ゲイマン迎撃、夜の新宿
朱鷺田@ファンタジー・リハビリ中
●ニール・ゲイマン ファンの集い@角川
情報というものが軽やかに流れてきたので、持ち前の野次馬根性で、行って来ました。
学校が終わったのが6時過ぎ、飯田橋までJRで回って角川についたのが7時、ああ、遅刻したと思って会場に踏み込むと、こざっぱりした玄関上の小ホールで、ホームパーティ風の人の群れがいたものの、まだ、ゲイマン氏は到着していないとのことで、物販で新作「スターダスト」と「アナンシの血脈」を購入、サイン会を待つ。
ブログを見て来ましたという、昔の東京深淵CON時代の知人がいたので、雑談するうちにゲイマン氏到着、来日以来、30以上のインタビューをこなし、かつ、ジブリを訪れ、宮崎駿氏と歓談してきたという挨拶からスタート。
サインをいただくと、本ごとに違うイラスト付き。
おお、なんか贅沢な気分。
サインが終わった後、知人を見失ってしまったので、ワインをすすりながら、一時、ぼーっとする。
来場者数はおそらく50~60名。おそらく日本在住のネイティブ・リーダーのファンがたくさん、あと、おそらく熱心な女性ファンがたくさん、意外に関係者は少ない感じ。しかたないので、同様に映画のポスターを眺めていた方に話しかけたら、あのラヴクラフト画ニメを企画した方。おやまあ、と言いながら、海外のラヴクラフト映画事情とか、ジム・ヘンソンの話とかを聞かせてもらった。
「ミラーマスク、いいですよ!」とか。
「ヘンソンは、ダーク・クリスタル2を作っている」とか、
いや、これはいいお話を聞きました。
そのうち、翻訳家の柳下さんと目が会ったので、ご挨拶。何年ぶりでしょうか? 翻訳家の阿保さんもやってきて、「(朱鷺田は)ワールドコンにはいけなかったんですが……」とかしばらく雑談。
やがて、サイン会が終了。
残り時間を使って、まず、ニール・ゲイマン氏自身による小説の一節の朗読。
日本では、あまり行いませんが、欧米では、著者による朗読会というのがひとつのイベントとなっています。私はヒアリングがあまり得意ではなく、朗読されたのも、知らない短編の一部だったらしく、中身はよく聞き取れませんでしたが、英語の音律がよく出ていて、これはこれで気持ちよかったものです。字幕映画が好きなのはたぶんそのせいかな?
その後、簡単な質疑応答もあり、9時終了。
満足満足。
●夜の新宿
飯田橋を出て、そのまま新宿へ。
西口の陳麻飯で腹を満たし、軽く酒精を取った後、今夜の第二の取材、夜の新宿副都心徘徊へ。
明らかに、人とは別の方角へ向かう。
まず、第一のキーポイントは都庁の中庭。
二本の塔を見上げながら、風と音の向きを調査する。
道路からの重低音と吹き抜ける風がまるで浜辺のようだ。
そのまま、新宿西口中央公園へ踏み込む。
夜10時近い。
都庁の真裏であるが、植物が多く、鈴虫が圧倒的な声を振り上げている。
虫、虫、虫、トキドキ救急車。
すげえ、いい感じ。
富士見台と書かれた休憩スペースには、常夜灯に煌々と照らされた八角形の石のテーブルがあるではないか? これは、オレにここで日記をかけと、邪神様が言っておられるに違いない。
ノートを出して、ボールペンでページを埋めること15分。
書き込み約2ページ。
いい加減、正気度が下がった。
クトゥルフ神話の登場人物の気分がよく分かりました。
そのまま十二社権現に参拝し、西新宿の高層ビル街を路上観察。
色々オカシなビルや店があって素敵。
新宿アイランド・タワーのアクアリウムとか、変です。
そのままアイランド・パティオに下りて休憩。
またもや、深夜の新宿で日記を書くオカシい人に。
まあ、深夜11時に、パティオでパーティやっている外国人家族(子ども込み)とか、なぜか「ヘラクレスオオカブト」の話を大声でしているカップルとか、アレはアレでシュールな空間でした。
駅に向かって歩くと、モード学園の新ビル「コクーンビル」の建設現場に。この建物、かなり怪しい形。白いサナギ型ですが、建設現場の外壁には、プロダクションIGの書いたCGが貼ってあったりして、イヤマアと思う。
街はエキサイティングだ。
(たぶん、オレの正気のほうがやばい)
●読了
黒博物館 スプリンガルド
***追記:「狐火 または青い音」に関する情報「地図2」
検索キーワード:新宿中央公園、青い音、救急車