« 生還報告 | Main | いただきもの:時の渦動は運命の扉 »

November 13, 2007

深淵CON:龍の穴

朱鷺田@再起動中

月曜日は結局、再起動できず……
『深淵第二版』用のリプレイを書いております。

●深淵CON:龍の穴

 日曜日は深淵CON。

 『深淵第二版』の発売も間近となり、満員御礼の35名、7卓という賑わいよう。
 私の卓は即興型で、ドラゴンに手を出すな、いえ、龍退治ということで、『龍に食われても泣かない』と言うことで募集したのに、集まった命知らずが5名。

 漂泊の戦姫 アリア (破魔の鎚矛)
 汚名の騎士エスタン(死霊の呪縛付き、後に姫の婚約者だったことが判明)
 狂戦士スルツ(実はギュラニン党の暗殺者)
 名も無き夢占い師(恋人が森の結界に)
 龍の血を引く少年タニス(封印の守護者)

 運命の幻視でキャラクターを詰めていくうちに、アリア姫の祖国は、火龍「宝物の主グルーデ」に襲われ、壊滅したことが決定され、龍退治を決意した姫の介添えとして、「反乱の罪で父親が討伐された」汚名の騎士エスタンがはせ参じる。彼の父は魔法に敏感な体質だったので、反乱に至ったのだが、龍の気に当てられたのである。その部下、狂戦士スルツは死を恐れぬ傭兵だが、実はギュラニン党の暗殺者であり、双子の兄(これはただのいい人)を殺すぞと脅迫され、いつか、エスタンかアリアを殺すために、その部下に送り込まれたのである。名も無き夢占い師は、過去の罪を贖うため、龍退治の介添えとなった。そして、龍を正しき場所に戻すため、グルーデを倒す案内役となったのが、タニス少年である。この旅は彼にとって、成人の儀式であり、龍にとっての解放でもある「英雄との戦い」を実践する儀式でもある。

 それぞれの想いをかみ締めつつ、旅は続く。

 邪悪なる龍王教団が叩く太鼓の音が遠くに響く。

 やがて、龍の穴に達した一行は、グルーデに挑む。
 まき散らされる狂気に耐え切った一行。

 突撃するエスタンとスルツ。
 狂戦士スルツが、火龍の攻撃を耐え凌ぐ間に、姫、少年、占い師の声援を受けた騎士エスタンが三度の突撃をしかけ、火龍を打ち倒した。

 かくして、アリア姫は玉座を取り戻したが、この時、姫君暗殺の命を受けたスルツは、姫への忠誠のため、教団を裏切る決断をする。
 エスタンは、弟が暗殺未遂の黒幕と知り、弟との決着を付けるために、旅立った。
 少年タニスは、スルツの兄を救うために、交易都市へと走った。
 名も無き夢占い師は、役目を果たし、ひそやかに森へと消えた。

 かくして、アリア姫は火龍から解放された玉座に座り、王国の復活を宣言する。
 臣下は、狂戦士スルツとその兄一家のみ。
 汚名を晴らした騎士エスタンはまだ戻らぬ。

 だが、王国はここから始まるのだ。

~終了~

●感想

 初心者2名ということで、シンプルな構造の龍退治を行いました。シンプルなシナリオですが、きちんと運命を回し、夢歩きを多用すると『深淵』の雰囲気がたっぷり味わえます。ぜひともお試し下さい。

●深淵第二版

 深淵CONでは、多くの方から第二版への期待の言葉、あるいは、応援のメッセージ、ご意見をいただきました。ありがとうございます。HJ版より10年、多くの方に支えられてきたゲームであると再確認しました。
 現在、最終作業を行っております。
 残念ながら、若干の遅れが生じており、年を越えそうな状況ですが、今冬というラインだけは死守すべく各方面とも奮戦中です。正式な発売日は決まり次第、再告知させていただきます。

●狂乱の打上

 コンベンションの後、定例の打上は、近所の築地食堂へ。
 魚の定食がおいしいお店で、お値段の割りに、日本酒の在庫が豊富なので、最近狙っていたお店。安くて美味い、コンベの打上にはこういう店が必須ですよね。

 最近、ビールがどうも体に合わないので、二杯目から焼酎のお湯割りに移行したが、どうも疲れていたらしい。しばらくして、バッタリ。そのまま、錦糸町のカプセルホテルへ。京都のZさん他、お世話をかけました。
 年を考えろ、オレ。(反省)

●R&R38

 先週末に出ています。
 今回は、2本書いています。
 『シャドウラン』は、「タリスモンガー・チャレンジ」と題して、「ストリート・マジック」を使ったランダム・シナリオ・チャートと、ミニ・シナリオ「スカラベ観音」をば。
 『真・女神転生X』は、「退魔生徒会屋久島綺譚」にあわせて、屋久島での冒険シナリオ・フックを3本。ぜひ遊んでくだされ。

●零式
 海猫沢めろん氏の近未来オルタナティブSF青春ドラマ?
 大戦末期、核攻撃され、崩壊した皇義神國は帝国の支配化で家畜化されていた。壁の中で鬱屈した暮らしを送る少女朔夜は、原始駆動機を駆り、道路を疾駆していたが、ある事件をきっかけにそれを失い、謎の少女・夏月、狂気の老剣士、忌三と出会い、都市を揺るがす戦いに巻き込まれていく。

 ハードな設定とアクション、文体が素晴らしい。作者名、文体、イラストがこれほどアンバランスな一作も珍しい。ややもったいない。

●スプライトシュピーゲル Ⅲ
 
 シュピーゲル版「24」。
 謎の連続テロにさらされたMSSの孤独な戦い。
 結末に不満あり。

●クトゥルフ関係URLメモ

 ネットサーフィン中に見つけた面白いブログ。

・COCO’S Bloblog
「今日の早川さん」で有名なCOCOさんのBlog。
クトゥルフ神話ネタの「異形の群れ」も可愛いです。

・雪泥狼爪
COCOさんのBlog経由で見つけたBlog・
ねり消しで作ったオールドワンが素敵です。

●ワイアードビジョン 『動物の身体構造に学び、不死身の兵士を作る』

 いわゆるハイテク系ニュースサイト。
 あいかわらず、エッジを突っ走る米軍開発部隊DARPAの構想。
 そのまま、シャドウランですよ。

ヒーロークロスライン

 アメコミ的なシェアードワールドの試み。
 オンラインコミックで。
 今後のワッチ対象。

800字ヴァンパイア掌篇

 小説系の生徒のために一応メモ。
 余裕があったら、書く。

|

« 生還報告 | Main | いただきもの:時の渦動は運命の扉 »