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April 30, 2007

『真・女神転生X』スキル継承

 『真・女神転生X』に関するご質問をいただいたので、簡単にコメント。

Q:悪魔が合体でスキル継承をした場合、以前に継承したスキルは消えてしまうのでしょうか?
A:いいえ。
 スキル継承できる数は、その時のレベルによります。そして、継承数に従い、その時点で合体元の悪魔が持っているスキル(その悪魔が他の悪魔から継承したスキルか、固有のものかは問わない)から選択します。
 『真女神転生Nocturne TRPG~東京受胎~』のように、個数制限はありません。

 なお、これは非公式な回答です。公式回答はJIVEサイトでまとめてあります。
 ご質問はできれば、JIVEの公式サイトからお願いいたします。また、FAQも参照して下さい。

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深淵CON:夏越しの祓え

夏越しの祭りが始まる。
夏に向けて、病を祓い、災いを祓う。
1年を過ごしたお守り役が役目を果たせば、今年も豊饒と無病息災。

●「深淵」10周年

 というわけで、昨日は「東京CON ~シキサイ~」に行って参りました。
 季節ごとの開催ではや、春の十六陣、まる4周年となる、ファン主催の「深淵」オンリーコンです。そして、今回は、「深淵」発売10周年ということもあり、参加人数34名と非常に盛り上がりました。

 「深淵」がホビージャパンから発売されたのが1997年3月1日。
 10年経ちました。
 ここまで来られたのは、皆さんのおかげです。
本当に、ありがとうございました。

 10周年という節目を何とか「深淵」ファンにとっても、うれしい年にしたいと頑張っておりますので、今後とも応援をお願いいたします。

●深淵CONとメイドさん

 そういう訳で前回にも増して、色々な顔が見られた。
 「深淵」のテストプレイ時代からのつきあいであるミハイル氏が久しぶりに顔を出してくれた。「GMをやらなくても済みそうだね」と、ホワイトボードを見れば、私とスタッフ卓を含めて10名のGM候補が。
 京都のZ氏は仲間連れで来てくれたし、毎回増えつつある女性陣からは、2名ものマスターが出ています。初心者もいました。そして……。

 メイドさんがいました。
 私の卓に。

 えーーーっと。

 ファッションらしいので、深く突っ込まないことにしました。
 まあ、似合っているので、それでいいのですよ!

 基本的にうちの卓は、デザイナー卓なので、新規参加者が多く、当然、初心者や体験回数が少ないノービスが多い。彼女は、卓でも唯一「深淵」は初めてということだったので、メイドさん中心に、ルールの説明をし、テンプレート(サンプル・キャラクター)を選んでもらいます。

 いつものように、「魂に近いキャラクターを」といいますと、今回はイキナリ、「緑の猟犬」(異端過激派のテロリスト)を掴む人もおらず、少女(少年)、(女)騎士、白馬の少女、盗賊という非常に穏当な選択になりました。

 最初、メイドさんが、「歩兵」(重装甲で、連接棍(フレイル)でぶん殴る肉体派前衛系)をしげしげと検討していたときには、図らずも、妄想回路が起動しそうになりました。

 コの子はタダモノじゃないぞ。色々な意味で。

●予告編

 少し時を巻き戻して、卓割り前の予告編。

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【夏越しの祓え(なごしのはらえ)】
 北原の辺境の村に夏が来る。
 夏の疫病を避けるため、始まる夏越しの祓えの祭り。
 封じられた1年分の災厄が集積され、発火点に達する。

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GM補足:夏越しの祓えとは神道の厄払いの夏祭りで、茅の輪をくぐったり、人型を海に流したりする行事です。これを、「深淵」世界ではやってみようと思います。PCたちは村の関係者ということで。

 簡単にいうと、『アウトブレイク』なシナリオです。

 閉会式1時間前までに、夏の疫病を何とかできないと、
 村が焼かれます。
 主に、ドラゴンとか、その辺に。

GM:補足その2.システムは「第二版」使用。
 および、「血の如く赤き」より、赤いカード投入。

●運命の幻視

 テンプレートが選択されたので、順番に運命の幻視。

 「歩兵」をじっと見ていたメイドさんは結局、「少年」を選択、これを「少女」にすることに。女性プレイヤーならばOKですよ。第二版の特色「運命の幻視」で選ばれたのは、「待ち人の予感」と「滅びた貴族の子孫」。割とあっさり決まり、細かいところは他のPCを見てから調整することに。
 名前はカトリーナ。

 次なる「(女)騎士」アストレイア・ド=ヴァーレがまず引いたのは「血の代償」。魔法を使った場合の反動によるダメージが2倍になるというものだが、魔法使いでなければ、魔法には敏感であるというのに過ぎない。

 ……過ぎない?

 えー、これから、祭をするのですが、「深淵」世界の祭りとは、すなわち、守護神となった魔族を召喚して、加護を願うってことですよね。騎士は地方領主ですから、村の祭りで言えば、実行委員長ぐらいの立場ですから、欠席する訳にはいかない。
 実は、領主業に大きな支障があるのでは?

 そして、引いたのが「待機」。何かを待っているというもの。これも、他のPCとの兼ね合いでNPCを設定するかどうか決める訳ですが……。

騎士 「領主の仕事に支障があるので、適切な後継者の出現を待っているとか?」
GM 「そこに、滅びた貴族の末裔がひとり」
少女 「キラン!」

 この時、少女の瞳に野心が宿った。

 結局、アストレイアの従者、老グリーエンがカトリーナの両親を買収し、両家は和解。カトリーナはド=ヴァレー家の養子になることになる。

アストレイア :では、剣とドレスを差し出し。
カトリーナ  :剣を!

 次世代も女騎士決定。

老グリーエン:せめて、お婿を迎えて、お子を成してくだされ。
カトリーナ  :実は私には待っている人が! (運命「待ち人の予感」)
老グリーエン:して、それはいずこに?
カトリーナ  :いえ、まだ言えません。

 というか、まだ決まっていないし……。
 カトリーナ、恐ろしい子!

 次は「白馬を連れた娘」ミズリー。白馬に関して、過去に起こした事件によって、村を追放された身の上だが、祭りなので、一時的な帰宅を許された。閉鎖的な村の中の人間関係により、1年間、街の商家に丁稚奉公に出されていたことに。なんとか、自分をアピールして、村に戻りたいところだが……

GM  :君が無事、村に戻る方法がいくつかあるが、一番簡単なのは、夏祭りで村人の誰かと結婚すること。
ミズリー:でも、リーズィー(白馬)のほうが大事だし。
GM  :水車小屋のホアン君(32)がまだ独身で……。
ミズリー:あんなおじんはいや。
GM  ;鍛冶屋のスミス(35)が後添えを探していて……。
ミズリー:若いのはいないの?
GM   :えー、そこにチンピラがひとり(と盗賊を指す)
ミズリー:この村は不毛だわ。

 結局、新領主候補の少女に接近し、その侍女の座を狙う。

「街で最新の情報や流行を覚えてきました」

 普通、このテンプレートは、白馬に心を寄せる無垢な少女という流れになることが多いのに、今回は、12歳の少女がいるので、15歳のミズリーは、町でいろいろ耳年増になってきた「悪いお姉さん」に。

 とはいえ、全体の流れはするすると決まり、最後の盗賊ジャッカルがとある運命を引く。

「病魔」

 最初に、今回は疫病にまつわる「アウトブレイク」シナリオといったよね?

