Breadlineでアブサンを飲む
朱鷺田@好転反応
木曜日……
水曜日にネット検索しているうちに、アブサンの飲める店「Bar Dreadline」のサイトにたどり着く。発作的に「飲みに行く!」と決め、森瀬さんを誘っていくことに。夜が明け、木曜日昼前、肝臓に不足を感じたので、飲み仲間のI氏、バンタンつながりのマフィアK氏にメールを出し、急遽召集。
場所は都営三田線の蓮根、高島平の手前である。
店に入った途端、ホラー小物に驚く。というか、クトゥルフ神話やラヴクラフト関連がかっちり並んでいる。あれ、オレ、持ってきた本(「海の神話」)間違ってね? というぐらい。
酒の本を書こうと思うので、勉強させてくださいと頼み、マスターのお薦めを端からいただく。おかげさまで色々楽しいネタを教えてもらいました。以下、よったメモで書いているので、ブランド名が違っていたら失礼。
まず、シェリーが3種。ロマテ社のマンサニージャとノン・プルス・ウルスラ(NPU)、バルバディージョ・オロロソ。ウルスラがおいしかった。さすが「これ以上はない!」とジブラルタルの柱をカバーにするだけはある!
次に、ベルモットが3種。Noilly Pratの白と赤、スペインのPascala(?)。最後の一本がハーブの香りがよくてこの中では特に、朱鷺田の好みだった。
続いてリキュール4種。Secasはフェンネルのリキュール。Frigolaはタイムのリキュール。アブサンに近いパスティスのPontaliarとLapougeはニガヨモギのリキュール。朱鷺田はやはり、甘めのリキュールが好きですが、特に、タイムのFrigolaが素敵。
そして、本日のメイン、アブサン。
アブサンのトップ・メーカー、ペルノーの70度は、いかにもアブサンという感じの緑色。続いて、キュブラーの53度は、透明で非常に飲みやすい。フランスのUn Emile(68度)。ここで、おいしい、おいしいと飲んでいたが、つまみのハムを口に入れても味がしない。アブサンおそるべし。
チェコ・スタイルの火をつけるパフォーマンスの後、水で割り、白濁したアブサンもいただく。さらに、角砂糖に垂らしたお子様バージョンも。風邪薬にするなら、暖めた牛乳で割るという。
締めに入ろうといいつつ、出てきたのはジャマイカのラム、マレー・マクダヴィッド。もはやシングル・モルトウィスキーを彷彿とさせる完成度だ。
そして、林檎のブランデー、カルヴァドスの1945年。60年物……そして、10年ほどの若いカルヴァドスを対比に飲ませていただくが、半世紀の重みでアルコールの角が丸み、深みを増しているのが分かる。
いや、おいしゅうございました。勉強になりました。あと、マスターから聞いたいくつかのネタは「ブルーローズ」のためにあるような話かと思いますが……はてさて。
そして、帰り際のマスターの一言。
「実は……」
まだ秘蔵の酒があるようだ。オレは多分、四月にまた飲みにいかねばならぬなあ~。
PS:帰宅した途端、カップラーメンの新製品「本気盛」を黒白1個ずつ食ってしまうオレ。あれ、オレ、飲みに行く前より健康になってない?