電脳コイル磯光雄@SFセミナー
朱鷺田@酔っ払い
●電脳コイル磯光雄@SFセミナー
仕事で時差ボケの結果、昼過ぎから、お茶の水の電通会館で開かれていた「SFセミナー」へ久しぶりに参加。懐かしい顔ぶれに挨拶しつつ、会場へ入ると、後半戦が始まったところで、「ショートショートの未来」というテーマで、眉村卓氏、江坂遊氏、高井信氏、井上雅彦氏がトークしている。色々勉強になる。「ショートショートの極意はプロットにある」という高井さんのご意見はなかなか素晴らしい。
さて、次は「電脳コイル 磯光雄監督インタビュー」。
今回の参加理由は、これ。「シャドウラン」のARを現代に近い世界で使いこなしたその監督の言葉が聞きたかったのである。
最初は、監督も、SFという定義付けをしたい聞き手とのやりとりで、苦戦していたものの、内部の設定の話となると、磯監督のトークも饒舌に。出発点は「女性版の鬼太郎」で都市伝説系のオバケ話から始まった。「.hack」より先に、ARに注目し、企画を練っていたとか。電脳メガネには色々、設定があったが、NHKの子供向けアニメとして、敷居を低くするために、極力、解説しなくてもいいように、ブラックボックス化していったようだ。
興味深いのは、いくつかの表に出なかった設定の話。
あの世界では、マイクロマシン(SRで言えば、ナナイト)が多用されており、塗料の中にも入って市販され、塗布すると、電子タグのような働きをし、電脳空間と現実空間の位相を結ぶ。その結果、壁を叩くと、「電脳空間がブレる」という。古いタグはブレが激しいのか?
実は、リスト・バンドやアンクル・バンドもあって、体の位置とかから電脳空間での活動を支援している。いわゆるスマート・グローブの簡易版である。
電脳ペットは、本来、ホーム・ドメイン(家庭内限定)であったが、外に出したいという欲求から外でも買えるようになってくる。旧式は屋内専用なので、外に出して壊れると「保証対象外」に。
電脳空間化は、車の自動操縦化とともに拡大し、GPSの支援信号群として、道路沿いに発展した。ロード・ドメインという。
このあたりは実に面白い。
4時半には閉会。合宿企画でこのあたりの続きがあるらしいのであるが、諸々あって、合宿参加は断念。次なる取材先へ。もろみ入りの生酒を飲んだら、予想以上の濃さにダウン。
さて、次は6日に、山梨のワイナリーへ行く予定。