 ジャッカルが「発症源」であることが決定。
 そのまま、神殿に運び込まれて、隔離されることに。

 ついでに、1年分の災厄も引き受けてもらおう。発症の原因となる運命は「魔法の武器:混沌の盾」。どうもこうも、混沌ではしかたない。
 結局、彼は1年間、神殿で生き神扱いされて、村の災い、主に、疫病を封印するお役目に。

GM「ねえ、君、フレイザーの『金枝篇』を読んだことはあるかね?」
ジャッカル「いいえ」
GM「ああ、頑張ってくれ」

 ジャッカルが次に引いたのが「予言」。

GM「あー、君には三つの選択肢がある。
 恋人がいて、君が役目をまっとうするのを待っている。
 うんまあ、待っている」
ジャッカル「そこで言いよどむのはなんですか?」

GM「二つ目は恋人がいました」
ジャッカル「過去形なんですね?」

GM「三つ目は恋人未満の女友達がいます」
ジャッカル「可能性はあると?」
GM「性格が悪そうですが……」

 結局、無難な路線で、「性格が悪い恋人未満のNPC」を設定、トカマクと名づける。生き神様の面倒を見る当番の娘で、1年任期の巫女さんである。

トカマク「祭りまでちゃんと生きていてよね。
 アタシの経歴に傷がつくから。
 巫女っていうだけで、いい縁談が来るのよ!」

ジャッカル「そういう仕掛けか?
 オレはどうなるんだ?」

トカマク「あんたは1年間の大役を果たしたら、村はずれの小屋と畑をもらえるわ。
 祭りが終わった段階で、独身の女性から嫁をもらってもいいわ。
 領主様(アストレイアとカトリーナ)は拒否権があるけれど、他の子は断れないわ」

 微妙なニュアンスが行き交う、

ジャッカル「お前を選んでもいいのか」
トカマク「馬鹿言うんじゃないわ。
 アタシは好きで巫女やっている訳じゃないのよ。
 あのミズリーが断って、丁稚奉公に逃げたからしかたないのよ」

ジャッカル「でも、若い娘なら、選び放題なんだよな」
トカマク「残念でした。若い子たちはたいてい、夏祭りの初日と二日目の晩で見合いをするのよ」
ジャッカル「つまり、残り物から選べと」
トカマク「リリーナおばさんが去年、ダンナをなくして働き手が欲しいって」

 村はずれの後家さんがその場で登場。

ジャッカル「いや、1年間、ここでのんべんだらりと生き神様やったら、畑仕事なんてできねえよ」

 どんどん、ちんぴらでダメなゴクつぶしになっていきます。

トカマク「だったら、そのまま、村の災難抱えて焼かれておしまい!」

 祭りで守護神を呼んで、浄化してもらえない場合、疫病対策として、ジャッカルは火あぶりになるのである。神殿の庭にはすでに各家から集まってきた去年のお札とか、やばそうな何かが積み上げられている。
 焼きあがった灰が「豊饒の灰」として、畑を豊かにする予定。

 えー、ここまでキャラクター作成。
 なんというか、すでにおなか一杯。

●迫る炎

 夏越しの祭りを迎えた谷の村。
 今年の生き神は、村きってのごくつぶし、ジャッカル。西瓜泥棒から始まり、手のつけられない若者で、去年、病気になったのをいいことに、そのまま、生き神役を命じられ、神殿に幽閉される。
 領主アストレイアは養子にしたカトリーナの教育中。ミズリーは家の手伝いをしつつ、カトリーナに接近。
 ジャッカルは、性格の悪い巫女トカマクに身の回りの世話をさせ、適当に生き神ライフをエンジョイ中だが、やはり、1年間に渡って、病魔を封じられたおかげで、時々血を吐いては、順調に衰弱中。このままでは、祭りのクライマックスには、災いの源として焼き払われそうな予感。

トカマク「いい加減、病気ぐらい治しなさいよ。あたしが困るでしょ? アタシは1年、巫女としてガンバリましたっという推薦状をもらって、いいトコロに永久就職するんだから。ホラ、これは体にいいのよ、もう!」

 そんなこんなをしているうちに、都から密書到着。

「龍王教団が侯爵領内に侵入。各地とも警戒せよ」

 龍王教団は自分たちの信仰を受け入れない者はすべて殺戮していくという、狂気の集団である。龍を呼ぶとか、人じゃない生き物が混じっているとか、色々言われている。
 戦闘力と言えば、騎士と老従者ひとりしかいない、辺境の小農村など、どうしようもない。

アストレイア「その時はその時。我はそのために騎士となった」(運命「待機」)
老グリーエン「姫様」
アストレイア「そのときは、後を頼むぞ、カトリーナ」
カトリーナ「はい」
老グリーエン「いざという時のために、都のしかるべき筋と縁談を結びましょう」
カトリーナ「いえ、私には待っている人が」(運命「待ち人の予感」)

 そして、なぜか、選択したのは、チンピラ生き神モード全開中のジャッカル。
 ターゲット・ロック・オン。

カトリーナ「数年前、彼と出会い……」
ミザリー「数年前って、あんた今、12歳だから」
カトリーナ「あれは七つの晩」

一同「ジャッカル~」

ジャッカル「俺は無実だ」
カトリーナ「あの日、西瓜畑で……」
ジャッカル「そう、西瓜泥棒を目撃された俺は、西瓜を一切れやってごまかした」
カトリーナ「将来の約束を」
ジャッカル「ああ、誤魔化すために、7歳のちびっちょに言ったさ。
 もう少し、大きくなったら、おにいちゃんと遊ぼう~って」

 まあ、半分ぐらいは、GMがけしかけていたような(笑)

老グリーエン「アレはよくないな。何とか、祭りで焼こう」
ジャッカル「おい、こら」
ミズリー「私はカトリーナに吹き込みましょう。
 都には、それはそれはかっこいい騎士さまがいてね~」

 一方、ついに、龍王教団の使者が出現。ひそかに谷の入り口で騎士アストレイアが会見するも、半ば怪物と貸した狂信者に下ることはできない。今回の祭りで守護神たる《豊饒の王ペジテフィー》を無事召喚し、村を守ってもらうしかない。
 残りは祭りを含め四日間だけ。

 翌日、あやしげな商人(「奇妙な旅人」)と吟遊詩人と踊り娘が到着。祭りもついに本番だが、商人はアストレイアにささやく。

「龍王教団が近づいておりますぞ、
 必要ならば《我ら》がお力をお貸しいたしますが……
 いや、今年の生き神はなかなか出来がよろしゅうございますな。
 さぞ、素晴らしい灰が出来ましょう」

 そして、谷の外からは、龍王教団が仲間を呼び集め、龍王を召喚するために打ち鳴らす太鼓の野蛮な響きが聞こえてくる。

 商人の申し出を一蹴したアストレイアは祭りの最終日、儀式が無事進行しそうな様子を確認すると、老グリーエンとともに完全装備をまとって村に通じる谷の入り口に陣取り、《龍王教団》の迎撃に出る。
 彼女らが龍王教団との死闘で時間を稼ぐ間に、夏越しの祓えの祭りは最終段階に突入。
 ジャッカルは血反吐を吐きながらも、カトリーナとミズリー、トカマクの手助けで、浄化の依り代という苛酷な役目を果たしきる。

 無事、《豊饒の王ペジテフィー》様が顕現。
 神殿の像から出現した葉っぱの固まりは、見る見る、谷を見下ろすほどに巨大化していく。ジャッカルの中にたまった「病気や災難」をぐいっと引っこ抜いて、邪悪な魔力に変え、龍王教団の召喚しつつある龍王に向かって投げつける。「病玉」が炸裂して、龍王教団撃破。
 さらに、《ペジテフィー》が両腕を振ると、谷の内外で、緑の息吹がわっと活性化し、土地が浄化されていく。最後に、神殿の庭に積み上げられ、燃えている炎に向かって祝福を注ぐ。ここに「豊饒の灰」が生じるのだ。

ジャッカル「あ、オレ、死んでないっす」
トカマク「悪運が強いわねえ。病気も治っているわ」
ジャッカル「あー、オレ、嫁さん、選んでいいんですよね?」
トカマク「残念だけど、そーいうことね」

 えっと、アストレイア様は今、谷の外で戦闘中(おそらく死亡)なので選択不可。
 若い娘はほぼ祭りの間にダンナをゲット。
 ミズリーはまだフリーだが、侍女になる方向性で、目をそらす。

