『真・女神転生X』娘。初GM
海の向こうから、大量の資料が飛んできた。
緊急に読みますので、少々、お待ちを。>>編集部
●『真・女神転生X』「娘。」初GM
土曜日は、退魔生徒会チームの定例会のような感じ。
娘。の友達(高校二年生女子)がTRPGをやって見たいとか、JGCに向けてとか、色々あって、「娘。」が初めてのGMをすることに。チャーリー、溝呂木、朱鷺田、あんどその友達で、退魔生徒会モードの『真・女神転生X』をば。シナリオも、聖華学園の裏山に何か悪魔が出るから、退治してこい! ぐらいの簡単なシナリオでL13、セッション時間は、キャラクター作成こみで、4時間。まあ、いい感じかな。
色々、最初のGMということで、親としても、心配はしておりましたが、その反面、ゲームデザイナーとしては、興味深い観察目標でもあり、改めてなるほどと思うことも。
メモその1:初めてのマスターは情報の渡し方で困る。
メモその2:可愛い外見の悪魔は敵として倒したくない。
メモその3:初めてのマスターはセッションの〆めで困る。
その間、私はと言えば、「インドから来た、デビルサマナー&幻視者」という、役に立つんだか、立たないんだか、というキャラクターで、ゾンビをヨガ・ファイアー(アギとも言う。追加スキルで取った)で焼き払ったり、氷川と世界征服の計画を立てたり、ヒマラヤの邪神さまから電波を受け取ったり(「蛇の道は蛇」)、他のPCのお姉さんといちゃいちゃしたり(遊び人PCの大事な姉の関係者で、そのPCとは親族=フィアンセに決定)しておりました。
●シャドウラン4th:夏に向けて
金曜日の夜は編集部で打ち合わせ。
JGC2007に向けて、色々な日程が確定してきました。色々スパートをかけますが、同時、Catalyst Game Labとして、再編された旧Fanproのシャドウラン・チームが活動を開始し、再編中、スタックしていた情報がどっととんで来て、大騒ぎになりつつあります。どんな流れになるかは、いずれ、告知します。
●ボードゲーム概論
木曜日、金曜日がゲーム学校。
GKのアナログ・ゲームは、ボードゲーム概論と実習「カタンの開拓者」。
ボードゲームの分類
分類A
・双六型(ゴールへ向かう移動型。ゴール到着、もしくは、ゲーム終了時の高得点を目指す)
・将棋型(一定の行動手順で、コマやユニットを操作し、勝利条件を満たそうとする)
分類B
・アブストラクト
・シミュレーション
分類C
・For Kids 子供にとって楽しい
・For Adult 大人も楽しめる
分類D
・生き残り型
・勝利条件型
分類E
・コマの抽象化、データチップ化
・コンテンツの手触り指向
分類F
・対戦指向
・物語指向
分類G
・単独勝利
・複数勝利
分類H
・イージー・スタートアップ
・やりこみ指向
・ボードゲーム概論
まず、氷河期の頃、骨を転がしていた……とか、BC27世紀のメソポタミア……とかはさておき。
1860年の初代人生ゲーム「Checker Boardgame of the Life」を、商用ボードゲームの始まりとして紹介し、その140年に渡る進化の過程として、1998年の「でじこの人生ゲーム」と対比する。
退化ではありません。進化、時代への適応>>キャラクタービジネス
さらに、1920年代の世界大恐慌時代に誕生したモノポリーと、その概要。
・アメリカン・ビッグ・ゲーム アバロンヒルの全盛
シミュレーション・ボード・ゲーム、いわゆるウォーゲームの時代の話を。
アメリカの鉄道全盛期を再現する「レイル・バロン~鉄道王~」は、鉄道ファン垂涎の名作ゲームですが、プレイ時間最低3時間とかいうと、最近の若いゲーマーが愕然とします。そういうビッグ・ゲーム、長時間のゲームを他人とプレイして時間を忘れるという体験があまり無いからでしょう。
「大西洋の壁」とか、違う世界ですよね。
こうしたビッグ・ゲームは、コンピューター・ゲームの進化とともに、ボードゲームとしては成立しなくなっていきます。コンピュータ支援というべき形で、コンピュータ・ゲームへと移行していったのです。
その証拠に、現在の学生の大半は、人生ゲームをコンシューマー・ゲームの一種として体験しています。モノポリーも、その派生種である「いただきストリート」として体験しています。
まあ、そういうものです。
・カタン ヨーロッパのカジュアル・ボードゲーム
逆に、欧州では、子供同士、または、家族で遊べる手軽で奥の深いカジュアル指向の本格ボードゲームが発展していきます。1995年の「カタンの開拓者」は、その世界的なブレイクのきっかけになった名作ゲームです。特に、日本では、ボードゲーム・ブーム再燃のきっかけとなりました。旧トライソフト版から、Capcom版(初回の小型版)への流れは、日本という環境を再認識させるものです。
関連>>ロックマン・カタン
プレイアビリティと奥の深さ、プレイ時間の短縮、ギミックの多用(木製コマなども多用)、優れたユーモアとコモンセンスで、家庭向けのボードゲームとして高い品質を持つヨーロッパのボードゲームは、エッセン国際ゲーム・フェア(Spiel)には、10万人以上の参加者があるように、日本から見ても非常に大きなマーケットを持っており、その最高級ランクのものは非常に素晴らしい。
>紹介したゲーム
アフリカ、カヤナック、チャオチャオ、イル・デ・レ
ちなみに、エッセンは独逸の工業都市で、独逸財閥であるクルップ家の本拠地でもあった。シャドウランナーなら、この名前に覚えがあるだろう? ロフウィルが支配するドイツの軍事メーカー「ゼーダー=クルップ重工」の名前のもととなった財閥だ。
授業としては、この後、「カタンの開拓者」をプレイし、考察。
次回より2週かけて、シミュレーション・ゲーム概論から、「ディプロマシー」のチーム戦へ。
来週までに、ルールを読み、3~4名のチームを編成しておくこと。
ああ、おそらく、ゲームはもう始まっている。
ボードゲームの関する参考書を横にならべておく。
付記:ボードゲームやカードゲームもAmazonでたくさん買えることが確認されたので、ならべておきます。