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September 30, 2007

校正中:クトゥルフ神話と四大元素説

朱鷺田@校正中

 10月半ばに出る本の校正中。アレです、アレ。
 週明け戻しの素敵なスケジュールは自分の責任なんですけれどね。
 あと、海の向こうから何か飛んできた。うーん。

●合評会終了

 昨日でやっとゲーム学校のライター科合評会も終わり、合評会週間終了。疲れた~。
 同じ日に1年と2年を突っ込むのは辞めましょう(汗)
 微妙に、怒る担当になっていた。

 2年の合評会が終わったのが8時。1年の宴会に顔を出し、またその他のOBの活躍具合を聞き、少し安堵。何とか何とか。

・メモ
 作品は読者を想定して(一般読者? メーカー? 編集部?)
 その作品(企画書や記事)で主張する真のメッセージは何か?
 それを受け取り手はどう見るか?

●クトゥルフ神話と四大元素説

 時々、クトゥルフは水の眷属です、とか言われて、私は困る。

 第一に、私は、ダーレス流の四大元素説には否定的な立場を取っています。
 あれは「理解できないことの恐怖」を表現したい、「宇宙的な恐怖」を、妙に簡単なものにしてしまう。火の邪神がいることを否定はしないが、図式化という安易な理解には反対する立場だと思ってほしい。

 第二に、クトゥルフは海の底に封じられていますし、ダゴンや深きものなど、海の怪奇と結び付けられていますが、水の眷属という「分類」は決して正しくないと思います。
 おそらく、クトゥルフ神話の根幹には、ラヴクラフトの海と異界というイメージがあるのだとは思いますが、同時に、クトゥルフは「夢の神」であり、「大司祭」でもあります。
 テキスト的には、クトゥルフ族は陸棲という記述もありますし、クトゥルフが海底にいるのは海底に封じられたためと読める部分が多いです。そして、ルルイエの浮上(=海底からの脱出)がクトゥルフ復活の印であることを考えると、クトゥルフは「海底に封じられている」というほうが近い、と考えるべきでしょう。

 第三に、四大元素説は、古代ギリシアで言い始められた、まあ、ここ三千年ほどの人間が作った世界観仮説に過ぎません。クトゥルフ神話はもっとスケールの大きなものであってほしいというのが私の願いです。

 そんな訳で私は、四大元素説に安易に流れたくはない、と思っています。

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