トカマク「リリーナおばさんはまだフリーよ」
ジャッカル「えー、働きたくないよ」
トカマク「あとはミズリー……あ、目をそらした。去年、逃げたからね」
商人「私の姪とか、この踊り娘ではいかがでしょうか」(邪悪な笑み)
ジャッカル「こいつ、ヤバイよ。異端結社の拠点になるなあ」
トカマク「残りは、カトリーナ様と……アタシかな」
ジャッカル「お前を選んでもいいのか?」
トカマク「アタシがあんたを養うの?
 ちょっと止めてよね」

 お互い、もうジャッカルが働かないゴクツブシという認定で。
 ちなみに、カトリーナ様は拒否権がある。普通、こんなチンピラなど領主になられては、たまらない。とはいえ、しきたり上、ジャッカルに選択権がある。まあ、トカマクを選んで落ち着くんじゃないかというのが、村の総意として、一番平和な方向かと。1年間、巫女として、ジャッカルの世話をしてきたトカマクも場の流れは分かっているから、ここは男と女の駆け引き、せめて、優位を得ようとする。

 しかし、新しい御領主様である少女がにっこりと微笑む。

カトリーナ様「ジャッカル?」

 猟犬のような瞳が、チンピラの胸を射抜く。

ジャッカル「あのー、GM、今、選択権が失われた気分がしました」
GM「オレもそう思う」

 かくして、村のチンピラ、ジャッカルは12歳も下の少女の尻にしかれて、領主の家に婿入りしましたとさ。ミズリーもどさくさにまぎれて、新領主の侍女に就任。満身創痍のアストレイア、グリーエン主従が戦場から戻った時には、すべて決まっておりました。
 まあ、四方丸く収まったようなので、これでいいのでは?

 とっぴんぱらりのぷう。
 (民話の〆の言葉)

●赤いカード

 今回は、物語的には上記のような感じでしたが、実際のゲーム風景としては、「祭りの進行とジャッカルの病気判定(受けるダメージの選択)」「それに対する応援(祈り)」という形で、タスクをクリアしていくボードゲーム的な展開をしております。
 随時、夢歩きでストーリーを進めつつ、カードのやりとりをします。NPCのトカマクやグリーエンを通じて、カードという形でプレイヤー同士の間で、メッセージが飛び交います。

 その上、今回は、「血のごとく赤き」から、赤いカードが投入されています。
 最近、新調したテスト版カードは、第一版とサイズや縦横比が違うため、横から赤いカードがはみ出す上、通常のカードに混ぜた場合より、紙質の違いが大きくなっています。
 切るたびに、そこで断裂面が発生し、赤いカードが上に競りあがってきます。

 OK。サイズが違っても何も問題なし(笑)

 おかげで、ほとんどカード・ドリブンの即興セッションで、PCたちは何かカードを引くたびに「あー」とか「ひえ」とか言う状況。GMは、その様子を楽しみながら、事態をさらにひどい方向へ誘導する。
 ああ、「深淵」のGMは楽である。

●打上

 その後、近所の中華料理店で打ち上げ。
 最近、ずっとお世話になっている店で、揚げパンが絶品の上に、安くてうまい。ひどいゲーマーたちにも優しいというレアなお店だったのですが、建物の老朽化につき、来月閉店とのこと。非常に残念です。

 ……という訳で、20人を越える大人数で襲撃。9時過ぎには貸切に。というか、梅酒を一升瓶で次々開けるのはやめようね。またもや、大学生みたいな飲み会で、色々馬鹿な話をしてきました。

 気づくと、現役の巫女さんを含む数名で謎のオカルト話とかしている。

某氏「エコービルって変ですよね」
巫女「吉祥寺の? どっと疲れますよね」

 吉祥寺のエコービルと言えば、『真・女神転生』でダンジョン扱いされたオカルト・スポットではないか?
 えー、霊感のある人はいかないよーに。

●超神の酒

 参加者の方から、秋田名物のお酒をいただきました。
 名前は「超神ネイガー」。

 すげえや、コレ。

 ありがとうございます。

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April 28, 2007

織姫校正中、シャドウラン:ドローン改造中

 今日はなんというか休憩日。
 明日は深淵CON~シキサイ~へ行くつもりなので、生活時間調整中。

●日々雑記

 昨日は前夜からほぼ徹夜で書いていた原稿をなんとか夕方にまとめ上げる。
 あと、100Pほどあるがな(笑)

 朝から、背中に痛みが走るので、メールを放り投げて、整体にいった。もんでもらうベッドに寝そべった瞬間、泥のような疲れがトロケけて出る感じである。かなりタマッテいるようだ。

 その後、編集部へ。
 『織姫異聞』の校正を受け取り、ちょっと立ち話。
 GWはおそらく、『シャドウラン』の校正でつぶれそう。
 学校が始まる前に区切りをつけねばならない。
 まあ、自業自得。

 別件で来ていた漫画家の田中としひさ先生が新作ボードゲームをチェックしていたので、「お久しぶり~」てな挨拶を交わし、「じゃあ、また近々に遊びましょう」てな約束をする。ゲーマー友達はゲームやってナンボだよねえ。

●『退魔生徒会織姫異聞』校正中

 ……という訳で、校正中。

『真・女神転生X』リプレイ『退魔生徒会』シリーズ第二弾。
 今回は2話掲載で、少し薄め。5月22日頃の予定。
 チャーリー、苺、鱗、千代の4人組がまたもや学園に起こる奇怪でオカシナ事件に挑みます。タイトル通り、今回のメインは7月7日、七夕です。ついでに言えば「プール開き」です。

●JGC2007

 編集部の人から、今年のJGC2007のチラシをいただいた。

 今年は8月31日から9月1日、2日。

 場所は去年と同じですが、JTBさんが入ったので、オンライン受付が間もなく始まるそうです。細かいスケジュールはこれから調整ですが、私は、例によって、『真・女神転生X』と『シャドウラン』、『深淵』などのマスターを延々としているのではないかと思いますよ。まあ、最低5本はやらねばね。

 ほぼ同時期に、同じ横浜で、ワールドコン(世界SF大会)が初めて日本で開かれるので、昔の知人たちがもう大変な状況らしいのですが、こういう訳で、私はその日、仕事です

●ぐるぐる回る

 整体の後、編集部に校正を取りにいき、そのまま新宿YS経由で、高田馬場まで回り、タナトスでゲーム。
 例のディスカウント・ショップの火事の現場から、1キロほどで、花火売り場から出火という話を聞いて、その発火の瞬間を想像する不心得者がココに約一名。

 大量のロケット花火の誘爆は壮絶な話になるだろう。

 夕方に出火したらしいが、9時の段階で、 まだ火の中で何かパンパン爆発しているとかいう情報も入ってくる。おそらく熱でスプレー缶がはじけているんだろう、そいつはほとんど破片手榴弾だな。シャドウランで言えば、ダメージが12P(ただし、フレシェット弾相当)。あー、消防士さんは大変だ。

 えー、とりあえず、ダメージ値に換算するのはダメ人間だからヤメロ、オレ。

 結局、酒も入って、家に戻ったのが1時半で、昼まで動けなかった。今日はオフ気味にして、校正に専念しつつ、のんびりする予定。

●エレファント

 タナトス6に行くのに、手ぶらというのも何なので、新宿西口のYSへ。
 ハギイがいたので、お薦めを聞くと、翻訳が出たばかりのD&Dのシナリオ「赤い手は滅びのしるし」を指差す。いや、1万のホブゴブリンとの大戦争とは、ワクワクドキドキ……いや、あのそれ、D&Dの長編キャンペーン・シナリオって、遊び切るのに1年ぐらいかかるだろ(笑)

 あと、一晩ぐらいかかりそうな大型の未訳シミュレーション・ウォー・ゲームとか指差すのはヤメロ(笑) それも、カード・ドリブン(Card Driven:カードを進行要素に取り入れた)形式の冷戦モノ。

 そーゆーのは今度、体力のある時に、できれば、桂さんの解説付きで頼む(笑)

 私は今日、タナトスで遊ぶゲームが欲しいんだよ。
 (それも徹夜明けだし)

 ……という訳で、先月の『遺跡探索』に続き、お勧めのカードゲームだという『エレファント』と、ほのぼのあったかRPG『ゆうやけこやけ』のサプリメント『もののけこやけ』を購入。

 そのまま、2時間遅れでタナトス6に到着。
 アブレ組を集めて、エレファントを3回プレイする。

 象と陶磁器は相性が悪いという謎の諺に従い、陶磁器を象から守りつつ、4回の決算期を出来るだけ高得点で抜けていくゲーム。場の商品を1個買うか、象カード1枚を受け取って資金を蓄えるかのほぼ2択(ゲーム全体で1回だけパスが出来る)ので、慣れると、やたら回転が速い。いや、軽くて面白いね。
 1回目は勝ったが、後2回は負け負け。

●イベント話をもう一つ

 スイッチが切れかけなので、終電前に撤収しようとしたら、ばんゆー君がやってきて、6月初旬のイベントのお誘いを受ける。

【TRPG日本上陸25周年記念祝賀会】
宿泊型コンベンション
"おやすみなさい?明日はおはよう!"

