« シャドウラン4th:版権移籍交渉開始 | Main | 深淵:『永遠の冬』連載再開 »

April 22, 2007

シャドウラン4th:カンムシとヤクザとネズミ

 友野詳先生ヨリ『バカバカRPGを語る』をいただく。朱鷺田もこういう海外の馬鹿RPGは好きですので、R&R連載時より楽しみにしておりました。
 ありがとうございます。

●シャドウラン4th:カンムシとヤクザとネズミ

 昨日はSさんが来るというので、いつもの面子で『シャドウラン4th』をプレイ。Buzzkillな感じで、シアワセ・バイオテックの新作ドリンクに関する事件。サンプル・キャラクターからキャラを選択。

・ストリート・サムライ  キョーシロ 
(ヒスパニック。別名マッド・ブランカ)

・ドローン・リガー    トレゴンシー
(SFシム好きのドローン使いのドワーフ。名前は傑作SF「レンズマン」シリーズから)

・ストリート・シャーマン パスカル
(導師精霊はネズミですが、本人はトロール、ライフスタイルはストリート//路上生活)

 発端は簡単な潜入盗聴。
 パスカルがキョーシロに《完全透明化》の呪文をかけ、シアワセ・バイオテックの研究所の裏手に忍び込ませる。フェンスを乗り越え、古い通風孔に、虫型の小型ドローン「カンムシ」を放り込むのが仕事。ここまでは、なんなく成功し、後は、カンムシ君が無事、シアワセ・バイオテックが開発中の新型ドリンクの技術ミーティングを盗聴してきてくれればOK。

 しかし、帰ってきたカンムシ君の録音記録には、シアトルの暗黒街を支配するヤクザ・ボスと技術開発部長の密談が録音されているではないか? それも、トロールやオークに向けて開発された新甘味料がある種の中毒症状を引き起こす可能性があり、明日からの地域限定テスト販売で何か起こったら、ヤクザにもみ消してもらう相談をしていたのである。

 世の中、喧嘩しちゃいけない相手ってのがある。
 2070年のヤクザは暴力というビジネスのために、サイバーウェアを装備した都会の野獣だ。サンプル・キャラクターの「エンフォーサー」など、加速装置つきのトロールだ。

 とりあえず、関係ないよとフィクサーにデータを渡して、知らない振りをするPCたちだが、そのフィクサーがいう訳だ。

「正義の味方をやってみる気はないかね?」

 ヤクザと戦うんですか?
 いくらで?

 フィクサーとしては、テスト販売の現場に従姉妹の家族が住んでいるので、ちょっと助けたいらしいが、PCたちが嫌がったので、その場は通常の報酬を支払い、何か頼むかもしれないので、朝まで体をあけておいてくれという。

 ヤバイ感じがするので、装備のグレードアップに走るサムライとリガーだが、リガーは追加のドローンの入手判定にグリッチして、ヤバ目の筋に目をつけられる。
 仲介を頼んだメカニックはこういう。

「どっかの馬鹿がカンムシを使って、シアワセにランを仕掛けたらしい。ヤクザが探し回っているぜ。おいらは三日ばかりバカンスに行くからよろしく!」

 一方、その頃、ストリート・ライフ(維持費0新円)のパスカルは、デビル・ラットに、ヒマワリの種を上げることに余念がない。「守護霊がネズチューだから! 家賃タダだし!」
 ちなみに、デビル・ラットは猫ぐらいの大きさの覚醒したネズミで、30匹ぐらいの群れで生き物を襲う傾向があります。まあ、ラット・シャーマンのトロールとはお友達だわなあ。

 仕事が終わって2時間、件のフィクサーからは一言もないが、状況がどことなく、ヤバそうなので、トレゴンシーは愛好する「レンズマン:ザ・シム 213話」を見るのを切り上げ、仲間を招集、一応身を隠す方向へ。
 途中、知覚テストにグリッチしたのは秘密。

 やがて、キョーシロに一行メール。ネット・アドレスしかない。アクセスすると「レンズマンの殿堂」とかいうファンサイト。トレゴンシーがアクセスするとそこに残されていたのはフィクサーからのメッセージ。

「トレゴンシー。レンズの星から来た友よ。
 このファイルを見るとき、私は死んでいるだろう。
 これがオレからの最後の依頼だ。
 例のテスト販売を妨害してくれ。
 問題のドリンクは今、港の倉庫にある。
 報酬は、1万新円。
 俺の従姉妹から受け取ってくれ。
 あんたの名前を名乗れば、分かるはずだ」

 死者の依頼とはしかたない。
 トレゴンシーは、大事なドローン工房が気になって、家のホームセキュリティをコールする。健在だが、どうも親切すぎる。もっとダメな会話を教え込んでおいたはずなのに。
 追い込まれてきたので、倉庫襲撃へ動き出す3名。

