菊池秀行×東雅夫:ラヴクラフトの宇宙的恐怖を語り尽くす
「今日はイベントに行こう!」
学校に出かけた後で、ふっと思い立ち、神田三省堂本店にて18時30分から行われる「菊池秀行×東雅夫:ラヴクラフトの宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を語り尽くす」トークショーへ行くことを決意する。
場所と時間のメモを家に忘れたので、修羅場中の森瀬さんに電話で場所を聞き、三省堂に予約の電話を入れたり、知人の編集者に電話したりして席を確保する。
開会にはちょっと間に合わなかったが、トークショーを聞き、菊池先生の新作「D-魔道衆」にサインをいただき、東雅夫氏他関係者に挨拶もでき、色々満足でした。
●菊池秀行:ラヴクラフトを語る
菊池秀行先生のプロヴィデンス探訪記やラヴクラフト体験から。
今回、一番、感銘した言葉は、菊池先生の一言。
「ラヴクラフトが言ったものだけを使って、自分の世界を作ってみたい」
それだ!
●黒史郎&山下昇平
私が今回のイベント参加を決めた要因のひとつが、若きクトゥルー小説の書き手、黒史郎氏と、画ニメ以来、クトゥルー関係の造形で活躍されている山下昇平氏が登場するということ。
9月初旬の「ダ・ヴィンチ」の記事で、お二人とも、昔、「クトゥルフの呼び声」TRPGを遊ばれていたという発言があったので、当人の話が聞きたいと思ったのである。知人の編集者Dさん(やり手で美人!)に無理を言って、紹介していただいた。
まず、黒さんは、新作「獣王」(仮)を上梓されたばかり。楽しみです。
魔道書が関わる作品です。
「クトゥルー用語を使わず、クトゥルー的な要素を描く。
どこでつないでやろうか、と考えるのが楽しい」
山下さんは、11月上旬に出る学研ビジュアル版謎シリーズ「クトゥルー・ムック}(仮)のための造形をお持ちになられた。『ネクロノミコン』である。カッコイイ!
中身が小学館の21世紀こどもずかんなのも、ハイセンスである!
服もムカデのペイントがかっこいい。
「クトゥルーをタコの頭部というけれど、そんな単純な形じゃない。
ただ、そういう言葉でしか表現できない。
だから、クトゥルー神話は挑戦しがいがある」
●今後のクトゥルー神話関連書籍
トークショーで語られた情報を簡単にメモ。
・MU 最新号
『ネクロノミコン』の謎。
東雅夫さんの記事。
現代的に、秋葉原でのクトゥルー注目度や、五次元理論まで!
・クトゥルー神話ムック(仮) ヴィジュアル版謎シリーズ
11月上旬。
私もちょっとお手伝いしています。
イラストがけっこう贅沢なので、楽しみにして下さい。
・新編 真ク・リトル・リトル神話大系
以下、隔月で7巻まで刊行予定。
国書刊行会の編集さんには、ぜひ、追加で書簡集や研究編も! と要請。
・タイスン「アルハザード」上下
翻訳は完了済みですが、諸般の事情で遅れているそうです。
・800文字のクトゥルー神話集(仮)
100編ぐらい載るそうな。
・日本作家クトゥルー・アンソロジー(仮)
企画中。クトゥルー・ジャパネスクが分かるように、採録と新作で。