 6月2日(土)、3日(日)の二日間、イエサブ秋葉原RPGショップとR&Rステーションを借り切り、夜は、本郷の旅館「鳳明館森川別館」を借り切るという、ドッカで聞いたことのあるスケジュールのイベントだそうな。

 先月は「海の向こう」の関係があったが、何とか調整できそうなので、内諾。
 おそらく、『シャドウラン4th』と『深淵第二版』のマスターかなあ。

 詳しくはHPへ。

●もののけこやけ

 個人的には、このシリーズは好きだ。
 システム面では異論もあるが、ストリートな叙情性を目指すと言うスタンスと、あったかなイラストと文言が心地いい。おそらく、私は、心の中にある色々なものが邪魔してGMもプレイヤーも出来ないけれども、いや、それだけに、これを作って製品に出来る神谷さんをうらやましいと思う。それぞれのもののけのイラストがいいので、逆に、ページの真ん中の部分に織り込まれてしまうのがちょっと残念。小さくしても左に入れようよ。
 マレビトの「大きな宇宙人」とかいいなあ。

●シャドウラン4th:ドローン改造中

 「シャドウラン4th」のための記事を書いているのですが、とりあえず、ドローンを改造することになり、アップグレード中。

 ベースは、GMニッサン・ドーベルマン

 地上戦闘用の中型ドローンで、元々、LMGかそれ以下の銃器、《鮮明化》3、《照準》3のオートソフト付き、装甲値6、強靭力3、パイロット値3、センサー値3で、3,000新円とはかなりの格安機体である。
 銃器は攻撃殲滅用としては、LMG:イングラム・ホワイトナイトがほぼベストチョイスで、戦場に応じて、銃弾を変えることで運用幅がかなり確保されている。
 ドローンのイニシアティブは「パイロット値」+「レスポンス値」で、パスは三つ。

 おそらくチョイスは三つ。いずれも、システムのアップグレードが必要かな。

 《1》ハードウェアのレスポンスをアップグレードする。
  4ならば、2000新円。5ならば4000新円。おそらく入手値と金の両方が問題。

 《2》レスポンス・チップを自作する。
  自分で作れば、コストが半分か。後は工具があったかねえ。

 《3》システム、パイロット・ソフト、オートソフトを買うか、プログラムする。
 プログラムするのは、単位時間が「月」単位なので、却下。
 システムとオート・ソフトは意外に安いので4までは上げる。
 パイロットを4にするには、1万新円か。

 全部金の問題だなあ。リガーは金がかかっていかん……というよりも、テクノマンサーの能力のひどさが再確認できるものであるよ。

●いただきもの

 ホビージャパン社より、「GAME JAPAN」2007年6月号をいただく。おそらく来週発売?
 マジック:ザ・ギャザリングは「未来予知」の特集。結局、ドミニアに戻って次元の混乱が続いているらしい。怪しげなデザインのカードが混入していたりする。

 最近、コメントしているTRPGの入門コミックは、こいでたく先生の「私立RPGハイスクール」。4Pですので、第三話にして、やっと経験者のマスターによるセッションへ。区民センターに集合して、キャラクターの紹介。
 懐かしい感じですよ。

●コミック
・センゴク 13
 表紙は浅井長政。アゴが割れています。
 朝倉攻めが終わり、浅井小谷城攻略編開始。
 凄い勢いで突進してます。

・イリヤッド 14
 アトランティス探索をテーマにした考古学ミステリー。
 秦始皇帝編終了。ついに、あのあたりへつながる話が。
 次の第15巻で決着予定。
 『ブルーローズ』のネタですねえ。

・デトロイト・メタル・シティ 3
 Go to DMC!
 サタニック・エンペラー編開始!
 凄いジャンプ的な展開~(笑)

PS:ドリル!! そ、そう来ましたか、会長!

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April 26, 2007

黒船、富士山に登る

 昨日まで、雨が降っていたので、ほとんど、家から出ないで、原稿を書いていたら、どんどん生活時間が狂っていき、早朝に寝るようになってしまった。その割に、早朝、猫に起こされて餌をやり、その後、また睡眠を取ったり、原稿に煮詰まって夕方に仮眠を取ったりするものだから、日付の感覚がずれてきている。のへほんとしていたら、朝、携帯が止まっていたので、慌てて料金をコンビニで払うと1分で復帰した。

 POSシステムは偉大である。

 ある意味、僕らの生活は超高速のネットでつながれた金銭情報トラフィックによって成立しているのである。おそらく、コンビニは生活のハブなのだ。ちょっとサイバーパンクな今日であった。

●おそらくは、企業な日々

 海の向こうのことは海の向こうに任せるしかないので、こちらは粛々と次の原稿を書く。エコ・テロリストに襲われた場合の、企業魔術師の警備戦闘マニュアルとか、社員が人事課のデータベースを改竄する際の目標値とか、色々ダメなことを考える。間違って、企業ハッカーが《ブラックハンマー》に捕まった場合に備えて、各部署にメドキットがおかれているとか。
 『ストリート・マジック』の冒頭に、Rhonabwy(ロナブイ>>「マビノギオン」)というウェールズのグレート・ドラゴンの名前が出てくる。『Dragons of the Sixth World』によれば、どうやら、この赤龍は、リヴァイアサンやエルフと事を構え、街の地下洞窟にこもって経済戦争の準備をしているとかなんとか。反面、音楽好きで、ミュージック・レビューのブログまで連載しているらしい。

●黒船 富士山に登る

 今日は図書館から借りてきた「黒船 富士山に登る」を読了。幕末維新の事件の影で、欧米各国領事が富士登山をしたことに関する研究。徳川昭武がスイスでユングフラウを見る話とか。

●伯爵の血族 紅ノ章

 「異形コレクション」の新刊をゆるゆると仕事の合間に読む。まだ途中ではあるが、なかなかの傑作ぞろい。タイトルから分かる通り、テーマは「吸血鬼」であるが、どちらかと言えば、クトゥルフ神話ネタのようなものもある。興味がある人は、書店で目次を見てくだされ。

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April 23, 2007

深淵:『永遠の冬』連載再開

●永遠の冬37「高き砦へ」UP

 タイトル通り。
 『深淵』のウェブ連載、「永遠の冬」をやっと再開しました。スザク・アーカイブ第37回「高き砦へ」をアップしました。

 3ヶ月あいてしまいました。すいません。
 少しずつ連載ペースを取り戻していきたいと思います。とりあえず、アバター山へと向かう妙な一行の旅が始まります。おかしいな、なんでこんなに人がいるんだろう?

