JGC2:幕間:混沌魔術始末
原稿の合間の気分転換にJGCレポの続き。
●SR4:混沌魔術
『シャドウラン』の上級魔法ルールブック『ストリート・マジック』というのは実に難産だった訳ですが、その原因のひとつが、多様な魔法様式で、これが実在の神話や異教再生運動、魔術の流派や今の魔法トレンドにまで基づいているので、それの源流を確認するのが色々大変だった訳ですよ……。
今まで、『真・女神転生』とか『ブルーローズ』とか『クトゥルフ神話』とか関わってきた身ですが、聞いたこともない話がほいほい出てくる。特に、混沌魔術(ケイオス・マジック)はよく分からず、スタッフのひとりの指摘を手がかりに、結局、秋端勉さんのサイトから発掘し、国書刊行会の現代魔術大系で確認することになり、JGC2007にて何とか先行発売に辿りつきました。
そして、JGC2007初日。
ゲスト・ルームの隅に、もはや間違いようもないインバネス姿がひとつ。業界若手の中ではもっとも魔術通という三輪「カイザー」君ではないか? 「カオスフレア」のデザイナーにして、三田誠氏の「レンタル・マギカ」シリーズでも魔法関係の考証協力の立場にある。
おお、この男なら何か知っているかもしれない。
朱鷺田「三輪君、混沌魔術って知っている?」
三輪君「ええ、私も使いますよ」
えー、目の前に使い手がいました。
その後、少し話を聞く。何でもありの混沌魔術は、安い(意外にお金がかからずに実践できる)、幅広い(西欧魔術とアジアの秘儀と科学の融合体なので)、日本人の感覚に適する(アジアの魔術が入っているため)ということで、日本でも人気のようだ。
まだまだ不勉強である。
(次に書き込むときは「深淵」のセッションの話を)