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October 06, 2007

菊池秀行×東雅夫:ラヴクラフトの宇宙的恐怖を語り尽くす

「今日はイベントに行こう!」

 学校に出かけた後で、ふっと思い立ち、神田三省堂本店にて18時30分から行われる「菊池秀行×東雅夫:ラヴクラフトの宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を語り尽くす」トークショーへ行くことを決意する。
 場所と時間のメモを家に忘れたので、修羅場中の森瀬さんに電話で場所を聞き、三省堂に予約の電話を入れたり、知人の編集者に電話したりして席を確保する。
 開会にはちょっと間に合わなかったが、トークショーを聞き、菊池先生の新作「D-魔道衆」にサインをいただき、東雅夫氏他関係者に挨拶もでき、色々満足でした。

●菊池秀行:ラヴクラフトを語る

 菊池秀行先生のプロヴィデンス探訪記やラヴクラフト体験から。
 今回、一番、感銘した言葉は、菊池先生の一言。

「ラヴクラフトが言ったものだけを使って、自分の世界を作ってみたい」

 それだ!

●黒史郎&山下昇平

 私が今回のイベント参加を決めた要因のひとつが、若きクトゥルー小説の書き手、黒史郎氏と、画ニメ以来、クトゥルー関係の造形で活躍されている山下昇平氏が登場するということ。
 9月初旬の「ダ・ヴィンチ」の記事で、お二人とも、昔、「クトゥルフの呼び声」TRPGを遊ばれていたという発言があったので、当人の話が聞きたいと思ったのである。知人の編集者Dさん(やり手で美人!)に無理を言って、紹介していただいた。

 まず、黒さんは、新作「獣王」(仮)を上梓されたばかり。楽しみです。
 魔道書が関わる作品です。

「クトゥルー用語を使わず、クトゥルー的な要素を描く。
 どこでつないでやろうか、と考えるのが楽しい」

 山下さんは、11月上旬に出る学研ビジュアル版謎シリーズ「クトゥルー・ムック}(仮)のための造形をお持ちになられた。『ネクロノミコン』である。カッコイイ!
 中身が小学館の21世紀こどもずかんなのも、ハイセンスである!
 服もムカデのペイントがかっこいい。

「クトゥルーをタコの頭部というけれど、そんな単純な形じゃない。
 ただ、そういう言葉でしか表現できない。
 だから、クトゥルー神話は挑戦しがいがある」

●今後のクトゥルー神話関連書籍

 トークショーで語られた情報を簡単にメモ。

・MU 最新号

 『ネクロノミコン』の謎。
 東雅夫さんの記事。
 現代的に、秋葉原でのクトゥルー注目度や、五次元理論まで!

・クトゥルー神話ムック(仮) ヴィジュアル版謎シリーズ

 11月上旬。
 私もちょっとお手伝いしています。
 イラストがけっこう贅沢なので、楽しみにして下さい。

・新編 真ク・リトル・リトル神話大系

 以下、隔月で7巻まで刊行予定。

 国書刊行会の編集さんには、ぜひ、追加で書簡集や研究編も! と要請。

・タイスン「アルハザード」上下

 翻訳は完了済みですが、諸般の事情で遅れているそうです。

・800文字のクトゥルー神話集(仮)

 100編ぐらい載るそうな。

・日本作家クトゥルー・アンソロジー(仮)

 企画中。クトゥルー・ジャパネスクが分かるように、採録と新作で。

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