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April 19, 2007

乱数とゲーム、パガージマ・ヌパナス

 アマゾン様から、「P3フェス」発送のメールが届かず、寂しかったり、ほっとしたりする今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 二日続けての氷雨が身にしみますよ。特に、背骨のあたりに……。

 昨日は、ボケをかましてしまったので、少し反省。
 データを書くときは確認をしましょうね(オレ)。

 今日は雑誌原稿と校正、打ち合わせ。

●ゲームと乱数

 一昨日、昨日と、バンタン電脳ゲーム学院の春季特別授業(スタートアップ)。新入生向けにゲームの基礎を考えさせ、実際に遊んでもらうという「アナログ・ゲーム」の授業。ダイス・ゲームの構造論とその実践ということで、ブラフを。一昨日がゲーム・プランナー科3クラス、昨日がゲーム・ライター科2クラス。ゲーム・プランナー科は前期授業「アナログ・ゲーム」の第一回を兼ねる。

 以下、オンライン・レジュメ代わりのメモ。

1:前説1:ロジェ・カイヨワによる遊びの4要素をゲームで解説。

2:前説2:ゲームに取り組むための視点三つを「ちんちろりん」「TCG」「育成ゲーム」その他で解説。
 A:ハードとソフト  「ちんちろりん」はなぜ、丼でプレイするのか?
 B:機能と意匠  「プリメ」と「恋愛SLG」と「美少女ゲーム」の共用構造体とテクスチャー
 C:勝つというエナジー  ゲームを攻略せよ、一線を越えないと見えないものがある。

(ゲーム教材として、カップとダイスの配布)

3:ダイス論  ダイスの歴史とその乱数性の確認
 A:ダイスを与えられた時の人の標準的な反応
 B:ダイスを振る際のお作法
 C:乱数の実体験 (5D6の分布) 合計5の出る確率は7776分の1

4:ブラフ 体験実習
 A:サンプル・プレイ
 B:一回戦 (ひとり脱落まで)
 C:二回戦目以降(勝者決定まで)

5:まとめ講義
 A:リスク・マネージメント・ゲーム
 B:対人ゲームとしてのブラフ

●授業メモ

 授業の内容は両科とも同じだが、ネタは、受ける場所とかがクラスによって、違うので、注意、注意。
 TRPG、TCGは各クラスとも少しずつ経験者がいる。文庫版の「モンスター・メーカー」リプレイが出てきたときにはなかなか驚きましたよ。マイ・ダイス持ちはさすがにひとり。
 「プリンセス・メーカー」は毎年、経験者が減ってきますが、まあ、新作が出るから、まだまだ説明に使えそうです。

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以下、読書日記
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●バガージマ・ヌパナス

 仕事の合間に読了。池上永一のデビュー作。現代沖縄の小島に住む少女が、好き勝手に暮らしていたが、そこに神様からユタになれというお告げが下り……という粗筋だが、この粗筋はこの物語の本質を全く解説しておらず、まあ、主人公綾乃と親友の老婆オージャーガンマーが、ウチナンチュー(沖縄語)でユンタク(おしゃべり)しながら、日々を過ごしていくなんかトロピカルってか、エスニックなんだけど、これ、日本の源流なのかもとも思わせるゆるゆるした日々が気持ちいい島人の話。第6回日本ファンタジー賞受賞作。

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