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June 06, 2007

美濃牛、オイレンシュピーゲル2

 イベントの疲れが1日遅れてくるようになると、歳を感じますね。
 とりあえず、整体行きを延期して、遅れていた雑誌原稿と校正を仕上げて返送。企画書とか、翻訳とかに戻る途中です。
 世界は夏を迎えつつありますな。

●美濃牛

 図書館から借りていた殊能将之の第二作を読む。
 奇怪な殺人事件。
 奇妙な登場人物。
 なるほど、これが「黒い仏」へ通じる道か。

●オイレンシュピーゲル弐 壊れもの注意!

 冲方丁怒涛の大攻勢の第二弾(スプライト2は7月)。
 衛星落下に始まる、テロのバトン・リレーとケルベロスたちの分離、再結集。
 第二話にして始まる、フォイエルとのクロスオーバー。
 次々と破壊されるタブーにめまいをしつつ、シャドウランナーには推薦の一冊としておきましょう。

●学校メモ:あらすじとノベライズ

 火曜日は1年生のライティング。
 テーマは「あらすじ」。

 まずは、ブライアン・ラムレイの「深海の罠」を読ませて、あらすじを書く。短編集「黒の召喚者」からの傑作ホラーですよ。原題は「キプロスの貝」で、しばらく海産物が食べられなくなる話。

 次に、シギサワカヤ「箱舟の行方」より、1Pのコミック「ウィーク・エンダー」を読ませ、ノベライズさせる。2枚以上。原作を意識して書く事。そして、情報をきちんと提示すること。

 参考文献に、中条省平の「小説の解剖学」より、冒頭、書きだしの問題とテーマ性の項目を。いや、もっとも重要なのは、最初の1P、「作家のモラル」の項目である。

 次回はキャラクターの問題について。

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