●イベント・メモ

4月29日 深淵CON~シキサイ~ GMとして参加予定。『第二版』使用。えー、シナリオはこれから考えます。

4月27日 タナトス6フライデーナイト アトリエサードさんの夜のボードゲーム会。鈴木銀一郎先生とボードゲームをする会ですよ。何か持っていく予定。詳しくは、右のリンクからどうぞ。5月は25日。

 えー、5月の土日のスケジュールが埋まりつつあります。あれ~。GWも校正というのは……自業自得か。

●コミック感想メモ

・隠の王 6
 甲賀編。なぜか寄宿舎学校ですよ。

・夜桜四重奏 1・2
 妖怪が住む街の便利屋の話。言霊使いのことはちゃんがいいです。女子高生ツンデレ町長で、超音速剣士とか好きな人がいそうなネタがたくさんたくさん。意外にのんびりしています。

・ヨルムンガンド 2
 美少女兵器商人と少年兵と傭兵チームの話。第二巻では、二人組で弾丸をばらまくのが大好きな人たちが登場。重機関銃とか、40ミリランチャーとか、街中で使わないように。(自分を棚に上げるシャドウランナー)

・フェイト/ステイナイト 3
 対ライダー戦開始。

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April 22, 2007

シャドウラン4th:カンムシとヤクザとネズミ

 友野詳先生ヨリ『バカバカRPGを語る』をいただく。朱鷺田もこういう海外の馬鹿RPGは好きですので、R&R連載時より楽しみにしておりました。
 ありがとうございます。

●シャドウラン4th:カンムシとヤクザとネズミ

 昨日はSさんが来るというので、いつもの面子で『シャドウラン4th』をプレイ。Buzzkillな感じで、シアワセ・バイオテックの新作ドリンクに関する事件。サンプル・キャラクターからキャラを選択。

・ストリート・サムライ  キョーシロ 
(ヒスパニック。別名マッド・ブランカ)

・ドローン・リガー    トレゴンシー
(SFシム好きのドローン使いのドワーフ。名前は傑作SF「レンズマン」シリーズから)

・ストリート・シャーマン パスカル
(導師精霊はネズミですが、本人はトロール、ライフスタイルはストリート//路上生活)

 発端は簡単な潜入盗聴。
 パスカルがキョーシロに《完全透明化》の呪文をかけ、シアワセ・バイオテックの研究所の裏手に忍び込ませる。フェンスを乗り越え、古い通風孔に、虫型の小型ドローン「カンムシ」を放り込むのが仕事。ここまでは、なんなく成功し、後は、カンムシ君が無事、シアワセ・バイオテックが開発中の新型ドリンクの技術ミーティングを盗聴してきてくれればOK。

 しかし、帰ってきたカンムシ君の録音記録には、シアトルの暗黒街を支配するヤクザ・ボスと技術開発部長の密談が録音されているではないか? それも、トロールやオークに向けて開発された新甘味料がある種の中毒症状を引き起こす可能性があり、明日からの地域限定テスト販売で何か起こったら、ヤクザにもみ消してもらう相談をしていたのである。

 世の中、喧嘩しちゃいけない相手ってのがある。
 2070年のヤクザは暴力というビジネスのために、サイバーウェアを装備した都会の野獣だ。サンプル・キャラクターの「エンフォーサー」など、加速装置つきのトロールだ。

 とりあえず、関係ないよとフィクサーにデータを渡して、知らない振りをするPCたちだが、そのフィクサーがいう訳だ。

「正義の味方をやってみる気はないかね?」

 ヤクザと戦うんですか?
 いくらで?

 フィクサーとしては、テスト販売の現場に従姉妹の家族が住んでいるので、ちょっと助けたいらしいが、PCたちが嫌がったので、その場は通常の報酬を支払い、何か頼むかもしれないので、朝まで体をあけておいてくれという。

 ヤバイ感じがするので、装備のグレードアップに走るサムライとリガーだが、リガーは追加のドローンの入手判定にグリッチして、ヤバ目の筋に目をつけられる。
 仲介を頼んだメカニックはこういう。

「どっかの馬鹿がカンムシを使って、シアワセにランを仕掛けたらしい。ヤクザが探し回っているぜ。おいらは三日ばかりバカンスに行くからよろしく!」

 一方、その頃、ストリート・ライフ(維持費0新円)のパスカルは、デビル・ラットに、ヒマワリの種を上げることに余念がない。「守護霊がネズチューだから! 家賃タダだし!」
 ちなみに、デビル・ラットは猫ぐらいの大きさの覚醒したネズミで、30匹ぐらいの群れで生き物を襲う傾向があります。まあ、ラット・シャーマンのトロールとはお友達だわなあ。

 仕事が終わって2時間、件のフィクサーからは一言もないが、状況がどことなく、ヤバそうなので、トレゴンシーは愛好する「レンズマン:ザ・シム 213話」を見るのを切り上げ、仲間を招集、一応身を隠す方向へ。
 途中、知覚テストにグリッチしたのは秘密。

 やがて、キョーシロに一行メール。ネット・アドレスしかない。アクセスすると「レンズマンの殿堂」とかいうファンサイト。トレゴンシーがアクセスするとそこに残されていたのはフィクサーからのメッセージ。

「トレゴンシー。レンズの星から来た友よ。
 このファイルを見るとき、私は死んでいるだろう。
 これがオレからの最後の依頼だ。
 例のテスト販売を妨害してくれ。
 問題のドリンクは今、港の倉庫にある。
 報酬は、1万新円。
 俺の従姉妹から受け取ってくれ。
 あんたの名前を名乗れば、分かるはずだ」

 死者の依頼とはしかたない。
 トレゴンシーは、大事なドローン工房が気になって、家のホームセキュリティをコールする。健在だが、どうも親切すぎる。もっとダメな会話を教え込んでおいたはずなのに。
 追い込まれてきたので、倉庫襲撃へ動き出す3名。

 まず、パスカルがアストラル投射で偵察。
 改造トロール2名がガードをしていることが判明するが、アストラル警備の精霊とバッティング。《魔力破》を2発叩き込んで倒すが、これでアラートはかかったと判断、サムライとドローン3体による強襲モード発動。

 ドローンが制圧射撃をかける傍ら、タンクローリーと貯蔵タンクを機関銃でぶち抜く。コーラを500倍に濃縮した感じの甘くて中毒性のある液体が倉庫の中にあふれ出る。改造トロールの1体は液体への抵抗に失敗、無力化されるが、もう一体がモノフィラメント・ソードで、トレゴンシーが「乗った」戦闘ドローン、GMニッサン-ドーベルマンに突撃、もう少しで真っ二つという重傷を与える。えー、軽機関銃やSMGなんて、トロールに対しては、ただの豆鉄砲ですよ。

 コーラの洪水の中を逃げ回り、確実にテスト販売を妨害できたと確信したPCたちは即座に離脱。
 港の倉庫街からは、コーラを500倍に濃縮した上、ヤバゲなフェロモンを混ぜたような異臭が拡散、ダウンタウンまで風に乗って流れたもので、あたりは大騒ぎ。シアトル市から警察業務を委託されたローンスターと、暴徒が衝突する一幕もあり、シアワセ・バイオテックは新型飲料のテスト販売を中止し、当局の詳しい調査を受けることに。

 PCたちは、フィクサーの従姉妹の家へ。
「あなた、お名前は? どこから来たの?」
 トロールの叔母ちゃんに問われ、「トレゴンシー、レンズの星から」と名乗ると、「ああ、あの子のお仲間ね」というお答え。「あなたが取りに来たら、渡してくれと言われたわ」

 そして、家の奥から取り出されたのは、ビニール・パックされた「安っぽくて、けばけばしい表紙の紙製の雑誌」が持ち出される。表紙には「Galactic Patrol」の文字。おそらく1930年代のパルプ雑誌。

 SFシム・マニアのトレゴンシーの目がでんぐり返る。

 レンズマン連載第一回の乗った雑誌。出す場所に出せば、とんでもない値段のつくマニア垂涎のコレクションだ。換金できさえすれば、1万新円どころではない。トレゴンシーとしては居間に飾っておきたいぐらい。

「こいつが、正義の味方の報酬だ」

 やむなく、キョーシロとパスカルの分の報酬をトレゴンシーが払うことに。
 例のフィクサーとそのバックはヤクザにやられてしまった。PCたちはヤクザと手打ちできなかったが、ヤクザは、トレゴンシーの家とガレージを吹き飛ばして、満足したようだ。
 まあ、色々ヤバイ感じはするが、明日の朝日は拝めそうだ。

●バヌアツの風葬

 ゲーム後、駅前の焼き鳥屋で、F君と軽く飲む。F君のお父さんが、文化人類学者だそうで、バヌアツとか南洋が専門とのこと。彼がお父さんから聞いた面白い話。

 バヌアツでは、土葬の地域と風葬の地域がある。
 バヌアツの風葬では、山中に木で作った棚のような葬儀場に遺体を置いておく。腐ったり、鳥や虫が食べたり、自然に干からびたりして、最終的には骨になってしまう訳なのですが、場所によって肉が失われていく速度が異なる。
 では、最後まで残るのはどこか?

