文学少女と慟哭の巡礼者
先月の営業活動が効いたのか、JGC明けとともに仕事が活性化し、締め切りと打ち合わせが交錯、以前よりためらいつつも、いつかお会いしたいと思っていた方と対面も叶いそうで、複雑怪奇な心地なれども、いまだこの身は缶詰モード。はてさて、ここは慎重にひとつひとつ解決していかねばなりませんが、しかし、あまりにもやるべきことは多すぎ、オノレの無能と意志の弱さ、見得張りの性格をさらけ出すことに。
そんな心地の中で、あまりにもぴったりの一作を読む。
●文学少女と慟哭の巡礼者
シリーズ第五巻。
一度は自殺によって引き裂かれた、少年と少女が再会し、互いの間にあった愛憎を見極める。と書いてしまうには、複雑で衝撃的な人間関係とプロット、そして、文学を食べることで、それを味わい尽くす「文学少女」遠子先輩が語り起こす宮沢賢治の諸所の作品は、あまりにも素晴らしい。
TRPGゲーマー向けのツボとしては冒頭、遠子先輩がラヴクラフト作品の「味わい」を描写するシーンか。