 まず、パスカルがアストラル投射で偵察。
 改造トロール2名がガードをしていることが判明するが、アストラル警備の精霊とバッティング。《魔力破》を2発叩き込んで倒すが、これでアラートはかかったと判断、サムライとドローン3体による強襲モード発動。

 ドローンが制圧射撃をかける傍ら、タンクローリーと貯蔵タンクを機関銃でぶち抜く。コーラを500倍に濃縮した感じの甘くて中毒性のある液体が倉庫の中にあふれ出る。改造トロールの1体は液体への抵抗に失敗、無力化されるが、もう一体がモノフィラメント・ソードで、トレゴンシーが「乗った」戦闘ドローン、GMニッサン-ドーベルマンに突撃、もう少しで真っ二つという重傷を与える。えー、軽機関銃やSMGなんて、トロールに対しては、ただの豆鉄砲ですよ。

 コーラの洪水の中を逃げ回り、確実にテスト販売を妨害できたと確信したPCたちは即座に離脱。
 港の倉庫街からは、コーラを500倍に濃縮した上、ヤバゲなフェロモンを混ぜたような異臭が拡散、ダウンタウンまで風に乗って流れたもので、あたりは大騒ぎ。シアトル市から警察業務を委託されたローンスターと、暴徒が衝突する一幕もあり、シアワセ・バイオテックは新型飲料のテスト販売を中止し、当局の詳しい調査を受けることに。

 PCたちは、フィクサーの従姉妹の家へ。
「あなた、お名前は? どこから来たの?」
 トロールの叔母ちゃんに問われ、「トレゴンシー、レンズの星から」と名乗ると、「ああ、あの子のお仲間ね」というお答え。「あなたが取りに来たら、渡してくれと言われたわ」

 そして、家の奥から取り出されたのは、ビニール・パックされた「安っぽくて、けばけばしい表紙の紙製の雑誌」が持ち出される。表紙には「Galactic Patrol」の文字。おそらく1930年代のパルプ雑誌。

 SFシム・マニアのトレゴンシーの目がでんぐり返る。

 レンズマン連載第一回の乗った雑誌。出す場所に出せば、とんでもない値段のつくマニア垂涎のコレクションだ。換金できさえすれば、1万新円どころではない。トレゴンシーとしては居間に飾っておきたいぐらい。

「こいつが、正義の味方の報酬だ」

 やむなく、キョーシロとパスカルの分の報酬をトレゴンシーが払うことに。
 例のフィクサーとそのバックはヤクザにやられてしまった。PCたちはヤクザと手打ちできなかったが、ヤクザは、トレゴンシーの家とガレージを吹き飛ばして、満足したようだ。
 まあ、色々ヤバイ感じはするが、明日の朝日は拝めそうだ。

●バヌアツの風葬

 ゲーム後、駅前の焼き鳥屋で、F君と軽く飲む。F君のお父さんが、文化人類学者だそうで、バヌアツとか南洋が専門とのこと。彼がお父さんから聞いた面白い話。

 バヌアツでは、土葬の地域と風葬の地域がある。
 バヌアツの風葬では、山中に木で作った棚のような葬儀場に遺体を置いておく。腐ったり、鳥や虫が食べたり、自然に干からびたりして、最終的には骨になってしまう訳なのですが、場所によって肉が失われていく速度が異なる。
 では、最後まで残るのはどこか?

 内臓とか目とかに近いあたりはすぐになくなりそうだが、最後まで残る場所と言うとなかなか難しい。

 答えは、足の裏だそうだ。
 最後は板のようになって足の骨に張り付くらしい。
 興味深い話だ。

●P3フェス

 帰ってくると「娘。」がP3フェス(アイギス編)を開始。
 あっという間にコキュトス突入。
 ただし、ハード・モードなので、コロコロ死にます。
 ムドとか、弱点を突かれるともう、ダメです。

●粥食民族 中華粥のオクラ和え

 昨日、飲んだので溜まっていた疲れがどっと出た。
 朝というか、昼のために、残り物のご飯で粥作り。
 米とその2倍の水を中火で火にかけ、味は「中華スープ・塩味」にお任せ。
 人参、椎茸、水菜を適当に切っていれ、煮込むこと20分。
 その間に、塩もみしたオクラをざっと切って、軽く塩と醤油を振っておく。

 出来上がった粥を椀に盛り、最後にオクラを載せると、出来上がり。

●本買い日記

 帰りに本を買う。

・隠の王 6
・夜桜四重奏 1・2
・ヨルムンガンド 2
・フェイト/ステイナイト 3

|

« シャドウラン4th:版権移籍交渉開始 | Main | 深淵:『永遠の冬』連載再開 »

Comments

The comments to this entry are closed.