 内臓とか目とかに近いあたりはすぐになくなりそうだが、最後まで残る場所と言うとなかなか難しい。

 答えは、足の裏だそうだ。
 最後は板のようになって足の骨に張り付くらしい。
 興味深い話だ。

●P3フェス

 帰ってくると「娘。」がP3フェス(アイギス編)を開始。
 あっという間にコキュトス突入。
 ただし、ハード・モードなので、コロコロ死にます。
 ムドとか、弱点を突かれるともう、ダメです。

●粥食民族 中華粥のオクラ和え

 昨日、飲んだので溜まっていた疲れがどっと出た。
 朝というか、昼のために、残り物のご飯で粥作り。
 米とその2倍の水を中火で火にかけ、味は「中華スープ・塩味」にお任せ。
 人参、椎茸、水菜を適当に切っていれ、煮込むこと20分。
 その間に、塩もみしたオクラをざっと切って、軽く塩と醤油を振っておく。

 出来上がった粥を椀に盛り、最後にオクラを載せると、出来上がり。

●本買い日記

 帰りに本を買う。

・隠の王 6
・夜桜四重奏 1・2
・ヨルムンガンド 2
・フェイト/ステイナイト 3

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シャドウラン4th:版権移籍交渉開始

 すでに、ファンプロ社の公式サイトで告知されておりますが、シャドウランとクラシック・バトルテックの版権移籍に関する交渉が始まったことが、発表されました。

 詳しくは以下の通り。

 INMEDIARES PRODUCTIONS LLC. ENTERS NEGOTIATIONS FOR THE CLASSIC BATTLETECH AND SHADOWRUN LICENSES FROM WIZKIDS INC.

 基本的に、FASAの後継会社というべきウィズキッズ社からライセンスを受けて、ファンプロ社が刊行してきたTRPGの2シリーズの買取交渉をINMEDIARES PRODUCTIONS LLC.が始めたということです。海外の版元同士の交渉開始であって、移籍完了ではないので、日本側が何か公式なコメントを出せる段階にはありません。
 今後、発表できる段階まで来ましたら、なんらかのコメントを出しますので、少々、お待ち下さい。

 以下は、朱鷺田祐介の個人的なコメントとなります。

 近々会社レベルの再編があるという情報はファンプロ関係者より漏れ聞いておりましたので、来るべきものが来たというものです。移籍の理由も、旧FASAの名作シリーズである、バトルテックとシャドウランをさらに製作し続けるものであり、関係者のメッセージを読む限り、ファンプロの製作スタッフの多くが新会社に移籍する方向を模索しているようですので、最終的に、状況は好転するものと期待しています。
 日本側としては、刊行に向けて努力を続けます。翻訳は上がっておりますが、何しろ、原書でA4、300ページ以上の大冊です。編集とか印刷とか色々かかる訳で、もう少々お待ち下さい。来月のR&Rで発表の予定です。

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April 21, 2007

時間が空回りして……

 えー、なんか一区切りつきました。
 詳しいことはいろんなことが正式に決まってからご報告いたします。
 きっと来月のR&Rとかその辺合わせで。

●今日の一言

原稿は、終わったと思った瞬間からが、修羅場です。
とくに、TRPGは……。

●P3フェス

 ……という訳でアマゾン様から「P3フェス」降臨。
 新OPを眺めながら、色々呻いてみたり、とりあえず、アイギス編を始め、怒涛の展開とメティスのキャラに呆然としてみたりしております。直前発売のCDはかなりいい感じです。

「時が空回りする音」

 今の今まで、原稿に追われていた身としては、心臓によくない台詞ですよ。

●コミック
・美術部内メディア系 おたらぶ!

 『真・女神転生X』でお世話になっている、黒百合姫先生の新作コミック。高校の美術部の中にあるオタク・サークルの話。うちの高校でも、美術部に漫画系、小説系がいましたな。私はSF同好会兼文芸部でしたが。

・イエスタデイをうたって 5

 BJ連載の恋愛もの。冬目景の絵柄は素敵で、優しい。最近、連載が復活したので、このまま続いてくれることを期待いたしますよ。

・ネギま 18

 ついに学園祭編・終了!っていうか、第一部終了。やっと3年の1学期が終了です。
 個人的には、超編最終回の古老師の存在感がいいねえ。あと、懺悔室編がコミカルに見えて、凄く巧みに物語を整理し、ネギ君の背中をそっと押して上げているのが素晴らしい。

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April 19, 2007

乱数とゲーム、パガージマ・ヌパナス

 アマゾン様から、「P3フェス」発送のメールが届かず、寂しかったり、ほっとしたりする今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 二日続けての氷雨が身にしみますよ。特に、背骨のあたりに……。

 昨日は、ボケをかましてしまったので、少し反省。
 データを書くときは確認をしましょうね(オレ)。

 今日は雑誌原稿と校正、打ち合わせ。

●ゲームと乱数

 一昨日、昨日と、バンタン電脳ゲーム学院の春季特別授業(スタートアップ)。新入生向けにゲームの基礎を考えさせ、実際に遊んでもらうという「アナログ・ゲーム」の授業。ダイス・ゲームの構造論とその実践ということで、ブラフを。一昨日がゲーム・プランナー科3クラス、昨日がゲーム・ライター科2クラス。ゲーム・プランナー科は前期授業「アナログ・ゲーム」の第一回を兼ねる。

 以下、オンライン・レジュメ代わりのメモ。

1:前説1:ロジェ・カイヨワによる遊びの4要素をゲームで解説。

2:前説2:ゲームに取り組むための視点三つを「ちんちろりん」「TCG」「育成ゲーム」その他で解説。
 A:ハードとソフト  「ちんちろりん」はなぜ、丼でプレイするのか?
 B:機能と意匠  「プリメ」と「恋愛SLG」と「美少女ゲーム」の共用構造体とテクスチャー
 C:勝つというエナジー  ゲームを攻略せよ、一線を越えないと見えないものがある。

(ゲーム教材として、カップとダイスの配布)

3:ダイス論  ダイスの歴史とその乱数性の確認
 A:ダイスを与えられた時の人の標準的な反応
 B:ダイスを振る際のお作法
 C:乱数の実体験 (5D6の分布) 合計5の出る確率は7776分の1

4:ブラフ 体験実習
 A:サンプル・プレイ
 B:一回戦 (ひとり脱落まで)
 C:二回戦目以降(勝者決定まで)

5:まとめ講義
 A:リスク・マネージメント・ゲーム
 B:対人ゲームとしてのブラフ

●授業メモ

 授業の内容は両科とも同じだが、ネタは、受ける場所とかがクラスによって、違うので、注意、注意。
 TRPG、TCGは各クラスとも少しずつ経験者がいる。文庫版の「モンスター・メーカー」リプレイが出てきたときにはなかなか驚きましたよ。マイ・ダイス持ちはさすがにひとり。
 「プリンセス・メーカー」は毎年、経験者が減ってきますが、まあ、新作が出るから、まだまだ説明に使えそうです。

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以下、読書日記
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●バガージマ・ヌパナス

