テストプレイと酒の日々
先週後半は雑誌記事用のテストプレイが続きましたが、同時に酒モードも全開で、今日は二日酔い。
何とかR&R用のシャドウラン・シナリオも書きあがり、『シャドウラン』のほかに、クトゥルフ・モードとか『真・女神転生X』モードとか、『深淵』モードとか色々混在する週になりそうです。
●テストプレイの日々
土曜日は、退魔生徒会第2巻「退魔生徒会織姫異聞」刊行記念で、リプレイチームが集まり……なぜか幕末クトゥルフのテストプレイ。開港直後の横浜開港場を舞台にしたシナリオ。発端は横浜に出来た遊郭、岩亀楼。まあ、詳しくはいずれ、記事にて。
4名中、3名が半死半生。
日曜日は、知人のサークルにお呼ばれして、『シャドウラン4th』。
雑誌用に書いたシナリオのテストを兼ねてのもので、今週末の発売記念イベントでもこれにしようかと思っていますので、詳しくは割愛いたしますが、ストリートの諺は大事ですよ。はい。
タイトルは「バンカー・バスター」。
2070年、魔法の呪文に関する著作権ビジネスの最前線で、ランナーたちに出番がやってくる。究極の治療呪文の呪文式を奪取するため、最強の魔法使いの要塞へと挑むのだ。
●オクターブラインの少女
以前、ちょっと書きましたが、私が原案監修をしたモバイルのADV「オクターブラインの少女」が、エンターブレイン社のADVツクールMobileで5月1日から配信になっています。
5月末で配信の関係が変わる予定ですので、興味のある方はお早めに。
イラストは、「ジャンキー・フィクション」などで、COMICガムでご活躍の、明治ていかさんです。
●酒の日々
……という訳で、金曜日は新宿で「オクターブラインの少女」の打上。明治さん、実際にシナリオを書いてくれた唐梨篤季さん、編集担当さんの4人で新宿のあぶり焼き屋へ。割と創作料理系の和食かと思えば、沖縄のラフテーやビビンバがあったり、生タコを七輪で焼いたり、色々面白いお店でした。
日曜日、知人のサークルに行った後は、東大島の中華料理屋へ。深淵CONの会場の近くで、非常においしい揚げパンを出してくれるお店がしまってしまうというので、お別れの挨拶にいったのです。都内でも有数の安くておいしいお店でしたが、店舗の老朽化に伴い、閉店とのこと、とても残念です。
前菜や餃子のまたおいしいこと。
そして、絶品の揚げパン。
結局、飲みすぎてしまい、本日は二日酔いです。すまん。
●カードゲーム
木曜日、金曜日は学校。
アナログ・ゲームは、カードゲーム第二回ということで、専用ゲームとトリック・テイキングについて、と題して、色々なカードゲームを端からデモプレイする。
・ワードバスケット
国産のしりとり型アクション・カードゲーム。ボキャブラリー勝負ですから、そう簡単には負けられませんが、「エロ限定」とか「ゲーム・アニメ限定」とかすると、なかなかハードです。
・Neu(ノイ)
昔、JAGAが作った「101系」の国産カードゲーム。101を越えると負け。
非常にテンポがよく、誰でも遊べるのが利点。
ハード・モードは全部、英語でカウントする。
いや、その前に、2桁の足し算を間違わないように。
・6ニムト
1994年ドイツ最優秀賞に輝く定番。牛ですね。
同時にカードを出し、4つの列にならべていき、6番目になると、牛を押し付けられる。
読みが重要で、非常に楽しい。
・通路
ボードゲームのボードをカード化することで誕生した可変ボードの一例。
「チクタクバンバン」みたいなサバイバル・ゲーム。
・モンスターメーカー
1988年に誕生した国産キャラクター・カードゲームの元祖というべき作品。
「ミル・ボーン」タイプのレース型カードゲームに、ファンタジーのスキンをかぶせたもので、キャラクター性とバランスが秀逸である。デザインはもちろん、鈴木銀一郎先生。えー、もう19年目ですか。
・ダイナマイト・ナース
1990年。ホビージャパンのキャラクター・カード・ゲーム・シリーズの中でも最高傑作かな。
病院の医者不足、ベッド不足、たらい回しとか、今、とてもタイムリーなネタをブラック・ジョークと美少女イラストで包みつつ、ハードなゲームに仕立て上げた一作。
以上2作から、キャラクター・ビジネスについて語り、クイーンズ・ブレイドにいたる。
・ニュークリア・ウォー
冷戦期の核戦争をブラックに皮肉ったカードゲームの傑作。
どんどん飛んでいく核ミサイル、100万人単位の死者が飛び交う。
アメリカらしい、ブラック・ジョークなゲームである。
ゲーム・デザイナーとしてはこういうブラックなセンスも必要。
・ゴキブリ・ポーカー
近年の傑作である、嘘つきゲーム。
・ナポレオン
最後に、トランプ・ゲームのもう一つの重要なキー、トリック・テイキングを知るために、ナポレオンをプレイ。
私の高校時代は定番ゲームでしたが、最近は知らない人が多いですね。1クラスあたり4人いない。
短時間に、いわゆる切り札のルールを覚えるためにはこれがベストですね。
次回は「人狼」の予定。
●ちょっと気になる年表
1988 モンスターメーカー
1989 ソードワールド シャドウラン初版(英語)
1990 ダイナマイト・ナース
1994 シャドウラン日本語版(第二版の翻訳)
1997 深淵
1998 真・女神転生TRPG~覚醒篇~
2004 真女神転生Nocturne TRPG~東京受胎~
2005 真・女神転生TRPG~魔都東京200X~
2007 シャドウラン4th 日本語版
2011 魔法の帰還
こうならべると、色々感慨深い感じがしますな。
こんど、もう少しならべてみようかな。
●読書日記
・稀人
角川ホラー文庫。小中千昭脚本の同名のホラー映画のノベライズ。
狂気に陥ったカメラマンが、地下世界に迷い込み、稀人の少女Fを救い出し……
どこからが狂気かという問題が色濃い。
中盤、ラヴクラフトのモチーフが多用される。
・ゾロアスター教
ゲーム翻訳のために復習中。
ゾロアスター教とマゴスの出会い、パールシーへの変遷など実に興味深い。
●電脳コイル 第二話
ARペットに関するウィルスとか、Mojoと呼ばれる電子使い魔(SR4ならば、スプライトに相当)、メタバグを加工するオババとか。
「シャドウラン」好きはぜひ見よ。
日本の次期サイバーパンクはこんな日常の中にあったり、なかったりする訳ですよ。
●XBOX版シャドウラン・サイト
こういうゲームですな。
ムービーとか上がっております。
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