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April 09, 2008

復活の地Ⅰ:再生の人材論


 『ソムリエ』を読み直しつつ、作業中。

●復活の地Ⅰ

 仕事で本を読み、英語を見て、さらに休息代わりにSFやファンタジーを読むのはどうか、とも思うが……小川一水『復活の地Ⅰ』を読了。惑星統一をやっと果たしたレンカ帝国は、首都直撃の大震災に見舞われ、国家の中枢機能を失ってしまう。植民地総督府の若き官僚であったセイオは、亡き上司の遺志に従い、緊急対策に奔走する……

 いわゆる非常時体制を扱った仮想状況シミュレーション小説系のSFであるが、実に、これが面白い。ドタバタ、スタッフが走り回り、全力を尽くすが、部署ごと、系列ごとの差異がさらなるトラブルを引き起こす。群像劇として、それぞれの個性もまた感じ取れる。眉村卓の「司政官」シリーズに通じるものである。

 困ったことに、これは、イベントの裏側に少しでも携わったものであると、面白さがぐっと変わってくる。この前のTRPG合宿で、久しぶりにSF大会の話とか聞いたことも何かを喚起したかもしれないなあ、と少し思ってみる。

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