 仕事の合間に読了。池上永一のデビュー作。現代沖縄の小島に住む少女が、好き勝手に暮らしていたが、そこに神様からユタになれというお告げが下り……という粗筋だが、この粗筋はこの物語の本質を全く解説しておらず、まあ、主人公綾乃と親友の老婆オージャーガンマーが、ウチナンチュー(沖縄語)でユンタク(おしゃべり)しながら、日々を過ごしていくなんかトロピカルってか、エスニックなんだけど、これ、日本の源流なのかもとも思わせるゆるゆるした日々が気持ちいい島人の話。第6回日本ファンタジー賞受賞作。

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April 18, 2007

シャドウラン4th:2070年の魔法使い

 何とかデスマーチ・モードが終焉にたどり着きつつあります。
 もう少し頑張ります。

 そんな状態ながらも、昨日と今日はゲーム学校のスタートアップ授業で、合計10時間、「ブラフ」を用いて、ダイス・ゲームの講義です。3月が完全執筆モードだったので、丸1日の授業は結構、きついですね。
 とりあえず、糖分とカフェインで稼動する予定。

 そんなこんなですが、月内締め切りがもー一冊あるんで、状況は相変わらず、ハードです。4月19日は「P3フェス」の発売日なのですが、私はゲームが出来るんでしょうか?

●シャドウラン4th:2070年の魔法使い

 まだまだ忙しいんですが、このブログも、そろそろ復帰して、TRPGを中心にゲームの紹介とかしていきたいところです。『深淵』のウェブ連載『永遠の冬』も復活せねばなりませんし、『シャドウラン4th』のプレ記事とか、少しずつ書いていきたいところです。

 それでまあ、指慣らしに前振りを。

 『シャドウラン』が誕生したのは1989年。すでに18年になる訳ですが、サイバーパンクRPGの最後発作品と言えるもので、翌年にはマルチ・ジャンル活劇RPGにして、おそらく当時最新のギミックを投入した「トーグ」が出現する時代です。

 サイバーパンクは、1982年の「クローム襲撃」から始まるSFのムーブメントですが、SF評論家たちが「サイバーパンクは始まった瞬間に終わった」というように、SFを、夢ある未来を描く実験小説から、現実に追いつかれつつある苛酷な境界文学へと変質させていきました。おそらくサイバーパンクは「ネット」「現実世界でのテクノロジー暴走」「現実のドライなメタファーとしての近未来像」を提供した衝撃波だったのでしょう。

 ここで誕生したスタイルは、エンターテイメントにどんどん取り込まれ、サイバーパンクRPGにまでいたる訳ですが、最後発といえる『シャドウラン』は、「サイレント・メビウス」や「ADポリス」といった日本発のサイバーパンク・エンターテイメントを前提にし、よりエンターテイメント指向を満足させつつ、独自の世界観を生み出すために、「魔法とサイバーパンクの融合」を目指しました。製作元は、「バトルテック」などでもともとSF系に強かったFASAです。FASA社はトラベラーのサプリメント作りからスタートした会社ですから、SF好きが多かったのでしょう。『シャドウラン』の基本アイデアである「魔法+サイバーパンク」という設定は、深く検討され、練り込まれていきました。

 サイバーパンクの世界で、魔法使いはどう生きるのだろうか?

 『シャドウラン第一版』に納められた四つのアーキタイプ、「Burn-out Mage」「Former Wage Mage」「Street Mage」「Street Shaman」は、最初の答えでした。
 「Burn-out Mage」(燃え尽きた魔術師)は、戦闘のために、魔力を低下させてもサイバーウェアを入れて、テクノロジーと魔法をともに使いこなす戦闘系魔法使い。
 「Former Wage Mage」(元企業魔術師)は、大学の魔法学科を出て、大企業の魔法関係R&Dや警備本部で活躍していた、元サラリーマン魔法使い。
 「Street Mage」(ストリート・メイジ)は自由を求め、企業の支配しないストリートで、独自の道を探し求める伝統的な魔法使い。
 「Street Shaman」(ストリート・シャーマン)は、本来、野外生活の中で発達したシャーマニズムを、都市に持ち込み、都市という自然の精霊を友とするに至った、現代的なシャーマン。

 魔法使い、テクノロジー、伝統の文化と現代的な企業支配。さまざまな要素がすでに魔法使いキャラクターたちの実例に反映されています。そして、後には、公害に汚染された地域の精霊がねじくれ、これを崇拝するToxic Shaman(トキシック・シャーマン//毒されたシャーマン)の出現にいたります。
 2070年の魔法使い。
 それはさらに興味深い存在なのです。

 『シャドウラン』の魅力はその世界観にあります。奥深く、知れば知るほど魅力的な世界です。
 また、機会を見て、その辺に言及しようと思っております。

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以下、メモとか日記
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●ゴールドベルグ変奏曲
 仕事の合間に読了。HJ文庫。五代ゆうのデビュー前に書いた作品。歌で幻を生み出す幻奏を使いこなす異能の芸術家たちの学院で起こる殺人事件とその背景にひそむ巨大な謀略、そして、幻奏の達人が目指したものとは……。

●ジナス
 モーニング連載中の現代ホラー。中核の謎の人物が出てきましたが……顔が……。

*:追記:年号ミスを修正

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April 13, 2007

ツクール、ハーフダラーを探して

 最終チェック中。

●ADVツクール for Mobile

 以前書いたADVツクール for Mobileの携帯コンテンツ「オクターブラインの少女」がマスターアップしたと、エンターブレインさんからご連絡がある。ありがとうございます。公式サイトにて、5月公開の予定。

●Three persons of Godhead

 「キリスト教における三位一体(父と子と精霊)」に関する英語表現。微妙に「神頭の三人」とか直訳してやりたくなるなあ。

●ハーフダラーを探して 1・2

 以前、小説家の水城正太郎氏から頂いた本を仕事の隙に読む。詐欺師がかっこよく嘘をつく話。こういうトリック・ネタは思いつかないタイプなので、尊敬!

●黒鏡の獄の煌少女

 ゲヘナ・アナスタシス・リプレイ第三弾で、シリーズ完結。派手なラスト・バトルと、個々人が選ぶ未来像がよいね。

 

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April 10, 2007

SR4:ミッション Werwork ,Pure and Simple

 Fanproのシャドウラン公式サイト(英語)が更新。
 今月のフリーシナリオは、「Wetwork, pure and simple」。デンバーの企業に関わる事件で、暗殺を依頼されるPC。期限は三日以内。できる限り、事故死を装うこと。ターゲットは国境の向こう側、高山にいる。
 デンバーは管理が複雑に入り組み、今や、グレート・ドラゴンのゴーストウォーカーが支配する。それだけにシャドウランナーの活躍が求められるというところ。

 その他、英語版の第四刷が間もなく出荷とのこと。エラッタV1.5が反映されているものと思われるので、色々気になるところ。

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April 07, 2007

『真・女神転生X』「セフィロトの魔界」見本 R&R31号発売

 4月とは思えない寒さで風邪がぶり返している朱鷺田です。
 R&R31号も出て、色々告知が始まりましたので、そのあたりを御報告。

●『真・女神転生X』サプリ第三弾 『セフィロトの魔界』見本到着

 本日、『真・女神転生TRPG~魔都東京200X~』サプリメント『セフィロトの魔界』の見本が到着。これで予定通り、来週末には各店舗に到着の予定です。発売日は4月14日。画像がJIVEさんのTRPGサイトで公開されています。
 原作『真・女神転生Ⅱ』の後半の舞台である魔界での冒険をサポートしました。セフィロトに対応した魔界のスポットをBOSSやNPC、勢力の情報こみで紹介します。半魔などの新クラスも追加していますので、ぜひ、お楽しみに。

 同時発売は、田中公侍さんとグループSNE(監修友野詳さん)の「ゲヘナ・アナスタシス・リプレイ 黒鏡の獄の煌少女」です。これも見本をいただきました。ありがとうございます。

