。大陸書房版があったが、はてさて……。
締め切りが混んでいるときの記憶の混乱というのはよくある話で、冒頭の被害妄想的な気分はどうにもこうにも、実感として、伝わってくる。怖い。怖い。そして、そんなときに限って、予想もしなかった古い知人から突然、電話がかかってきて、心臓が破裂しそうになったりするのである。
ついでに、平日の昼間の書店で、昔、ゲームイベントで何度か会ったことのあるファンから声をかけられる。その瞬間は「これが仕事の成果かね」とやや高揚し、うれしかった。
どうやら、まだ「黒衣」に飲まれてはいないようだ。
●3月のシャドウラン・ミッション「Take Out Service」
シャドウランの版元「ファンプロ」の公式サイトが更新。英語のシナリオです。
There is always a price to be paid when organizations grow and expand and no one wants to be left holding the check. Blackmail and kidnapping, of course, are acceptable ways to convince someone else to pay the tab…
トライアドの内紛にまつわるランナー同士のバトル。
●モホス再び
昨夜は夕食後に、「秘境アマゾン古代文明」を見る。いわゆるモホス大平原を改造した謎の文明の発掘レポートである。古来、文明はなかったと考えられてきたアマゾン上流の洪水平野に、マウンド(ロマ)と道路(テラプレイン)、2個1対の池を多数築き、雨の多いアマゾニアで国家を築いた人々。金属はおそらくアンデスを越えた海岸地帯との交易で入手するしかなかっただろう。2mに達する巨人の遺骨が発見されたことでも注目されている。
遺骨のDNAや形状から、遼東半島付近のモンゴロイドで、日本北部の古代民との関係も近い。番組では「弥生人」と言っていたが、状況的には「縄文人」に近くはないか? これは想像の域を出ない。
これを発掘している実松克義教授のHP。アンデスのシャーマン研究や英語教育学などをされていたとか。
「超古代文明」を執筆した際には、教授の本を参考にさせていただきました。
●コミック斜め読み
食後に、買いこんだマンガ本をざっと読み下す。
・宗像教授異考録 5
日本の考古学のネタが多いので、要チェック。相変わらず、傑作。
特に「道成寺」におけるヒナガヒメ、髪長姫伝説の話はさすがである。
・Moon Light Mile 14
アニメ化される宇宙開発マンガも、今や月面を巡る米中戦争の中へ。吾郎とロストマンが再び、ザイル・パートナーとして救援に挑む。
次の巻は米中宇宙戦闘か。それも楽しみである。
・イリヤッド 13
アトランティス探しの旅はついに中国始皇帝陵へ。
・ヴィンランド・サガ4
アシェラッドの凶悪さと謎が次々広がり、さらに面白いことに。
そう来ましたか!
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