●退魔生徒会織姫異聞

 これもJIVEさんのサイトで告知が始まったので、情報公開。
 『真・女神転生X』リプレイ『聖華学園退魔生徒会』の第二弾、『退魔生徒会織姫異聞』が5月中旬発売となりました。タイトル通り、退魔生徒会の4人組が初夏の学園を舞台に怪奇事件に挑みます。
 今度は七夕ですよ、あと、プール開き。

●シャドウラン4th 5月発売

 新紀元社のTRPG雑誌「ロール&ロール」31号が発売されましたので、すでにご存知の方もおいでかと思いますが、「シャドウラン4th」の発売は5月となりました。原因は昨年秋から、私が体調を崩したせいですが、何とか最終ピッチに入りましたので、もう少々お待ち下さい。

●ロール&ロール31号 

 新紀元社のTRPG雑誌「ロール&ロール」31号発売中。
 今回、朱鷺田は記事を書いておりませんが、睦月雅昭君が「シャドウラン」の記事を書いてくれています。「みんなのワイアレス・ワールド」と題して、「シャドウラン4th Edition」で新しくなったマトリックス関係を解説しています。
 後、3月に私がマスターした『シャドウラン』の様子が、『スピタのコピタの』で紹介されています。「ボディショップ襲撃」というネタですが、紹介コミックなので、派手目のオプションを追加してみました。
 元ネタは、臓器密売組織「タマナス」の関係で考えていたネタ。
 ボディショップの横流しルートに、Gルートとか、Dルートとかあって、テクノマンサーがハックすると、「Dルート注文入りました! JA F 13-17希望」とか謎のメールがあったりなかったり。

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以下、日記代わりのメモ
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●謎の日独同盟

 木曜夜、ドイツFanproのスタッフがバカンスで来日したと聞き、アークライトで打ち合わせした後、飲み。情報収集というか、レッグワークですね。しかし、4月に湯豆腐がうまい気温というのはどうだろう? 豚のカシラとか軟骨とか食わせるほうがアレですが……レタスのしゃぶしゃぶは意外に美味しかったですね。

●大帝の剣 封切

 帰りに、Mさんから4月7日公開の映画「大帝の剣」のチケットをいただく。「大帝の剣」は、夢枕獏先生の時代伝奇アクションの傑作の映画化である。原作は10年以上前に読んだが、夢枕節炸裂のはっちゃけた作品だ。映画版もかなりはっちゃけたエンターテイメントになっているので、覚悟するように。
 チケットを渡されつつ、週明けの締め切りも確認されたので、チケットはそのまま、娘に。

 ちなみに大帝が誰かと言えば……。

●ハサミ男

 仕事の合間に図書館で借りた本を読む。殊能将之は、クトゥルフ・ネタの「黒い仏」しか読んでいなかったので、デビュー作の「ハサミ男」を読む。えんえんと繰り返される自殺願望ネタが面白い。

●かみちゅ! 2

 完結編。神様で中学生なので、神無月は1ヶ月だけ、出雲に転校するとか。
 あ、こういうネタは面白いなあ。

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April 05, 2007

コミック2題&西荻怪談

 気温の上下が厳しいですね。
 生存報告代わりにメモを。

●西荻てのひら怪談

 東雅夫氏のブログにて募集中 → 西荻てのひら怪談
 世界最小のクトゥルー神話賞と同様の800文字の怪談。
 4月末締め切り。メール投稿。

●バトル・オブ・CA 星を越えてゆこう

 佐々原史緒さんのSFもの。地球初の豪華宇宙客船のキャビン・アテンダントになった少年の奮戦記。

●ブリーチ 27

 井上織姫、虚空へ。
 再び復活する男たち。

●ナルト37

 アスマの弔い合戦編その1.
 こういう駆け引きのマニューバーをどう再現するか?

●アニメ視聴メモ

 とりあえず、春の新作アニメの新作をいくつか見た。

ヒロイック・エイジ」は、ギリシア神話モチーフのSF宇宙戦争モノだが、SEEDのキャラクターが「未来少年コナン」を演じているような部分が見えた。虫種族VS人間の激闘というと、「宇宙の戦士」からの伝統であるなあ。分かりやすく、次回に期待できそう。

キスダム」はタイトルの音のイメージとエウレカ風のキャラクターの割には、画面や展開が暗く、ミューテーション・ネタ(覚醒ネタか?)と、それを導く遺物「死者の書」(という割には剣ですが)がどーっと流れて、状況が見え切れません。第一話は世界の崩壊とパーツの覚醒という感じ。今後に期待。ややクトゥルフっぽい派生ルートが妄想を引き起こす。
 河森さんらしい、戦闘機のコックピットがロボット化する変形のアイデアだが、ガウォークの一形態かと。リアルメカのロボット化は新鮮とも分かりにくいとも。クトゥルフ対ヴァルキリーになるなら、期待!

クレイモア」は原作に忠実、カラーになって迫力が増していたが、録画に失敗、前半しか見られなかったのでノーコメント。「グレンラガン」も第一話を採り損ねた(あー)。
マイメロすっきり」は短くなって残念。前後の魔法学校コントはどうしようかと思うが、この時間の本来の視聴者はこういうのを喜ぶはず。
ハヤテのごとく」は、原作どおりなのですが、もはやガンダム・ネタは常にOKなのでしょうかね? ちょっとドキドキしますよ、ハイ。

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April 02, 2007

ぼくの・稲荷山戦記

 4月に入ったが、修羅場続行中で、エイプリル・フールどころではありませんでした。気温の乱高下で喉から風邪にやられたらしく、咳が止まりません。粥食民族と化しつつ、作業中。粥の味が分からなくなったら、危険信号ということで。後、ガラムマサラを入手したので、20分で作るカレーとか。

●春の暁に眠れず、思う

 TRPGには、開発された思想背景による世代論があって、その世代ごとに色々傾向が違う。
 その傾向そのものをどうとかいい始めると、進化論的誤解(後の世代ほどよい)を招きかねないのであるが、異なる世代のゲーム・インプレッションを前提にすると、ゲーム評価が不幸な方向に行きやすい。これをどう言えばよいのか、言葉が足りないと思うことがある。個人的には住み分け論であるが、住み分けは細分化の道であるので、資本主義的な拡大を伴わねばならない。はてさて。

 おそらくは、他の世代のことなど勘案せず、好きなゲームを好きとし、面白さを喧伝することこそよいのであろう。


●いただきもの

 ホビージャパン社より、GAME JAPAN最新号をいただく。
 いつもありがとうございます。
 懐かしいTRPG入門コミックが見開き4Pに拡大。

 詳しくは左のエントリーに。

●スケジュール・メモ

 5日夕方より某所にて、打ち合わせ。それまでに確認事項をメモすること。
 あと、雑誌記事も忘れずに。

 16,17日は学校。

 月内にもー一冊と、企画書多数。

●ぼくの・稲荷山戦記

 古墳のある稲荷山の自然を守るため、狐の化身とともに行動する少年の物語。
 著者のデビュー作を文庫で再刊したもの。

●HOT BODIES COOL STYLES

 以前、打ち合わせの行き帰りに神保町の画集、写真集の多い古本屋、源喜堂で入手したイギリスの写真集。サイバーパンク系の参考になりそうな、身体装飾系写真が多い。2004年。

●ピラミッド

 1998年の本。エジプトのピラミッドの解説本で、写真が多いのが特徴。同じく、源喜堂で入手。とにかく、すべてのピラミッドの構造図、カラー写真があるのがよい。ザヒ・ハワス博士のエネルギッシュな序文つき。個人的にはスフィンクスの背中写真があるのでOK.

●天保異聞 妖奇士

 完結。後南朝ネタとか、もう少しじっくりやりたかったネタかとも思いますなあ。好きなネタだけでちょっと残念。河鍋狂斎が、語り残す役に選ばれた。

●コード・ギアス

 時間が来たので放映終了という、これはこれで潔いが、視聴者は悲鳴を上げるしかない。早く続きが見たい一作。オレンジの台詞は、なかなかのインパクト。
 続く、「黒の契約者」も見る方向で。

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